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数学

心理学者は確率計算が苦手? 138

ストーリー by yosuke
大抵の人は「確率」と変換するのが苦手 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

New York Timesの記事本家/.記事によると心理学の実験の分析結果の間違いをエール大学の経済学者Keith Chenが指摘したとのこと。
問題の実験方法は、1956年にJack Brehmが行なったものなどを改良したものでfree-choice paradigmと呼ばれ、心理学の認知的不協和の実証に使われている。
元の実験では、まず猿に赤と青のM&Mのどちらかを選ばせ、赤を選んだ場合、次に青と緑から1つ選ばせる。この場合、青と緑では緑のM&Mを選ぶ確率が高くなることから、赤と青では赤の方が好みだっただけなのに「青が好きじゃなかった」と自身に思い込ませることから青の順位を下げてしまうと結論づけられている。
しかし、Chen博士が執筆中の論文によると、これは確率の計算で簡単に説明できる現象であるとのこと。
赤、青、緑の3色を好みの順番に並べるときに順列の数は3 P 3=6通りであり、そのうち青よりも赤が前にくるものは

  • 赤→青→緑
  • 赤→緑→青
  • 緑→赤→青
の3通りだけで、青が緑よりも好まれる確率は元々1/3しかない。よって、このような実験で認知的不協和を実証したとするのは間違いであるとのことである。
この間違いは、「モンティ・ホール問題」と呼ばれる確率問題で起きがちな誤解と同類とのことで、過去に行われてきた認知的不協和の実験にも多くの間違いがあるのではないかと指摘している。
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • M&M (スコア:2, 参考になる)

    by nagomi (35277) on 2008年04月12日 14時52分 (#1328611) 日記
    一瞬なんのことか分りませんでしたが、M&M'S [m-ms.jp]のことでしたね。

    # ま、真っ先に絵師コンビを連想したりなんかしてないんだからねっ:P
  • このストーリーは釣り (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2008年04月12日 17時11分 (#1328667)
    タレコミの文章をあえてわかりにくくすることで、確率に詳しくない人が

    「サルの実験はどうみても正しいだろ!」

    というコメントを大量につけてしまい、モンティ・ホール問題と同じような
    騒動になるように誘導しようとしている。

    ・・・と思うのは、考えすぎですね、ごめんなさい。
  • free-choice paradigmで最初に猿が青を選んだらどうするのかよくわからない
    それが不明だと
    >青と緑では緑のM&Mを選ぶ確率が高くなることから
    と言われてもよくわからない。
    したがってChen博士が証明していることは正しいかどうかは不明。
    情報が欠落している
    青を選んだ猿は実験の対象外にしてしまうのなら博士の指摘はわかる。

    M&Mってマーブルチョコレートのことだよね。
    • 色とか考えるとややこしい。XとYのうちXを好む事を"X > Y"であらわす。
      猿の好みがはじめから決まっているとして、A>B>Cだったとする。
      実験者はこれを知らないので、どれか適当に二つのものを猿に見せる。
      このとき

      1.AとB
      2.BとC
      3.CとA

      の組み合わせが考えられる。

      1.AとBのときはAがえらばれ、次に実験者はBとCを出す。すると、Bが選択される。
      2.BとCのときはBがえらばれ、次に実験者はCとAを出す。すると、Aが選択される。
      3.CとAのときはAがえらばれ、次に実験者はBとCを出す。すると、Bが選択される。

      二回目に選択されるものが、一回目の選択肢になかったものである場合は2と3。
      だから順序を調べるのにこに実験はないんじゃないの? というのが論旨だと思う。
      読んでないけど。

      /.jの人らにわかりやすく言えば、
      “3個の数字を降順ソートするのにif文は何回実行されるか?”
      ということではないかと。

      親コメント
  • 文書が良く分からなかった。自分の理解だと

    M&MってのはM&M'sチョコレートのこと。

    たとえば猿は色の好みが
    赤>青>緑の順番の猿は
    赤と青のM&M'sを見せたら赤を選ぶし、青と緑のM&M'sを見せた青を選ぶという前提条件がある

    猿が好む色の順番は以下の6通りがある。
    (1) 赤>青>緑
    (2) 赤>緑>青
    (3) 青>赤>緑
    (4) 青>緑>赤
    (5) 緑>赤>青
    (6) 緑>青>赤

    最初に赤と青のM&M'sを見せたとき、
    赤を選ぶ猿は、上記6パターンのうち、
    (1) 赤>青>緑
    (2) 赤>緑>青
    (5) 緑>赤>青
    の3通りになる。この3通りの好みのいずれかを持つ猿に
    青と緑を選ばせたとき、緑を選ばせると
    (2) 赤>緑>青
    (5) 緑>赤>青
    の2通りになるから、猿の色の好みが均等なら当然緑が多いのは当たり前。
    ということでOK?
  • by Rosh (170) on 2008年04月12日 18時39分 (#1328702)
    ってことは、

    1)最初に赤青緑と3色提示しておいて、そのうちから1色を選ばせる。
    2)赤もしくは青を選んだ群に対して、赤と青を提示して、1色を選ばせる。
    3)先ほど選ばなかった1色と、緑の2色を提示して、1色を選ばせる。

    という手順にすればいい……?

    #思いつくままに書いてみたので、いろいろと問題がある気がする……。
    #1)の手順で1色を選ぶことによって、以降の選択にどのような影響が起こるのかとか。
    --
    勝つて言はず、敗れて語らず、
    謙譲を崇ぶ者は君子也、怨怒を起す者は小人也。
  • by Anonymous Coward on 2008年04月12日 21時36分 (#1328743)
    まず実験の前段階として、
    好きな物から先に食べるサル
    嫌いな物から先に食べるサル
    好き嫌いのないサル
    をどのように判別したのかが不明確だ。
    追試することも評価することも出来ないと言わざるを得ない。
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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs

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