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サイエンス

「人類最古の農業」と言われる栽培オオムギの起源を解明 22

ストーリー by hylom
オオムギの歴史 部門より
LARTH 曰く、

農業生物資源研究所・小松田隆夫上級研究員および岡山大学資源植物科学研究所・佐藤和広教授らの研究チームが、欧州などに分布する栽培オオムギは約1万年前に南レバント(イスラエル)で突然変異したものの子孫で、また日本などに分布する栽培オオムギはその後北レバント(北西シリアから南東トルコ)で起きた別の突然変異の子孫であることを発見した(農業生物資源研究所のプレスリリースCell誌掲載論文)。

これら栽培オオムギの子孫は互いに性質が異なっているとのことで、れぞれの子孫の品種グループにない性質を積極的に交配することで品種改良の効率向上が期待できるという。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2015年08月06日 16時42分 (#2860023)

    小麦でなく大麦の理由が分からなかったが、Wikipediaを見ると、小麦は粉にする必要があるが大麦はその必要がないとか書かれているな。これだからか?

    でも、古代人が最初に見つけたのが大麦だったからな気もする。

    • by Anonymous Coward on 2015年08月06日 17時22分 (#2860054)

      小麦は粉にしなくても食べられますよ。
      社会科で習った知識ですが、調理法が次のように発展した結果として、麦の種類が変わったそうです。

      炒る→煮る→粉にして焼く

      炒ったり煮たりする段階では調理後の味の差がないので収穫量の多い大麦が選ばれたが、粉にして焼くと大麦は固くなるため小麦が選ばれるようになったという話でした。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2015年08月07日 17時55分 (#2860673)
        そりゃ精麦できれば小麦だって粉にせずに美味しく食べられます。
        しかし、小麦は精麦が難しいのです。
        種皮や胚珠がついたままでは調理しても火の通りが悪いですし
        消化吸収の効率が悪い。何より、味が悪い。

        技術の発達した現代はともかく、かつては砕いて粉にする以外に
        小麦を美味しく食べる方法はなかったのです。

        小麦は種皮と胚乳が離れにくく、稲のように種皮だけ剥くことが困難です。
        砕いて風で飛ばしたり篩にかける事で可食部である胚乳と食用に不適な皮などを 分けることができます。
        その方法が発明されるまで小麦はよい食物ではありませんでした。
        一方、大麦は精麦が容易だったのです。そのため粒食が可能でした。
        親コメント
        • by Anonymous Coward

          いつの話をされているのやら。押麦とかが開発されたのは19世紀とかですが。数千年前の土器からは小麦を炒って種皮を剥いていた跡が発掘されていますが。

          • by Anonymous Coward

            押麦はオオムギですよね。そしてそれは精麦しても米と比較して
            火の通りがよくないオオムギを米と混ぜて調理した場合に扱い易く
            するための技術です。精麦や小麦の話に出す理由がわかりません。

    • by Anonymous Coward

      麦めしはうまいよ。三割まで入れるとさすがにムショくさくなるが、1割程度だと食感がうまい。

    • by Anonymous Coward

      元々植物の種子は地面にばら撒かれるようになっている。

      でも、今俺らが食べてる穀類は穂のまま熟してそのまま運搬、脱穀ができるよな。

      初期の農業では地面にポロポロこぼれた麦粒を拾って食用にしていたが、
      ある時、穂のまま熟しても種子が落下しない奇形の大麦が発見されて
      それを元に品種改良した事により麦の生産性が飛躍的に上がって、
      それが人類文明の爆発的発展に大きく寄与した。

      それ自体は海外の研究者によって発見されていたけど、
      今回は日本に伝播した大麦も同じ系統だという事を研究した、って事かな。

      • by Anonymous Coward

        > 今回は日本に伝播した大麦も同じ系統だという事を研究した、って事かな。

        そうではなく、近い時代の近い地域で2種類の突然変異株が人間によって発見されたということです。
        日本に伝播したのは後から選別された方。
        これは起源が2つあるということだけでなく、栽培が始まった地域と年代を科学的に特定できたということでもあります。
        また、Brt1, Brt2を特定しその機能に着目したのは小松田先生で、「海外の研究者によって発見されていた」というわけでもありません。

        • by Anonymous Coward

          そうなのか。
          麦の話自体は何年か前に海外のドキュメンタリーで見たけど、その時はまだ仮説段階だったっちゅうことかな。

      • by Anonymous Coward

        脱粒性の喪失、か。

        栽培植物起源学と言えば京大だった印象だけどもうそうではないのね。

    • by Anonymous Coward

      大麦と小麦は大豆と小豆くらいの違いがあるのに同じようなものだと思っている人が多すぎ
      ビールもしょうゆも原料に「麦」としか書かれていないもんねえ・・・

      • by Anonymous Coward

        >大豆と小豆くらいの違い

        ・・・同じようなもんでは。

      • by Anonymous Coward

        「小麦粉」以外の形で使う麦は、ビールも、醤油、味噌、麦茶、麦飯 いずれも大麦しかないように思う。デフォルトの場合の「麦」は「大麦」でいいと思う。

        味噌や醤油、煮豆、豆腐、納豆、豆餅、豆大福、豆撒き いずれも、デフォルトだと「豆」は「大豆」だし。

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私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson

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