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Angaraロケットの既存の灯油からより強力な水素燃料に切り替えることにより、
というのはどこかの段階で生じた勘違いですね。
アンガラA5は3段(コア2段+ブースター)までがケロシン燃料、静止軌道用のオプション段に現在使われているブリズMはプロトンからの継続使用でUDMH燃料です。今回の話は、このオプション段として新規開発している液水のKVTKに注力するため、SLS対抗機の構想を白紙撤回する、ということです。アンガラA5本体の3段に手を加えるわけではありません。KVTKはブリズMの約6倍の規模ですが、さらに大型化してアンガラの第3段(コア第2段)を置き換える計画もあり、ペイロードが25t→35tというのはこれが実現した場合の低軌道打ち上げ時の数値です。KVTKはアンガラの第1段・ブースターであるURM-1と並んで今後のロシアロケットの中核要素となることが期待されています。
SLS対抗機は、過去にいくつか提案されていた構成の中からどれを選択するのか、あるいは新規に設計するのか、といった情報もまだ明らかになっていませんでしたが、過去に提案されていた構成はいずれもソ連末期のシャトル対抗機エネルギア向けに開発された要素を再構成したもので、仮に新規構成を選択した場合でもこれは変わらないだろう、と考えられていました。
しかし、エネルギアの実質的な第1段である液体補助ブースターはエンジンを除く大部分の担当企業がウクライナにあり、現在の情勢では大型プロジェクトの新規締結は困難になってしまいました。URM-1はエネルギアブースターの約1/4の規模しかなく代替にならないため、ロシア国内では派生機の需要がアンガラに潰されて使い道のないエネルギアブースターを、SLS対抗機のためだけに国産できるよう再設計するのか?と疑問視する向きはありました。
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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン
「灯油からの切り替え」ではない (スコア:1)
Angaraロケットの既存の灯油からより強力な水素燃料に切り替えることにより、
というのはどこかの段階で生じた勘違いですね。
アンガラA5は3段(コア2段+ブースター)までがケロシン燃料、静止軌道用のオプション段に現在使われているブリズMはプロトンからの継続使用でUDMH燃料です。
今回の話は、このオプション段として新規開発している液水のKVTKに注力するため、SLS対抗機の構想を白紙撤回する、ということです。
アンガラA5本体の3段に手を加えるわけではありません。
KVTKはブリズMの約6倍の規模ですが、さらに大型化してアンガラの第3段(コア第2段)を置き換える計画もあり、
ペイロードが25t→35tというのはこれが実現した場合の低軌道打ち上げ時の数値です。
KVTKはアンガラの第1段・ブースターであるURM-1と並んで今後のロシアロケットの中核要素となることが期待されています。
SLS対抗機は、過去にいくつか提案されていた構成の中からどれを選択するのか、あるいは新規に設計するのか、といった情報もまだ明らかになっていませんでしたが、
過去に提案されていた構成はいずれもソ連末期のシャトル対抗機エネルギア向けに開発された要素を再構成したもので、
仮に新規構成を選択した場合でもこれは変わらないだろう、と考えられていました。
しかし、エネルギアの実質的な第1段である液体補助ブースターはエンジンを除く大部分の担当企業がウクライナにあり、
現在の情勢では大型プロジェクトの新規締結は困難になってしまいました。
URM-1はエネルギアブースターの約1/4の規模しかなく代替にならないため、
ロシア国内では派生機の需要がアンガラに潰されて使い道のないエネルギアブースターを、SLS対抗機のためだけに国産できるよう再設計するのか?
と疑問視する向きはありました。