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33540 story

赤色LEDに使われるガリウムヒ素に発がん性 47

ストーリー by hylom

capra 曰く、

本家記事より。

米カリフォルニア州の環境衛生危険物評価極(OEHHA:Office of Environmental Health Hazard Assesment)は、今月1日付けでガリウムヒ素を同州の発がん性が判明している化学物質リストに追加した(OEHHA発表)。

ガリウムヒ素は赤色・赤外光のLEDや半導体分野で広く使われている物質である。カリフォルニア州政府は様々な物質について発がん性の危険性があると注意を喚起してるようで、本家ではそれを行き過ぎと指摘するコメントが多く寄せられている。

どんな物質にも過剰摂取や取り扱い方法によっては人体に害を及ぼす可能性があるわけで、細やかな情報とともに注意を喚起しないと無駄に不安をあおるばかりな気がしてならない。

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  • by Anonymous Coward on 2008年08月26日 17時06分 (#1410161)
    ヒ化ガリウムって、MSDSみると普通に発ガン性ありとかなってるよね、以前から。
    • by saitoh (10803) on 2008年08月26日 17時21分 (#1410175)
      ぐぐってみましたが、国際化学物質安全性カード(ICSC)でも「A1(人における発がん性が確認されている物質)」、 「発がん性カテゴリー:1; 生殖細胞変異原性グループ」となってるのを見つけました。 許容一日摂取量 である無機. ヒ素2μg(体重1kg当たり)ってのを考えると、半導体にヒ素が含まれるからと言って注意喚起しないといけないようなものではないと思います。火事で半導体を含んだ危機が燃えるとかしない限り、半導体中のヒ素が外に出てきたりはしないので。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2008年08月26日 17時24分 (#1410179)
      何が新しいの?に同意

      IARC(国際がん研究機関)の分類でも グループ1(人への発がん性あり)だし,
      それの根拠となるデーターをレビューしたモノグラフ
      http://monographs.iarc.fr/ENG/Monographs/vol86/mono86-8.pdf [monographs.iarc.fr]
      では,かなり多くの国の公的機関 あるいは 衛生関連の学会が発がん性物質として
      管理を勧告しているのがわかる。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年08月26日 18時28分 (#1410213)
        リンクされたpdfのp.189の「5. Summary of Data Reported and Evaluation - 5.5 Evaluation」を読むと、

        There is inadequate evidence in humans for the carcinogenicity of gallium arsenide.
        There is limited evidence in experimental animals for the carcinogenicity of gallium
        arsenide.
        ヒトに対しては発がん性があるっていう十分な証拠はないよ。
        動物だと発がん性がある場合もあるっていうよ。(別のページを見るとラットのメスはあるけど、オスやマウスはない)
        となっていますよ?

        #ヒ化ガリウムでなくて砒素の話になっていませんか?
        #確かに、溶解したときに砒素が生じてしまうようですけど。
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          生理学に詳しくない電子屋ですが
          GaAs入りの部品に対しての判断は
          ACGIHA A1:人に対して発がん性が確認された物質
          IRAC  1 :人に対して発がん性がある。
          となっているので人に対する発がん性はあると判断しています。
          あなたは詳しいようですがこのランク付けは間違っているのでしょうか?

          • Re: (スコア:0, オフトピック)

            by Anonymous Coward
            #1410179のコメント読んだだけのど素人な#1410213ですが、訊きたいのはこちらだったのですが…。
            ですけど、IARCのほうは、続きの「Overall evaluation」に書いてありました。
            証拠はないけど、体の中で溶けたら出てくるヒ素には発がん性があるし、ガリウム化合物にも発がん性があるっぽいから、だそうです。
            つまり、ランク付けは正しいです。
    • by Anonymous Coward
      新しいかどうかより、タイトルに問題があるんじゃないか?
      "赤色LEDに使われるガリウムヒ素に発がん性"じゃなくて、
      "ガリウムヒ素に発がん性"だろ。

      ガリウム砒素なるものがどういう用途に使われていようが
      その発癌性の有無にはなんら関係ないし、もちろんLEDに
      使われているからという理由でリストに追加されたわけでもない。

      スポーツ新聞じゃないないんだから、もうちょっと考えてくれ。
  • by Anonymous Coward on 2008年08月26日 16時58分 (#1410155)
    T/O
  • DHMOだって危険だしなぁ・・・

    #素人考えだが
    #ヒ素がらみで安全なのって、あるんかいなと。
  • 封止されてるわけだしLEDに使われてる量なんて微量なんだから。米を食べるみたいにLEDをバリバリ噛み砕いて飲み込む、みたいな異常な状況でもないかぎり摂取する心配はないだろうし、ましてや発ガンなどありえないと思うのですが。

    そんなもんを載せてる暇があったらDHMO [wikipedia.org]の危険性を啓蒙した方がずっと意味があると思いますね。
    # DHMOを例に出すのはお約束ということでひとつ。
    • そもそも汎用高周波デバイスにもGaAsは使われていて(Si系やGe系の半導体素子と較べて)猛毒扱いされていたし、使い勝手が微妙なようですがLSIで使ってるのも未だ少なくないですから、赤色LEDを特別に警告するのはなんでだろう…と考えましたが、普及してる範囲が広いからでしょうね。

      赤色LEDが普及しはじめてから30年ほどになりますが、つい最近までは電器製品や電気部品の廃棄自体の規制がかなり曖昧で、そこいらの産廃処理場や野山に打ち捨てられていたり、ゴミ捨て場に普通に捨てられていたりして、その量たるや莫大なのですが。
      …勿論、普通のゴミと一緒に焼かれている場合も少なくなかったですから、灰や排ガスに対して適切な処理がされていなければ他の重金属やダイオキシンと同じようにGaAsに由来する毒物の放出を気にしないといけないのでは。

      処理後の灰などを埋め立て処分をしたとしても、他の重金属と同様に長期的な視点で見れば周囲の環境中に滲み出てくるし、無頓着な廃棄をすれば、鉛や銅、PCBなどと同じように雨風に晒されてばらまかれる。

      そう考えると、カリフォルニア州政府の警告の真意が見えてくるように思いますけど…。

      # 「既出」扱いされそうですが(^^;
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      • by Anonymous Coward on 2008年08月26日 18時52分 (#1410229)
        GaAsを気にするのなら,ベリリウム磁器(ベリリア磁器)をもっと気にしないと。
        ベリリウム磁器(基板)を使った高周波デバイスは廃棄時にけっこう粗雑に扱われてるんじゃないだろうか?

        昔々,Heathkitの8873を使ったリニアアンプの組立説明書には絶縁用のベリリウム磁器の取り扱いについて
        結構おっかない注意書きがあったらしい...............
        親コメント
        • という訳で、古の「リニアー・アンプ製作集」を見てみました。
          8873を使った機器に記述がありました。

          4.酸化ベベリウム放熱アダプター

           Eimacの製品でSK-1920といいます。入手に問題はありませんが、毒性と発ガン性が強力なのでその取扱は十分な注意を要します。
          万一の危険を避けるためにゴム手袋して取扱います。本体は非常に堅いので簡単な事では割れたりしませんが、間違っても
          400℃以上に熱したり、割ったり、傷つけたり、ハンマー等で叩いたりしてはなりません。
          もしこれれらの破片や粉末を吸引したり飲み込んだりした場合短時間で死んでしまいます。また、不要になって廃棄する時も
          勝手に捨ててはいけません。必ず回収している処がありますので市役所等で確認して下さい。

          親コメント
        • アイザック・アシモフの「Sucker's Bait」もベリリウムがネタでしたね。
          未来において、誰もベリリウムの毒性を忘れてしまっていたという設定。
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        • by Anonymous Coward
          酸化ベリリウムの致死量はかなり微量だったと思う。
          ソース失念してるけど、ちょっとした飛沫できも危険だと言う話を無線雑誌で見た記憶が
          • by Anonymous Coward
            || 酸化ベリリウムの致死量はかなり微量だったと思う。
            || ソース失念してるけど、ちょっとした飛沫できも危険だと言う話を無線雑誌で見た記憶が

            まあ,それは注意喚起のためにあえてオーバーに表現してるのかもしれませんね。
            微量でも危険というのは微粉末を肺に吸い込んでしまった場合だったはずです。
            (「飛沫でも危険」というよりは「微粉末が危険」)

            貴金属回収のためにベリリウム磁器(見た目はセラミック基板と同じ)を使った半導体が
            実装された廃プリント基板をリサイクル工場で粉砕処理して~というのは本当に危ないと
            思う。
      • by Anonymous Coward
        >鉛や銅、PCBなどと同じように
        他の二つはともかく、なぜに銅?
    • by Snoopcheri (36547) on 2008年08月26日 17時52分 (#1410190) 日記

      米を食べるみたいにLEDをバリバリ噛み砕いて飲み込む、みたいな異常な状況でもないかぎり摂取する心配はないだろうし、ましてや発ガンなどありえないと思うのですが。

      毒物を摂取したときに中毒症状が起こるということと、それが発ガン性「も」あるというのとを明確に分けて考えた方がよいです。これは生体に対して全く別の経路・メカニズムで、別の作用を及ぼします。

      いわゆる毒物による中毒症状というのは、用量依存的に、つまり摂取した量が一定以上なら症状が出る、さらには多ければ死亡する可能性が出てくる、というもの。つまり、中毒になる閾値未満であれば健康被害は無視できるというものです。

      一方、一般に発ガン性には、閾値という概念は存在せず、摂取した容量が低くても(確率的に低くくはなりますが)有意な発ガン性があるものです。つまり、量が少ないから無視していいや、ということにはなりません。そして概して、発ガン性が認められるレベルというのは中毒を起こす毒物としての閾値よりもずっと少ない量でも認められたりします。

      発ガン性を考慮に入れるかどうかで現場の取り扱いなども大きく変わってくるのではないでしょうか。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年08月26日 18時08分 (#1410202)
        発がん性には基本的には閾値があります。
        (非遺伝毒性発癌物質なんかはみんなそう)
        発癌物質には閾値が無いとかいう神話はどうにかならないもんかね。

        閾値が無いと言われていた変異原性・遺伝毒性に関しても、閾値は実はあるんじゃないの?
        ということが近年さかんに言われていて、閾値、シンポジウムあたりでぐぐるとけっこうでてくる。

        閾値が無い場合でも、発がんリスクが1e-6ならいいんじゃない? という考えで管理してます。
        一生、暴露しつづけた場合に、がんの発生する確率が百万人に一人、という確率です。
        職業暴露の場合の管理濃度はもうちょっと高いはずだけど。
        親コメント
      • by nim (10479) on 2008年08月26日 18時14分 (#1410205)
        しかし例えば、食塩や牛肉よりも発癌性の低いような発癌性物質について、徒に危険性をあおるべきではないとおもいます。
        癌を引き起こす機序は物質によって異なるでしょうから、簡単にはいかないかもしれませんが、
        「非常に多くの物質に発癌性がある」ことを啓蒙し、また発ガン性が「ある」というだけではなく、
        その度合いを身近な物質との比較で表現する等の工夫はあってもいいのではないでしょうか。

        たとえば、「タバコ1箱/日」を「1ケムール」として、赤色LEDの含まれた製品を日常で使用する場合の発ガン性は、
        「1ケムールの1億分の1です」等だと、どのくらい注意しなくてはならないかの目安になるとおもいます。

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2008年08月27日 8時24分 (#1410444)

          「タバコ1箱/日」を「1ケムール」

          1ケムール [wikipedia.org]よりも1メトロン [wikipedia.org]の方が適切ではないでしょうか?
          親コメント
        • by Anonymous Coward
          致死量(LD50)でニコチンとガリウム砒素を比較すると後者の方が100倍ぐらいなので、例えば
          1ケムールの100分の1です、と書けば分かりやすいのかな?

          タバコ吸うこととLEDを使うことはあまりにもかけ離れているので無意味じゃないかな。
          核燃料は(これを使って発電した電気には発ガン性がないので)安全です、ぐらい違和感がある。
          • by genkikko (36404) on 2008年08月27日 8時59分 (#1410459) ホームページ 日記
            >1ケムールの100分の1です、と書けば分かりやすいのかな?
            いや、そこは1センチケムールでしょう。
            親コメント
          • Re: (スコア:0, オフトピック)

            もちろん、製品製造の現場や廃棄時なんかには、どの程度曝露するか考えて安全対策をとるべきでしょう。
            だけど、「~には発癌性があることが判明」式の垂れ流し報道で、一般人が受ける印象は、
            実体とは「あまりにもかけ離れているので無意味」なものになりがちだとおもいます。
            それこそ、「原子力発電による電気は放射能があって癌になる」レベルの誤解すら、
            ないわけではありません。電磁波防止エプロンだって、絶賛販売中です。

            一般向けに報道するからには、一般人に広く知ってもらうべきということでしょうから、
            日常の利用でどのくらいリスクがあるかを比較して考える癖をつけるためにも、
            あえて定量的な表現をしてはどうかと思うのです。
            • by Anonymous Coward
              「核燃料より危険です。」だから取り扱いには十分気をつけましょう。間違っても口に入れてはいけません。

              少なくとも核燃料を触る機会、万が一にも口に入れる機会は皆無でしょうが、LEDは身近にあって間違って口に入れるかもしれないという理屈でどうでしょう。
              危険性がうまく伝わりますよね。
    • by Anonymous Coward
      つ廃棄過程
      • by Anonymous Coward
        LEDをいっぱい使った電子機器を焼却処分すると炉内や灰、煙にガリウム、ヒ素が出る可能性があるってことですかね。ベリリウム銅からはベリリウムが出るんでしょうか。
    • by Anonymous Coward

      米を食べるみたいにLEDをバリバリ噛み砕いて飲み込む、みたいな
      ガリウムだけにガリガリ噛み砕いて......げふげふ

      # ベリリウムをベリベリはがして......ごほごほ

      くだらないのでAC
  • CD や DVD に搭載されている近赤外や赤色の半導体レーザーは全て GaAs (砒化ガリウム)。
    http://www.sei.co.jp/sc/com_semi/tokucyou.html [sei.co.jp]

    携帯電話や無線LAN用の高周波アンプもほとんど GaAs (砒化ガリウム)。
    http://www.fon-wifi.net/2007/05/langaas.html [fon-wifi.net]
  • by SNT (23129) on 2008年08月27日 1時25分 (#1410402)
    他のコメントにあるように、ガリヒ素が危ないのは昔から知られていた。
    んで、いまさらそれを新たに危険認定するのは、非関税障壁に他ならないと思うんですが。

    EUがやってるRoHSも、絶賛非関税障壁として働いてるわけだし。

    赤色LEDなんて枯れたのを使うような、途上国の製品を排斥したいってことなんじゃないんですかね。
    先進国だったら赤色以外のLEDは容易に手に入るわけですし。
    • この場合、仕事してますよ、って事をアピールするために、
      無駄に発がん性情報を出してるだけじゃないかと思いますがね。

      そもそも、世の中じゃ警告用など、赤色の光源が必要とされる場合は多いのに、
      そこで安価な赤色LEDを排除してどうするんですか?
      カラーフィルター+白色LEDで赤を出すとか、そんな馬鹿げた事をしたいのですかね。

      非関税障壁の件はどう見ても深読みしすぎでは?

      親コメント
    • Re:非関税障壁だろ? (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2008年08月27日 8時21分 (#1410443)
      GaAsなんて代替きかないじゃん。
      代替利かない物体にいくら駄々をこねたって無駄なんだよね。
      実際別途調達の効かない物体を遮断しても枯渇するだけ。
      非関税障壁でも何でも作ってくれて結構。現実を知る良い機会になると思うよ。

      PbフリーだってウィスカでこじれてRoHS指令が骨抜きになってる。
      欧州に出してる部品だってPbフリー化進んでなくて未だにPb入りが取引量でNo1なのに、懲りないねえ。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年08月26日 17時52分 (#1410189)
    だから最近、青色LEDばかり使われてるのか!

    #眩しいちゅーねん
  • by Anonymous Coward on 2008年08月26日 20時09分 (#1410266)
    誰か全く発ガン性のないモノを僕に教えてくださいよ!
  • by Anonymous Coward on 2008年08月26日 20時54分 (#1410289)
    普通に毒だと思うのですが。
    もし発がん性がなければどうだって言いたいのでしょうか?
  • by Anonymous Coward on 2008年08月26日 21時05分 (#1410294)
    バーチャルボーイ(384個搭載!)とか思い当たったわけだが
    よく考えたらそんな心配するほどヒットしてなかった
    よかったよかった
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