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サイエンス

Nature、常温常圧近傍での超電導に関する論文を撤回 27

ストーリー by headless
撤回 部門より
Nature は 7 日、3 月に出版した窒素ドープ水素化ルテチウムにおける常温常圧近傍での超電導に関する論文を撤回した (Nature の記事The New York Times の記事Ars Technica の記事)。

今年は幻に終わった韓国の研究チームによる常温常圧の超電導物質 LK-99 が注目を集めたが、こちらの論文は昨年 9 月に Nature が撤回した常温超電導の論文と共通する研究者がかかわっていたこともあり、当初から懐疑的な見方が出ていたそうだ。

前回の論文では執筆者 9 人全員が撤回に反対したが、今回の論文は執筆者11人のうち 8 人が撤回を要請している。撤回を要請した執筆者によれば、研究に貢献した研究者として、出版された論文は研究した物質の由来や実施した実験の基準、適用したデータ処理手順を正確に反映していないのだという。両論文に執筆しているのは最終執筆者でロチェスター大学のランガ・P・ディアス氏を含む 6 人で、ディアス氏を除く 5 人が撤回要請に回った。一方、ディアス氏を含む 3 人は賛否を明らかにしていないとのこと。ただし、ディアス氏の広報担当者によれば、ディアス氏は論文に独自の編集を加えて再度 Nature に送る計画を示しているそうだ。

一方、半年前に同じ分野の論文を撤回したばかりのグループによる論文を再び掲載し、また撤回することになった Nature の方針にも疑問がわいてくる。Nature の応用科学および物理化学分野担当編集長のカール・ジーメリス氏によれば、論文は専門家によるレビューで挙げられた多数の疑問が後のリビジョンで解決されていくものであり、これがピアレビューの仕組みだという。ただし、論文が実際に行われた研究を正確に反映しているかどうかをピアレビューで確認することはできないとのことだ。
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  • by jizou (5538) on 2023年11月12日 10時54分 (#4562497) 日記

    撤回されても記録は残るのかもしれませんが....
    同じ例を増やさないために、失敗論文として残したほうがいいのではと。

    xxで出された論文は、xx などで再現実験を行いましたが再現できず。
    追加検討の結果、xx の現象を超伝導と勘違いしました。
    訂正して謝罪します。

    追加論文で、この程度出してくれれば。

  • by Anonymous Coward on 2023年11月11日 20時27分 (#4562374)

    ソースのnature日本語版は「超伝導」って書いとるやん。
    経産省の回し者か?

  • by Anonymous Coward on 2023年11月11日 22時59分 (#4562421)

    ほとぼりが冷めたころに撤回すればいいというものでもないような…
    ひとたび公に参照されたリソースを抹消する行為は好きでない

    • by Anonymous Coward

      なんか日経の飛ばしみたい...

      • by Anonymous Coward

        日経の飛ばしはプレ・プレス・リリースですから

    • by Anonymous Coward

      韓国で投資熱が高いってのもあるんだろうけど、関連・業界の株は激しく値動きしてるから、仕掛けた人がいてもおかしくはないと思うね
      ただ今も発表前よりは高値維持してるのは、可能性があると思われているのか、騒動はあったけどそれとは関係無くちゃんと技術が認められたのか
      SuNam [google.com](ここは「うち関係ないよ」って声明までだしたんだけどね)

  • by Anonymous Coward on 2023年11月12日 3時29分 (#4562452)

    執筆者11人ということは、11人で共謀してインチキ論文書いたということになるが......
    常識的な神経の持ち主なら経歴に傷がつくから怪しげな論文の共著者にはならないようにするはずだと思うけど
    撤回理由は些細な問題によるものであって、常温常圧近傍での超伝導実現は事実だと考えているのならまったく救いようが無い

    • Natureの評判にも傷が付きそう。ピアレビューでは悪意を持って実験結果を捏造してくる輩を排除できないと主張しているようだが…。

      • by Anonymous Coward

        NatureとかScienceって、文春とかセブンとかポストとか新潮とかフライデーと同じ週刊誌だよ。
        掲載内容には怪しいものもいっぱい!

    • by Anonymous Coward

      こういう論文って、共同執筆者のうち何人かは名前貸してるだけだよ
      中身を読んでない場合もある

      • by Anonymous Coward

        1回目はそうなんだろうけど、やらかしたばっかりの2回目まで用心しないのはなー
        ほとぼり冷めるのが早すぎる

        • by Anonymous Coward

          名前を貸さざるを得ない構造的な理由があるんでしょ。学者である前に組織人なんだから。

          • by Anonymous Coward

            > 名前を貸さざるを得ない構造的な理由があるんでしょ。学者である前に組織人なんだから。

            日本や韓国にはこういう事を言う人が多いから、論文の捏造が多いのでしょうね。

            個人的には学者は組織人である前に個人だと思います。少なくとも、論文は個人名で出すものであり、論文賞なども基本的に個人に対して与えられます。

            • 論文賞は論文を表彰するので著者全員が対象で、学会やその他組織の個人を表彰する賞は個人を表彰してますね。
              僕のとったことのある論文賞だと以下は共著者全員が対象になってます。
              https://www.taf.or.jp/award/ [taf.or.jp]
              http://www.jsicr.jp/publication/award/index.html [jsicr.jp]
              日経図書文化賞とかサントリー学芸賞の対象になる著書は単著が殆どみたいですけど、共著の本で受賞したら共著者皆が受賞者になると思いますよ。

              親コメント
            • by Anonymous Coward

              なんか隙の多い文章だなあ>日本や韓国にはこういう事を言う人が多いから、論文の捏造が多いのでしょうね。
              ちなみに今回撤回された論文の共著者は、全員アメリカの大学の人よ。

            • by Anonymous Coward

              世界中どこでもそうだよ。学位自体はねずみ講みたいな親子関係で成り立つもんだし、権威の裏付けは別の権威でしかない以上、個人でわめいてる人は相手にされない。どんなに素晴らしい論文でも肩書がなければNatureに掲載されることはない。

              • by Anonymous Coward

                権威の裏付けもあるけど、最近は論文の貢献者を外す行為も不正扱いですからね。不正が多かった医学系は貢献者1人1人の役割を書かせることもあります。

            • by Anonymous Coward

              個人的には学者は組織人である前に個人だと思います。

              若いっていいねえ
              君がいつまでその純粋さを保てるか見ものだな

            • by Anonymous Coward

              個人だけで研究ができる分野なら組織人でなくてもいけるかもしれませんね。
              問題はそんな分野が存在しないことだけですね。

  • by Anonymous Coward on 2023年11月12日 14時06分 (#4562539)

    捏造論文データベースを作りAIに学習させ論文をスコアリングするくらいした方がいい

    • by Anonymous Coward

      そのAIを運用するのは人なので意味ないです
      組織構造の問題なので正確性とか関係ない

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