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2016年10月11日のサイエンス記事一覧(全2件)
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お金

2016年のノーベル経済学賞は、契約理論に貢献した2氏が共同受賞 11

ストーリー by hylom
多少は親近感のあるお話 部門より
headless曰く、

2016年のノーベル経済学賞は、米ハーバード大学のOliver Hart氏と米マサチューセッツ工科大学のBengt Holmström氏が共同受賞した。授賞理由は契約理論への貢献(プレスリリース)。

Holmström氏は1970年代後半、プリンシパル(例:株主)がエージェント(例: CEO)の行動の一部を把握できない場合に、エージェントとの最適な契約をどのように作成すればよいのかを実証した。Holmström氏のインフォーマティブネス原則は、契約がエージェントの実績に関連する情報と報酬額をどのように結びつけるのかを正確に説明している。その後、Holmström氏はこの原則をより現実的な条件に適用できるよう一般化した。

Hart氏は1980年代半ば、不完全契約に対応する契約理論に重要な貢献をした。将来の出来事すべてを契約に盛り込むことはできないため、想定外の事態が発生した場合の主体をどちらに割り当てるのかが問題となる。この契約理論は決定権の最適な割り当てを説明するものだ。Hart氏の発見は経済学の複数の分野だけではなく、政治学や法学にも大きな影響を与えた。

現代の経済は無数の契約により結び付けられている。Hart氏とHolmström氏は契約理論を基礎研究の肥沃なフィールドに変え、利害の対立する双方に利益をもたらす最適な契約の決定方法は、さまざまな分野での政策決定における知的基礎となっているとのこと。

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医療

免疫細胞「ミクログリア」が脳神経回路形成に繋がっていることを発見 5

ストーリー by hylom
そんな細胞があったのか 部門より

「ミクログリア細胞」と呼ばれる免疫細胞が、脳回路の形成に重要な役割をしていることが発見された(産経新聞サイエンスポータル生理学研究所の発表)。

ミクログリア細胞は脳内に存在するグリア細胞(神経膠細胞)の1つで、「小膠細胞」とも言われている。脳内の細胞の約10%を占めると言われており、神経組織が障害を受けた際に活性化して死んだ細胞や老廃物を除去し、その修復に関与する働きを行うことが知られていた。

また、ミクログリア細胞は脳内の細胞が正常な状態であっても、「四方に伸ばした突起を伸縮させながら、脳内のいろいろな構造に接触している」という。今回の研究では2光子顕微鏡を使ってマウスのミクログリア細胞と神経細胞の接触状態を観察した結果、「ミクログリアが神経細胞の突起に接触すると、神経細胞の接触した箇所に、将来の新たなシナプスの元になると考えられる『フィロポディア』という構造が形成され、その後実際にシナプスへ成長していく様子が観察された」という。また、この動きは成熟後も確認されたという。

このことから、ミクログリア細胞は脳のシナプス形成に関与していると考えられるという。また、ミクログリアを活性化させることで、脳回路の異常が原因の病気の治療や予防につながる可能性もあるという。

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犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー

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