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そういう効果が実在すると仮定したとしても、「火星へ70日」は違うような。それって大出力を自慢するときに使う文言だし。「従来のロケットでは達成不能な出力を達成できる見込み」ってのは、理論の飛躍すぎる。
もし、「簡単な実験機ですでにすごい出力が得られていて、大きくすれば従来型のロケットでは達成不能な出力まで」って話なら、「あるかも知れないし無いかも知れない謎の効果」なんて曖昧な状態になるはずがない。大騒ぎになる。
一方、「まだ実験的に得られる出力は観測限界のギリギリだけど、この方式を突き詰めて行けば、大出力を達成できるんだよ!」と言うのも、何が原因で起こってるのか分かってない段階で何を夢見とるんだ君は? と言う話になるし。
話を盛るなら、ハヤブサのイオンエンジンよりも噴射剤が不要な分だけさらに効率が良い、と言うような、ひたすら地味な出力だけど時間を掛ければもっと遠くへ、という方向でないとダメなんじゃ?
推進剤が消耗しないので35日間加速し続けられるというのがポイントなのでは
必要な増速の合計が5.46km/sほど [yahoo.co.jp]らしいので、それを70日で割ると、だいたい0.0009m/s2ぐらい。
宇宙船の質量が1トンなら、地上で計って92gほど軽くなるぐらいのエンジン出力で達成できるのか。それだと、測定誤差じゃないか、実験をやり直せ、と物議を醸してもおかしくない程度に小さいのかな。長時間の加速を舐めちゃダメですねぇ。
「70日で必要な速度に達する」ことと、「70日で目的の場所に着く」ことはまったく別の事柄ですよ。なんでこれに「参考になる」モデがつくんだか。
違うよ。元ACさんが計算しちゃってるのは70日かけて目的の場所に出発・到着するために必要な増速だよ。
最低限必要なのは5.46km/sだけど、ここに10km/sとか500km/sとか余分の加減速を投入することで、途中の約一年の行程を短縮できるんだよ。普通の宇宙機は最低限の加減速しかする余裕がないから、エコノミープランで計算するけど。
「70日で目的の場所に着くために必要な増速」を元に計算してる
全然違います。元コメのリンク先、Yahoo知恵袋の書き込みをよく読んで内容を理解しましょう。そこに「Ts/2=0.707年=258日後 火星に近づく」とあるのが読めませんか。
その書き込みはあくまで地球周回軌道上と火星周回軌道上の位置エネルギー、運動エネルギーの差を速度として表現しているだけ、火星にたどり着くには最低限それだけの加速をしてやる必要があると言う話で、その速度に達したら70日で火星に行けるという計算ではないのです。
>「70日で必要な速度に達する」ことと、「70日で目的の場所に着く」ことはまったく別に対するレスなんだから「必要な速度に達する計算」ではなく、「到達するために必要な加速を元にした計算」であることが話のキモなんだろうに。突っ込まれて慌ててリンク先見て重箱の隅つついてごまかそうとしてるとしか思えないね。
こめん。君が何を言いたいのか理解できない。「70日で目的の場所に着くために必要な増速」って、地球周回軌道上から5.46km/s増速しただけじゃ70日で火星に着かないんだよ?まずそこは分かってる?
5.46km増速ってのは地球周回軌道上から、火星周回軌道上へ最小のエネルギー消費で移る場合の必要なエネルギーを、速度増分と言う形で表現したもの。その最もエネルギー効率が良い軌道で火星に行くと、何百日も掛かるの。70日じゃないの。
ちゃうねん。この図 [wikimedia.org]を見たまえ。ホーマン遷移軌道というやつだ。
地球は(1)の区間を飛んでいる。火星に向かうには、まず地球のへんにロケットを打ち上げておいて、ΔVと書いてある右向き矢印のところで、その方向に現時点の速度 + 3.57km/sまで加速する。そうすると黄色い(2)の軌道に乗る。この黄色い(2)の軌道を飛ぶのに、3.57km/sでは258日かかる。そして、ΔV'と書いてある左矢印の場所に着く。この瞬間にその方向に現時点の速度 + 1.89km/sまで加速する。そうすると赤い軌道(3)に乗る。この瞬間にうまく火星が近くに来ているようにしておいて、重力で捕まえてもらう。緑の軌道から赤の軌道まで、トータル 3.57 + 1.89 = 5.46 km/s の加速をしている。これが最も燃費が良いコース。
70日かけて5.46km/sでは、出発・到着に70日と慣性飛行に258日、最低でトータル328日かかる(瞬間にかけられないのでもっとかかる)。だから5.46を70で割っても意味がない。この黄色い部分を258日から70日に減らすには、もっと短いルートを飛ぶ。例えば最初のΔVを増やして、真っ直ぐ赤矢印と交わるところへ飛んでいく。そして交わったところで一気に減速と方向転換をして、火星と軌道を合わせる。加速する = 赤の軌道に近づく、減速する = 緑の軌道に近づく、なので、基本的に黄色いルートを70日で飛ぶことはない。
ボイジャー [wordpress.com]とかパイオニアとかニューホライズンズとかとにかく太陽系外に出るための機体は、ありったけの速度でぶっ飛んで行って、全く燃費が良くない代わりにサクサク惑星をフライバイしていってる。方向転換するのに十分な燃料など積んでいないから、どの惑星の軌道にも入ることはないけど、もし燃料が不要だったら、そういう非効率だけど到着が早い軌道を取りつつ、軌道にちゃんと入れる。有人飛行だったら、それは飛行士の健康のためには助かる…というのが、70日プランの内容。
まあ、日本語をよく読みましょうね。
距離で考えて、5.46km/s分の半分を加速、残りを減速する、と適当に考えると、70日での到達距離は8,255,520 km。火星と地球の距離は最短でも78,436,640 kmなので、1桁足りませんね。この考えで行けば、70日で単純にその距離を移動して停止するには、1トンの宇宙船を地上で920g程軽くできるぐらいの推力が必要。
実際には、打ち上げのタイミングを調整することで、「減速」のパートを不要にして距離を倍稼ぎ、地球と火星の公転軌道速度差が5.6km/s程有るようなのでそれも利用して…という事になるんでしょうか。
きちんとした軌道理論は勉強した事がないので、雑すぎる見積もりですが。
元記事は加速にかかる時間などは一切計算してませんよ。減速もしてません。加速だけ。それも地球軌道上と火星軌道上(に達したとき)でそれぞれ1回ずつ加速するだけ。算数の文章題のような、かなり単純化、理想化された世界での計算です。
だって実際に航行する軌道を計算してるんじゃなく、エネルギー差を計算してるだけの話だから、その記事は。
十分に頑丈なパラシュートさえあれば光の速さで火星に突っ込んでも何周かすれば安全に停止できるはず。
何周かって1周目で大気圏を突っ切る前にともかく火星の脱出速度以下まで減速しなきゃならんの
まあ、元コメの意図は、「細かい知識なんてなくても、ちょっと計算すれば、そんなしょぼくれた出力で、70日で火星へなんて辿り着けないことぐらいすぐに証明できるだろう、と思ったけど、無理だったよ、ごめん」でしたから。
もっときちんと計算して、出来ると示せるのか、出来ないと示せるのかは興味があるところなので、いろんな方のコメントを見てみます。
単に距離のファクターを考慮すれば良いだけでは?
A,B間の移動時間の話をするのに速度、加速度の検討だけで、A,B間距離を考察に入れないので、話があさっての方向に行ったのだと思います。
この人の解釈が間違っているね。他の人も散々言っているけど、この計算だと258日後に火星に着くのに必要な加速を無理やり70日で割っているだけ。
それだよね。現代のロケットは燃料を噴射したらなくなるから、イオンエンジンであっても噴射し続けることは出来ない。これはエネルギーが供給される限り加速し続けられる。本物ならだけど。
今のところ実験で得られた推力が50 μN程度と言う話なので、仮に火星探査船が50トンの超軽量級だったとしても、得られる加速度は1 nm/s2。35日間連続で加速を続けても、秒速3 mm/s程度にしかなりません。
劇的に推力を向上できる見込みが何かついているならともかく、理論の見通しも付いていない現状で「実現すれば火星まで70日程度で行ける」は盛りすぎでしょ。「70日」の数字は何を根拠に出てきたのやら。
元記事に書いてある記述をさっくり要約すると、「現在開発している200MW(20万KW)の宇宙用原子炉を電源に用いれば70日で火星に到達できる加速度を確保できる」との事なので…火星くらいの距離だと、実用の一歩手前まで来てるVasimr [wikipedia.org]とどちらが有効かは微妙ですね。
# 別スレで指摘されてるカシミール効果 [atsites.jp]は興味深いですね。
ひたすら地味な出力だけど時間を掛ければもっと遠くへ、というのは、実際には「もっと速く」なんだな。
大出力のエンジンを作ることはできても、燃料は使えばなくなるというのが宇宙機のいわば"航続距離"の悩み。ロケットに積める燃料重量は限られていて、エンジンを工夫しても燃料の重さ辺りの推力×時間の積は大して変わらない。大型エンジンを一瞬使っても、小型エンジンをしばらく使っても、同じ燃料では与えられるエネルギーは同じ。ジェットエンジンみたいな燃費改善の余地は、たぶんあんまりない。結局、エンジンは軽く作って載せられるだけ燃料を積むことになる。
イオンエンジンは使う燃料の重さ辺りの推力×時間の積、比推力(ISP)が高い。同じ重さの燃料から、より多くのエネルギーを引き出せる。燃料が"よく燃える"ので、パワーウェイトレシオが上がって性能が上がる。ただし、出力は瞬間ではなくて総運転時間で見ている。
EMDriveは燃料消費がゼロ、総運転時間が無限大になるので、比推力が無限大になる。元記事ではこれを利用して、出力2MWの原子炉を搭載して総質量90tの宇宙船を作り、0.4N/kW(=800N@2MW)のEMDriveを積むと仮定している。出発から到着までの間運転すると、地球低軌道―火星間に必要なΔVおよそ4300m/s に対して、最大で 800N × 70日 ÷ 90t = 53760m/s の軌道変換量…はやぶさのΔVが2500m/s程度なので、もし本当にこのエンジンが動作するなら夢がひろがりんぐ。
「もっと速く」よりもどれだけ加速時間を維持できるかだな
EMDriveは燃料消費がゼロ、総運転時間が無限大になるので、比推力が無限大になる
エネルギー(太陽光等の場合 E=MC^2で)或いはエネルギーを発生させる燃料質量を推進剤質量に置き換えれば、EM Driveでも依然比推力の定義は有効では?
# 推進剤と燃料は厳密には異なる概念
引用符つきで"よく燃える"と書いているので、理解したうえでそういう表現にしているのだとは思いますが、イオンエンジンは、イオン化した推進剤を電場で加速して放出することで推進力を得ているわけで、何かを燃やしているわけではないのでちょっと違和感があります。
はやぶさの場合は太陽電池で発電してリチウムイオン電池に充電して運用していたので、ほかに「燃料」に当てはまるようなものがないのでまだいいのですが、電気は原子炉などから取り出してもいいわけで、その場合「燃料」というと何を燃料と言っているのかわからなくなります。加速して放出するものは推進剤というのが誤解が生じないのではないかと。
あー、元コメだとエネルギー源と反動質量をごっちゃにしちゃってますね。反省。
比推力というものがあって・・・
火星まで飛んで行く観測機器なしのエンジンと電源だけの宇宙機なら、推進剤の有無で質量比はかなり変わるんじゃないでしょうか。あとコンセプト的に純電力で推力が出せるので、複数載せれば姿勢制御系も置換できるとか想定に入れてそうな気がします。推進剤スラスタは推進剤が重い上に機械部品の塊だしリアクションホイールは機械部品があるけれど、これなら再点火みたいな障害要因もなく吹かし放題だから他のアクチュエーターいらないよ!的な。
# 真面目に飛ばすと各種機器や予備が乗っかって推力比が激減するところまでセット
電源はレーザーで送れば どこまででも行けそうな でかい反射板がいるけど
どれだけの推力が得られるかは何もわかっていないが、現行の方式で推力が得られない最大の原因がなくなることがわかっている。
ので、大きな数字を予測してもおかしくはないでしょう。それがダメというなら、情報が足りないうちはどんな予測もできない。
まあそれもこれも実在すれば、なのですが。
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy
話を盛る方向を間違ってそう (スコア:1, 興味深い)
そういう効果が実在すると仮定したとしても、「火星へ70日」は違うような。それって大出力を自慢するときに使う文言だし。
「従来のロケットでは達成不能な出力を達成できる見込み」ってのは、理論の飛躍すぎる。
もし、「簡単な実験機ですでにすごい出力が得られていて、大きくすれば従来型のロケットでは達成不能な出力まで」って話なら、
「あるかも知れないし無いかも知れない謎の効果」なんて曖昧な状態になるはずがない。大騒ぎになる。
一方、「まだ実験的に得られる出力は観測限界のギリギリだけど、この方式を突き詰めて行けば、大出力を達成できるんだよ!」と言うのも、
何が原因で起こってるのか分かってない段階で何を夢見とるんだ君は? と言う話になるし。
話を盛るなら、ハヤブサのイオンエンジンよりも噴射剤が不要な分だけさらに効率が良い、と言うような、
ひたすら地味な出力だけど時間を掛ければもっと遠くへ、という方向でないとダメなんじゃ?
Re:話を盛る方向を間違ってそう (スコア:3, すばらしい洞察)
推進剤が消耗しないので35日間加速し続けられるというのがポイントなのでは
Re:話を盛る方向を間違ってそう (スコア:2, 参考になる)
必要な増速の合計が5.46km/sほど [yahoo.co.jp]らしいので、
それを70日で割ると、だいたい0.0009m/s2ぐらい。
宇宙船の質量が1トンなら、地上で計って92gほど軽くなるぐらいのエンジン出力で達成できるのか。
それだと、測定誤差じゃないか、実験をやり直せ、と物議を醸してもおかしくない程度に小さいのかな。
長時間の加速を舐めちゃダメですねぇ。
Re: (スコア:0)
「70日で必要な速度に達する」ことと、「70日で目的の場所に着く」ことはまったく別の事柄ですよ。
なんでこれに「参考になる」モデがつくんだか。
Re: (スコア:0)
Re:話を盛る方向を間違ってそう (スコア:2)
違うよ。元ACさんが計算しちゃってるのは70日かけて目的の場所に出発・到着するために必要な増速だよ。
最低限必要なのは5.46km/sだけど、ここに10km/sとか500km/sとか余分の加減速を投入することで、途中の約一年の行程を短縮できるんだよ。
普通の宇宙機は最低限の加減速しかする余裕がないから、エコノミープランで計算するけど。
Re: (スコア:0)
「70日で目的の場所に着くために必要な増速」を元に計算してる
全然違います。元コメのリンク先、Yahoo知恵袋の書き込みをよく読んで内容を理解しましょう。
そこに「Ts/2=0.707年=258日後 火星に近づく」とあるのが読めませんか。
その書き込みはあくまで地球周回軌道上と火星周回軌道上の位置エネルギー、運動エネルギーの差を速度として表現しているだけ、
火星にたどり着くには最低限それだけの加速をしてやる必要があると言う話で、
その速度に達したら70日で火星に行けるという計算ではないのです。
Re: (スコア:0)
>「70日で必要な速度に達する」ことと、「70日で目的の場所に着く」ことはまったく別
に対するレスなんだから
「必要な速度に達する計算」ではなく、
「到達するために必要な加速を元にした計算」
であることが話のキモなんだろうに。
突っ込まれて慌ててリンク先見て重箱の隅つついてごまかそうとしてるとしか思えないね。
Re: (スコア:0)
こめん。君が何を言いたいのか理解できない。
「70日で目的の場所に着くために必要な増速」って、地球周回軌道上から5.46km/s増速しただけじゃ70日で火星に着かないんだよ?
まずそこは分かってる?
5.46km増速ってのは地球周回軌道上から、火星周回軌道上へ最小のエネルギー消費で移る場合の必要なエネルギーを、
速度増分と言う形で表現したもの。その最もエネルギー効率が良い軌道で火星に行くと、何百日も掛かるの。70日じゃないの。
Re:話を盛る方向を間違ってそう (スコア:3)
ちゃうねん。この図 [wikimedia.org]を見たまえ。ホーマン遷移軌道というやつだ。
地球は(1)の区間を飛んでいる。火星に向かうには、まず地球のへんにロケットを打ち上げておいて、ΔVと書いてある右向き矢印のところで、その方向に現時点の速度 + 3.57km/sまで加速する。そうすると黄色い(2)の軌道に乗る。この黄色い(2)の軌道を飛ぶのに、3.57km/sでは258日かかる。そして、ΔV'と書いてある左矢印の場所に着く。この瞬間にその方向に現時点の速度 + 1.89km/sまで加速する。そうすると赤い軌道(3)に乗る。この瞬間にうまく火星が近くに来ているようにしておいて、重力で捕まえてもらう。緑の軌道から赤の軌道まで、トータル 3.57 + 1.89 = 5.46 km/s の加速をしている。これが最も燃費が良いコース。
70日かけて5.46km/sでは、出発・到着に70日と慣性飛行に258日、最低でトータル328日かかる(瞬間にかけられないのでもっとかかる)。だから5.46を70で割っても意味がない。この黄色い部分を258日から70日に減らすには、もっと短いルートを飛ぶ。例えば最初のΔVを増やして、真っ直ぐ赤矢印と交わるところへ飛んでいく。そして交わったところで一気に減速と方向転換をして、火星と軌道を合わせる。加速する = 赤の軌道に近づく、減速する = 緑の軌道に近づく、なので、基本的に黄色いルートを70日で飛ぶことはない。
ボイジャー [wordpress.com]とかパイオニアとかニューホライズンズとかとにかく太陽系外に出るための機体は、ありったけの速度でぶっ飛んで行って、全く燃費が良くない代わりにサクサク惑星をフライバイしていってる。方向転換するのに十分な燃料など積んでいないから、どの惑星の軌道にも入ることはないけど、もし燃料が不要だったら、そういう非効率だけど到着が早い軌道を取りつつ、軌道にちゃんと入れる。有人飛行だったら、それは飛行士の健康のためには助かる…というのが、70日プランの内容。
まあ、日本語をよく読みましょうね。
Re: (スコア:0)
距離で考えて、5.46km/s分の半分を加速、残りを減速する、と適当に考えると、70日での到達距離は8,255,520 km。
火星と地球の距離は最短でも78,436,640 kmなので、1桁足りませんね。
この考えで行けば、70日で単純にその距離を移動して停止するには、1トンの宇宙船を地上で920g程軽くできるぐらいの推力が必要。
実際には、打ち上げのタイミングを調整することで、「減速」のパートを不要にして距離を倍稼ぎ、
地球と火星の公転軌道速度差が5.6km/s程有るようなのでそれも利用して…という事になるんでしょうか。
きちんとした軌道理論は勉強した事がないので、雑すぎる見積もりですが。
Re: (スコア:0)
実は火星の地表に降りるなら推進剤炊いて減速するは必要はない。火星には大気があるから、十分に頑丈なパラシュートさえあれば光の速さで火星に突っ込んでも何周かすれば安全に停止できるはず。
Re: (スコア:0)
元記事は加速にかかる時間などは一切計算してませんよ。
減速もしてません。加速だけ。それも地球軌道上と火星軌道上(に達したとき)でそれぞれ1回ずつ加速するだけ。
算数の文章題のような、かなり単純化、理想化された世界での計算です。
だって実際に航行する軌道を計算してるんじゃなく、エネルギー差を計算してるだけの話だから、その記事は。
十分に頑丈なパラシュートさえあれば光の速さで火星に突っ込んでも何周かすれば安全に停止できるはず。
何周かって1周目で大気圏を突っ切る前にともかく火星の脱出速度以下まで減速しなきゃならんの
Re: (スコア:0)
まあ、元コメの意図は、「細かい知識なんてなくても、ちょっと計算すれば、そんなしょぼくれた出力で、
70日で火星へなんて辿り着けないことぐらいすぐに証明できるだろう、と思ったけど、無理だったよ、ごめん」でしたから。
もっときちんと計算して、出来ると示せるのか、出来ないと示せるのかは興味があるところなので、いろんな方のコメントを見てみます。
Re: (スコア:0)
単に距離のファクターを考慮すれば良いだけでは?
A,B間の移動時間の話をするのに速度、加速度の検討だけで、A,B間距離を考察に入れないので、
話があさっての方向に行ったのだと思います。
Re: (スコア:0)
この人の解釈が間違っているね。
他の人も散々言っているけど、
この計算だと258日後に火星に着くのに必要な加速を
無理やり70日で割っているだけ。
Re: (スコア:0)
それだよね。
現代のロケットは燃料を噴射したらなくなるから、イオンエンジンであっても噴射し続けることは出来ない。
これはエネルギーが供給される限り加速し続けられる。
本物ならだけど。
Re: (スコア:0)
今のところ実験で得られた推力が50 μN程度と言う話なので、
仮に火星探査船が50トンの超軽量級だったとしても、得られる加速度は1 nm/s2。
35日間連続で加速を続けても、秒速3 mm/s程度にしかなりません。
劇的に推力を向上できる見込みが何かついているならともかく、理論の見通しも付いていない現状で
「実現すれば火星まで70日程度で行ける」は盛りすぎでしょ。「70日」の数字は何を根拠に出てきたのやら。
Re:話を盛る方向を間違ってそう (スコア:2)
元記事に書いてある記述をさっくり要約すると、
「現在開発している200MW(20万KW)の宇宙用原子炉を電源に用いれば70日で火星に到達できる加速度を確保できる」との事なので…
火星くらいの距離だと、実用の一歩手前まで来てるVasimr [wikipedia.org]とどちらが有効かは微妙ですね。
# 別スレで指摘されてるカシミール効果 [atsites.jp]は興味深いですね。
Re:話を盛る方向を間違ってそう (スコア:3)
ひたすら地味な出力だけど時間を掛ければもっと遠くへ、というのは、実際には「もっと速く」なんだな。
大出力のエンジンを作ることはできても、燃料は使えばなくなるというのが宇宙機のいわば"航続距離"の悩み。ロケットに積める燃料重量は限られていて、エンジンを工夫しても燃料の重さ辺りの推力×時間の積は大して変わらない。大型エンジンを一瞬使っても、小型エンジンをしばらく使っても、同じ燃料では与えられるエネルギーは同じ。ジェットエンジンみたいな燃費改善の余地は、たぶんあんまりない。結局、エンジンは軽く作って載せられるだけ燃料を積むことになる。
イオンエンジンは使う燃料の重さ辺りの推力×時間の積、比推力(ISP)が高い。同じ重さの燃料から、より多くのエネルギーを引き出せる。燃料が"よく燃える"ので、パワーウェイトレシオが上がって性能が上がる。ただし、出力は瞬間ではなくて総運転時間で見ている。
EMDriveは燃料消費がゼロ、総運転時間が無限大になるので、比推力が無限大になる。元記事ではこれを利用して、出力2MWの原子炉を搭載して総質量90tの宇宙船を作り、0.4N/kW(=800N@2MW)のEMDriveを積むと仮定している。出発から到着までの間運転すると、地球低軌道―火星間に必要なΔVおよそ4300m/s に対して、最大で 800N × 70日 ÷ 90t = 53760m/s の軌道変換量…はやぶさのΔVが2500m/s程度なので、もし本当にこのエンジンが動作するなら夢がひろがりんぐ。
Re: (スコア:0)
「もっと速く」よりもどれだけ加速時間を維持できるかだな
Re: (スコア:0)
EMDriveは燃料消費がゼロ、総運転時間が無限大になるので、比推力が無限大になる
エネルギー(太陽光等の場合 E=MC^2で)或いはエネルギーを発生させる燃料質量を推進剤質量に置き換えれば、EM Driveでも依然比推力の定義は有効では?
# 推進剤と燃料は厳密には異なる概念
Re: (スコア:0)
引用符つきで"よく燃える"と書いているので、理解したうえでそういう表現にしているのだとは思いますが、イオンエンジンは、イオン化した推進剤を電場で加速して放出することで推進力を得ているわけで、何かを燃やしているわけではないのでちょっと違和感があります。
はやぶさの場合は太陽電池で発電してリチウムイオン電池に充電して運用していたので、ほかに「燃料」に当てはまるようなものがないのでまだいいのですが、電気は原子炉などから取り出してもいいわけで、その場合「燃料」というと何を燃料と言っているのかわからなくなります。加速して放出するものは推進剤というのが誤解が生じないのではないかと。
Re:話を盛る方向を間違ってそう (スコア:2)
あー、元コメだとエネルギー源と反動質量をごっちゃにしちゃってますね。反省。
Re: (スコア:0)
比推力というものがあって・・・
Re: (スコア:0)
火星まで飛んで行く観測機器なしのエンジンと電源だけの宇宙機なら、推進剤の有無で質量比はかなり変わるんじゃないでしょうか。
あとコンセプト的に純電力で推力が出せるので、複数載せれば姿勢制御系も置換できるとか想定に入れてそうな気がします。
推進剤スラスタは推進剤が重い上に機械部品の塊だしリアクションホイールは機械部品があるけれど、これなら再点火みたいな障害要因もなく吹かし放題だから他のアクチュエーターいらないよ!的な。
# 真面目に飛ばすと各種機器や予備が乗っかって推力比が激減するところまでセット
Re: (スコア:0)
電源はレーザーで送れば どこまででも行けそうな でかい反射板がいるけど
Re: (スコア:0)
どれだけの推力が得られるかは何もわかっていないが、
現行の方式で推力が得られない最大の原因がなくなることがわかっている。
ので、大きな数字を予測してもおかしくはないでしょう。
それがダメというなら、情報が足りないうちはどんな予測もできない。
まあそれもこれも実在すれば、なのですが。