JAXA、あかつき主エンジンのテストを実施、推力不足が明らかに 34
ストーリー by headless
OMG 部門より
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あるAnonymous Coward 曰く、
金星探査機「あかつき」の金星周回軌道再投入を目指すJAXAは、軌道制御用エンジン(OME)のテスト噴射を9月7日と14日に実施した。その結果、噴射による加速度が想定よりも小さな値を示していることが明らかになったという(あかつき - プロジェクトトピックス、 毎日.jpの記事、 アストロアーツの記事)。
以前のストーリーにもあるように、あかつきは昨年12月、燃料側逆止弁のトラブルにより軌道投入に失敗している。2回のテスト噴射では推進力が想定の8分の1から9分の1程度しか出ておらず、当初予定した軌道への投入は絶望的とみられる。JAXAでは推進力の弱い姿勢制御エンジンによる投入も検討しているが、金星からの距離が当初予定していた軌道よりも最大で10倍遠い楕円軌道となり、1周に要する時間も72倍長い90日。これにより、ミッションの目的である金星大気の観測機会が大幅に減ってしまうことになる。
いい機会だ (スコア:0)
諦めて、次へいこう。
あるいは金星は諦めて、人工惑星として宇宙空間観測してろ。
Re:いい機会だ (スコア:2)
もうちょっと失敗を回収するサンプルとして使うほうがよくないですかね。
失敗あってこその進歩でしょうし。
#想定外の失敗は、次回の想定内。人生それの積み重ね。
もうゴールしてもいいよ (スコア:1)
5年かければ成功の可能性はある!・・・ということなら、やってみる価値はあるかもしれないと思ってたが、
5年かけても当初のn割の成果しか上げられない、ということが分かったなら、すっぱり諦めてしまった方がよいのではと思う。
(何割なのかにもよるけど。)
この間に劣化して駄目になる可能性も低くないというし、時間と予算をかけてまで挑むのは割りに合わないのではないかと。
# そうは言っても、止めちゃうと次いつ予算が付くか分からんのだろうけど。
Re:もうゴールしてもいいよ (スコア:1)
とりあえず搭載観測機器の性能評価を続けるとして、次の打ち上げまで10年間はお休みです
(通常は特定分野の観測衛星の次の打ち上げ機会がまわってくるのは約10年後)
軌道の話を別としても、予算面の制約のためにすぐに同一仕様の代替機を作ってH2Aロケットで打ち上げることも不可能です
(今回H2Aで打ち上げたのはM-Vロケット廃止による特例処置)
イプシロン・ロケットで金星観測衛星を軌道投入可能だとしても、ペイロードの制約等のために同一仕様の代替機は使えない可能性がある
いずれにせよ失敗の責任はロケットではなく衛星にあるのだから、おとなしく打ち上げ待ちの列の一番最後に並び直しなさいということになります
(特別な救済処置はありえない)
Re:もうゴールしてもいいよ (スコア:2)
だから探査機は同じモノを二機を上げるのが常識なんだよなー。
再挑戦するならなぜ最初からやっておかないって話で。
素の成功確率を高く見積り過ぎてる気がする。
実際には成功ライン上を浮き沈みなんだから、二機にするだけで「だいたい成功する」レベルになるのに。
もちろん予算の話もあるけど二機上げたって倍になるわけじゃなし、その辺の計算ができないんなら予算配分の仕事に就く資格なんてないよなー。
もちろん計算した上で一機っつー結論なら仕方ないんだが、二機が常識なんだしそのセンは薄そうだ。
それに、全体的にもそのあたりの計算ができてるとは思えんな。財務省とかのやってる事みてると。
成功確率どころか目に見えてる老朽インフラの修復にろくに予算付いてないわけだしー。
Re:もうゴールしてもいいよ (スコア:2)
海外は2機作って1機を地上に残してトラブル解析用にしているという話をどっかで聞いた気がする。
地上にある予備機はエンジニアリングモデルです (スコア:1)
実際に打ち上げられるフライトモデルの前に作られる実機に
限りなく近いエンジニアリングモデルという機体です。
宇宙機は実際に打ち上げられるフライトモデル製造の前に、
エンジニアリングモデルで数々の試験を行い機体の検証をします。
その前がブレッドボードモデルといい、機体は作らず基盤に回路だけを
取り付けて設計が妥当かどうかを検証します。
地上に置いてある機体はたいていは地上試験に使われた
エンジニアリングモデルである事が多いです。宇宙機はトラブルを起こしても
技術者が修理にはいけない為、フライトモデル(実機)が不具合を起こした時は
地上にあるエンジニアリングモデルで状況を再現して
トラブルの検証と対応法を探ります。
ちなみに宇宙科学研究所相模原キャンパスに置かれている
実物大はやぶさは張りぼての模型ではなく実際に試験に使われた
エンジニアリングモデルです。
しかし、予算の兼ね合いでエンジニアリングモデルを作らない場合もあります。
NASA/esa合同の土星探査機カッシーニ・ホイヘンスは当初の開発予算を
大幅に超えた為、エンジニアリングモデルの制作をせず、
不具合の検証などはブレッドボードモデルで行っています。
地上のエンジニアリングモデルが実際に役に立った例としては、
日本ではX線天文衛星ASTRO-Eの打ち上げ失敗で、急遽代替機して
地上にあったASTRO-Eのエンジニアリングモデルを実際に
打ち上げられるように改造し、ASTRO-E2「すざく」として打ち上げました。
あかつきにエンジニアリングモデルがあるかどうかはわかりませんが、
あればリカバリーが出来る可能性があります。
Re: (スコア:0)
プロジェクト1つで2機あげるより、プロジェクト2つで2機上げたほうが、良いパフォーマンスが得られる可能性が高いんだが
海外でも2機上げるのは失敗できないプロジェクトだけで、今回のようなケースなら1機だろ
Re:もうゴールしてもいいよ (スコア:1)
成功率が十分高けりゃ一機でいいさ。
だが、成功ラインを浮き沈みしてるくらいの成功率なんだから二機あげるべきだろって話。期待値で考えれ。
Re:もうゴールしてもいいよ (スコア:1)
わかってない。おまいはぜんぜんわかってないよ。
ばっさり簡単に言えば、おいしいところは全部残ってるので問題ない。
人件費が上昇したら、生き残れる製造業は二種類になる。
ヒトをあまり使わず機械で製造できるモノと、人件費が霞むほど高価なものだ。
で、日本の製造業ってのは、
の三種類に偏ってきている。
1と2は主に機械あるいは設備が働き、3は人が働く。
前者は単価の安いものを大量に動かし、後者はもともと高価な商品だ。
だから、日本の製造業の構造は順当に変化しているんだよ。
車とかみたいな最終製品を製造してるところは日本みたいな人件費の高い国では比較劣位になりがちで、比較劣位になっててきついから騒ぐし、さらにブランドは最終製品にくっついてくるから目立つわけだが、それを見て「日本の製造業は終わり」とか考えるのは愚かな話なのさ。
も一つ言えば製造から販売までで、一番大きな付加価値を乗せるのは販売な。
付加価値が大きいと言っても、ほとんどがコストやリスクだから必ずしも儲かるってわけじゃないけど、販売する場所に一番カネが落ちるのも確か。
--
むしろ問題なのは今最終製品の製造やってる国。
人件費が上昇する前に「マーケットを拡大する」と「鉱物から部材を製錬するみたいな、より上流の製造もできるようになる」の二つを達成しないと本当に終わっちまう。人件費が高い国では最終製品の製造はやりにくいからな。それから、人件費が高いと最終製品の製造だけが辛いのは売るための「デザイン」されたモノを作るのはアホの機械には荷が重くて人が作らなきゃならんことが多いからな。
Re: (スコア:0)
>ばっさり簡単に言えば、おいしいところは全部残ってるので問題ない。
日本はその「おいしいところ」を維持する力すら失っているのだが。
中国や韓国の資本が工作機械とか部品メーカーとかを狙っていたり、日本の科学者や技術者が、ある者は待遇につられ、ある者はアホ経営者に安易にリストラされた挙句に日本では活躍の場を得ることができずに、優秀な奴から中国や韓国に渡っているとか知らないのか? もはや日本の技術者には、はっきり言って理系と言えるかすら怪しいクズしか残っていないよ。
そして電力不足で最期のトドメを差されているんだよ。
そして中国や韓国は日
Re:もうゴールしてもいいよ (スコア:1)
はいはい。ドミナントストーリー乙。
わざわざ分けて書いたのを混ぜてまで日本はオワコン言いたいだけなんだろ。
工作機械は「高額な製品」であって「上流製造」じゃねぇよ。
それから、中国人が日本のマーケットでうまくやってるって?
販売はマーケットから離れることはできないんだが、産業ごとの特徴とか理解して言ってんの?
>最後に原発事故を経験して、製造業への依存を止めてでも原発を止めるのが国民の意志ということは厳粛に受け止めないとな。
>それなら社会自体を縮小整理して観光とコンテンツあたりで細々とやっていくしかないでしょ。
坊や、夏休みはとっくに終わってるぞ?
観光とコンテンツで何人食えるんだよw
まず「一億二千万人」の意味をきちんと理解してから発言するんだね。
Re: (スコア:0)
ガタガタ言っても、日本はそういう重い決断をしたんだよ。そうでなければ、とっくに産業の復興のためと称して原発は再稼働しているよ。
「一億二千万人」が食べていけないなら、否応なく食べていける人口に減らさざるを得ない状況になるだけ。それが厳しい大自然の掟というものだよ。
文句あるなら、せいぜい原発再稼働がんばってください。
Re:もうゴールしてもいいよ (スコア:1)
はいはい。そう思ってれば?
Re: (スコア:0)
往生際が悪すぎる。話題にしてもしょうがない。金星に突入させて最後を飾れ。
Re:いい機会だ (スコア:1)
Re: (スコア:0)
原因も分かったし、弁の問題なら設計変更も最小で済む筈だから 開発費の上乗せなくて実費+αで衛星作れるしで
次の打ち上げチャンスにあかつき2を打ち上げるのが一番費用対効果が高い方法だと思う。
今のままで無理したら再打ち上げするより費用はかからないけれど、その分効果も薄いから 費用対効果からすると
最悪の判断になると思います。 日本人はリスクを背負いたくないから最悪選択するものですが・・・
Re: (スコア:0)
部品もそれなりに予備品が余っていると思いますし,
いまなら詳細な設計図とそれを組み立てた技術・人材(とその記憶)もばっちりいます。
早く打ち上げなおす方がいいと思います。
そうしないと研究体制が崩壊してしまいます。
もし日本が打ち上げなければ恐らく他の国が打ち上げて成果をかっさらっていくでしょう。
プロジェクトマネージャは失敗を宣言し,あきらめる勇気を!
そして次の予算を獲得できるように尽力して頂きたいと思います。
(ねばり強くとか,あきらめないとか日本人が美徳とするのはよくわかるけどね。)
あかつきは全く無駄になるわけじゃ無いんです。小惑星と
Re: (スコア:0)
いろいろと・・・
> 部品もそれなりに予備品が余っていると思いますし,
MUSES-Cの部品を流用して、構造試験モデルすら省略した探査機に
大量の予備部品があるんですか
そもそも、M5がなくてイプシロンは力不足で、次も小型惑星探査機ってのは…
> 早く打ち上げなおす方がいいと思います。
> そうしないと研究体制が崩壊してしまいます。
全く同型で予算がつきます?
はやぶさ2ですらインパクタじゃインパクト不足で、今からトンボ目にしようってのに…
そもそも、M5がなくなった今、同型は無意味
> もし日本が打ち上げなければ恐らく他の国が打ち上げて成果をかっさらっていくでしょう。
なんかかみ合ってない (スコア:0)
>大量の予備部品があるんですか
大量にあるとは述べていません。が,いまなら治具等も含めてリーズナブルに
再制作出来るはずです。
>そもそも、M5がなくてイプシロンは力不足で、次も小型惑星探査機ってのは…
もちろん打ち上げはH2しかあり得ないと思います。小惑星探査機の次が惑星探査機だったら都合悪いのでしょうか?
今ならビーナス・エクスプレスとの共同観測の可能性も再び出てきます。
>全く同型で予算がつきます?
>はやぶさ2ですらインパクタじゃインパクト不足で、今からトンボ目にしようってのに…
>そもそも、M5がなくなった今、同型は無意味
確かにつくと
Re: (スコア:0)
|>そもそも、M5がなくてイプシロンは力不足で、次も小型惑星探査機ってのは…
|もちろん打ち上げはH2しかあり得ないと思います。小惑星探査機の次が惑星探査機だったら都合悪いのでしょうか?
「次も小型惑星探査機ってのは…」というのは分野ごとの科学衛星打ち上げの順番待ち、評価・承認待ちのことを言っているのです
(多くの分野で衛星を打ち上げて欲しい研究者が大勢いるのに、同一分野の衛星を2機続けるのは不公平)
すでにイプシロン・ロケットの開発に着手しているので、今更コストのかかるH2Aを使用する選択肢はありません
計画承認時にH2Aによる打ち上げの必要性とその予算が認められていれば別ですが
Re:さらにかみ合ってない (スコア:0)
|>そもそも、M5がなくてイプシロンは力不足で、次も小型惑星探査機ってのは…
|もちろん打ち上げはH2しかあり得ないと思います。小惑星探査機の次が惑星探査機だったら都合悪いのでしょうか?
「次も小型惑星探査機ってのは…」というのは分野ごとの科学衛星打ち上げの順番待ち、評価・承認待ちのことを言っているのです
(多くの分野で衛星を打ち上げて欲しい研究者が大勢いるのに、同一分野の衛星を2機続けるのは不公平)
すでにイプシロン・ロケットの開発に着手しているので、今更コストのかかるH2Aを使用する選択肢はありません
計画承認時にH
Re: (スコア:0)
一回の打ち上げに幾らかかると思ってんだ
Re: (スコア:0)
どうせあきらめるなら、大気制動とか試したらどうですかね?
強い大気制動は構造的に無理でしょうから、何百回も弱い大気制動繰り返す形で、遠地点下げられないでしょうかね。
たしか、火星でNASAの探査機がやってますよね。
どうせ所定の観測成果を上げるのが絶望ならば、試せるだけ試せば良いと思うんだけどな。
Re: (スコア:0)
そもそも大気制動ができるほど金星によれるなら苦労しないのでは?
Re: (スコア:0)
楕円軌道には投入できるようですから、近地点を落として金星大気に当てるコト自体は可能です。
かわりに遠地点が上昇するので、エネルギー収支は一定です。
ただねぇ、楕円軌道に入れると一周90日だって。ものすごく遠い所回りますね。
大気制動やるとしてもチャンスがすごく少ないから、実際は無理かも…。
すばらしい (スコア:0)
1/72も観測できるのなら、観測する意義がどの程度あるのか十分評価できるじゃないか。
いや、航空エンジンの研究に転向してくれ (スコア:0)
国内産業を見越すなら、海外に笑いもの+自前は微妙な航空エンジンの研究を優先した方が、
恩恵が高いと思うのに・・・・・。
今の時代に、有人機も飛ばせないJAXAに存在意義あるのかな・・・・。「ロマン」は論外ですよ
Re:いや、航空エンジンの研究に転向してくれ (スコア:1)
今の時代に、有人機も飛ばせないJAXAに存在意義あるのかな・・・・。「ロマン」は論外ですよ
気象衛星やらスパイ衛星やら資源探査衛星やら、有人技術が無くとも他国の都合に合わせてられないものは多いですよ。
気象衛星の運用は日本の国際公約でもあるし、軍事的・経済的にも宇宙技術抜きには国家戦略は成り立たない。
そういう視点が抜けてる方が論外ですよ。
Re: (スコア:0)
今の時代に、有人機も飛ばせないJAXAに存在意義あるのかな・・・・。「ロマン」は論外ですよ
ロマンはどうか知りませんが、
利益効果として「分かり難い宇宙技術」よりも結果として「分かり易い航空産業」という意味では賛成ですね。
実際、戦闘機も含めての航空機のエンジンは海外ものを間借りしなくてはいけない技術レベルのままの日本なら、
航空エンジンの次の宇宙技術くらいが優先度でもいいと感じます。
上の方の意見も同意できますが、
「他国の都合に合わせ」たと言っても、過去に日本のロケット技術が弾道ミサイルに流用可能だとか、
コストが見合わない理由で二点三点して中途半端になった時期を経緯を考えると大きな声で宇宙技術を
推しても税金を出す国民からの納得は難しいでしょうね。
ここのコメントが物語っていますし・・・・・。
Re: (スコア:0)
反対.少なくとも,航空宇宙技術研究所(NAL)を全面改組してからでないと反対.JAXA統合前のNALは,予算を喰うばっかりでまともな研究実績が出ていない.例えば,投下された予算に対して,何機の試作機を製作したかを見てみれば一目瞭然.その後もマトモな状態になったという話は聞こえてこない.今のままで予算をつぎ込んでも無駄になる可能性が高すぎる.
Re: (スコア:0)
>実際、戦闘機も含めての航空機のエンジンは海外ものを間借りしなくてはいけない技術レベルのままの日本なら、
>航空エンジンの次の宇宙技術くらいが優先度でもいいと感じます。
別に作るだけなら大した問題も無くできますよ。
ただまあ、コスト的な問題は如何ともし難く。
そもそも航空エンジンの老舗ですら、自社のみでは開発費がカバーできずに国際共同開発に進んでいるのを、
日本独自で超高価な並よりチョイ上を作る意味は薄いでしょうに。