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2022年10月のサイエンス人気記事トップ10
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EU

電子機器の充電端子をUSB Type-Cに共通化する指令案、欧州連合理事会が最終承認 60

ストーリー by nagazou
承認 部門より
headless 曰く、

欧州連合理事会は 10 月 24 日、各種電子機器に共通の充電端子として USB Type-C 端子の搭載を義務付ける共通充電器指令案の最終的な承認を行った (プレスリリース9to5Mac の記事Softpedia の記事)。

共通充電器指令は欧州議会議長と欧州連合理事会議長による署名の後、欧州連合官報に掲載される。指令は官報出版の 20 日後に発効し、その 24 か月後から新ルールが適用される。新ルールでは幅広い範囲のポータブル電子機器でUSB Type-C端子が共通の充電端子として義務付けられるほか、充電器同梱の有無や充電性能を示すピクトグラムを導入する。消費者は新しいデバイスとともに充電器を購入するかどうかを選択できるようになるが、指令発効から4年後に欧州委員会は充電器の別売化を義務付けるかどうかの評価を行う。

充電端子のUSB Type-C化が義務付けられるのは携帯電話・タブレット・電子書籍リーダー・デジタルカメラ・ビデオゲームコンソール・無線マウスとキーボード、ポータブルナビゲーションシステムとなり、発効から40か月後にはノートPCも義務付けの対象となる。無線充電は採用例が増加しているもののデバイス間での共通化が不十分であることから、欧州委員会が共通化や相互互換性の向上を推進していくとのこと。

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国際宇宙ステーション

地球に戻るためのロケット費用などの名目で440万円をだまし取られる詐欺 108

ストーリー by nagazou
えっと 部門より
滋賀県警東近江署の7日の発表によると、日本国内で宇宙ステーションを悪用した国際ロマンス詐欺が発生したという。同県に住む65歳の女性が、宇宙ステーション勤務の外国人男性と名乗る何者かから現金計約440万円をだまし取られたとしている。国際ロマンス詐欺は男女の機微に触れ、寂しさに付け込むというもの(産経新聞)。

女性は今年6月28日、国際宇宙ステーションで勤務している外国人男と名乗る者と知り合った。産経新聞の記事によれば被害女性は「1000回言っても伝わらないけど言い続ける。愛している」などと言われ信じてしまった模様。この男から8月ごろになって、地球に戻るためのロケット費用、地球や日本への着陸料などの名目で現金を要求されたらしい。
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JAXA

JAXAのイプシロン6号機、打ち上げ失敗 74

ストーリー by nagazou
残念 部門より
12日午前9時50分、鹿児島県で打ち上げられた国産小型ロケット「イプシロン」6号機の打ち上げが失敗した。打ち上げ直後にロケットに異常が発生したため、指令センターから破壊指令を送られ処理がおこなわれた。6号機では初の商業衛星2基を含む研究用衛星8基を載せていた。イプシロンの初の打ち上げ失敗は今回が初めて。JAXAが打ち上げを失敗したのは2003年の「H2A」6号機以来の2003年以来で19年ぶり(NHK日経新聞朝日新聞)。

JAXAの打ち上げ責任者を務める布野泰広理事は12日の記者会見で「期待に応えられず、深くお詫びします」と謝罪した。失敗の原因は調査中だとしている。6号機は宇宙ビジネスの発展の役割を期待されていただけに、今後のJAXAの宇宙ビジネスに影響する可能性があるもある(ITmedia)。

あるAnonymous Coward 曰く、

今回の打ち上げでは、イプシロンとして初めて商業衛星も搭載していたということでなおさら残念である。JAXAのロケットの打ち上げ失敗は2003年のH-IIA 6号機以来で、その後は50回以上失敗は無かった。現行のイプシロンは今回が最後の打ち上げで、来年からは改良型の「イプシロンS」ロケットとなる予定だったため、そちらに合わせて今回の対策も入ることになるだろう。

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テクノロジー

オーディオテクニカ、民生機器として世界初となる「軟骨伝導」ヘッドフォン発売へ 35

ストーリー by nagazou
試してはみたい 部門より
オーディオテクニカは、「軟骨伝導」を採用したワイヤレスヘッドフォン「ATH-CC500BT」を14日に発売するという。直販価格は1万7600円。軟骨伝導は耳に音が伝わる聴覚経路のうちもっとも新しく発見されたもの。その後の研究により、非常に効率よく音を伝えられることが分かったという(オーディオテクニカAV Watch)。

ATH-CC500BTでは、この軟骨伝導を採用しており、耳穴をふさぐことなく音楽に没入し、快適な通話もできるという。同社は軟骨伝導の特徴として、耳の軟骨部に触れる程度の装着で、効率よく音を伝えられるため、骨伝導と比べて頭部への圧迫が少なくなる、骨伝導と違い、気導経路の音と同様にステレオ感も得られるなどのメリットを上げている。また周りの音やアナウンスを確認しながら各種コンテンツを視聴可能。自宅でも急なチャイムへの応対、家族からの問いかけにも反応できるとしている。
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地球

二枚貝が貪食作用によりマイクロプラスチック粒子を細胞内に取り込む、新たなマイクロプラスチック汚染経路 54

ストーリー by headless
貪食 部門より
JAMSTEC の研究グループによると、イガイ類の二枚貝シンカイヒバリガイやミドリイガイが貪食作用によってマイクロプラスチック (MP) 粒子を細胞内に取り込むことがわかったそうだ (プレスリリース論文)。

貪食とは細胞が微生物や異物など直径 0.5 マイクロメートル以上の微粒子を細胞内の小胞 (食胞) に包み込む現象だ。一般に二枚貝は鰓を用いて大量の海水を濾過して食物を得る濾過摂食者であり、この過程で MP も消化器官に運ばれる。一方、深海性のシンカイヒバリガイ類は鰓に共生する細菌から栄養を得るため、摂食は行わないまたは非常に限定的と考えられている。

研究グループは摂食をほとんど行わないシンカイヒバリガイでも鰓の細胞が貪食作用によって MP を取り込む、という仮説を立てて曝露実験を行い、実際に鰓細胞が MP を取り込むこと、取り込みが貪食作用によるものであることを確認したという。また、浅海性のミドリイガイでも貪食作用で MP を細胞内に取り込むことが確認された。これにより、二枚貝の鰓細胞が MP 粒子を貪食することを生理学的・組織学的に初めて細胞レベルで証明したとのこと。

実験では自然界で想定されるよりもかなり高濃度な MP を用いたとのことで、実際に貪食作用が二枚貝に悪影響を及ぼす汚染量は今調べていく予定だという。また、鰓以外の体外と接する外套膜や足などから取り込む可能性についても今後の課題となる。一方、JAMSTEC では MP 汚染を軽減するため、分解過程で MP 粒子が生じない素材作りの研究も進めていく計画とのことだ。
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ワーム

ハチノスツヅリガの幼虫の唾液にポリエチレンを分解する酵素 26

ストーリー by headless
酵素 部門より
ポリエチレン (PE) の酸化と解重合を可能にする酵素がハチノスツヅリガの幼虫の唾液から発見された (論文マルガリータサラス生物学研究センターのプレスリリースThe Register の記事)。

研究を率いた Federica Bertocchini 氏は趣味の養蜂家でもあり、蜜蝋を食べる養蜂の害虫であるハチノスツヅリガの幼虫 (以降、幼虫) を捕まえてPE製の袋に入れておいたところ、袋に穴をあけて逃げ出してしまったことが研究のきっかけとなった。

Bertocchini 氏の研究グループは幼虫が PE を食べて生分解できるという研究成果を 2017 年に発表しており、2020 年には別の研究グループが幼虫の腸内細菌叢とのかかわりを示唆する研究成果を発表している。

微生物による PE の生分解は非常に長い時間を要するだけでなく、紫外線照射や加熱といった非生物的な事前の酸化処理が必要となる。一方、幼虫による PE 分解は短時間で事前処理を必要としないため、腸内細菌のみでは実現できないと考えられていたが、酵素のかかわりについては明らかになっていなかった。

研究グループでは幼虫の唾液を電子顕微鏡で調査し、2 種類のフェノール酸化酵素「Demetra」と「Ceres」を特定。いずれの酵素も PE を酸化する働きを示すが、Demetra の働きは特に強く、PE 表面に肉眼で見える痕跡(小さなクレーター)を作る。

事前の非生物的処理を要せず、常温かつ中性の水溶液内で数時間以内に PE を分解できる酵素の存在は、研究者が知る範囲で初めて報告されるものだという。ただし、これらの酵素が PE を分解する仕組みを徹底的に理解するには、さらなる構造的・生化学的・機能的な研究が必要とのことだ。
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地球

「こん棒」が人気、展覧会に競技 45

ストーリー by nagazou
溜まってる人が多いのか 部門より
毎日新聞によると、最近なぜか世の中では「こん棒」が人気なのだそうだ。都会の展覧会では若い女性が大声を上げてこん棒を振りかざしたり、インテリアグッズとしても売れているらしい。こん棒を利用した競技大会も開かれているとのこと(毎日新聞)。

仕掛け人となった奈良県宇陀市の農林業、東祥平さんによると、直径約10センチの木の切れ端を何かに加工しようとしてみたらこん棒ができあがった。友人に店ところ盛り上がり、展示会を開くまでになったという。展示会で「試し殴り」用のこん棒を置いたところ、訪れた若い女性らが次々と雄たけびを上げながら振りかざす姿がSNSでバズったというのが大まかな流れらしい。
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アメリカ合衆国

カリフォルニアでは食料品店でのビニール製野菜袋が2025年から禁止に 51

ストーリー by nagazou
親の敵のように野菜袋いっぱい持っていく人見かける 部門より
カリフォルニア州では、Gavin Newsom州知事が署名した法案により、スーパーマーケットで使用されているロール状の薄いプラスチック製ビニール袋、いわゆる野菜袋を段階的に廃止することが決まった。こうした青果物袋が廃止されるのは全米で初めてだそうだ(MediaNews)。

同州では2025年1月1日までに、これらの袋を再生可能なものか生分解性プラスチック製に交換しなければならないとしている。この法案は、Susan Talamantes Eggman上院議員(民主党)が提出、民主党のほとんどが賛成、共和党のほとんどが反対したものの議会を通過したとしている。
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医療

絶滅したと思われていた万能薬ハーブ「シルフィウム」、トルコで再発見か 34

ストーリー by nagazou
草 部門より
絶滅したと信じられていた古代の「奇跡の植物」がトルコで生存している可能性が出てきたそうだ。この植物は「silphion(シルフィオン)」もしくは「Silphium(シルフィウム)」と呼ばれ、調味料、媚薬、薬、避妊薬として用いられてきたとされる(ハーブのホームページ)。国内ではシルフィウムと呼ばれることが多いようだ。この黄色い花を咲かせる植物は、数千年前にギリシャ、ローマ、エジプトの文献に記載され、約2000年前に古代地中海世界で消費された結果、絶滅したと考えられていた(The Times of Israelゆきまさかずよしさんのツイート)。

シルフィウムを長年研究してきたイスタンブール大学の研究者Mahmut Miski教授は、アナトリアのハサン山に生育するFerula drudeana(フェルラ・ドルデアナ)という植物が、シルフィウムの有力候補なりうるほど多くの類似点があるという。フェルラ・ドルデアナは、ニンジンフェンネルやパセリと同じ科に属し、サンプルを分析したところ、抗がん作用や抗炎症作用など、シルフィウムの特徴とされるものが含まれていたことを発見した。その他の類似点としては、栽培が難しいことが上げられるという。Mahmut Miski教授は管理された条件下であれば、フェルラ・ドルデアナを栽培できることが判明したという。
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JAXA

イプシロンロケット6号機、2段目姿勢制御装置に異常。H3に同型の部品を使用 32

ストーリー by nagazou
原因究明 部門より
先日、打ち上げに失敗したイプシロンロケット6号機だが、JAXAが18日、文部科学省の部会で原因についての説明をおこなった。JAXAの説明によると、6号機は2段目と3段目の分離可否判断の時点で目標姿勢からズレが生じており、地球を周回する軌道に投入できないと判断され、離陸後6分28秒後に飛行中断に至ったとしている(JAXAプレスリリース毎日新聞時事ドットコムYahoo!ニュース個人)。

失敗の原因に関しては第2段エンジンの姿勢制御装置「RCS」の一つに異常が起きていたという。ロケット第2段に搭載された2系統の姿勢制御機器「RCS」の一方で推進薬が正常に流れず、機体が目標の姿勢から大きく傾いたことから飛行中断に至ったとしている。現在開発中の次世代ロケット「H3」では同型の部品を使っており、開発に影響することが懸念されている。
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ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ

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