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2023年3月18日のサイエンス記事一覧(全2件)
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医療

米政府、飲料水の PFAS 規制案を発表 24

ストーリー by headless
規制 部門より
米バイデン-ハリス政権は 14 日、飲料水における 6 種の有機フッ素化合物、パー (ペル) フルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル化合物 (PFAS) の基準値を定める全米レベルで初の規制案を発表した (ニュースリリースGeekWire の記事ホワイトハウスの記事規制案)。

PFAS に長期間曝露すると、がんを含む健康被害が引き起こされる可能性がある。米環境保護庁 (EPA) による規制案は、飲料水に含まれる可能性がある 6 種の PFAS の規制レベルを定めることで PFAS 汚染から公衆衛生を守る需要な一歩だという。EPA は既に 2 種類の PFAS、パーフルオロオクタン酸 (PFOA) とパーフルオロオクタンスルホン酸 (PFOS) について、CERCLA (包括的環境対応・補償・責任法) の危険物質に指定するよう提案しており、最終決定すれば個別の汚染物質として規制対象となる。また、4 種類の PFAS、パーフルオロノナン酸 (PFNA) とパーフルオロヘキサンスルホン酸 (PFHxS)、パーフルオロブタンスルホン酸 ( PFBS)、および GenX 化合物を混合物として規制対象にすることも提案されている。これら 4 物質は合計レベルでリスクが判断され、規制が行われることになる。

規制案が最終決定すれば公共水道システムでこれらの化学物質を監視することが義務付けられ、規制レベルを超えた場合は一般への通知や PFAS 汚染を除く必要も出てくる。EPA では規制案がすべて実施されれば長期的に数千人の命を救い、数万人の深刻な PFAS 関連疾病を防ぐことが可能だと考えているとのことだ。
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JAXA

H3 ロケット 1 号機、エンジン不着火の原因は搭載機器の過電流か 75

ストーリー by headless
電流 部門より
AC0x01 曰く、

JAXA は 16 日、2 段目エンジンが着火せず打ち上げ失敗に終わった H3 ロケット試験機 1 号機について、これまでの調査結果を宇宙開発利用に係る調査・安全有識者会合で報告した (NHK ニュースの記事朝日新聞デジタルの記事 科学ライター大貫剛氏による会合の文字起こしツイート)。

報告によれば搭載機器の過電流検知により電気系統が遮断されて着火しなかった可能性が高いという。確認された事象としては「V-CON2 (飛行制御コンピューター)からECB(エンジン制御コンピューター)に点火指示が送られた直後、A系B系ともに自己診断プログラムが電源の電圧・電柱異常を検知。その後、エンジンバルブが作動せず、着火に失敗」というものだという。ただし、実際に過電流が流れたのか、それとも誤検知かといった点については現時点では分かっていない。

今回問題が起きた ECB 以下の電気機器は H-IIA ロケットと同等であり、H-IIA に問題が波及する可能性が懸念されている。一方で自己診断機能が搭載されたのは H3 ロケットからということで、科学ライターの大貫剛氏は、今までも起きていた過渡的な現象を自己診断プログラムが異常と判断した可能性を指摘し、冗長系の両方を同時に切ってしまう仕組みに疑問を呈している。

V-CON2A/2B が 2 段推進系コントローラ (PSC2) 経由で 2 段エンジンのコントロールボックス (ECB) へ着火信号 (SEIG) を出力し、ECB が SEIG を受信するまでは正常だったが、直後に A 系・B 系ともにエンジン駆動電源の異常を検知したため、下流機器への電源供給を遮断。同時にニューマティックパッケージ (PNP) へ供給する駆動電圧が A 系・B 系ともに下降したという。

両系統のエンジン駆動電源でほぼ同時に異常を検知するケースとしては、PSC2 による過電流の誤検知や、下流機器の正常動作範囲での過大な消費電流、下流機器の短絡等による過電流といった可能性があり、確認するための試験を実施中とのことだ (有識者会合資料1: PDF)。

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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

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