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火星

火星探査機フェニックス、省エネ稼動でオペレーションを続行 9

ストーリー by hylom
省エネブーム、宇宙にまで 部門より

capra 曰く、

NASAの火星探査機フェニックスが、今月28日から機器を一部停止させ、省エネ稼動に転換した(NASA本家記事)。

火星の北半球の季節は現在夏から秋へと移行しており、日照時間の減少により以前より発電量が減っている。また、気温の低下にともない探査機のヒーターが使用する電力は増加しており、このままいくとオペレーションに必要な電力が発電量を超えてしまうとのこと。そのため今後一部の機器やヒーターなどを停止させ、消費電力を削っていくそうだ。

NASAの発表通りであれば、探査機のロボット・アームやアームのカメラや熱・ガス分析装置用のヒーターを既に停止させている。火星の土を掘っていたアームは土壌上に置かれ、このアームの手首部分の熱伝導度および電気伝導度測定プローブ(ヒーター無しに稼動可能)から、何週間にもわたり土壌や地表の温度と湿度に関するデータが送られ続けるとのことである。今後も必要に応じて残り3つのヒーターを順次停止させ、可能な限りオペレーションを続けていく。

当初は火星時間で90日(地球時間より1日あたり40分長い)を予定していた活動期間をどこまで「延命」することが可能だろうか。

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  • by TarZ (28055) on 2008年10月31日 16時38分 (#1448003) 日記
    フェニックス君は、数々の宇宙探査ミッションのTwitter広報のなかでは最もノリノリなので、これが読めなくなるのはちょっと悲しい。

    MarsPhoenix Twitter my "Lazarus mode" might allow me wake up now and then for short times during next few weeks. [twitter.com]

    フェニックスには、冬が終わり太陽電池による発電が再び可能となったとき、探査機の復旧を試みるラザロ・モード(Lazarus mode、ラザロはキリストの奇蹟により復活したとされる人物、らしい)が備えられているとのことです。

    もともと火星極地の冬を越えられるような設計ではないため、ラザロ・モードによって本当に探査機が復活するのかどうかは不明ですが、フェニックスの名の如く、また灰の中から復活してほしいものです。
    (半導体回路はともかく、ケミコンとか電池の類は駄目になっていそうな予感)
  • シャットダウン (スコア:2, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2008年10月31日 16時28分 (#1447997)
    電圧低下でコンピュータが。。。
    2つあるうちの1つがシャットダウン、残す一つはセーフモード
    http://www.technobahn.com/news/2008/200810301145.html
  • 10/29の時点で既にサバイバルモード(90日の延命措置)すら維持ができなくなり
    セーフモードに移行しました。こちら [technobahn.com]に掲載された情報によると、

    NASAによると「フェニックス」は28日、日照不足によるソーラーパネルの発電量が著しく減少したこと、
    更に、最低気温が摂氏マイナス96度にまで低下したことなどによる外部環境要因により、
    メインコンピューターがダウンすると同時に、2基あるバッテリーの内、
    1基がシャットダウンしてしまったと説明している。

    予定していた90日間の定点観測や気象観測も実施できなくなってしまったようです。
  • by Anonymous Coward on 2008年11月01日 5時02分 (#1448221)
    NASA とタイアップしたらよいと思う。
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