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宇宙

地球から1,481光年の距離に謎の天体が観測される、ダイソン球の可能性? 74

ストーリー by hylom
未知なる何か 部門より
T.Sawamoto 曰く、

Bad Astronomerの二つ名で知られる天文学者Phil Plait氏のブログ記事によると、地球から1,481光年の距離にある恒星KIC 8462852が、非常に奇妙な明るさ変化を起こしているのがケプラー宇宙望遠鏡により観測されたとのこと。(Slashdot)。

ケプラー宇宙望遠鏡は、恒星の前を惑星が横切った際に明るさがわずかに暗くなることを観測する方法(トランジット法)により、太陽系外惑星を探すために打ち上げられた探査機です。このケプラーがKIC 8462852を観測したところ、非周期的に最大で22%の明るさ低下、それ以外にも無数の小さく不規則な明るさ低下を起こしていることが明らかになりました。(論文Abstract

KIC 8462852は太陽よりやや大きく明るいF型主系列星で、もし仮に木星サイズの惑星が横切ったとしても1%程度しか暗くなりません。22%暗くなるとすると、恒星の半分サイズの『何か』がKIC 8462852の光を遮断していることになります。また、それ以外にも数百の不規則形状の物体がKIC 8462852の周囲を巡っているようです。

現時点では、それらは近傍の赤色矮星にかき乱されたオールト雲から落下中の、大量の彗星ではないか、と推測されています。しかし、恒星光の22%を遮断する彗星というのは、尋常な量ではありません。

別の可能性として、それは異星知性体がKIC 8462852の光を最大限活用するため惑星軌道上に並べた無数のソーラーパネル、すなわちダイソン球なのではないか、という提案がなされています。もっとも、これは「常識はずれの『何か』がある」以外の証拠がまったくない段階なので、Plait氏も「多分違うけど、そうだったら面白いね」という程度に受け止めていらっしゃるようです。

ダイソン球でなかったとしても、KIC 8462852の周囲には未知の天体現象が存在することは間違いなさそうです。その謎が解明されるのが楽しみですね。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by T.SKG (20663) on 2015年10月20日 9時37分 (#2903065) 日記

    星の光を22%遮っている「何か」はその星の近所にあるのだろうか?
    地球とその星を結ぶ一直線上の地球に近い位置ある物体ならダイソン球ほどのサイズはいらないのでは?
    ケプラー望遠鏡が見ている星の減光とは、その星から真っ直ぐ地球を目指している宇宙艦隊の影ではなかろうか?

    #何の計算もしていないけど。

    • そんな巨大な物体が太陽系の近傍にあるのなら他の天体観測にも影響が出ていることでしょう
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      • by Anonymous Coward on 2015年10月20日 10時34分 (#2903100)

        月の直径は太陽の1/400ですが400倍近いので、皆既日蝕がみられます。54cm距離だと十円玉で太陽を隠すことができます。

        ケプラー望遠鏡は、地球とともに太陽を回っていますから、どの位置でもKIC 8462852の蝕が起きるなら、1隻1隻のサイズは大したことがなくても、地球の公転軌道くらいの広さの空間に多数の船が散らばっている必要はあるかと思います。広い空間に多数の船とは言え、1パーセクも離れると1秒角の中に艦隊は収まります。

        まあ、KIC 8462852周辺の他の観測とつき合わせて行けば、反証も見つかると思いますし、ちゃんと計算するだけで駄目かも知れません。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        近ければ小さな物体でも遠くの巨大な星を覆い隠すことができます。
        問題の星系から巨大宇宙船の集団が太陽系に向けて一直線に向かってきているのですよ。

        • by Anonymous Coward

          それだったらずっと暗い、だんだん暗くなる、じゃないの
          非周期的に22%暗くなるような都合よくふらついた航跡ってのはさすがに…

    • by Anonymous Coward on 2015年10月20日 9時50分 (#2903071)

      敵が多すぎて恒星の光が見えない!
      敵が7分で白が3分だ!

      親コメント
    • 定期的に22%減っていたら連星が考えられるところを、「非周期的」と言っているから3回以上観測されていると思われ、艦隊にせよ隕石にせよそんな頻繁に横切るような進路変更するのかという疑問が。

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      • by Anonymous Coward
        え? 宇宙船ってジグザグに飛ぶんじゃないの?
        • by Anonymous Coward

          宇宙空間でジグザクは無理や
          どうしても曲線運動になる

          #まさかバーゲンホルム機関!?

    • by Anonymous Coward
      V'gerが来たのかもしれない。
    • by Anonymous Coward

      地球もその星も固有の運動があるんだから、

      > 地球とその星を結ぶ一直線上

      を進む船は「真っ直ぐ地球を目指している」なんて言えない。
      かなり無意味に複雑な機動をしつつ地球を目指すこととなる。

  • by minet (45149) on 2015年10月20日 8時55分 (#2903034) 日記

    この距離なら今からメッセージを送信すれば、人類が存続する間に返答がくるかもしれないぞ。

    • Re:近いな (スコア:4, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2015年10月20日 9時12分 (#2903044)

      惑星を砕くような戦争をして星系内をデブリだらけにした連中が、代わりの星系を探しているかもしれないぞ。

      親コメント
      • by ukenerai (36532) on 2015年10月20日 11時03分 (#2903114) 日記

        惑星を砕くような兵器を開発できる文明は、超光速を実現
        できてるんだろうか?
        それとも、冬眠船を送り出してるか、機械の体に脳(or人格)だけ
        移植したか、遺伝子だけとか。
        それが数万年前に送り出されていてそろそろ到着したりして。

        --
        -- う~ん、バッドノウハウ?
        親コメント
        • by Artane. (1042) on 2015年10月20日 12時30分 (#2903168) ホームページ 日記

          恒星の半分程度の大きさのダイソン球というかエネルギー採取プラントで得られるエネルギーで、とりあえず(最低限の特使や調査団だと想定して)数十名規模が生活できる宇宙船を超光速で送り込めるような著しい空間の歪みを生成できるのか?がわからないんですよね。
          我々が考えてるのとは全く違う、技術的ブレークスルーがあったのか…

          とはいえ、それだけの大きさのプラントを構築してるのなら、反物質をガンガン取り込めてるでしょうから、星系間を亜光速で航行できるシステムは確実に構築してるでしょうね。
          反物質と物質の反応エネルギーを推進材として使える程度の強固な構造をもったエンジンと制御技術はものにしていておかしくない。

          >それとも、冬眠船を送り出してるか、機械の体に脳(or人格)だけ
          >移植したか、遺伝子だけとか。
          >それが数万年前に送り出されていてそろそろ到着したりして。

          まぁ、今恒星の周りのプラントが使われてるのか、何十万年か前に栄えた文明の異物なのかはわからないですからね。
          現実的にはその文明の主自身を送り込むよりは、データを保存した媒体を送り込んで来る方が安全性は高いでしょうから、亜光速で太陽系に飛ばしてこちらを観察してる可能性はないとも言えないですし、
          そういうネットワークを、自分たちの主星のめぼしい星系に構築して、数万年単位で情報を共有していることも、ありえますね(電磁波以上の速度の通信手法を発見できてないという仮定をしておきますが)。Wow!シグナル [wikipedia.org]は、実はこういう通信を偶然拾ったのかも知れないですし。

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          そもそも物質に依存しているかどうか。

        • by Anonymous Coward
          月って超古代文明の恒星破壊砲でしょ? もうすでに来てるよ。
        • by Anonymous Coward

          >惑星を砕くような兵器
          アラレちゃんとか?

          イデオンは地球が開発したものじゃないけどDSドライブはできてたっけ。

    • by Anonymous Coward

      ダイソン フィーザキー
      ・・・

      ニーブラ

    • by Anonymous Coward

      そのくらいの技術力のある連中なら、とっくに地球を見つけて探査船団を派遣していることでしょう

    • by Anonymous Coward

      うちらの文明が今から約3000年保つとは思えん。
      知識欲以外の欲を低レベルに押さえ込めたらいけるかもしれんが。。

  • by Lurch (10536) on 2015年10月20日 9時23分 (#2903056)
    宣伝に使うかもしれない
    --

    ------------
    惑星ケイロンまであと何マイル?
  • by Anonymous Coward on 2015年10月20日 10時22分 (#2903092)

    ソーラーパネルなわけがない。
    むしろ我らが太陽系において2010年に木星を覆った
    例の1:4:9の漆黒の例の物体じゃねえの?

    • by Anonymous Coward

      ソーラーパネルなわけがない。

      そりゃあ、主星はサン(sun)じゃないからsolar panelなわけがないなぁ

    • by Anonymous Coward

      2010年に木星を覆ったやつならまもなく超新星爆発が起きるはずですね。

      もしくは、3001年に木星あたりに出現する予定のやつかもしれない。

  • by Anonymous Coward on 2015年10月20日 9時06分 (#2903039)

    ダイソン球を作るほど科学技術が進んでいるとなるといつかのファーストコンタクト後に主導権を握られることになり、地球人類にとって好ましい交渉は不可能でしょう。
    これからはKIC8462852系の科学技術に追いつくことを目標に全人類が一丸となれる、といいですね。

  • ダイソン球だと主星の軌道を周回しているので周期性が観測される訳だけれどケプラー宇宙望遠鏡が運用を終了したせいでKIC8462852の減光は2回しか観測できて無いんですな。
    その間隔が周期だとするとハビタブルゾーン(F3型で太陽よりだいぶ明るいので)に木星の7倍の直径の「何か」が在る事になる。更に2回めではより減光している。
    それでふと思いついた完全な思いつきですが、正にKIC8462852を出航しつつあるレーザ或いはマイクロ波等の電磁波で推進される恒星船の帆を捉えてるんじゃなかろうかと。
    今後KIC8462852は電波観測が行われるそうなんでその辺も含めてちょっと楽しみですね。

    まあありがちな結末は奇妙だけれどちゃんと説明のつく自然現象だったって所なんでしょうが。
  • by Anonymous Coward on 2015年10月20日 14時22分 (#2903256)

    ウチの近くにもダイソーが侵略して来ましてな

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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人

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