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宇宙

Rocket Lab、再使用可能な大型ロケット「Neutron」の詳細を発表 43

ストーリー by headless
大型 部門より
AC0x01 曰く、

Rocket Lab は2 日、1 段目の再使用が可能なロケット「Neutron」の詳細を発表した (動画ニュースリリースSpace.com の記事CNBC の記事TechCrunch の記事)。

小型ロケットの Electron でシェアを拡大するRocket Labだが、Neutron は高さ 40 m、直径 7 m の大型ロケットで、打ち上げ能力は低軌道に 15 t (※) を予定している。特徴的なのはその形で、1 段目再使用というか、一見一段式に見える形状で、ロケットのフェアリングの中に剝き出しの 2 段目とペイロードを搭載、主要部分を再使用する。ロケットエンジンは LOX / メタン燃料のアルキメデスエンジンを第 1 段に 7 基、第 2 段に 1 基搭載し、打ち上げ後の第 1 段は発射場に垂直着陸する。初打ち上げは 2024 年の予定。

発表ではライバルの SpaceX が廉価なステンレスを多用しているのに対して、同社は 3D プリント技術を使用してカーボンファイバーで軽量なロケットとエンジンを製造できると語り、強力なエンジンは不要であると主張した。なお CEO のベック氏は以前、「大型ロケットに参入するぐらいなら帽子を食べる」と語っていたという事で、発表動画は氏が帽子を食べるシーンから始まっている。

※ 編注: 完全再利用可能モードでの打ち上げ時には 8 t だと説明されている。ロケット第1段と一体になったフェアリングの設計は「Hungry Hippo」と呼ばれ、花が咲くように開いてロケット第 2 段とペイロードを分離したらそのまま閉じて帰還する。

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  • https://note.com/ina111/n/nf78cf6cff393 [note.com]
    最高に上手く行っても20回再利用しても10%くらいのコスト削減にしかならない、ということらしい。マジか。じゃあ少しでも安い使い捨てロケットを開発したほうが実は筋がいい?

    • その記事、5chとかで突っ込まれてるけど、今の再使用のトレンドは
      「高価な再使用ロケット vs 廉価な使い捨てロケット」
      じゃなくて
      「廉価な再使用ロケット vs 高価な使い捨てロケット」
      なんだよ。
      今開発されてる再使用ロケットは、いずれも使い捨てロケットとしてもトップクラスにコストダウンしてて、さらに再使用まで出来るの。
      使い捨てが50億の状態で100億の再使用ロケットが再使用で90億になるのではなく、使い捨てが50億の状態で40億の再使用ロケットがさらに30億になったりしてる。
      安い使い捨てロケットというのは、それを覆い返すぐらい安くしないといけないから、実際は難しいんだ。

      親コメント
      • あと、製造工数も問題ですよね。使い捨てロケットは都度製造しなければならないから。七回以上も再使用するロケットを年に一回打ち上げて式年遷宮の如く十年ごとに一機前後新造するのではそれはそれはカネがかかるでしょうし、高さ120mの鉄塔を年に52本と合計2184基のロケットエンジンを製造しては海に捨てるのは、それもまた大変でしょう……

        777Xが月産5機で引き上げが進んでいるらしいので、不可能ではないのかな。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          都度とか言ってもロケットで量産効果が上がるほどの製造はしないからなあ。
          ファルコンがそこそこうまくいっているのは、実験的にでも数を作っているからってのもあるし。
          まあ、その辺が有るからモジュラーロケットなんて考えにもなってくるわけだけども。

        • by Anonymous Coward

          雑な推定では、多くの分野でコストと工数は比例します。
          なのでコストで変わらなきゃ使い捨てでも実現できるのじゃないかな。
          とにかくトータルで一番安くなる手段が正義です。

        • by Anonymous Coward

          でもなあ、回収して分解して清掃して確認してって工程もコストが嵩むんで、リサイクルしてもあんまりコストは変わらないって事になってるわけで。
          それでも安く上がっているなら良いんだけどな。

          • by Anonymous Coward

            Falcon9は分解まではしないんじゃなかった?
            簡単な点検と燃料補給だけで次の打ち上げ、ってのが目標だったと思うけどさすがにそこまではまだまだ先かな。

            • by Anonymous Coward

              打ち上げ間隔が最短3~4週間(輸送時間を除くと工場内でメンテしてる時間は恐らく2週間以内)
              結局、10~20日程度でメンテ完了するくらい手間がかからないのが低コストの理由
              スペースシャトルは膨大な人手とカネを使って数カ月かかってたからね
              分解は多分してないんだろうけど、分解の有無よりも短時間であることが何より重要

  • by Anonymous Coward on 2021年12月05日 17時54分 (#4164189)

    ロケットの重量って燃料の重さが半端じゃない筈なんだけど、
    CFRPを多用したところで「強力なエンジンは不要」って言えるほど軽くなるのか……?
    そらまぁ、燃料以外の重量が増える事で雪だるま式に必要な燃料やエンジン出力が増加するのは知ってるけど。
    それにしたって耐熱性も耐薬品性も違うからCFRP化できる範囲は限られるし……

    数値的に言うほどの違いがあるか、数値の根拠が正しいかなど、
    色々と確認しないと現実的な話として聞いていいのか不安になる……

    • そこはエンジン開発が難航して方針転換してるSpaceXと、そのSpaceXが戦意高揚のために叩いてるBlue Originに対する煽りですな。まあベンチャー企業の言うことなんか、表向きの理屈まで額面通りに解釈する必要はないですよ。新奇性と、物好きならカネの流れの方が見るべきところ。

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      • by Anonymous Coward

        SpaceXのエンジン開発が難航してるかなぁ?コストダウンを何とかしないととは言ってるけど、既に百基以上量産してるから、世の中の基準で言えば既に大成功してると思うぞ。

        SpaceXのエンジン開発が難航なら、BE-4が今だ形にならず一向にロケットが作れないBlue Originは絶望だし、LE-9を数基作ったはものの試験がうまくいかずハマってるMHIなんて大失敗って話になるぞ。

    • by Anonymous Coward

      CFRPといっても、3Dプリントで成形できるなら短繊維CFRPだろうから、強度は限られるだろう。

    • by Anonymous Coward

      いや、この社長の言ってることがおかしいな
      この新型は凄まじくペイロード効率が悪い
      それは「無駄」が多いからで、でもその「無駄」は、この場合は削れない方式なので、大型化、軽量化、高比推力燃料の採用によって解決しようとしている
      技術的に困難な理論上最強のエンジンには挑戦しないで実現可能性の高いエンジンで妥協しても、大型化などで辻褄を合わせることは不可能ではない、という言い訳

  • by Anonymous Coward on 2021年12月05日 17時40分 (#4164180)

    羨ましい限り。

  • by Anonymous Coward on 2021年12月05日 17時46分 (#4164185)

    みんな大好き再使用可能ロケットで何を飛ばすんでしょうね?
    安定した需要があるのか?
    結局生き残ることが出来るのは一社だけではないのか?
    疑問が尽きない

  • by Anonymous Coward on 2021年12月05日 18時09分 (#4164191)

    エレクトロン、ニュートロンと来たら次はプロトンにすべきだけど…。
    すでに使われてるからねぇ。どうするのだろうか。

    あえて超小型ロケットのニュートリノとか作ったりして??

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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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