蛇口から水を落とした際にできる「水の輪」とホワイトホール 12
ストーリー by hylom
身近にあるサイエンス 部門より
身近にあるサイエンス 部門より
insiderman 曰く、
台所などで、蛇口流れた水がシンクにぶつかると、「輪っか」のようなものができる。この「輪っか」は、ホワイトホールと同じ物理法則を体現しているそうだ。
詳細はWIRED VISIONの記事を参照してほしいが、ホワイトホールは「ブラックホールと逆の性質を持つ」といわれるもので、その「地平線」から物体を放出する性質を持つ。シンクに生じる水の輪っかのフチの部分は、外側から接近はできるものの内側に入ることはできない、という点がホワイトホールと同じだそうで、フランスのニース=ソフィア・アンチポリス大学に所属する両氏らの研究チームが実験でその性質を確かめたそうだ。
この手の実験の意義 (スコア:4, 参考になる)
この手の実験の意義は,実際には実験できないような系に関する理論的な考察結果の妥当性の検証や,現実的な時間で数値計算が出来ない系を計算する代わりに実験で値が出せるとか,そう言ったところにあります.
あるエクストリームな状況での物理現象を説明する理論があったとします.しかし実際にその物理現象を観測するのは難しい.そんなとき,元の理論と数理的に同じ構造で表される別な身近な物理現象があれば,それに対する観測結果を使って理論的に予測された現象が実際に起こるのかを見てやったり,解けない方程式の近似解を実験から組み立ててやったり出来る,と言うものですね.お手軽に出来るシミュレーションというか.
もちろん同じと見なせる範囲には制限があったりするわけでその点には注意しないといけませんが,逆にその範囲の中では心の赴くままに実験条件を変えて面白い現象が出ないか調べることも出来ます.で,面白そうな結果が出たらそれに対応する元の理論でのその現象を探してみる,とか.
すまん、難しいことが苦手なオレにらばQで喩えておしえてくれ (スコア:0)
がっかり (スコア:0, フレームのもと)
単に流体力学おける粘性係数や表面張力、
あるいはその複合をみているだけ。
超高密度の中性子星の物質は超流動状態で存在するとか、
そういう理論を期待していたのにがっかり。
中高生向けの噛み砕いた話しとしては良いのかも
知れんが、これはちょっとね。
最後、物理学を通り越して哲学ちっくになってるし。
Re:がっかり (スコア:2, すばらしい洞察)
そもそも、ホワイトホール自体が観測されていない理論上のものです。
ここで重要なことは「外部領域に閉じ込められるため内部に入れない」という性質です。
それについて、物理法則や力学できっちり証明したということでそれなりに意義ある実験に見えますが。
#SF的な説明を勝手に期待してただけでしょうね
Re:がっかり (スコア:1)
この宇宙自体がホワイトホールさ。
「内部に入れない」だけでホワイトホールと言うんなら、一方通行は全部そうだな。
the.ACount
Re:がっかり (スコア:1, 興味深い)
要するにあの輪っかが生じるというのは、すべて解明され切った物理現象であり、宇宙の法則とは直接的な係わり合いは無い。ということで、たしかに「がっかり」する気持ちもよくわかります。今回の例は、単に「たとえ話」程度と受け取っておくのがいいんじゃないですかね。
おや? (スコア:0)
ブラックホールに飲み込まれたと思ったらキッチンに出てしまった。
Re:おや? (スコア:1)
多分それは別の宇宙です。
ブラックホールと蛇口を介して、別の宇宙に移って行くのです。
1を聞いて0を知れ!
Re: (スコア:0)
すでにマンガのネタにもなってる (スコア:0)
中島沙帆子の「シュレディンガーの妻は元気か」という4コマ誌で連載中のに
何月号か忘れたが今月号じゃないのは確か
Re:すでにマンガのネタにもなってる (スコア:1, すばらしい洞察)
シュレーディンガーの妻でもネタになってた?
Re: (スコア:0)
くらオリ11月号(9月発売)の姉様にあるね
そーすると、このストーリーは何が目新しいのだ???