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2021年1月のサイエンス人気記事トップ10
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宇宙

イーロン・マスク、Super Heavyロケットを発射台のアームでキャッチして回収する計画 82

ストーリー by headless
回収 部門より
AC0x01 曰く、

SpaceXが開発を進めるStarship宇宙船のSuper Heavyロケットについて、発射台のアームでキャッチして回収する計画をCEOのイーロン・マスク氏が明らかにした(マスク氏のツイートTechCrunch Japanの記事)。

現行のFalcon 9ロケット第1段はグリッドフィンで姿勢を制御して垂直降下し、着陸脚を使って着陸する。新たな仕組みではグリッドフィンを発射台のアームでキャッチすることで、着陸脚無しでの着陸を実現する。当然ながら非常に精密な垂直着陸が必要となる一方、着陸脚が不要になるため大幅なコスト削減と軽量化につながり、わずか1時間での再打ち上げが可能になるという。

さすがにかなり無茶な計画に見えるが、最近のFalcon 9の着陸精度を見るに実現の可能性も十分あるのだろうか。Super Heavyの試験機もそう遠くないうちに飛ぶはずなので、実現するのか期待である。

15036736 story
地球

環境省、「ザリガニ相談ダイヤル」を開設 126

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全角 部門より
nagazou 曰く、

環境省が「ザリガニ相談ダイヤル」を12月22日に開設していたようだ(報道発表資料解説ページImpress Watchの記事)。

アメリカザリガニ以外の全ての外来ザリガニが2020年11月2日以降特定外来生物指定になったことを受けたもので、新たな規制の内容説明や飼育中のザリガニが規制の対象になるかどうか、規制対象の場合の申請手続などについて相談できるとのこと。11月2日時点で飼育していた場合は、2021年5月1日までに申請すれば飼い続けられる。ちなみに通話料はかけた人の負担だそうだ。

なお、対応時間は9時~17時。1月3日までは休みとなる。受け付けは2021年春頃終了予定とのことだ。

15055312 story
スラッシュバック

在宅勤務で効率が上がらないのは机と椅子の高さが原因かも 55

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高さを変えるだけで劇的に働く意欲が…… 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

在宅勤務をせざるを得ない状況の中、どうも自宅で仕事をすると作業効率が上がらないという人もいるのではないだろうか。東洋経済の記事によれば、デスクと椅子が使用者の座高に合っていないことが一因かもしれないとしている。

2006年の産業医学総合研究所の研究によると、固定席が決まっていないフリーアドレスのグループは、踵が浮いた姿勢で作業している人が多いことから、目の痛みや首、肩の凝りなどが起きやすかったのだそうだ(産業衛生学雑誌)。これが続くと燃え尽き症候群になりやすいとしている。そうならないよう椅子や机の細かな高さ調節を行うべきだとしている。

具体的なデスク高さは、書き仕事とキーボード仕事では異なるという。キーボード作業の場合は、書き仕事の場合よりも5cm程度低い方がいいそうだ。高さの計算には、ゲーミング家具メーカーのBauhutteのサイトが参考になるとしている。このサイトでは身長を入力すると、最適なデスク・椅子の高さが表示されるシミュレーターなども備えているとのこと。

15105391 story
地球

地球温暖化は現在の制限目標では抑えられないほど進んでいる 148

ストーリー by nagazou
総統も相当冗談がお好きで 部門より
Nature Climate Changeに掲載された新しい研究によると、パリ協定のような現在の炭素制限目標は実現不可能だとする研究が発表された(CBCNature Climate ChangeGIGAZINE)。

研究ではその原因として産業革命以降、すでに1世紀以上にわたって排出されてきた炭素を挙げている。これらの炭素は、自動車がブレーキをかけても慣性である程度進むのと同じように、これからも地球温暖化を引き起こし続けるのだという。これら既存の排出炭素量は、地球の温度を産業革命時代以前の温度から2.3℃ほど温める能力があるとしている。

これまで国際的な科学委員会によって想定されてきた産業革命時代以後の温暖化された温度の推定値は約1.1℃。過去に決められていた様々な温暖化対策のための国際的な取り組みは、この推定値をもとに決められてきた。

しかし、野心的な目標を決めたとされるパリ協定の目標値では、長期目標として2℃、1.5℃に抑える努力を追求するという内容になっているが、先の研究が正しいのであれば、排出済みの炭素により、自動的に2.3℃温暖化が進むのは避けられないということになる。

takac 曰く、

デスラー総統^H^H教授(Andrew E. Dessler)によると、既に大気中に放出されている二酸化炭素だけで産業革命以前の時代と比較して世界の平均気温を約2.3℃上げるだろうとのこと。
これは2015年のパリ議定の+1.5℃までに抑えるという目標を上回る値。

一次情報はリンク先参照。

個人的には、二酸化炭素だけではなくメタン等の温暖化要因に触れられていないのが残念だが、デスラー教授は「今すぐ排出量をゼロにすれば社会に適応する時間を与えたり技術的な解決策を考え出たりする時間稼ぎにもなります」とも述べている。

情報元へのリンク

15133794 story
医療

太っていたら十分な運動をしてもやっぱり不健康という研究結果 66

ストーリー by nagazou
でも動かないと痩せない 部門より
headless 曰く、

超過体重や肥満でも十分な運動をすれば心血管疾患リスクをある程度低減できるが、運動しない標準体重と比べるとはるかに高リスク、というスペインでの大規模な研究結果が発表された(プレスリリース論文SlashGearの記事)。

研究は大手職業リスク防止企業の保険加入者527,662人(18歳~64歳、年齢中央値42歳、女性32%)を対象に行われた。被験者はBMIで「標準体重」(BMI 20.0~24.9、全体の42%: 以下同)・「超過体重」(BMI 25.0~29.9、41%)・「肥満」(BMI 30.0以上、18%) に区分。さらに自己申告による余暇の運動量別で「運動しない」(63.5%)・「不十分な運動量」(12.3%)・「十分な運動量」(24.2%)に区分し、これらを組み合わせた9区分で分析している。運動量の評価はWHOの推奨値(中強度の有酸素運動を週150分または高強度の有酸素運動を週75分)に到達すれば十分、到達しなければ不十分となる。

心血管疾患リスク要素の調査では、被験者の30%が高コレステロール血症、15%が高血圧、3%が糖尿病だったという。「十分な運動量の標準体重」における高コレステロール血症・高血圧・糖尿病の人数を基準として、残り8区分のオッズ比を計算したところ、「十分な運動量の肥満」は「運動しない標準体重」と比べ、高コレステロール血症の可能性が2倍、高血圧の可能性が5倍、糖尿病の可能性が4倍高いという結果になっている。

超過体重と肥満はパンデミックレベルで蔓延しているが、心肺フィットネスの向上が心代謝性疾患リスクを低下させるという研究結果が注目を集め、体重減少よりも運動量増加を保健政策で優先する動きもあるという。しかし、今回の研究結果はリスク要素として体重が運動量よりも大きいことを示している。そのため、超過体重・肥満者における心血管疾患リスクを低下させるための保健政策としては、体重減を優先すべきとのことだ。

15153392 story
バイオテック

Subwayのツナにはツナが含まれないと主張する訴訟 87

ストーリー by headless
謎肉 部門より
大手サンドイッチチェーンSubwayが販売するツナを成分分析したところ、ツナ(マグロ)が含まれていなかったと主張する米カリフォルニア州の原告2名がカリフォルニア北部地区連邦地裁にSubwayを提訴したそうだ(The Washington Postの記事TODAYの記事Daily Mail Onlineの記事FOODBEASTの記事)。

原告の主張によれば、カリフォルニアのSubwayの複数の店舗で購入したツナを独立の研究所で成分分析した結果、さまざまな原料を混合してツナのような外見にしたものであり、ツナは含まれていなかったという。検出された成分は訴状に記載されていないようだが、原告側の弁護士はThe Washington Postに対し魚ですらなかったと伝えているとのこと。原告はSubwayがツナを含まない製品をツナとして販売して利益を上げていると主張し、損害賠償などを求めている。 訴訟は2017年1月21日以降にカリフォルニアのSubwayでツナサンドまたはツナラップを購入した顧客をクラスとするクラスアクション訴訟を目指しているそうだ。

一方、Subway側は根拠のない訴えだと反論しており、ツナが本物であるだけでなく、天然物だとも主張している。原告が用いた分析方法は明らかにされていないが、FOODBEASTの記事ではDNAバーコーディングが缶詰のツナと相性が悪いことや、ツナサラダの状態ではマヨネーズの影響でニワトリのDNAが検出される可能性を指摘している。ちなみにSubwayは2017年、同社のチキンでニワトリ由来のDNAが半分程度しか検出されなかったと報じカナダ・CBCを訴えた。訴訟は一審で棄却されたものの、二審のオンタリオ控訴裁判所は一審判決を破棄して訴訟の継続を認めている。
15153398 story
地球

ボーイング、2030年までに同社の商用航空機を持続可能航空燃料100%で運航可能にする計画 97

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可能 部門より
ボーイングは22日、2030年までに同社の商用航空機を持続可能航空燃料100%で運航可能にし、認証を受ける計画を発表した(プレスリリース)。

Air Transport Action Group(ATAG)では持続可能航空燃料がそのライフサイクルを通じてカーボンフットプリントを最大80%削減可能としており、将来的には100%の削減も不可能でないとの研究結果も複数発表されているという。

ボーイングでは持続可能航空燃料100%のテストフライトを成功させているが、現在の持続可能航空燃料は従来の燃料と混合して使われており、現行の燃料仕様では最大50%までしか配合できない。しかし、2050年までに炭素排出量を2005年比で50%削減するという航空業界の目標を実現するには、それよりも早い段階で持続可能航空燃料100%での運航を可能にする必要があるとのこと。

持続可能燃料の使用は航空業界における最も安全かつ効果的な炭素排出量削減手段であり、ボーイングでは現在および将来の商用航空機で運航に持続可能燃料を100%使用するのに必要な変更点を特定し、持続可能燃料の配合比を増加させるべく規制当局や業界全体と協力していくとのことだ。
15057950 story
医療

東北大等の研究グループ、父親が高齢だと子が発達障害になりやすいとするマウス実験結果を発表 62

ストーリー by nagazou
子作りはヤングのうちに 部門より
東北大らの研究チームは1月6日、父親の加齢が子どもの神経発達障害に影響するという研究を発表した。この研究では、すでにマウスで行われている自閉症やアスペルガー症候群の研究と同様の手法を使用して実験を行ったとされる(東北大学EMBO Reports朝日新聞マイナビQLifePro)。

実験では人間の50代に相当する高齢のマウス雄(12か月齢以上)を親にもつ子と、若い雄の子の鳴き声を比較。高齢の雄の子は乳児期の母子間の音声コミュニケーションである超音波発声の頻度低下や鳴き方の単調化などが見られたという。

また若い雄の精子と高齢の雄の精子の全ゲノム網羅的メチル化解析を行った結果、高齢の雄の精子では、遺伝子発現を制御する「DNAメチル化」の異常が示唆されたとしている。その原因として神経分化を制御するタンパク質「REST/NRSF」が関与していることも突き止めたとしている。

あるAnonymous Coward 曰く、

朝日新聞の記事によると、東北大等の研究グループは、父親が高齢だと生まれた子が自閉症等の発達障害になりやすい可能性がある、というマウス実験の結果を発表したそうだ。

自閉症等の神経発達障害は世界的に増える傾向らしいが、原因の一つで親の高齢化が指摘されており、特に父親の影響が強いという研究結果があるようだ。

原因としては、加齢による精子のDNAの変化が考えられるそうだ。今回の研究結果は、欧州分子生物学機構の学術誌で発表された。

15134707 story
サイエンス

猫がマタタビを嗅ぐとゴロゴロするのは蚊を回避するため 60

ストーリー by nagazou
ゴロニャーン 部門より
猫がマタタビを体に擦り付けるのは、蚊を忌避するための行動であることが判明したそうだ。岩手大学、京都大学、リヴァプール大学の研究者らの研究によると、猫がマタタビを嗅ぐと、ゴロゴロと転がる「マタタビ反応」を引き起こすのは、マタタビのにおいを体に擦りつけるためなのだという(京都大学Science Advances時事ドットコム産経新聞)。

研究ではマタタビ反応を引き起こす原因物質「ネペタラクトール」を発見。この物質を使用してネコの反応を解析したところ、ネコはマタタビ反応を行うことにより、蚊の忌避効果があるネペタラクトールを体に擦り付けていることが分かったとしている。ネペタラクトールを体に塗り付けた猫では、塗り付けてない猫の半分程度まで雌のヒトスジシマカ が止まる数が減少していたことも分かったそうだ。
15037264 story
宇宙

京都大学と住友林業、木造人工衛星を2023年に打ち上げる計画 78

ストーリー by headless
木造 部門より
京都大学と住友林業が「宇宙木材プロジェクト(通称: LignoStella Project)」を開始したそうだ(プレスリリースSlashGearの記事BBC Newsの記事)。

プロジェクトは宇宙における木材の利用や樹木育成に関する共同研究を行うもので、2023年には世界初の木造人工衛星「LignoSat」を打ち上げる計画だ。木材は電磁波や地磁気を透過するため、人工衛星を木造にすることでアンテナや姿勢制御装置を内部に設置でき、構造を簡素化できるという。また、運用終了後に大気圏に突入した木造人工衛星は完全に燃え尽き、燃焼時に大気汚染などの原因になるアルミナ粒子が発生しないとのこと。木造となるのは人工衛星の構造部分のみとみられるが、搭載される観測機器や通信機器には言及されていない。
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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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