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2023年5月18日のサイエンス記事一覧(全2件)
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宇宙

新たに土星の衛星が62個発見される、総数145個で太陽系で最大に 34

ストーリー by nagazou
細かい定義ないのか 部門より
木星と土星は自身の強い重力の影響から多数の「衛星」を有していることが知られている。そのうちの土星で新たに62個の衛星が発見されたという。この発見で土星が抱える衛星は合計145個となり、92個の木星を抜いて太陽系で最も多くの衛星を抱える惑星となったそうだ。今回、カナダのブリティッシュコロンビア大学などの国際的研究チームが発見したものだという(ブリティッシュコロンビア大学理学部Live ScienceTechnoEdgesorae)。

研究者の間で木星と土星の衛星発見ブームでも起きているのか、2023年2月にアメリカのカーネギー研究所のチームが「木星を周回する衛星を新たに12個発見した」と報告。そのときに最多だった土星の83個を上回った。その後、冒頭のブリティッシュコロンビア大学の研究チームが「画像シフトスタック法」と呼ばれる手法を用いて土星を観測。これまでは小さすぎ、または暗すぎて発見できなかった衛星を今回、大量に発見したと発表している。

soraeの記事によると、惑星とは異なり衛星には明文化された定義が存在していないという。現状では事実上の定義として「太陽以外の天体を長期的に公転していると観測で証明された天体」が衛星と呼ばれているそうだ。

あるAnonymous Coward 曰く、

いくらなんでも一気に増えすぎでは。

16591947 story
テクノロジー

脳死していない患者の死亡認定の5分後に心臓を再起動。移植用の臓器を摘出 25

ストーリー by nagazou
不合理だけど必要な手続き 部門より
一般に臓器移植の多くは、既に脳死した患者や自然死直後の患者など「ヒトとしての死」が認められている人物から行われる。しかし脳死の判定は難しく、条件に合う提供者の数は限られ、結果として移植待ちのリストに登録している人の多くは移植を受けられず亡くなっている。そこで近年「まだ脳死していない患者」から臓器を調達する「DCD(donation after circulatory death)」が注目されるようになってきているという(JTCVSThe Lancetナゾロジー)。

DCDの対象となる患者は脳死状態ではないものの、意識を取り戻す希望もないという状況を指すという。しかし法的には、患者は「生きている」と判定されるため臓器を摘出できない。そこでDCDではまず生命維持装置を停止させ、患者を死のプロセスに導き、心臓の鼓動が5分間停止した状態にもっていく。その後、臓器を取り出していた。しかし、生命維持装置の停止、患者の死亡認定、臓器の摘出、循環装置への接続など、DCDは複雑な過程を経る必要があり、救える臓器と救えない臓器が出てしまうことがあるという。

そこで既存のDCDを改良する「NRP(normothermic regional perfusion)」が登場したそうだ。NRPでは死亡認定後に移植用の臓器をすぐに摘出せず、しばらく体内にまとめて保存する方式がとられる。患者の死亡認定直後に酸素供給と血流を回復させる循環装置に繋がれ、移植用臓器の回復と維持が行われるとしている。
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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall

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