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2023年3月5日のサイエンス記事一覧(全4件)
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テクノロジー

Neuralink の臨床試験計画、米食品医薬品局が昨年却下していたとの報道 1

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却下 部門より
Reuters の報道によると、イーロン・マスク氏の Neuralink による脳コンピューターインターフェイスの臨床試験計画を米食品医薬品局 (FDA) が 2022 年初めに却下していたそうだ (Reuters の記事Ars Technica の記事)。

報道は同社の従業員や元従業員の証言によるものだ。Neuralink は申請内容の詳細を明らかにしておらず、情報提供者は法的な機密文書である FDA からの書面による却下の通知を Reuters に提供することを拒否したという。

マスク氏はNeuralinkの臨床試験計画たびたび言及しており、2022 年 11 月には 6 か月以内に開始する計画を示している。同社は 2019 年に臨床試験を申請したと報じられたが、証言によると 2022 年初めまで申請していなかったそうだ。FDA ではリチウム電池の使用と、植え込みデバイスの配線が脳の他の部分に移動してしまう可能性、脳の組織を傷付けずに取り外し可能かどうか、といった点を主に懸念しているとのこと。

FDA による却下は将来的にも臨床試験が認められないことを示すものではない。FDA では臨床試験申請の 1 回目でおよそ 3 分の 1 を許可し、2 回目の申請では計 85 % まで増加すると述べているという。しかし、FDA の懸念を解消するには時間と費用がかかるため、3 回目の申請でも許可されなければあきらめてしまう企業が多いと複数の専門家が証言しているとのことだ。
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医療

米ケンタッキー州の大規模な礼拝イベントに麻疹感染者、2 万人にウイルス曝露の可能性 52

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礼拝 部門より
米疾病予防センター (CDC) は 3 日、2 月にケンタッキー州ウィルモアのアズベリー大学で開催された大規模な礼拝イベントに麻疹 (はしか) の感染者が参加し、2 万人が麻疹ウイルスに曝露した可能性があると発表した (CDC 発表大学の発表州当局発表の Google キャッシュArs Technica の記事)。

感染者は麻疹ワクチン未接種の同州ジェサミン郡住人で、イベント参加前に国外を旅行していたという。イベントは 2 月 8 日から 23 日までアズベリー大学のホールで礼拝を休みなく行うもので、感染者は 2 月 17 日 ~ 18 日にかけて参加していたとのこと。感染が確認されたのは 2 月 24 日のことで、イベント参加時点で感染者に症状は出ていなかったが、特徴的な発疹が出始める 4 日前には感染性があるとされる。州保健当局では CDC のガイドラインに従い、ワクチン未接種のイベント参加者は 21 日間の隔離を推奨している。
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JAXA

JAXA、H3 ロケット試験機 1 号機の打ち上げスケジュールを 7 日に再設定 48

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対策 部門より
JAXA は 4 日、H3 ロケット試験機 1 号機の打ち上げスケジュールを 7 日に再設定したと発表した (プレスリリース)。

2 月 17 日に予定されていた打ち上げはロケットの自動カウントダウンシーケンス中に異常が検知されて中止となった。JAXA は 3 日、「機体と地上設備の電気的離脱時に発生する通信・電源ラインの過渡的な電位変動の影響により1段機体制御コントローラが誤動作したものと考えられる」との調査結果を発表し、必要な対策処置を完了する見通しが得られたとして打ち上げスケジュールを 6 日に再設定していたが、当日の気象条件が整わないことが予想されるため 7 日に再設定したとのこと。

現時点での打ち上げ時間帯は日本時間 3 月 7 日 10 時 37 分 55 秒 ~ 10 時 44 分 15 秒、3 月 8 日 ~ 10 日に予備期間が設定されている。7 日の打ち上げ可否については今後の気候状況を踏まえて再度判断するとのこと。

これについて あるAnonymous Coward 曰く、

電気的離脱 (電源ラインの遮断?) 時に発生した過渡的な電位変動により半導体スイッチが誤作動したということで、電位変動が小さくなるように電気的離脱のタイミングを 10 ms 単位でずらすよう対策したとのこと (記者説明会動画)。

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火星

月や火星の地下探査におけるネットワーク構築、「ヘンゼルとグレーテル」のパンくず技を取り入れるべきとの提案 48

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構築 部門より
月や火星の地下探査に向け、「ヘンゼルとグレーテル」のパンくず技を取り入れたネットワーク構築をアリゾナ大学の研究チームが提案している (論文アブストラクトアリゾナ大学のニュース記事The Register の記事)。

惑星探査でメッシュネットワークを構築するアイディアは新しいものではないが、従来のアイディアは事前の計画に従って通信ノードを配置していくものだ。一方、研究チームの特許も出願中だという「Breadcrumb-Style Dynamically Deployed Communication Network」(DDCN)では、ヘンゼルとグレーテルが帰り道を見失わないようパンくずを落としていったのと同様、探査機が必要に応じて自律的にノードを配置していくのだという。

具体的には前のノードから離れて信号が弱くなってきた場合、新しいノードを配置し、通信が確立されるまでその場で待機するといった処理になる。これにより、地下の溶岩洞や地底湖を調査する探査機と地上の探査機との間を長距離で、かつ堅固に結ぶことができるとのこと。

候補となる溶岩洞は月や火星で特定されており、地上の厳しい環境から生命を保護できる可能性から深く長い溶岩洞は宇宙生物学における重要性があるほか、将来の宇宙飛行士が滞在する居住地の建設地としても重要だ。研究チームでは DDCN のコンセプトを 2019 年に NASA に提案しているとのことだ。
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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

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