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2022年12月1日のサイエンス記事一覧(全3件)
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テクノロジー

ABS代替につながる竹由来の新樹脂が開発される。CO2排出量半減 33

ストーリー by nagazou
バンブーブレード 部門より
東海理化は21日、カーボンニュートラルに貢献する竹由来の樹脂材料を開発したそうだ。この樹脂材料は自動車用の竹ステアリングホイールの開発と製造を手がけてきたミロクテクノウッドと高知県との共同開発でによるもの。「Bamboo+」と名付けられた新材料は、樹脂と竹素材を同比率で配合しており、独自工法で射出成形時の形状変化や臭いといった課題を解決した。ABS樹脂に比べて二酸化炭素(CO2)排出量を半減できるとしている(東海理化リリース[PDF]ニュースイッチ)。

Bamboo+では竹を砕いて繊維にした竹素材にポリプロピレン(PP)を混ぜてペレット化しており、既存設備で成形できるという。ABSより耐衝撃性は多少劣るが、耐熱性や弾性は向上したとしている。自動車用電子制御ユニットケースへの利用を視野に2024年に実用化、2025年の量産を目指すとしている。
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バイオテック

100%ミドリムシ由来のディーゼル燃料と軽油、エンジン性能試験の結果が同等であると確認 44

ストーリー by nagazou
お値段 部門より
ユーグレナといすゞ自動車は共同で、ユーグレナが試作したバイオディーゼルが石油由来の軽油と同等の性能を持つことを確認したと発表した。性能試験はいすゞ製エンジンを用いて行いて実施された。日経クロステックによると、エンジンの回転速度に対する軸出力と軸トルクをそれぞれ調べ、これらが石油由来の軽油を使った場合と同等の性能を持つことを確認したそうだ(ユーグレナリリースいすゞリリース日経クロステック)。

ユーグレナによれば同社のバイオディーゼル耕作不適地での培養が可能であることや、食用油の原料となる植物よりも油脂生産の効率が高いこと、成長過程で光合成によってCO2を吸収する特性を持つ。安定的に製造できれば、バイオ燃料における供給問題への貢献が期待されるとしている。
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月

NASA、月探査に向けたテストのため国際宇宙ステーションに血液検査デバイスを送る 1

ストーリー by nagazou
下準備 部門より
headless 曰く、

11 月 26 日に打ち上げられた SpaceX の Dragon 宇宙船による国際宇宙ステーション (ISS) への 26 回目の補給ミッション (CRS-26) では、宇宙空間でクルーの血液検査を可能にするデバイス「Moon Medicine: Blood Staining and Novel Miniaturized Imaging Technology to Facilitate Critical Lunar Diagnosis (Moon Microscope)」が送られたそうだ (ミッション情報NASA のブログ記事The Register の記事)。

Moon Microscope は宇宙から地上に映像を送って末梢血液像検査を可能にするデバイスだ。今回のプロジェクトでは、ISS で指先から採取した血液をスライドガラスに塗抹して末梢血液塗抹標本を作成すること、微小重力に対応した新型のライト染色デバイスを実際に微小重力下でテストすること、NASA が開発したハンドヘルド型の細胞イメージング技術をテストすること、の 3 点が主な目的となる。

現在のところ将来のミッションで利用可能な血液学に関する診断技術はないが、すぐに地球へ帰ることのできない将来の月探査では医師の診断と治療オプションの選択を助ける技術が必要となる。今回新たに開発された小型顕微鏡は運搬が容易なだけでなく、最低限の訓練で容易に使用でき、スマートフォンやタブレット、ノート PC と容易に接続できるという。このハードウェアは血液検査だけでなく、月面サンプルの分析や宇宙機・食物・水汚染の分析での利用も期待されるとのことだ。

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ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家

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