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時間と資金を費やして遺伝情報の解析を行っても、そこから利益を得られない仕組み作りをされてしまったら研究そのものが廃れてしまう。医療にしても品種改良にしてもDNA研究に因る面が少なくないのに、そこに水を差すようなまねするのかね?今の政権は
権利を「完全に認めないこと」によるデメリットよりも、権利を「完全に認めること」によるデメリットの方が大きい、と想定されるからでしょう。もちろんそれを踏まえた上で、「どの程度までなら与えて良いのか、与えるべきなのか」という議論は今後もされるべきです。
例えばあるヒトの血液から分離精製された遺伝子に非常に有用な効果が発見されたとき、それに対して物質特許として非常に強い権利を与えたとしましょう。すると、提供者であるそのヒト自身がその権利者により強いコントロール下に置かれてしまいます。他者に原料たる血液を提供すること(例えば医療行為とか)が規制されるかもしれませんし、権利者がその特許を死蔵しようと思ったら提供者がどれだけ血を売りたくなっても儲けられません(これには賛否両論あるかと思いますが)。
……ってのマイケルクライトンだったかのSFの話の読みすぎですが、そういう危険はまあ考えられなくもありません。
他にも、例えばあまりに短いDNA鎖に権利が認められてしまった場合、他者が研究しているDNA鎖にその部位が含まれていたら全部権利内とされてしまうのか?だとすれば結果的にDNA関連研究を大幅に制限することになるのでは?という懸念もあります。
本来三次元構造やら環境(溶液組成だの温度だの作用部位だの)により働きが様々に変化しうるものである以上、「遺伝子そのもの」というものでは権利を与える範囲として広すぎだろうとは思います。(個人的には、「その権利者が発見/発明した、特定の遺伝子の特定の作用を利用すること」についての権利(用法特許)であれば認めても大きな問題は起きにくいのではないかと思います)
弊害も出ているからでしょ。たとえば鳥インフルエンザなんかでは、サンプル提供を義務付けされた国がその特許のせいでワクチンを買えないとかで問題化してますよね。
サンプル提供を義務付けされた国には、成果物のワクチンを受け取る権利が有る。サンプル提供を受ける権利を得た国は、サンプルを提供した国にワクチンを還元する義務がある。
せめて、こうするだけでいいのに。(もちろん、強制力付きで)
あるいは利権の数%が提供者に帰属する仕組みにするか新種の生物や病原体が発見されるだけで未開の国が豊かになるという…フェアトレードの精神に近いものがあるな
因果関係が証明できないし、提供を受けずにこっそりサンプルを持ち帰ればOK。鳥インフルエンザが発生したら、生きたペットの鳥持参でやってくる「外国人観光客」が増えるだけだと思うぞ。
そもそも鳥ともなると国境線を跨がって移動する奴もいるからなー。
それならそれで良いんですよ。ジーンハンターなんて民間で幾らでもやっていることで。
これの問題は、現状では対象国には国の対応として提供する義務が有る事。その為には国家機関を動かし多額のコストをかけての活動が居る。そのくせ、その成果物のワクチンを買う時には特許料込の高額な価格で購入する必要が有る。
貧乏な国が身銭を切って裕福な国の企業の利益の為に働いて、その見返りは無いって事ね。
特許のために大学の研究がストップしてしまったのもありましたね。> 弊害たしかNHKの番組だったと思うけどなんだったか忘れたので関連 [wiredvision.jp]のものを。
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結局資本主義ってやつ (スコア:1)
時間と資金を費やして遺伝情報の解析を行っても、そこから利益を得られない仕組み作りをされてしまったら研究そのものが廃れてしまう。
医療にしても品種改良にしてもDNA研究に因る面が少なくないのに、そこに水を差すようなまねするのかね?今の政権は
Re:結局資本主義ってやつ (スコア:3, 興味深い)
権利を「完全に認めないこと」によるデメリットよりも、権利を「完全に認めること」によるデメリットの方が大きい、と想定されるからでしょう。
もちろんそれを踏まえた上で、「どの程度までなら与えて良いのか、与えるべきなのか」という議論は今後もされるべきです。
例えばあるヒトの血液から分離精製された遺伝子に非常に有用な効果が発見されたとき、それに対して物質特許として非常に強い権利を与えたとしましょう。
すると、提供者であるそのヒト自身がその権利者により強いコントロール下に置かれてしまいます。
他者に原料たる血液を提供すること(例えば医療行為とか)が規制されるかもしれませんし、権利者がその特許を死蔵しようと思ったら提供者がどれだけ血を売りたくなっても儲けられません(これには賛否両論あるかと思いますが)。
……ってのマイケルクライトンだったかのSFの話の読みすぎですが、そういう危険はまあ考えられなくもありません。
他にも、例えばあまりに短いDNA鎖に権利が認められてしまった場合、他者が研究しているDNA鎖にその部位が含まれていたら全部権利内とされてしまうのか?
だとすれば結果的にDNA関連研究を大幅に制限することになるのでは?という懸念もあります。
本来三次元構造やら環境(溶液組成だの温度だの作用部位だの)により働きが様々に変化しうるものである以上、「遺伝子そのもの」というものでは権利を与える範囲として広すぎだろうとは思います。
(個人的には、「その権利者が発見/発明した、特定の遺伝子の特定の作用を利用すること」についての権利(用法特許)であれば認めても大きな問題は起きにくいのではないかと思います)
Re: (スコア:0)
弊害も出ているからでしょ。
たとえば鳥インフルエンザなんかでは、サンプル提供を義務付けされた国がその特許のせいでワクチンを買えないとかで問題化してますよね。
義務と権利はセット (スコア:3, 興味深い)
せめて、こうするだけでいいのに。(もちろん、強制力付きで)
Re: (スコア:0)
あるいは利権の数%が提供者に帰属する仕組みにするか
新種の生物や病原体が発見されるだけで未開の国が豊かになるという
…フェアトレードの精神に近いものがあるな
Re: (スコア:0)
因果関係が証明できないし、提供を受けずにこっそりサンプルを持ち帰ればOK。
鳥インフルエンザが発生したら、生きたペットの鳥持参でやってくる「外国人観光客」が増えるだけだと思うぞ。
そもそも鳥ともなると国境線を跨がって移動する奴もいるからなー。
Re:義務と権利はセット (スコア:1, 参考になる)
それならそれで良いんですよ。
ジーンハンターなんて民間で幾らでもやっていることで。
これの問題は、現状では対象国には国の対応として提供する義務が有る事。
その為には国家機関を動かし多額のコストをかけての活動が居る。
そのくせ、その成果物のワクチンを買う時には特許料込の高額な価格で購入する必要が有る。
Re: (スコア:0)
貧乏な国が身銭を切って裕福な国の企業の利益の為に働いて、その見返りは無いって事ね。
Re: (スコア:0)
特許のために大学の研究がストップしてしまったのもありましたね。> 弊害
たしかNHKの番組だったと思うけどなんだったか忘れたので関連 [wiredvision.jp]のものを。
Re: (スコア:0, オフトピック)