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JAXA

H3ロケットの燃焼試験 (CFT) が終了、年度内の打ち上げに前進 30

ストーリー by nagazou
いよいよ 部門より
JAXAは7日、H3ロケット初号機の「実機型タンクステージ燃焼試験」(CFT)を実施した。試験は無事に終了したとのこと。H3の初打ち上げは2年ほど遅延しているが、先のCFT終了に伴いほぼ全ての試験が完了、打ち上げを待つ状態となったようだ(TECH+NHKTBS NEWS DIG)。

あるAnonymous Coward 曰く、

今回行われたのは発射台で実際のロケットにメインエンジンを取り付けて燃焼させる「実機型タンクステージ燃焼試験」(CFT)。機材のトラブルから試験開始は遅れたものの、エンジンは無事25秒間の燃焼を完了した。データの確認はこれからだが、CFTが終われば次は打ち上げとのことで、年度内の初号機打ち上げに向けて弾みがつきそうである。

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  • ロケットは数。失敗してでも数をこなしたほうが技術も信頼性も上がるのに。
    ミサイル技術と共通する部分も多いのだから、防衛予算を少しこっちに回せないのかな?

    • by Anonymous Coward on 2022年11月09日 15時10分 (#4357140)

      回せない。

      他の分野でもあることだけど、こと宇宙開発に限れば大きな制約条件が人的資源。
      つまり一定水準以上の航空宇宙系出身の人が時間を費やさなきゃ何も進まない。
      日本の人口で航空宇宙に回せる最高水準の知的資源には限度がある。
      予算を十倍投入したら何割か早くなるとかそういう話で、早くはなるにしても非効率。
      加えて実験して、結果を分析して、で対策をするってスケジュールは縮め難い。

      そもそも防衛予算に余裕なんてないし、H3を巡航ミサイルあたりの技術には転用できないし、弾道ミサイルを運用できる状態でもない。
      というか日本はどの予算も基本余裕なんてないよ。

      親コメント
      • by Anonymous Coward
        震災復興予算 「え?」
      • by Anonymous Coward

        防衛なり航空宇宙の予算で医学系や法学系から人を寄せよう。
        知的資源という意味では偏りすぎてる。
        特に老人医療に人も金も割かれるのは健全じゃないと思うな。

        • by Anonymous Coward

          防衛と航空はともかく、宇宙が医療に優先することはないのでは?

          • by Anonymous Coward

            いやそんなの制度と考えかた次第でしょう。
            老人医療が稼げなくなって航空宇宙産業が稼げれば皆そちらに移動する。
            例えば極論では65歳以上の健康保険は終了すればよい。
            その分をじゃぶじゃぶ補助金として産業にまわし、航空宇宙大学校を立てたりすれば学生も向かう。
            やりようはあるというだけで考えかたが違うというだけだが。

            • by Anonymous Coward

              クーデターでも起こって民主主義が倒れない限りありえない話で否定しても意味がない。

      • by Anonymous Coward

        関わった経験からすると、これは違うかなぁ。

        >日本の人口で航空宇宙に回せる最高水準の知的資源には限度がある。

        どう考えても最高水準とは思えないし、給料安いって理由で別分野に移る人も結構いる。
        特に開発担当してる民間企業は長年にわたって新陳代謝が無いうえに開発の経験も中々積めないので、エンジニアとしてのレベルがどんどん下がってる。
        高速増殖炉とか原発とかのエンジニアリングで驚くようなことが次々出てきてたけど、航空宇宙分野も似たような感じじゃないかな。

        • by Anonymous Coward

          「限度がある」から「最高水準の知的資源」は一人も「航空宇宙に回せ」ない、と元の文は読めるので、あなたの説明のこれは違うの「これ」がわからない。

    • by Anonymous Coward

      なんか開発のための開発をやってるような気がする。ロシアもアメリカも一旦開発したものをチョットづつ改良して使い続けているような。ソユーズみたいに。

      • 大正解 (スコア:2, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2022年11月09日 16時15分 (#4357195)

        なんか開発のための開発をやってるような気がする。

        実際、二段燃焼サイクルのLE-7系からエキスパンダーブリードサイクルのLE-9に変更したのはコスト削減のためだけではなく「ロケットエンジン開発能力維持のため」って名目もあったのです。
        LE-7を開発した技術者が定年でいなくなってしまうと新規エンジン開発のノウハウが失われてしまうので経験者のいる今のうちに、って面からも新規開発だったわけです。技術は伝承されないとすぐなくなりますからね。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          式年遷宮ですな
          ひと世代20年くらい?

          • by Anonymous Coward

            ロシアのアンガラって近年の新規開発だし、そのロケットエンジンもかなり新しいRD-191系とか、RD-0124・RD-0146が開発中では?

        • by Anonymous Coward

          LE-7(正しくは2001年初打ち上げのLE-7A)を開発したロケットエンジン技術者たちの次の世代は、2009年に開発が打ち切られたGXロケット用LE-8開発技術者たちだろうし、その系列のLNGロケットエンジンは現在も開発中。

      • by Anonymous Coward

        従来型の改良を進めながら時間をかけて次世代型を開発するとか、その次世代型開発ではトラブル続出するとかはどこの国でもやってることだよ。ロシアは次に手をつける余裕がまったくなくなってるけど。

      • by Anonymous Coward

        SpaceXになんか全部持ってかれそうで、今更従来のリユースでないロケット開発はしんどそう。

        • by Anonymous Coward

          次に開発するのはリユース型、って決まってたか決まりそうかそんな感じだったと思うよ。

          あんな垂直着陸とか無理だよ無理無理、ってみんな思ってたのに実現しちゃって、そうかできるんかー、となったので、まぁ今後10年以内ぐらいに各国各社同様のを出してくるだろうね。
          日本も一応ISASが垂直着陸ロケットの実験はしてたので、ある程度のノウハウはあるんじゃないかとは思う。

          多分足りないのは、何度も失敗しても笑い飛ばせる [youtube.com]精神性だろうか…。

          • by Anonymous Coward

            サンダーバード1号が好きだった素人の一般人としては、無理なことをしているとは全然思えませんでした。
            VTOLの飛行機とかもあったし、空気を取り込まなくて良い分、ロケットは楽なくらいに思えるのですが。
            専門家としては、どのあたりが技術的に難しいと思う理由だったんでしょうか。

            • by Anonymous Coward

              ねじ1本の重量をミリグラム削減するためなら悪魔にだって魂を売ると言われていた航空宇宙の世界で、まさか着陸用の余計な燃料というデットウェイトを積んだ逆噴射帰還型ロケットが成立するとは夢にも思わなかった。
              実際帰還用の翼や再使用可能な(丈夫で重い)エンジンを積んだスペースシャトルはお世辞にも成功したとは言えなかったわけで。

              • by Anonymous Coward

                2000年代頃は、スペースシャトルへのアンチテーゼとして、再使用は逆に効率的じゃないんだぞ!っていろんなとこで言われてましたからね(松浦氏の著書とか)。
                それがまさか2010年代になってあっさり再使用が実現しだしたのはちょっと驚きました。

                # まあみんなが何故か最初から上段再使用ばかりイメージしてたのが失敗だったのでしょう。

              • by Anonymous Coward

                上段再使用は上段再使用で、X-37Bが充分成功している(何しているのかは知らんが)。

              • by Anonymous Coward

                カネかけたらモノを回収できるってのは当たり前で、アポロのカプセルだって回収できてる
                それが(SpaceXの主張を鵜呑みにするなら)ちゃんと再利用できていて廃物を製品に仕立て直す
                ようなカネの無駄じゃなくてコスト削減として成立してるってのが驚き

                垂直着陸型は燃料の無駄が多いしスペースシャトル型は翼の重量が無駄になる
                これまでは「その無駄が巨大だから節約にならない。捨てて作った方が安い。当たり前だろ」
                ってのが大勢の見方だった

                まあ本当にSpaceXが主張通りコスト削減を現実化できてるのかどうかは知らんけどな

            • by Anonymous Coward

              VTOLの飛行機(ヘリ型以外)の成功例が極めて少ないことは、航空宇宙関係が趣味なら大抵知ってるかと思う。
              マトモに実用化されたのは、ハリアー/ハリアーIIとF35Bの2例(3例?)だけ…。
              ケツを下に向けて降りる、ロケットの着陸と同じ方式である「テイルシッター」は成功例無し。

              アニメや人形劇などのSFだからできるんだよね、垂直離着陸。

              成功しなかった最大の理由はバランス制御が難しい点なので、センサーと電子制御で操縦する今の時代なら実は比較的容易かもしれない。
              容易かも知れないけど実例が少ないのは、メリットがあまり無いからなんだけどね…。爆弾や燃料積

          • by Anonymous Coward

            ジェットエンジンが経済面も含めて実用レベルになったら飛行機は全部ジェットになったわけではないように、すべてのロケットでリユース型の方がいいというわけではない。
            ロケット本体やペイロードの大きさによっては使い捨ての方がいいこともあるだろうし、SpaceXはあの打ち上げ頻度だから実現すればリユース型開発に使った費用を回収できると踏み切れた。
            後追いで開発する方は先行例を参考にできるからリユース型を開発するとこは確実にあるだろうね。

    • by Anonymous Coward

      延期と飛ばして失敗して作り直すのってどっちが安いんだろうね。
      とりあえず、これだ、という設計が決まったらあとは数打った方がいいのはわかるんだけど。

      • by Anonymous Coward

        長年宇宙に携わってるNASAの動きを正解と考えると
        SLSの打ち上げを延期した事を参考にすると
        延期の方が良いんだろうね
        大型ロケットは高くて失敗できないのは何処も同じだろうし
        ちなみにSLSは来週14日打ち上げ予定

        • by Anonymous Coward

          ここ40年ぐらいのお役所的体質が強くなってからのNASAのロケットは失敗続きだから、NASAのお役所的なやり方の真似が正解かと言うと…

          • by Anonymous Coward

            どの道、SpaceXのような大富豪的な方法は無理なのは確かかと
            失敗したら批判浴びて予算削られてしまうし

          • by Anonymous Coward

            NASAのお役所的体質より、代々の米政権の玩具になった事が効いてると思う。

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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

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