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2020年11月2日のサイエンス記事一覧(全2件)
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月

NASA、月面での荷下ろしソリューションを募集 17

ストーリー by nagazou
月面運送業の幕開け 部門より
headless 曰く、

NASAが2024年に人類を再び月へ送るアルテミス計画に向けて、月面で貨物輸送機の着陸機から荷下ろしをするためのソリューションをHeroXで募集している(NASAの告知募集要項SlashGearの記事)。

荷下ろしシステムは自律的または半自律的に動作し、大きさの異なるペイロードや民間着陸機に対応する柔軟性が求められる。大気がない、温度変化が激しい、重力が小さいといった点や、摩耗性のある塵や平坦ではない地形などへの配慮も必要だ。技術的成熟レベル(TRL)は3~4になると見込まれるが、より低いTRLも許容される。また、重要なインフラから離れた地点へ着陸するため、利用地点への運送能力搭載も望ましい(必須ではない)。このほか地球帰還機への積み込みや、クルーによるオーバーライドを可能にするオプションも望ましいとのこと。

ペイロードの大きさは重量別に2t未満・2~8t・8~12tという3つのクラスに区分される。荷下ろしシステムはペイロードに含めて着陸機で月面に送ることになる。そのため、荷下ろしシステムは打ち上げ機のペイロードフェアリング内に収まる(直径5~8m、重量3~5t)必要がある。何度も繰り返し使用できるシステムであればペイロードの大半を占めてもよく、コストを正当化できるだけのシステムならより大きな着陸機で送る可能性もある。逆に小さければ毎回送るという方式も認められる。

募集は18歳以上の個人またはチームが対象で、米政府による制裁の対象になっていない国の出身者であれば国籍は問わない。賞金総額は最高25,000ドル。1位が最高10,000ドル、2位(2名/チーム)が各最高4,500ドル(合計9,000ドル)、3位(3名/チーム)が各最高2,000ドル(合計6,000ドル)となる。締め切りは東部時間2021年1月19日17時(日本時間20日7時)、1月19日から3月9日まで審査が行われ、3月16日に受賞者が発表される。

現在の地球における輸送システムは規模が大きく、月に持っていくのは容易ではない。NASAでもいくつかのコンセプトやプロトタイプを開発しているが、コストや大きさ、シンプルさといった面で最適化されていないという。将来的には月面での輸送システムを拡大する計画だが、その前に一般からのアイディアを募集することで、将来の開発の方向性を示すとのことだ。

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スポーツ

30、31日の横浜スタジアムでのコロナ対策に関する技術実証実験、入場数が実験の目標数に届かず 36

ストーリー by nagazou
観戦したいけど感染は怖い 部門より
横浜スタジアムで30日から新型コロナ対策の実証実験が計画されていたが、31日までのところ想定されていた観客数に届かない状況であるようだ(朝日新聞朝日新聞その2東京新聞)。

実験は10月30日から3日間連続で行われ、30日が販売可能な席数の80%、31日が90%、11月1日が満席と段階的に増やす計画だったとしている。30日は約3万2千席の80%程度まで入れたい意向だったが、実際には30日は50%の1万6594人にとどまった。31日は増えて2万4537人となったが、定員の約76%と目標値には届かなかった。ただいずれも今年の観客数としては最多を更新し続けてはいる。なお3日間共にベイスターズ対阪神タイガース戦となっている。

実験では以下のような内容が実施されたという(横浜ベイスターズ神奈川県朝日新聞その3)。
  • スーパーコンピューターの活用による飛沫影響の検証
  • 高精細カメラ撮影画像を活用したマスク着用率の把握
  • 「COCOA」のインストールやLINEの観客専用アカウントへの登録を促す
  • 観客は専用アカウントで座席を登録、近くにいた観客から陽性者が出たら、後日通知が届く
  • トイレや売店などにも観測機器を設置し、混雑状況などを観客に提供
  • 来場後約2週間は観客の健康状態をフォローする

といったものだったようだ。

この実験では、得られたデータと富岳でのシミュレーションした結果と組み合わせることで、飛沫の拡散状況などを検証、今後の大規模イベントの入場制限緩和などの方向性を検証する予定だった。このために隣り合って座ることが認められるなど、規制による入場制限も緩和されていた。

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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家

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