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NASA

NASA、ドラゴン宇宙船によるハッブル宇宙望遠鏡の延命を検討 21

ストーリー by nagazou
コストかかりそう 部門より
AC0x01 曰く、

ようやく後継のJWSTが上がって引退するかと思われたNASAのハッブル宇宙望遠鏡だが、SpaceX社のドラゴン宇宙船で延命できないかという話が上がっているようである(NASAプレスリリース)。

ハッブル宇宙望遠鏡は高度600kmの低軌道を周回しており、スペースシャトルが飛んでいた頃は、幾度となくメンテナンスミッションが行われていた。しかしシャトルの引退により2009年を最後にメンテナンスされておらず、近年では部品の故障により、復旧が危ぶまれる事態も起きていた(2018年の記事)。

SpaceX社のドラゴン宇宙船は現在ISSへの補給ミッションや宇宙旅行に使われているものの、こうした特殊なミッションには活用されていなかった。しかし2023年には宇宙旅行の一環として宇宙遊泳を行うミッションも予定されており、能力的には可能とみられることから、この話が上がったようだ。ただし、現時点では研究のためにNASAとSpaceXが署名したというのみで、そのための資金を出したり、実際に延命を行うことが決まったということではないので、実現するとしてももう少し先の話になるかもしれない。

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  • by Anonymous Coward on 2022年10月03日 15時21分 (#4337592)

    ハッブル宇宙望遠鏡、地上で主鏡の研磨のときに校正装置の取り付けミスで正しく光を反射しない(分解能が設計の5%に)状態で打ち上げられるもスペースシャトルで修理を行い性能を回復したということでよく知られていますが

    でもそもそもスペースシャトルで打ち上げる必要もなかったし(無人ロケットのほうが安かった)、修理するくらいならもう1機別の望遠鏡を打ち上げたほうが予算的に安かった(当初予算20億ドル。修理予算にも同額)のですよね。

    ハッブルにしてもじつはソフトウェア補正で分解能は当初設計の58%まで回復したので修理なんてしなければ
    新規の望遠鏡と、6割くらいの性能のハッブルの二機体制で観測できたのに残念なことです

    つまりなにもかもが「スペースシャトル」というクソ宇宙機がわるい

    • by Anonymous Coward

      初回のサービスミッションだけをみたら「新しいものを打ち上げた方がよかった」と言えるだろうけど、シャトルがなければその後もあわせた全5回のサービスミッションによるアップデートも無かったわけで、結果論で見ても「使い捨てにすればよかった」って主張はちょっと無理があると思う

    • by Anonymous Coward

      > スペースシャトルで打ち上げる必要もなかったし(無人ロケットのほうが安かった)
      HSTってけっこうでかいよ。でっかい荷物はスペースシャトルで運ぶことにしていた当時のアメリカに打ち上げ可能なロケットがあったの?

      • by Anonymous Coward

        タイタンⅣのLEO打ち上げ能力が17トンでハッブル宇宙望遠鏡が11トンだから十分上がるだろう。
        ちなみにタイタンⅣの初打ち上げは1989年だから初回には間に合わないけど
        アップデートの時期には間に合うから
        スペースシャトル打ち上げる費用でもう一本作って打ち上げる事はできたはず。

        • あんまり公に宣伝されてないのですが、ハッブルはNASA仕様の白いF-15とかと同じく、KH-11の民間供与機なんです。なのでNASA予算で作れるわけではないのだと思われます。主鏡の研磨ミスは本来仕様で作ってしまったわけではなくて本当にミスらしいですが……

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          HSTって中はがらんどうの円筒だから、重さより大きさが問題になるのよ。
          タイタンⅣの全高は44mだそうで、でっかいフェアリングを用意してある程度上に伸ばすことは可能だろうけど全長13mのHSTを打ち上げるのはちょっとこわい

      • by Anonymous Coward

        タイミング的にギリギリだけどLEO打ち上げ能力が17トンあるタイタンⅣの初打ち上げが1989年だったから
        スペースシャトル以外にハッブル宇宙望遠鏡を上げれるロケットが無かった訳ではないよ。

    • by Anonymous Coward

      > 修理するくらいならもう1機別の望遠鏡を打ち上げたほうが予算的に安かった

      じゃあ新しい望遠鏡を打ち上げれば?

  • by Anonymous Coward on 2022年10月03日 15時22分 (#4337594)

    NASAのプレスリリースにあるように再ブーストならがんばれば出来そうだけど、シャトル時代みたいにドッキングさせた状態で宇宙飛行士が船外活動して修理するのは、ドラゴンをベースでやるのはかなり厳しい気が・・・

    • タレこみ子です。スラドの本文は修理もやる雰囲気になってますが、改めて確認したところ、NASAの発表は今のところリブーストだけで、現時点では修理まで踏み込んだ話ではなさそうでした。失礼しました。
      (タレコミ後に見つけた日本語ソース CNET [cnet.com], Sorae [sorae.info])

      ただ、ハッブルの部品にガタが来ているのは事実の筈なので、ついでに部品の交換もしなければ、軌道は維持できてもそう遠くないうちに寿命が来てしまうはず…。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2022年10月03日 17時53分 (#4337715)

        現状、冗長系で動いているはず。つまり、今度壊れたら最後(予備がない)ってことです。
        近くまでわざわざ人が行くならなんとしても修理したくなるでしょうね。
        リブーストするだけなら無人でもできると思う。
        船外活動出来ないならマニピュレータで・・・無理かなぁ

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      ドラゴンで修理に行くなら、ドラゴンの模型をプールに沈めて船外活動の訓練やらなきゃいけない~とか大げさな話になるはずですね
      (そんな訓練や準備してる間にハッブルの寿命が尽きそう)

  • 光学望遠鏡の後継に、電波望遠鏡やX線望遠鏡を挙げる様な、無茶な論理。

    • by Anonymous Coward

      ニュースから大学まで、どこ見てもハッブル後継のJWSTって書いてあるのにそんな無茶な。

      NASA、次世代宇宙望遠鏡を打ち上げ ハッブル後継 [nikkei.com]
      ハッブル望遠鏡の功績を振り返る--後継機登場後も活躍する見込み [cnet.com]
      ハッブル宇宙望遠鏡の後継機のお話、聞いてみませんか? [note.com]

    • by Anonymous Coward

      多分、新たな天文現象でも起きない限り、現状の性能で恒常的に観測できる対象は、大体データを取りつくしたのかも。
      なので後継は、別種の観測能力を持った望遠鏡のほうが、今までと異なる新たな観測データを得られると考えたのかも。
      そりゃあ潤沢に予算があれば継続観測とかのために、今までと同種同等以上の観測機材も更新できたほうがいいけど。

      • by Anonymous Coward

        とはいえ、全天4πステラジアンに対し、HSTの視野は狭過ぎるとは思うし、当然全天撮影は出来ていまい。

        真なる後継機はナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡(RST)。
        アメリカ国家偵察局 (NRO) のKH-11と推測される偵察衛星の地上予備機2機をNASAが供与を受けたとも、同2.4mの主鏡の提供を受けただけともされているみたいだが、王道リッチー・クレチアン式反射望遠鏡のHSTに対し、RSTはThree-mirror anastigmatとかいう少しマイナーな光学系が予定されている。
        Wikipedia日本語版では、RSTは「主鏡表面にはJWSTよりも短い波長の近赤外線領域に特化させるため

        • by Anonymous Coward

          御免、RST投入予定はL2だった。

        • by Anonymous Coward

          御免、RST投入予定はL2だった。

  • あ、メンテロボットを送ればいいのか

    • by Anonymous Coward

      『(略)成功の暁には名誉と賞賛を得る』

      ってやつで募集すればいいんじゃないかな。

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ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家

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