「ベンフォチアミン」のサプリメントには宣伝ほどの効果はない 8
ストーリー by Acanthopanax
バランスのとれた食事を 部門より
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insiderman 曰く、
「ビタミンB1」として知られるチアミンは糖質の代謝に重要な役割を果たしていることが知られていますが、その誘導体であるベンフォチアミンは「脂溶性で、効果が高い」ということで、ダイエットや健康に有効なサプリメントとして販売されています。しかし、ベルギーにあるリエージュ大学の化学者、Lucien Bettendorff氏らの研究によると、実際にはそのようなサプリメントには宣伝されているほどの効果はないとのことです(BMC Pharmacology掲載論文要旨、Reuters: Vitamin supplement not as effective as ads say: study、Scientific Blogging: Benfotiamine Vitamin Supplement Equals Modern Day Snake Oil, Says Study)。この研究によると、実際にはベンフォチアミンは脂溶性ではなく、一般には細胞膜へも浸透しないという結果が得られたということです。マウスを使った実験では効果が見られているものの、それも非常に大量に投与した場合であるとのこと。
特に処方箋なしで購入できるものやサプリメントについては、誇大な広告がされている場合があるので注意が必要なようです。日本でもベンフォチアミンを含んだサプリメントは販売されているようですが、「医薬品」と指定されているもの以外についてはあまり効果を期待しない方がよさそうです。
論文の中身 (スコア:2, 興味深い)
中身読むと、ベンフォチアミンとは異なるチアミン誘導体は、細胞の中へよく浸透できるんだそうです。
というわけで、論文中に揚げられてたスルブチアミンとかフルスルチアミンなんかは効果あるんじゃないでしょうか。
#? 効果ってなんだろ?
効果と言えば (スコア:1)
Re:論文の中身 (スコア:1)
# 「アリナミン」シリーズの主成分ですね
エステとトンデモ (スコア:1)
# 今更それが一つ二つ増えたって、ねぇ。
つーか、 (スコア:1, おもしろおかしい)
誇大広告がデフォルトだと思ってた。
そもそも例外と思えるものを見たことがない。
# ラジオなどで何度も聞いていると、揚げ足を取られないよう表現に気を遣ってることがよくわかる(笑
医薬品は正しいか? (スコア:1)
医薬品と申しましても明治時代に認可されてしまった物は、借地権みたいに、既得権の保護が優先されます。効能効果が不確かな物、否定された物も、書類上生き残ります。
毒ならば「毒物」「劇物」として新規の網を掛けますが、効かないだけならば食品添加物としてSubstances Generally Recognized as Safe(GRAS)になります。
ビタミンに対する過度な期待がありますが、不足すれば脚気や末梢神経麻痺になるのは確かですが、過剰投与で病気が防御できるわけではありませんし、それがビタミンの定義 [nih.go.jp]でもありません。
「微量で体内の代謝に重要な働き」といってもそれは抗酸化作用などではありません。動脈硬化などの治験 [umin.ac.jp]も上手くいかず死屍累々です。目的外使用も困り者です。グリベンクラミドは医薬品ですが、性的機能改善薬に混ぜても困り [nih.go.jp]ます。
不確かな効果しかないものを過度な期待をかけて点滴すれば楽になるかとやっても不適切な使用 [pref.mie.jp]を招く恐れも高いです。
サプリメント (スコア:1)
サプリメントの効果を実感できないことが、バランスのとれた食生活をしている証拠!
Re: (スコア:0)