物質・材料研究機構(NIMS)が金属疲労による亀裂の成長メカニズムを詳細に解明したそうだ。体積を扱う新たな3D解析手法を活用することで解明に成功したとのこと(
NIMSリリース、
鉄鋼新聞)。
鉄鋼新聞の記事によると、亀裂が発生・成長する過程のうち、初期と後期のメカニズムは1970年代に解明されていたそうだ。しかし最も重要な中期については金属組織の観察が困難なことから未解明だったという。新手法での観察の結果、従来の定説と異なり、中期も初期と同様に結晶内のすべり面に沿って亀裂が進むことが判明。金属疲労の分野で50年にわたる課題を解決したとしている。
昔の金材研か (スコア:0)
色々な前が変わったのだけど、まだついて行けない....
将来的には (スコア:0)
金属製品の寿命が伸びたり、寿命予測が正確になるのかな。
Re:将来的には (スコア:2, 興味深い)
これまで膨大な疲労試験を行って、実験データベースでの疲労寿命予測手法は確率されています。
今回の解析でどこまで金属組織を再現しているのか書かれていませんが、結晶粒よりも細かくメッシュを切って、すべり面を再現するレベルには行っているのでしょう。
もし結晶構造そのもののレベルでモデル化しているのなら、結晶内のどこの位置にどんな添加元素が入ると疲労寿命を延ばせるのか、計算で予測できる事になるのでしょう。
これまで、合金元素の種類や組み合わせ、割合をいろいろ試して、莫大なコストと時間をかけて試験データを取りまくる必要があったけど、計算機上で予測できるなら、総当たりの組み合わせを試す事が出来るので、これまで試した事の無かった組み合わせで新たな高疲労強度の合金が開発されるかもしれないですね。
確立 (スコア:0)
逆方向の誤字を見るのは珍しい
Re: (スコア:0)
誤字の指摘は正当と同意の上で、
「予測手法は確率されています」この表現も洒落っ気・諧謔の価値で、
肯定したい欲求もある。
Re: (スコア:0)
安全性を増す方向に理論が活用されればいいけど、もっと強度を減らしても大丈夫の方向になる予感……
Re: Re:将来的には (スコア:3)
理論の進展によって、安全性そのままで強度を減らす(コストも減る)ことが可能になるんですよ。
Re: (スコア:0)
?「安全性を削ればもっと儲かる!」
Re: Re:将来的には (スコア:2)
自主的に安全性を削って節約してる人なら既にいますね。タイヤ代ケチってつるつるのまま使ってる人とか。
Re: (スコア:0)
過剰な安全性を削るのは必ずしも間違いとは言えなくて。
まあ命にも値段がつくこのご時世ですからね。
Re: (スコア:0)
安全性と言うから引っかかる人がいる。
ここは安全率と言いましょう。
Re: (スコア:0)
金属製品の破断事故の調査・解析・原因究明がやりやすくなるとかも
Re: (スコア:0)
プレスリリースにちゃんと書いてあるのに、何を言ってるんだ君たちは…