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変なモノ

気体から固体への状態遷移は「凝華」表記に 44

ストーリー by nagazou
昇華型プリンタはそのまま 部門より
2022年年度の化学教科書からは使用する用語に大きな変化があったそうだ。啓林館の教科書用語の変更を説明した資料によれば、固体から気体に変化する状態遷移を従来と同じく「昇華」、気体から固体に変化することを新たに「凝華」と呼ぶことになったという。従来はどちらも昇華と呼称していた。このほかにも化学式のうちイオンを表す化学式を「イオンの化学式」と呼んだり、これまでは3~11族元素を「遷移元素」として扱っていたが、BeとMgがアルカリ土類金属になったことでこれも3~12族元素に変更されるなどしている。経緯の一部に関しては理系のための備忘録の記事が詳しい(啓林館 教科書用語の変更について[PDF]難関大に行きたい人へさんのツイート)。

nemui4 曰く、

知らんかった。

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  • by Anonymous Coward on 2022年09月12日 15時32分 (#4324598)

    ……スマヌ

    それはさておき、確かに習った時も、どっち向きも同じ昇華という単語なのは若干違和感があったな。
    昇という文字から固体→気体にはピッタリだが気体→固体には合わないと思ってた。
    などと書いたら、華の方は温泉で沈殿するゆのさま [pixiv.net]、もとい湯の花 [wikipedia.org]を湯の華とも書くので
    昇華の二文字なら往復どちらでもありな気がしてきた。数十年ぶりに。

    • by Anonymous Coward on 2022年09月12日 15時46分 (#4324607)

      いやー、リンク先から経緯見たらひどかった。

      広辞苑が正しい意味合いで記載 → 広辞苑の改版時に詳しく無い人が正しく無い意味に書き換え(ここで気体→固体も昇華扱い) → 他の科学事典が広辞苑の誤記を参考に辞書作成 → 文科省は広辞苑の定義を元に要綱作成
      そして専門家が指摘したら、文科省は「広辞苑の表現が改まるまでは現在の定義のまま指導する」とのたまう。

      ひどい。

      昇華ってのは、「昇」の字が極めて重要なのよ。昇るのよ。昇竜拳の昇なのよ。春風亭柳昇師匠の昇るなのよ。
      決して下がりはしない。
      文学的にも「昇華」は決して下がることは無いわけで、やっぱ誤用だったんだなぁ…。

      長年不思議ではあったんだ。
      皆あまり使わないから気にしてなかったんだろうか。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2022年09月12日 17時18分 (#4324649)

        細矢氏の論壇に書かれた経緯をなぞっているのであれば、

        > 広辞苑が正しい意味合いで記載 → 広辞苑の改版時に詳しく無い人が正しく無い意味に書き換え

        は違いますね。理化学辞典(1953年)では「個→気」と「個→気→個」(昇華精製)の2つの意味で正しく記載していたのに、同じ出版社から2年後に出た広辞苑(1955年初版)では「個→気」と「気→個」の2つの意味にすり替わっていた、という話です。

        そもそも昇華という言葉に「個→気」と「個→気→個」(昇華精製)の2つの意味があること自体おかしいのですが、それは英語の"Sublimation"の段階でそうだったみたいですね。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          (野暮な話だが、「固」ではなく「個」をひたすら使ってるのが気になってしょうかない)

          • by Anonymous Coward

            (あっ……見なかったことにして……)

        • by Anonymous Coward

          昇華精製というプロセスを知らない担当者が文章の最適化をして重複を取り除いてしまった結果、間違った意味で広まったというわけか

          • by Anonymous Coward

            「レジストリの最適化ソフト」のような仕事は昔からあったんですね。

      • by Anonymous Coward on 2022年09月12日 16時18分 (#4324622)

        親が他の国語辞典作りに携わっていたので聞いたことがありますが、
        権威主義の人にとって国語辞典と言えば広辞苑なので、他の辞書と記述に違いがあっても無条件に広辞苑を信用するみたいですね。
        広辞苑は古い辞書で間違いも多いのですが、広辞苑の記述と違うと正しい方の辞典にクレームが来ることもあるとか。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          しかも辞書編纂は、ド文系の牙城。

          • by Anonymous Coward

            文系がどうのというより、単純に広辞苑に科学技術用語の間違いが多い。

        • by Anonymous Coward

          三省堂も権威がありますね。
          「的を得る」を誤用としたのが三省堂で、それを撤回したのも三省堂でしたが
          振り回された人が多かった。

      • by Anonymous Coward

        >春風亭柳昇師匠の昇るなのよ。
        >決して下がりはしない。

        待ってくれ。そうすると柳昇師匠の落語には下げがつかなくなってしまうのではないか?

        昇太のカミカミはいつもあがっているのかもしれないけど。

        • by Anonymous Coward

          >昇太のカミカミはいつもあがっているのかもしれないけど。

          昇太師匠を呼び捨てにできるこの御方は?

          • by Anonymous Coward

            その人の弟子ではないというだけでしょう

      • by Anonymous Coward

        「華」の方も「華が開き、花粉が飛び散る」ことから、気体分子が飛び立っていくことを連想させる働きがあるように思うんですが、凝華では逆になっちゃうんですよね。

        • by Anonymous Coward

          今や「華」1文字で中国系を連想する漢字だしな

        • by Anonymous Coward

          きわめて個人的なイメージですが、「華」は結晶の形のイメージですね。
          ですので「昇華」は華(固体)から気体になるイメージ、「凝華」は華(固体)へ固まるイメージで
          違和感はあまりないかも。

          • by Anonymous Coward
            私は結晶というイメージは同じなのですが、
            昇華で代表的な物質はナフタレン、教科書に載ってたナフタレンの実験では、
            ビーカーにナフタレンを入れて加熱すると、上に乗せた冷たい水の入った丸底フラスコの表面に結晶が花のように成長するというやつ。
            なので、固→気が昇、気→個が華、組み合わせて昇華と解釈していました。(たぶん違うだろうと思いながら)
            ナフタレンは空気より重いので、ビーカーに充満していってフラスコに到達するので、昇というイメージとはちょっと違う気もしますが。
            そういえば、ドライアイスだって地を這うし。
      • by Anonymous Coward

        ゴキカブリが誤植でゴキブリになったみたいな話ですね

    • 適当に検索してみました。

      * 凝華(ぎょうか、英語: deposition)は、元素や化合物が液体を経ずに気体から固体へと相転移する現象(Wikipedia日本語版から)。

      deposit:デポジット、置く、降ろす、預金する、沈殿する、入れる等。

      * 昇華(しょうか、英語: sublimation)は、元素や化合物が液体を経ずに固体から気体へと相転移する現象(Wikipedia日本語版から)。

      sublimate:昇華(化学)。昇華する(精神)本能的なエネルギーを社会的に建設的なものへと導くこと。→例:性的な衝動など。。。。

      私も、昇華させたいのかも。意味深(;^_^A

      #悟りとは別なのかな?

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        アキバとかいそうだけどヲタクさんでコミュ障の…
        人たくさんいるところに行かなきゃいけない、きちゃったら個体から気体に昇華して
        自宅に戻ってくると気体から個体に戻るあれでしょそれ

    • by Anonymous Coward

      いっそ昇華⇔中華で良いじゃんって思う。

    • by Anonymous Coward

      気体→固体も昇華って呼ぶのは知らなんだw
      英語のdepositionは、CVD(Chemical Vapor Deposition)でおなじみだったのだけれども。

      • by Anonymous Coward

        > 気体→固体

        は「華昇」って言ってた記憶があるんだけど、自分で捏造記憶なのかローカルルールだったのかもうわからない……
        ちょっと検索した程度では誰も言ってないようだ(そりゃそうか)

      • by Anonymous Coward

        同じく読んでマジかってなったけど、別枝の経緯を見てマジかってなった。

  • by Anonymous Coward on 2022年09月12日 15時48分 (#4324608)

    マジで理由がわからない。なんでだ。どうでも良いから良いけど。
    と言うか、いい加減その辺のくだらない差異は本当にどうでも良いので、化学を教えられる教員を育ててください。混乱の元はほとんどの場合教科書ではなく教員の授業です。ほぼ自主学習だけに委ねている現状は無理があります。毎週学会に出られるとかでも良いです。

    • by Anonymous Coward on 2022年09月12日 15時51分 (#4324610)

      12族な

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        呪われた12族とかいうと小説みたいだ。

    • by Anonymous Coward

      教員のレベルが低いんだよな。掛け算こだわりとかもそう。教員が理解してない、
      だから教え子も理解してない、理解してないのに官僚になり…というループ

      • by Anonymous Coward

        教員のレベルが低いんだよな。掛け算こだわりとかもそう。

        腐属の掛け算とか論争の火種ですよね(違

        # 押し絵の~二話に~もはや~イク~渡世~

      • by Anonymous Coward

        こないだ気付いたんだけど、面白いことに乗数と被乗数の関係って、日本語と英語では逆なんだよね。
        単語としては、乗数は"multiplier"、被乗数は"multiplicand"。これは意味的なことなので、異論はないはず。
        ところが、乗算を日本語で捉えると

          被乗数×乗数=積

        なのに、英語では

          multiplier × multiplicand = product

        と認識されるらしい。
        つまり、日本語では、

          3 × 4 = 3 + 3 + 3 + 3

        なのが、英語では、

          3 × 4 = 4 + 4 + 4

        と解釈されるみたい。

        • by Anonymous Coward

          面白い事に、日本では掛け算、欧米では割り算だそうだね。

          例えば、習近平×プーチン = プーチン/習近平 となる模様。

          なかなか興味深い。
          向きが逆となるのはその日本語と英語の関係と同じ理由なのだろうか。

          交換法則はどちらのケースも成り立たない。これはベクトルだから当然と言えるけども、あえて交換しようとするry

          • by Anonymous Coward

            何で掛け算と割り算が一緒なんだ。
            私は小学生時代「比の値を求めよ」という問題が苦手でしたが、あれは、:を割り算の記号として利用する流儀と関連付けると理解しやすいと知って間違えなくなりました。今考えると、比を割り算として捉える発想を学ばせるための問題だったんだろうけど、小学校低学年のうちは抽象的すぎて理解できなかった。

          • by Anonymous Coward

            >習近平×プーチン = プーチン/習近平

            男だけど行為をイメージすると感覚的に理解できますね。
            掛け算=後ろから覆いかぶさる、のでプーチンが後ろ
            割り算=分子が上になる、のでプーチンが前

            ※「やおい穴、もしくはリアルな穴」が後方にあり、かつ前に邪魔な一物があるので男同士の正常位は後ろから、ね

        • by Anonymous Coward

          掛ける数と掛けられる数の順序が逆なのも、
          苗字と名前の順序が逆なのも、
          住所の大きい区域と小さい区域の順序が逆なのも、

          みんな地球の反対側だからです。

        • by Anonymous Coward

          似ているようで、似ていない別のケースが、最大公約数と最小公倍数。

          同じ数字同士の最大公約数と最小公倍数は、最大公約数は最小公倍数より小さめな値であるの対して、最小公倍数は最大公約数より大きめな値となるので、時々(@_@)こんがらがってしまう。

        • by Anonymous Coward

          英語では 3 x 4 は three times four と読むので,3 回の 4,つまり 4 4 4 と認識されます。

    • by Anonymous Coward

      いやいや、d軌道に電子が入っている12族は遷移元素だとずーと思ってた。

      • by Anonymous Coward

        ついでに、Mg、Beはアルカリ土類だとずーっと思ってた。

        あらー。
        一周遅れて最先端って感じ。

      • by Anonymous Coward

        いやそうすれば確かにブロックと同じ区切りとなり理解はしやすいんだけど、今更その変更をするのが馬鹿だと思う。無用な混乱の元だ。

    • by Anonymous Coward

      この話題は聞き覚えがある。過去にもストーリー [science.srad.jp]があった。

      だがそんな事は忘れ、希ガスのまま脳に定着している。(「貴ガス」に「騒然」のシチュエーションで記憶が掘り起こされただけ)

      何年か後にまた話題になるのでは。

  • by Anonymous Coward on 2022年09月12日 18時48分 (#4324729)

    いつのまにやら原則、共有結合結晶になってますね。
    一応化学博士なのに全く知らなんだHAHAHA。

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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者

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