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JAXA

JAXA、あかつき主エンジンのテストを実施、推力不足が明らかに 34

ストーリー by headless
OMG 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

金星探査機「あかつき」の金星周回軌道再投入を目指すJAXAは、軌道制御用エンジン(OME)のテスト噴射を9月7日と14日に実施した。その結果、噴射による加速度が想定よりも小さな値を示していることが明らかになったという(あかつき - プロジェクトトピックス毎日.jpの記事アストロアーツの記事)。

以前のストーリーにもあるように、あかつきは昨年12月、燃料側逆止弁のトラブルにより軌道投入に失敗している。2回のテスト噴射では推進力が想定の8分の1から9分の1程度しか出ておらず、当初予定した軌道への投入は絶望的とみられる。JAXAでは推進力の弱い姿勢制御エンジンによる投入も検討しているが、金星からの距離が当初予定していた軌道よりも最大で10倍遠い楕円軌道となり、1周に要する時間も72倍長い90日。これにより、ミッションの目的である金星大気の観測機会が大幅に減ってしまうことになる。

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  • by Anonymous Coward on 2011年09月18日 11時53分 (#2021369)

    諦めて、次へいこう。
    あるいは金星は諦めて、人工惑星として宇宙空間観測してろ。

    • by hado (21151) on 2011年09月18日 14時57分 (#2021421)

      もうちょっと失敗を回収するサンプルとして使うほうがよくないですかね。
      失敗あってこその進歩でしょうし。

      #想定外の失敗は、次回の想定内。人生それの積み重ね。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2011年09月18日 12時19分 (#2021372)

      5年かければ成功の可能性はある!・・・ということなら、やってみる価値はあるかもしれないと思ってたが、
      5年かけても当初のn割の成果しか上げられない、ということが分かったなら、すっぱり諦めてしまった方がよいのではと思う。
      (何割なのかにもよるけど。)
      この間に劣化して駄目になる可能性も低くないというし、時間と予算をかけてまで挑むのは割りに合わないのではないかと。

      # そうは言っても、止めちゃうと次いつ予算が付くか分からんのだろうけど。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2011年09月18日 14時34分 (#2021412)

        とりあえず搭載観測機器の性能評価を続けるとして、次の打ち上げまで10年間はお休みです
        (通常は特定分野の観測衛星の次の打ち上げ機会がまわってくるのは約10年後)

        軌道の話を別としても、予算面の制約のためにすぐに同一仕様の代替機を作ってH2Aロケットで打ち上げることも不可能です
        (今回H2Aで打ち上げたのはM-Vロケット廃止による特例処置)
        イプシロン・ロケットで金星観測衛星を軌道投入可能だとしても、ペイロードの制約等のために同一仕様の代替機は使えない可能性がある
        いずれにせよ失敗の責任はロケットではなく衛星にあるのだから、おとなしく打ち上げ待ちの列の一番最後に並び直しなさいということになります
        (特別な救済処置はありえない)

        親コメント
        • だから探査機は同じモノを二機を上げるのが常識なんだよなー。
          再挑戦するならなぜ最初からやっておかないって話で。
          素の成功確率を高く見積り過ぎてる気がする。
          実際には成功ライン上を浮き沈みなんだから、二機にするだけで「だいたい成功する」レベルになるのに。

          もちろん予算の話もあるけど二機上げたって倍になるわけじゃなし、その辺の計算ができないんなら予算配分の仕事に就く資格なんてないよなー。
          もちろん計算した上で一機っつー結論なら仕方ないんだが、二機が常識なんだしそのセンは薄そうだ。
          それに、全体的にもそのあたりの計算ができてるとは思えんな。財務省とかのやってる事みてると。
          成功確率どころか目に見えてる老朽インフラの修復にろくに予算付いてないわけだしー。

          親コメント
          • 海外は2機作って1機を地上に残してトラブル解析用にしているという話をどっかで聞いた気がする。

            親コメント
            • by Anonymous Coward on 2011年09月19日 3時15分 (#2021651)

              実際に打ち上げられるフライトモデルの前に作られる実機に
              限りなく近いエンジニアリングモデルという機体です。
              宇宙機は実際に打ち上げられるフライトモデル製造の前に、
              エンジニアリングモデルで数々の試験を行い機体の検証をします。
              その前がブレッドボードモデルといい、機体は作らず基盤に回路だけを
              取り付けて設計が妥当かどうかを検証します。

              地上に置いてある機体はたいていは地上試験に使われた
              エンジニアリングモデルである事が多いです。宇宙機はトラブルを起こしても
              技術者が修理にはいけない為、フライトモデル(実機)が不具合を起こした時は
              地上にあるエンジニアリングモデルで状況を再現して
              トラブルの検証と対応法を探ります。

              ちなみに宇宙科学研究所相模原キャンパスに置かれている
              実物大はやぶさは張りぼての模型ではなく実際に試験に使われた
              エンジニアリングモデルです。

              しかし、予算の兼ね合いでエンジニアリングモデルを作らない場合もあります。
              NASA/esa合同の土星探査機カッシーニ・ホイヘンスは当初の開発予算を
              大幅に超えた為、エンジニアリングモデルの制作をせず、
              不具合の検証などはブレッドボードモデルで行っています。

              地上のエンジニアリングモデルが実際に役に立った例としては、
              日本ではX線天文衛星ASTRO-Eの打ち上げ失敗で、急遽代替機して
              地上にあったASTRO-Eのエンジニアリングモデルを実際に
              打ち上げられるように改造し、ASTRO-E2「すざく」として打ち上げました。
              あかつきにエンジニアリングモデルがあるかどうかはわかりませんが、
              あればリカバリーが出来る可能性があります。

              親コメント
          • by Anonymous Coward

            プロジェクト1つで2機あげるより、プロジェクト2つで2機上げたほうが、良いパフォーマンスが得られる可能性が高いんだが
            海外でも2機上げるのは失敗できないプロジェクトだけで、今回のようなケースなら1機だろ

      • by Anonymous Coward

        往生際が悪すぎる。話題にしてもしょうがない。金星に突入させて最後を飾れ。

    • by tori_sanpo (39645) on 2011年09月18日 18時54分 (#2021504) 日記
      ひのでと組んで太陽の観測してましたね
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      そう思います。

      原因も分かったし、弁の問題なら設計変更も最小で済む筈だから 開発費の上乗せなくて実費+αで衛星作れるしで
      次の打ち上げチャンスにあかつき2を打ち上げるのが一番費用対効果が高い方法だと思う。

      今のままで無理したら再打ち上げするより費用はかからないけれど、その分効果も薄いから 費用対効果からすると
      最悪の判断になると思います。 日本人はリスクを背負いたくないから最悪選択するものですが・・・
      • by Anonymous Coward

        部品もそれなりに予備品が余っていると思いますし,
        いまなら詳細な設計図とそれを組み立てた技術・人材(とその記憶)もばっちりいます。
        早く打ち上げなおす方がいいと思います。
        そうしないと研究体制が崩壊してしまいます。

        もし日本が打ち上げなければ恐らく他の国が打ち上げて成果をかっさらっていくでしょう。

        プロジェクトマネージャは失敗を宣言し,あきらめる勇気を!
        そして次の予算を獲得できるように尽力して頂きたいと思います。
        (ねばり強くとか,あきらめないとか日本人が美徳とするのはよくわかるけどね。)

        あかつきは全く無駄になるわけじゃ無いんです。小惑星と

        • by Anonymous Coward

          いろいろと・・・

          > 部品もそれなりに予備品が余っていると思いますし,
          MUSES-Cの部品を流用して、構造試験モデルすら省略した探査機に
          大量の予備部品があるんですか
          そもそも、M5がなくてイプシロンは力不足で、次も小型惑星探査機ってのは…

          > 早く打ち上げなおす方がいいと思います。
          > そうしないと研究体制が崩壊してしまいます。
          全く同型で予算がつきます?
          はやぶさ2ですらインパクタじゃインパクト不足で、今からトンボ目にしようってのに…
          そもそも、M5がなくなった今、同型は無意味

          > もし日本が打ち上げなければ恐らく他の国が打ち上げて成果をかっさらっていくでしょう。

          • >大量の予備部品があるんですか
            大量にあるとは述べていません。が,いまなら治具等も含めてリーズナブルに
            再制作出来るはずです。

            >そもそも、M5がなくてイプシロンは力不足で、次も小型惑星探査機ってのは…
            もちろん打ち上げはH2しかあり得ないと思います。小惑星探査機の次が惑星探査機だったら都合悪いのでしょうか?
            今ならビーナス・エクスプレスとの共同観測の可能性も再び出てきます。

            >全く同型で予算がつきます?
            >はやぶさ2ですらインパクタじゃインパクト不足で、今からトンボ目にしようってのに…
            >そもそも、M5がなくなった今、同型は無意味
            確かにつくと

            • by Anonymous Coward

              |>そもそも、M5がなくてイプシロンは力不足で、次も小型惑星探査機ってのは…
              |もちろん打ち上げはH2しかあり得ないと思います。小惑星探査機の次が惑星探査機だったら都合悪いのでしょうか?

              「次も小型惑星探査機ってのは…」というのは分野ごとの科学衛星打ち上げの順番待ち、評価・承認待ちのことを言っているのです
              (多くの分野で衛星を打ち上げて欲しい研究者が大勢いるのに、同一分野の衛星を2機続けるのは不公平)
              すでにイプシロン・ロケットの開発に着手しているので、今更コストのかかるH2Aを使用する選択肢はありません
              計画承認時にH2Aによる打ち上げの必要性とその予算が認められていれば別ですが

              • |>そもそも、M5がなくてイプシロンは力不足で、次も小型惑星探査機ってのは…
                |もちろん打ち上げはH2しかあり得ないと思います。小惑星探査機の次が惑星探査機だったら都合悪いのでしょうか?

                「次も小型惑星探査機ってのは…」というのは分野ごとの科学衛星打ち上げの順番待ち、評価・承認待ちのことを言っているのです
                (多くの分野で衛星を打ち上げて欲しい研究者が大勢いるのに、同一分野の衛星を2機続けるのは不公平)
                すでにイプシロン・ロケットの開発に着手しているので、今更コストのかかるH2Aを使用する選択肢はありません
                計画承認時にH

      • by Anonymous Coward

        一回の打ち上げに幾らかかると思ってんだ

    • by Anonymous Coward

      どうせあきらめるなら、大気制動とか試したらどうですかね?
      強い大気制動は構造的に無理でしょうから、何百回も弱い大気制動繰り返す形で、遠地点下げられないでしょうかね。

      たしか、火星でNASAの探査機がやってますよね。
      どうせ所定の観測成果を上げるのが絶望ならば、試せるだけ試せば良いと思うんだけどな。

      • by Anonymous Coward

        そもそも大気制動ができるほど金星によれるなら苦労しないのでは?

        • by Anonymous Coward

          楕円軌道には投入できるようですから、近地点を落として金星大気に当てるコト自体は可能です。
          かわりに遠地点が上昇するので、エネルギー収支は一定です。

          ただねぇ、楕円軌道に入れると一周90日だって。ものすごく遠い所回りますね。
          大気制動やるとしてもチャンスがすごく少ないから、実際は無理かも…。

  • by Anonymous Coward on 2011年09月18日 12時54分 (#2021379)

    1/72も観測できるのなら、観測する意義がどの程度あるのか十分評価できるじゃないか。

  • by Anonymous Coward on 2011年09月19日 14時14分 (#2021756)

    国内産業を見越すなら、海外に笑いもの+自前は微妙な航空エンジンの研究を優先した方が、
    恩恵が高いと思うのに・・・・・。

    今の時代に、有人機も飛ばせないJAXAに存在意義あるのかな・・・・。「ロマン」は論外ですよ

    • by Anonymous Coward on 2011年09月19日 17時19分 (#2021820)

      今の時代に、有人機も飛ばせないJAXAに存在意義あるのかな・・・・。「ロマン」は論外ですよ

      気象衛星やらスパイ衛星やら資源探査衛星やら、有人技術が無くとも他国の都合に合わせてられないものは多いですよ。
      気象衛星の運用は日本の国際公約でもあるし、軍事的・経済的にも宇宙技術抜きには国家戦略は成り立たない。
      そういう視点が抜けてる方が論外ですよ。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        今の時代に、有人機も飛ばせないJAXAに存在意義あるのかな・・・・。「ロマン」は論外ですよ

        ロマンはどうか知りませんが、
        利益効果として「分かり難い宇宙技術」よりも結果として「分かり易い航空産業」という意味では賛成ですね。

        実際、戦闘機も含めての航空機のエンジンは海外ものを間借りしなくてはいけない技術レベルのままの日本なら、
        航空エンジンの次の宇宙技術くらいが優先度でもいいと感じます。

        上の方の意見も同意できますが、
        「他国の都合に合わせ」たと言っても、過去に日本のロケット技術が弾道ミサイルに流用可能だとか、
        コストが見合わない理由で二点三点して中途半端になった時期を経緯を考えると大きな声で宇宙技術を
        推しても税金を出す国民からの納得は難しいでしょうね。

        ここのコメントが物語っていますし・・・・・。

        • by Anonymous Coward

          反対.少なくとも,航空宇宙技術研究所(NAL)を全面改組してからでないと反対.JAXA統合前のNALは,予算を喰うばっかりでまともな研究実績が出ていない.例えば,投下された予算に対して,何機の試作機を製作したかを見てみれば一目瞭然.その後もマトモな状態になったという話は聞こえてこない.今のままで予算をつぎ込んでも無駄になる可能性が高すぎる.

        • by Anonymous Coward

          >実際、戦闘機も含めての航空機のエンジンは海外ものを間借りしなくてはいけない技術レベルのままの日本なら、
          >航空エンジンの次の宇宙技術くらいが優先度でもいいと感じます。
          別に作るだけなら大した問題も無くできますよ。
          ただまあ、コスト的な問題は如何ともし難く。
          そもそも航空エンジンの老舗ですら、自社のみでは開発費がカバーできずに国際共同開発に進んでいるのを、
          日本独自で超高価な並よりチョイ上を作る意味は薄いでしょうに。

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Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs

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