これまで確認された中で最も古い45,500年以上前の壁画がインドネシア・スラウェシ島で見つかる 10
お絵かきの起源を探せ 部門より
これまでに確認された中で最古となる、少なくとも45,500年前の壁画をオーストラリア・グリフィス大学とインドネシア考古学研究所(ARKENAS)の調査チームがインドネシア・スラウェシ島の洞窟で発見したそうだ(グリフィス大学のニュース記事、 Ars Technicaの記事、 SlashGearの記事、 動画)。
壁画が発見されたのは南スラウェシのレアン・テドンゲと呼ばれる石灰洞窟で、3頭のイノシシと人の手が赤土で描かれている。構図としては向き合う2頭のイノシシをもう1頭が離れた位置から見ているというもの。向き合う2頭は大半が消えているが、残された頭部ではスラウェシ島の固有種セレベスヒゲイノシシの特徴となる、とさかのような頭の毛と角のような顔のイボが確認できる。もう1頭はほぼ完全に残っており、後ろから捕まえようとするかのように人の手が2つ描かれている。
壁画の年代測定は困難だが、この壁画では描かれた後に形成された洞窟珊瑚と呼ばれる石灰華がイノシシの後足部分で見つかり、ウラン系列年代測定法により45,500年前と確認された。そのため、壁画が描かれたのはそれよりも前となる。この壁画以前に確認されていた最古の壁画は同調査チームがレアン・テドンゲに近い石灰洞窟で発見した少なくとも43,900年前のもので、Science誌のBreakthrough of the Year 2020で次点の一つに選ばれている。同調査チームはスラウェシ島で発見した壁画の中には年代測定を待っているものも多く、さらなる発見の可能性もある。
人類はスラウェシ島を含むワラセアの島々を通って少なくとも65,000年前にはオーストラリアへ到達したと考えられている。ワラセアの島々の考古学的調査は進んでいないが、同調査チームは将来の調査で65,000年以上前の壁画を発見することも期待しているとのことだ。
後世に残す (スコア:1)
熱い思いを後世に残したければ、薄い本じゃなくて洞窟に描けってことですね。
Re:後世に残す (スコア:1)
マジレスすると、なによりも大量に残すことが重要ですね。
年代を追うごとに、埋没・破壊される確率が高まりますから、
記録・保存方法のみならず、初期値を非常に大きく取っておくことが重要。
一般個人の熱い思いなんて、石に刻んでも50年も保たずに消えてしまうのがほとんどですね。
Re: (スコア:0)
デジタルデータでもとにかく多数のコピーをできるだけ広域にばらまく以外に残す方法はない
Re:後世に残す (スコア:1)
さあ今すぐ、薄い本を電磁波に乗っけて虚空に発射するんだ。
光速を越えた未来の人類(あるいは異星人)ならば、その熱い思いを受け取ってくれるに違いない。
Re: (スコア:0)
薄い本の内容を洞窟の壁面に刻み込むのは環境破壊では?
Re: (スコア:0)
なんてことだ。ここは有明だったんだ。
最古の具象画 (スコア:0)
人類が残した最も古い壁画、ということではなくて、場面を描いた具象画として最古ということみたいですね。
Re: (スコア:0)
言われてみれば、人類が描いたかどうかは不明ですね。
Re: (スコア:0)
そっちかい!w
でもまぁ、手を見る限り人類である蓋然性は極めて高いかと。4本指とか6本指だと悩ましかったけど…。
Re:最古の具象画 (スコア:1)
ヨーロッパの洞窟壁画はネアンデルタール人が書いた説もあるし、
インドネシアも同様に ホモ・サピエンス・サピエンス 以外の種が書いた可能もあって、
その場合「人類」がどこまでを含むかが問題に。