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JAXA

JAXA、2016~2017年に行われた閉鎖環境研究での「不適切行為」で古川宇宙飛行士らを処分 34

ストーリー by nagazou
あらら 部門より
11月25日、JAXAは6年前に実施された「長期閉鎖環境(宇宙居住環境模擬)におけるストレス蓄積評価に関する研究」で研究データのねつ造や改ざんにあたる行為があったことを発表した。問題となったのは古川聡宇宙飛行士が研究代表者を務めた研究で、古川飛行士の直接的な関与はないものの、監督責任を問い処分する方針としている(JAXA報告書Yahoo!ニュース個人朝日新聞産経新聞TBS NEWS DIG)。

あるAnonymous Coward 曰く、

不適切行為」が確認されたのは、スラドでも2015~2016年にかけて募集記事が掲載された「長期閉鎖環境(宇宙居住環境模擬)におけるストレス蓄積評価に関する研究」(過去記事その2その3)。この研究は一般からも注目を集め約1万1000人が応募、40名が参加するものとなったが、報告書によれば2017年に、捏造や改竄ととられかねない杜撰なデータ管理や、心理状態の変化を測定するとしながら評価基準を定めないまま研究を開始していたといった問題点が多数露見、最終的に2019年に研究が打ち切られたとのこと。研究の責任者としては3名が名を連ねており、そのうち1名は古川宇宙飛行士であったことから、大きく注目を集める事態となっている。

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  • 2.責任者

      総括責任者 有人宇宙技術部門宇宙飛⾏士・運用管制ユニット長(2015 年度末までは研究者 A)
      研究実施責任者 同ユニット宇宙医学生物学研究グループ長(研究者 B)
      研究代表者 同ユニット宇宙医学生物学研究グループ主任医長(研究者 C)

    https://www.jaxa.jp/press/2022/11/20221125-2.pdf [www.jaxa.jp]

    • by Anonymous Coward

      2016年 宇宙飛行士・運用管制ユニット長として、宇宙飛行士の訓練、健康管理、宇宙医学研究の実施、および「きぼう」の地上管制官活動の責任者を務める

      https://koyamachuya.com/column/real/97707/ [koyamachuya.com]

    • by Anonymous Coward

      研究課題名 A02-5 無重力・閉鎖ストレスの統合的理解

      https://living-in-space.jaxa.jp/planning-study/A02-5/ [living-in-space.jaxa.jp]

    • by Anonymous Coward

      利益相反マネジメントについても認識が不足しており、利益相反マネジメント委員会委員長である事業推進部長(当時)が企業との共同研究成果を科学的な評価が定まる前に商品紹介と合わせて行うようなプレスリリースの調整を⾏っていた。このように医学研究について専門知識を持った経営幹部が部門にほとんどいなかったことや、研究チームのメンバーが分科会や倫理審査委員会の事務局運営を担うなど、公正な研究評価を確保する仕組みが構築されていなかったことなどが背後要因として考えられる。

      https://www.jaxa.jp/press/2018/02/20180220_shiseido_j.html [www.jaxa.jp]

    • by Anonymous Coward

      沈黙 https://twitter.com/Astro_Satoshi [twitter.com]

  • by Anonymous Coward on 2022年11月28日 13時21分 (#4369418)

    非公開でならやりたい放題される様を研究するということであれば適切な研究結果となったはず(違

  • by Anonymous Coward on 2022年11月28日 13時47分 (#4369436)

    ストレスにより問題が起きるのならば人間を滅ぼすしか無い

  • by Anonymous Coward on 2022年11月28日 19時21分 (#4369546)

    「宇宙兄弟」はウソということか

  • 文部科学省によりますと、JAXAは、2017年には問題に気がついていたものの、2021年まで文部科学省に報告していなかったということです。

    高市科学技術担当相「JAXAの対応は非常に遅いと思います。税金を投入してやっているような研究であれば、所管省庁にも報告を行い、そのあと本格的な調査を行うということが望ましいのではなかったか」

    高市科学技術担当相は、「問題が発覚したらできるだけ速やかに公表すべき」と述べ、JAXAに対し、再発防止と対応の改善を求めました。

    https://news.ntv.co.jp/category/politics/c3743577c16444048e2cb8999c084a11 [ntv.co.jp]

  • by Anonymous Coward on 2022年11月29日 14時01分 (#4371738)

    閉鎖環境の中で不倫でもしたのかと思ったよ。

  • by Anonymous Coward on 2022年11月29日 15時25分 (#4371822)

    Japanese Researchers Faked Data In Spaceflight Simulation [slashdot.org]

    Slashdotでも話題になるとかさすがにちょっと恥ずかしい。

  • by Anonymous Coward on 2022年12月02日 20時29分 (#4374236)

     一連の研究は19年に中止され、論文も発表されなかった。2億円近い研究費を投じながら何の成果も出ていない。

     JAXAは、論文として公表されなかったことを理由に、「研究不正には当たらない」と説明している。しかし、データを捏造、改ざんすることは不正行為に他ならず、一般の常識からは懸け離れた判断といえる。

     この研究には、23年に宇宙へ挑む予定の古川聡・宇宙飛行士が実施責任者として参加していた。実験に直接携わっていないが、研究全体を管理・監督する立場だった。

     にもかかわらず、問題を説明する記者会見に出席せず、コメントも発表していない。責任ある対応とは言えない。

    https://mainichi.jp/articles/20221201/ddm/005/070/085000c [mainichi.jp]

  • by Anonymous Coward on 2022年12月04日 21時42分 (#4374950)

    今も、毎年200億~300億円の資金を拠出しており、総額は1兆円を超す。基礎科学では成果はあるものの、目立った産業応用はなく、費用対効果の点で根強い批判がある。アルテミス計画への協力で、さらに巨額の費用負担が生じる可能性が高い。

    日本は小惑星探査機「はやぶさ」など科学分野で、世界をリードしてきた。米国主導のプロジェクトへの出費がかさみ、他にしわ寄せが及ぶのでは本末転倒だ。技術や装置の開発だけでなく、コスト削減にも努めなければならない。

    月はビジネスの場として注目されている。トヨタ自動車が有人探査車の開発を進め、大手建設会社も月面基地の研究に取り組む。無人探査を目指すスタートアップ企業も登場した。民間の力を効果的に活用して産業応用につなげる方策も検討課題になる。

    政府はさまざまな分野の専門家や産業界、一般市民なども交えて透明性の高い議論を重ね、方向性を決めてほしい。

    https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK0175L0R01C22A2000000/ [nikkei.com]

  • by Anonymous Coward on 2022年12月05日 7時06分 (#4375007)

     実験の責任者らは動機や理由について「業務多忙」を挙げているという。計1億9千万円の公的な研究費が使われており、到底許されない。計画は事前の内部審査で2度不承認になった後に承認されており、この段階で問題を把握できていた可能性もある。個人の責任に帰するのではなく、組織の問題として捉えるべきだ。

     3人いた責任者の1人は来年にISSでの長期滞在が予定されている古川聡飛行士だ。古川飛行士の直接の関与はないといい、会見でJAXAの佐々木宏理事は「研究実施責任者の資質と宇宙飛行士の資質は異なるものと思っている」と述べた。だが、ISSに滞在する飛行士は委託を受けた様々な実験や研究を代表して行う立場にある。自ら責任を持つべき研究を十分に管理できない人に、信頼して託すことができるだろうか。

     結果として論文発表には至らず、JAXAは「研究不正には該当しない」と説明した。ところが、報告書によれば、共同で参加していた企業が18年、自社の商品紹介と合わせて結果の一部を先行して発表していた。この点も極めて不適切だ。

    https://www.asahi.com/articles/DA3S15493047.html [asahi.com]

  •  宇宙航空研究開発機構(JAXA)の古川聡飛行士が研究実施責任者を務める実験で同僚の研究者がデータの捏造や改ざんをした問題で、発覚するきっかけとなったミスが2018年1月に判明した際に、報告を受けた古川氏が不正問題を担当するJAXA倫理審査委員会には報告せずにスケジュールを優先しようとしたと、当時の関係者が5日までの共同通信の取材に証言した。関係者は「古川氏の責任が矮小化されている」と訴えている。

    https://news.yahoo.co.jp/articles/f7e4d49e54459b1a2cd147112d77b557bf66ea5f [yahoo.co.jp]

    • by Anonymous Coward

       研究不正に詳しい中村征樹大阪大教授(科学技術社会論)は、大勢の被験者が負荷の高い環境に置かれた研究でもあり、もし古川氏が十分に関与できていなかったのなら、責任者となったこと自体も問題だと指摘する。
       場合によっては、執筆の実態がない人物が著者に名を連ねる「ギフトオーサーシップ」と呼ばれる不適切行為に当たる恐れもあった。今回は研究が中断され、論文の公表には至っていない。こうした事情を踏まえれば、文科省のガイドラインの「特定不正行為」には当たらないとJAXAは主張するが、中村氏は「研究態度に問題があり、ずさんな行為が続けられた。研究不正と呼ぶべきだ」と断じる。

      https://www.at-s.com/news/article/national/1160600.html [at-s.com]

    • by Anonymous Coward

      この関係者は「古川氏は報告で実験のスケジュールが遅れることを何よりも警戒していた。人員もスケジュールもきつく、不正をせざるを得ない環境に研究者が追い込まれた可能性があるのに、古川氏の責任が矮小(わいしょう)化されている」と訴えている。

      https://www.chunichi.co.jp/article/595522 [chunichi.co.jp]

  • by Anonymous Coward on 2022年12月07日 17時32分 (#4376833)

     データの不正は、宇宙開発を担う研究機関としての信頼を致命的に損なう。実験には公費を含め約2億円が投じられている。公的な立場であることの認識が甘い。

     研究の中断から公表するまでに3年。時間がかかり過ぎている。

     なぜデータの不正が起きたのか。チェックを働かせることはできなかったのか。計画や体制のどこに問題があったのか、つぶさに解明しなくてはならない。

     古川氏も管理監督の責任を免れない。自らの言葉で経緯を説明すべきだ。

    https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2022120700150 [shinmai.co.jp]

  • JAXAによりますと、研究チームはこのほかにも、採取した血液サンプルを取り違え、責任者を務める古川宇宙飛行士はこのミスを把握しながら、研究不正を審査する倫理審査委員会への報告を1か月ほど先延ばしにし、残ったサンプルで調査を続けるよう指示していたということです。

    JAXAは、古川宇宙飛行士は対応が適切でなかったことを理解しているとしたうえで、関係者の処分を検討しています。

    JAXAの山川宏理事長は、会見で「古川宇宙飛行士は責任者としてミスを認知した段階で検証の前に速やかに倫理審査委員会に報告すべきだった」と述べました。

    古川宇宙飛行士は早ければ来年、アメリカの宇宙船に搭乗し国際宇宙ステーションに滞在する計画です。

    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221209/k10013918811000.html [nhk.or.jp]

  • ■研究費を獲得するのが難しい中、今回の不正は重い

     政府は、「科学技術立国」を推進しているが、「巨額の予算や基金」「産業界との協力」をアピールするばかりでなく、しっかりと評価をして問題点をつぶしていかないと、きちんとした成果は生まれない。

     JAXAは「研究チームの体制に見合わない規模で研究を実施した」「組織、チームに医学系知識のある人が不足していた」ことなどを、今回の不正が生まれた要因として挙げた。

     だが、学術界がそれを額面通りに受け止めるかは疑問だ。以前、東大教授からこんなことを聞かされた。

     「日本の宇宙実験や研究の中には、レベルが低いものがある」

     計画から実行まで時間がかかり、研究テーマが地上の実験より遅れがちな上、地上実験のレベルから見ると大した成果でなくても「宇宙では初めて」などとアピールできるからだ。

     研究費獲得に四苦八苦する研究者の間には、宇宙実験に対する嫉妬、疑問、不公平感も積もっている。

     そんな中、「宇宙でしかできない」と、宇宙実験の意義を「正当化」する最後の砦とされてきたのが、宇宙飛行士を被験者に、無重力などの宇宙環境を利用する医学やライフサイエンス研究だ。だが、その分野の地上研究でJAXAは研究不正をしていた。衝撃は大きい。

     JAXAやチョコレート研究に投じた巨額の資金があれば、能力とやる気のある若手研究者をもっと支援することができたかもしれない。

    https://news.yahoo.co.jp/articles/921da5d3faaadba0b8e4b584dfe0e8b1bb28... [yahoo.co.jp]

  •  宇宙航空研究開発機構(JAXA)の古川聡飛行士が研究全体の責任者を務めた実験で、同僚の研究者による不正行為が発覚した。火星などの遠い惑星を探査する飛行士が受けるストレスを探る実験データが捏造[ねつぞう]、改ざんされた。

     JAXAは古川氏を含む関係者を処分する方針だが、2023年ごろに予定している古川氏の国際宇宙ステーション(ISS)滞在計画の変更はないとしている。ただ、不正が発覚するきっかけになったミスが判明した際、古川氏が報告を受けたのに、実験のスケジュールを優先し、不正問題を担当するJAXA倫理審査委員会への報告を遅らせようとしたとの関係者の証言も出ている。古川氏の直接の関与はないとされるが、公的な研究との認識や自浄能力の不足を露呈したと言える。

     JAXAを巡っては最近、小型固体燃料ロケットイプシロン6号機の衛星打ち上げ失敗、超小型探査機OMOTENASHI(オモテナシ)の月着陸断念と残念な出来事が続いている。今回の実験データ不正との直接の関連性はないが、緊張感の欠如が宇宙開発の停滞の土壌になっていないか。組織の在り方の検証が必要だ。

    https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1165546.html [at-s.com]

  • 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日、古川飛行士らが12日に記者会見すると発表した。古川飛行士が率いた研究チーム内で不適切な行為が相次いだことについて説明し、謝罪するとみられる。

    https://mainichi.jp/articles/20230111/k00/00m/040/038000c [mainichi.jp]

  •  医師の古川聡・宇宙飛行士(58)が研究代表者を務めた医学研究にデータの捏造(ねつぞう)や改ざんなどがあった問題で、筑波大のチームが2018年にこのデータを使った論文を発表していた。JAXAは論文発表されていないことを理由に「研究不正に該当しない」と説明しているが、こうした対応にJAXA内で異論が出ていることが、関係者の話でわかった。

    https://mainichi.jp/articles/20230111/k00/00m/040/262000c [mainichi.jp]

    • by Anonymous Coward

      研究不正に詳しい榎木さん@enodon は「甘い対応をすれば『余人をもって代え難い人』は問題を起こしても助けられる先例を残す。研究不正指針では、特定不正行為を論文化したものに限定しており、研究公正システムの問題が表面化した。指針にほころびが出ており、改正などの対応をすべき」と指摘。

      https://twitter.com/shimpei_torii/status/1613172696149544960 [twitter.com]

  • 宇宙飛行士に適性の高い日本人

     日本の家屋は狭く、そこに大人数が暮らしていて、欧米人からは「犬小屋」などと悪口を言われることも少なくありません。

     しかし、そんな「犬小屋」環境がプラスに働くのか、そうでないのかはともかく「宇宙飛行士」の適性を評価すると、日本人に非常に高いスコアが出ることが、実は国際的に知られています。

    (https://www.amazon.co.jp/dp/4910475036/)

     実際、宇宙ステーション、ISSの船長のラインナップを見てみると、米ロが最大のスポンサーであるにもかかわらず、若田光一(https://humans-in-space.jaxa.jp/space-job/astronaut/wakata-koichi/)、星出彰彦(https://humans-in-space.jaxa.jp/space-job/astronaut/hoshide-akihiko/)と、日本人宇宙飛行士が、ステーション全体の責任を持つトップの役割に再々選出されている(https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20211110_n01/)のが分かるでしょう。

     我慢強く忍耐力のある日本人の長所が、世界の宇宙開発を実は影から牽引している。

    https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73511?page=4 [ismedia.jp]

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