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テクノロジー

900℃でも膨張しない合金が開発される 21

ストーリー by nagazou
航空機に良さそう 部門より
最大900℃の高温域でもセラミックスやガラスなどと同レベルの膨張率を持つ合金が開発されたそうだ。鋳造や鍛造、圧延、伸線といった成形加工や切削や研磨などの後加工も可能であるという(ニュースイッチ)。

新報国製鉄が開発したもので、早ければ年内にも量産技術を獲得する方針だという。新報国製鉄は低熱膨張合金の開発や製造を主な事業としており、すでにゼロ熱膨張合金の実用化に成功した実績があるという。しかし、現在のゼロ熱膨張合金では高温域では室温からの変化で200℃程度が限界だった。

今回の合金では鉄以外の金属をベースとしており、配合や製造工程を最適化した結果、650~900℃の範囲でガラスやセラミックスと同等の熱膨張率係数となる組み合わせを見つけ出したという。700~800℃の場合は、相対熱膨張率でセラミックスの特性を上回るだけでなく、顧客が望む温度帯で膨張させないこともできるとしている。
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2021年03月02日 15時10分 (#3987027)

    1920年のノーベル物理学賞 「インバー合金の発見とそれによる精密測定の開発」
    インバーはその当時で最も熱膨張率の小さい合金。

    時代が時代ならノーベル賞級だな。

  • by st1100 (45287) on 2021年03月02日 17時18分 (#3987113)

    セラミックインレーは保険適用外なので、この合金で保険適用のメタルインレーができれば良さそう。

    ・・・と思ったが、タレコミのリンク先を見ると、同社の従来技術(室温から200℃)で足りますね。

  • by Anonymous Coward on 2021年03月02日 16時49分 (#3987086)

    断熱圧縮が問題になる高速航空機に応用できる
    オイル漏れ少なくできるとか色々
    セキュリティとかダイジョブかな

    • by donadona (37711) on 2021年03月02日 23時42分 (#3987368)

      材料の特性次第じゃないかなあ。本文にもあるけど、これってセラミックスやガラスなどと同レベルの膨張率なのよ。なのに、高速航空機の外板とかにセラミックスやガラスが使われなかったのは、材料の特性が合わなかったから。
      この材料も、特性が合わなければ使われないだろうねえ。
      #スペースシャトルぐらいか?外板?にセラミックスを使ったのは。採用理由は膨張率ではなく高温耐性だと思うけど。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        セラミックは硬すぎるのと、弾性が低いので気圧で変形する航空機外板には使えないでしょう。
        これは金属なのでセラミックよりはマシかも知れませんが、重さ次第ですかね。
        わたしはレーザーの熱周りとか砲身・銃身を真っ先に考えました。

      • by Anonymous Coward

        元コメは逆のこと言ってるんじゃないかな?
        スペースシャトルで、よくタイルが剥がれた事故が起こった理由は、
        セラミックは熱膨張ほとんどしないのに、機体側の金属が熱膨張するので
        張り合わせた部分で剥離が起こったから。ってディスカバリーチャンネル
        で見た気がする。(ググったらこの本 [coronasha.co.jp]にも書いてあった)

        なので、この金属で機体側の外板を作ると耐熱タイルが剥がれる心配が
        減るので、よさげかと。
        まぁ剛性とか重量とか他にもいっぱい考えなきゃいけない事ありそうだが。

    • by Anonymous Coward

      高速増殖炉の冷却系に使えないだろうか

    • by Anonymous Coward

      SR-71は燃料すらお漏らししているというのにはびっくりでした

      • by Anonymous Coward

        でももう退役しちゃったしな。
        X-51Aあたりの後継機はマッハ5クラスで、機体温度は1000℃までいくのだとか。

      • by Anonymous Coward

        なんというか、アメリカらしくていいよね。その設計。

        • by Anonymous Coward

          ソ連のMiG-25なんて、最高速度運用時にはエンジン使い捨てという、ロマン兵器。

  • by Anonymous Coward on 2021年03月02日 16時54分 (#3987091)

    食べても食べても膨張しない腹の技術を…

    • by Anonymous Coward on 2021年03月02日 17時19分 (#3987114)

      食べても食べても膨張しない腹の技術を…

      お父さん、、そろそろ膨張しない息子の心配も。。。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      リバースすれば無問題

  • by Anonymous Coward on 2021年03月02日 19時37分 (#3987220)

    と、コメントタイトルのとおりの疑問が真っ先に浮かんだが、元記事だと「量産技術を確立」だね。
    日本のもの作り企業が活躍できそうで何より。

  • by Anonymous Coward on 2021年03月02日 20時45分 (#3987273)

    これならつまらぬものを気にせず切れるか

  • by Anonymous Coward on 2021年03月03日 12時29分 (#3987663)

    下手したら冷やす必要がなくなるとか?
    エンジンの内部が普段どの程度の温度なのか知りませんが。

  • by Anonymous Coward on 2021年03月06日 22時00分 (#3989802)

    ジュラルミンの様に軽くて丈夫で しかも熱膨張が小さいって
    どんだけすごい淫だ!!

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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike

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