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娯楽

神経衰弱の最適戦略が解明される 66

ストーリー by nagazou
解明 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

2022年3月、「神経衰弱における最適戦略の探索」と題する論文が発表された。著者は宇部工業高等専門学校の荒川教授。

メモ化再帰と呼ばれる手法を用い、二人で行う神経衰弱について考えられる全ての局面を網羅的に解析し、勝率を最大化するために最適な行動を求めた。その結果、多くの局面においてこれまでの常識とは異なる行動が最適であることが判明した。それらは以下の3パターンに分けられる。

  • 異なる数字のカードを2枚めくる(パス)
  • 2枚目に、1枚目とは異なる数字のカードをあえてめくる
  • 同じ数字の2枚のカードの場所を知っているとき、あえて他のカードをめくる

状況に応じてこれらの行動を組み合わせることで、通常の戦略に対して約72%の勝率をあげることが可能である。

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  • by Anonymous Coward on 2022年04月22日 15時09分 (#4237574)

    思った。

    • by Anonymous Coward

      どちらも最適戦略ととると、後手の勝率が高いのか。

  • by Anonymous Coward on 2022年04月22日 15時16分 (#4237580)

    絶対に勝てないのでは?

    • by Anonymous Coward on 2022年04月22日 15時45分 (#4237602)

      論文、簡単なので見て見ると良い。超面白かった。

      当然ながら、既知の同じ番号のカードを取ることも行う。
      ところが、既知の同じ番号のカードをあえて放置して、未知のカードを開いた方が確率的に優位なケースがある。

      例えば既知ペアを取った後、未知のカードを開くことになるけど、その結果相手に情報を与えることになる。
      失敗すれば2枚の情報を与えてしまう。もし残り枚数が4枚だった場合は相手が総取りになる。
      この場合、未知カード1枚と既知カード1枚(既知ペアの片割れ)で1枚だけ開示する、あるいは既知のペアじゃないカード2枚を開いて相手に手番を渡す方が確率上有利になるケースがあるとのこと。※後者は多分例と異なる局面じゃないと駄目と思うけど

      しかし、神経衰弱というメジャーなゲームでも本気で研究してるケース少ないのね…。面白かった。

      親コメント
    • 基本的には
      1) 既知の2枚があればめくり合わせてとる
      2) なければ1枚目に未知のカードをめくり、その数字と合わせられる既知のカードがあったら2枚目でめくり合わせ取る。
      3) 合わせて取れるカードが無ければ2枚目にも未知のカードをめくり偶然合うことを期待する。
      というのが幼稚園児でもやる戦略。

      実際は条件によっては、この 1) 2) 3) のどれも不適切なことがある。
      状況により手順を変えることで勝率を大きく向上させることができる。
      大人が神経衰弱やる時には普通にやってると思うけど?
      # 大人はズルいのだ。でも記憶力に劣るので子供には勝てない。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      ”多くの局面において” だから、”同じ数字の2枚のカードの場所を知っているとき”以外について、でしょうかね

    • by Anonymous Coward

      絶対に勝てないのでは?

      戦略的 撤退 転進という接待用の手法なんですよ

      # 接待という神経衰弱

    • by Anonymous Coward

      お互いに同じ数字のカードをめくらない結果、いつまでたっても終わらずだんだん神経が衰弱していって
      これが本当の神経衰弱!はいっお後がよろしいようで!!

    • by Anonymous Coward

      そりゃそうだけどなんでそんなこと書かなきゃいかんと思ったんだ

      > これまでの常識とは異なる行動
      として挙げられる3ケースだけがとる行動だと思った
      という高度な誤読?

  • by Anonymous Coward on 2022年04月22日 15時35分 (#4237594)

    - 異なる数字のカードを2枚めくる(パス)
    - 2枚目に、1枚目とは異なる数字のカードをあえてめくる
    - 同じ数字の2枚のカードの場所を知っているとき、あえて他のカードをめくる

    この3つ一緒じゃないのん。
    隠れたペアの数字が分かってようといまいと「わざと間違える」の一言じゃん?

    • by Anonymous Coward

      「わざと間違える」というより「わざと多くの札を一度表にする」という感じ?

    • by Anonymous Coward

      この最適理論を双方が実施した場合、最悪、千日手になるな。
      相手に情報を与えないために、双方が、前回相手がめくったのと同じ2枚を延々とめくり続ける。

      # ルールの不備と言えばそうだが

      • by Anonymous Coward

        互いにパス繰り返したら無限に続くから、両プレイヤーが連続してパスしたら
        その時点の獲得枚数で勝敗決めるってモロに書いてあるけど
        論文読んでないよね?

        • by Anonymous Coward

          双方が相手に新しい情報を与えないことを優先的に選択する戦略を取るなら

          先手1手目:AとBのカードを開く
          後手1手目:先手が開いたAとBのカードを開く

          このまま同じ局面が続くので、偶然先手の1手目が一致する場合以外は千日手で引き分け?

          • by Anonymous Coward on 2022年04月22日 18時32分 (#4237738)

            よく知られた神経衰弱の序盤の戦術に

            先手1手目: AとBのカード引く、(揃わなかった場合に)
            後手1手目: 1枚目で未知のカードを引きAかBと同じ数を引けば既知のカードと合わせて取る。新たな数のカードを引いた場合には、2枚目は未知のカードを引くのではなく敢えて揃わない既知のAかBを引いて外す。

            というのがある。(2枚目に未知のカードを引いた場合には自分に有利なカードを引く確率は約6%しかないのに、相手に有利になる確率約18%なので、当然といえば当然)

            このよな確率は状況に応じてどんどん変化していく。
            上記の確率は概算で正確なものではないけど、この論文は全数網羅して正確な値を出したということみたい。

            親コメント
          • by Anonymous Coward

            最適戦略が、どんな場面でも双方が相手に新しい情報を与えないことを優先的に選択する戦略だ
            とは誰も言ってないぞ
            木を作成して勝率期待値最大になる枝を選択してる
            既知2枚、50枚の状態での後手の最適戦略で、既知のA、Bのカードを選択する方が
            未知のカード2枚を選択するより期待値が大きいなら言ってる通り引き分けになるわな

            ただ勝ったらポイント1、引き分けなら2分の1にするというから
            最終的にどうなるか知らんが、その引き分けを目指す後手の既知AとBカード引く枝は期待値最大にはならなそうだがな

    • by Anonymous Coward

      論文の用語の選択があいまいで少しわかり難いけど

      ・既知の異なるカード2枚をめくる ⇒ パス (情報を増やさずに手番を渡す)
      ・1枚目に未知にカードをめくり、それと合わせられるカードの場所を知っていても、2枚目に既知の合わないカードをめくる (情報が1枚分だけ増える)
      ・既知のカードの中に合わせられるカード2枚の場所を知っていても、1枚目に未知のカードをめくる

      というのは別の行動、3つ目はまだ2枚目で合わせる可能性があるので、わざと間違えているとは限らない。

    • by Anonymous Coward

      - 同じ数字の2枚のカードの場所を知っているとき、あえて他のカードをめくる
      という選択肢が出るってことはめくったカードの情報は相手と共有しない、というルールかな?
      論文内では明記されていないみたいだけど。

      なら、序盤は取れるカード1組を知っていてもスルーして既知情報を先行して増やしつつ
      相手のカード選択肢を減らさないことが有効というのは肌感覚で分かる(気がする)

      • by Anonymous Coward

        > - 同じ数字の2枚のカードの場所を知っているとき、あえて他のカードをめくる
        > という選択肢が出るってことはめくったカードの情報は相手と共有しない、というルールかな?

        そうじゃなくて1枚目にはあえて未知のカードをめくると有利な場合があるということ

        簡単な例で考えてみればわかる。例えば以下の状況
        自分の手番で残り6枚 AA???? となっており2枚のAの場所がわかっており
        残りの?にはAが2枚とΚが2枚ということがわかっている。

        ◎パスがない前提だと
        先に既知のAを取ると残りの????がランダム合わせになるのでクリア率は1/3 (33%)。
        でも先に?をめくると
        1

        • by Anonymous Coward

          >自分の手番で残り6枚 AA???? となっており2枚のAの場所がわかっており
          これってあり得ないんじゃ?
          一手手前で相手がペア作れなくて自分に回ってきたってことだよね?
          とすると、相手はAとそれ以外(Kとする)を引いて自分に回ってくるってことだから
          自分に回ってきた時に6枚はAA????ではなくAAK???ではないか?
          で、?がKだったら既知のKをとって残りはAAってことでクリア率100%
          ?がAだったら残ってるのはAKなのでクリア率50%
          ではないだろうか?

          • by Anonymous Coward

            簡略化された仮想的な手なので細かいことは気にすんな
            AA22???? とかで代用しても良いよ。

          • by Anonymous Coward

            未知のカードを引いた方が良いケースを示す、簡単な例示だからまぁ細かいところは。
            実際にはペアを既知情報として手番が回ってくるのは、相手が2枚目で既知カードと同じ数引いた場合なのでその通りで

            【AAK???】で手番回ってきたなら?を引けば最終的にはクリア率100%
            (Kなら上記の通りで、Aなら既知のAと合わせる→残りは【AK??】なので再度?を引けばOK)
             が、AAを先に取ってしまうと【K???】から1/3で逆転される(2/3でA→次の1/2でKを引く)

            つまり「同じ数字の2枚のカードの場所を知っているとき、あえて他のカードをめくる」方が有利という場面が出てくる

    • by Anonymous Coward

      >異なる数字のカードを2枚めくる(パス)
      伏せてあるのになぜ異なる数字だとわかるんだ?それとも一度選んだカードをもう一度選ぶってこと?

      >2枚目に、1枚目とは異なる数字のカードをあえてめくる
      伏せてあるのになぜ1枚目と異なる数字だとわかる?これも一度選んだカードをもう一度選ぶってこと?

      >同じ数字の2枚のカードの場所を知っているとき、あえて他のカードをめくる
      1行目と2行目で異なるものをめくるとなっているということは、相手がペアになる1枚を開けたってことだよね?
      それを自分のターンでめくらなければ相手がとって終了・・・にならないですか?

      なんか絶対負けそうにしか見えないんだが・・・

      • by Anonymous Coward

        馬鹿を晒す前に論文くらい読めよ…

  • by Anonymous Coward on 2022年04月22日 15時40分 (#4237598)

    神経衰弱は完全情報ゲームではあるが確定ゲームではない、で合ってる?
    要は運に左右されるゲームなので、いくら最適戦略を取っても運のいいやつには敵わない。
    つまり、ティーラ・ブラウン最強。(その神経衰弱で勝つことによりデメリットがある場合を除く)

    • by Anonymous Coward

      裏返しのカード(未知の情報)があるので完全情報ゲームではない。

      • by Anonymous Coward

        裏返しのカード(未知の情報)があるので完全情報ゲームではない。

        「完全情報ゲーム」って「最初から全部の情報がある」って意味じゃないよ。

        • by Anonymous Coward

          この日本語はどっちとも読めるな

          • by Anonymous Coward on 2022年04月22日 17時53分 (#4237702)

            「完全情報ゲーム」という言葉が数学の用語なので、「どう読めるか」はあまり関係ない。
            知らないのは仕方ないが、学術用語なんてそんなものなので、語感と意味のズレに文句を言っても仕方ない。

            親コメント
            • by Anonymous Coward

              英語のゲーム理論の本とか Wikipedia とかだと「学術文献において、偶然の要素があるゲームを完全情報ゲームとするかどうかについて、標準的な定義の合意は得られていない」となってるけどね。

              要は流派によって定義が異なるので、毎回きちんと定義して使う必要がある。
              自分の学んだ定義が必ずしも「正しい」わけではないということ。

            • by Anonymous Coward

              暴力装置とか確信犯とか悪貨は良貨を駆逐するとかアレゲとか。

        • by Anonymous Coward

          偶然による変化があるゲームを完全情報ゲームに含める流派も中にはあるけど、
          伝統的には偶然に帰す情報があるゲームは完全情報ゲームには含めない。

          「神の手札が見えないゲームは、他のプレイヤーの手札が見えないゲームと同じく、非完全」
          という考え方。

        • by Anonymous Coward

          行動選択の時点でプレイヤーが知らない情報があるのは完全情報ゲームではないと思ってたんだけど。
          wikipediaの記述 [wikipedia.org]もそうなってる。

          • Re:そもそも論 (スコア:3, 参考になる)

            by Anonymous Coward on 2022年04月22日 18時18分 (#4237725)

            このページ [gokichikai.jp]がわかりやすいけど、

            確定:プレーヤーの着手以外にゲームに影響を与える
               偶然の要素が入り込まないという意味。
            完全情報:各プレイヤーが自分の手番において、これまでの各プレイヤーの行った
                 選択(あるいは意思決定)についてお互いが全ての情報を知ることができるゲーム

            神経衰弱は初期配置がランダムで伏せられているので偶然の要素が入る→不確定
            各プレイヤーの選択をすべて知ることができる→完全情報

            親コメント
      • by Anonymous Coward

        1人でも記憶力が不完全な参加者がいれば不完全情報ゲームになるというのが正しい。

    • by Anonymous Coward

      要するに「むこうぶち」の傀さんみたいな感じで、一見無意味なプレイで運を引き寄せると。

      #この間の55円セールで全巻揃えてしまった

  • by Anonymous Coward on 2022年04月22日 15時56分 (#4237610)

    めくっても戻した瞬間に忘れてますからーw

  • by Anonymous Coward on 2022年04月22日 15時57分 (#4237611)

    約36万局面を解析して、うち32万局面は既知のカードをめくるのが最適って書いてある

    未知のカードをめくるのが最適になるのは、残りの枚数が少なくなってきた特殊な状況
    例えば1のペアの位置を知っていて、未知のカードにもまだ1が残っている場合、
    既知のペアを回収して確実に1ペアとるより、未知のカードから1をめくり当てれば2ペア回収を狙える、みたいな

    最終局面でギリギリの勝負をしているときはちょっと役に立つかもしれない、程度の話

    • by Anonymous Coward

      そもそも、最後の数枚になったら「ここで未知のカードをめくって相手に情報を与えると、
      残り全部取られてしまう」みたいな状況は普通に体験してるだろう
      本気で神経衰弱で勝負したことあるプレイヤーにとってはそんなに目新しい話でもないと思う

      • by Anonymous Coward

        つまりこの論文で想定してる「通常の戦略」が相手に与える情報について考慮していないってことですね

  • by Anonymous Coward on 2022年04月22日 16時29分 (#4237634)

    既知のカードが増えてくる中盤は、記憶力を圧迫するからやらないけど

  • by Anonymous Coward on 2022年04月22日 16時55分 (#4237655)

    特殊加工されたコンタクトレンズをはめておくんじゃないの?

  • by Anonymous Coward on 2022年04月22日 18時23分 (#4237731)

    既知の2枚はある確率で取る

    無い場合は未知の1枚をめくり、
    残り枚数とか自分が勝ってるかにより
    ある確率で未知の1枚をめくったり、
    既知の1枚をめくったりさせてた

    その確率を、難易度としていた

    一番強いレベルだと、2枚既知なら100パーセント、
    後半は未知の1枚はめくらない
    としていたな

    千日手的になっても、最後は時間切れでCPU勝利で

  • by Anonymous Coward on 2022年04月22日 18時55分 (#4237749)

    なんで「神経衰弱」なんて名前なんだろう

    • by Anonymous Coward on 2022年04月22日 21時41分 (#4237838)

      英語だと concentration で(精神)集中とか集中力とかのことなんですよねえ
      カードを覚えることに神経をすり減らす、ということのようですがはっきりしたソースがありません。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2022年04月22日 19時12分 (#4237757)

    一度めくったカードは忘れない、という前提が厳しいです。
    忘れる場合も今後研究するみたいですが。

    #その場合は記憶力のモデル化がなかなか面白そう

    • by Anonymous Coward
      一度めくって場所が分かったカードでも相手の視線が外れた瞬間に入れ替えるとかやるよね。
      したがって、自分に近い場所を先に開けていくというのが勝利のカギだと思っていたけど(笑)
      あまり派手にやるとばれるのでほどほどに。

      そういえば途中でシャッフルするという独自ルールもあったような。
      • by Anonymous Coward

        隣りあった2枚をめくって、はずれて戻す時に、こっそり(堂々と)入れ替えるとかあったな。
        少し時間をおいて同じカードめくって「この数字、さっき見た」とか曖昧な情報を流したり。

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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

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