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2016年9月のサイエンス人気記事トップ10
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宇宙

中国の宇宙ステーション「天宮1号」、来年地球に落下予定 43

ストーリー by hylom
再利用したい 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

中国が2011年に打ち上げた宇宙ステーション実験機「天宮1号」が、2017年後半に地球に落下するとのこと(AFPPopular MechanicsSlashdot)。

天宮1号は打ち上げ後宇宙飛行士の訓練などに使用されていたが、最近になって廃棄されたとのこと。現在は高度370キロの軌道上にあるが、徐々に高度が下がっているという。中国側はその大部分が落下の過程で燃えるため地上に危害が及ぶ可能性は低いとしている。

なお中国は15日、「天宮2号」の打ち上げに成功している。4~6週間以内に有人宇宙船「神舟11号」をドッキングさせ、さまざまな科学研究を行う計画(WIRED)。

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日本

翡翠が日本の石に選定される 79

ストーリー by headless
国石 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

日本鉱物科学会は24日、総会に出席した会員約120人の審査・投票により、日本の石(国石)として「ひすい(翡翠)」を選定した(日本経済新聞の記事YOMIURI ONLINEの記事朝日新聞デジタルの記事)。

今回の事業は学会が一般社団法人化したことを受けて記念事業として進められたもので、事前にインターネットなどで集まった22種類から1次候補の11種(PDF)を経て、花崗岩、輝安鉱、自然金、水晶、翡翠の5種類(PDF)を選定。総会では2回の投票が行われ、71票の翡翠が52票の水晶を上回って選定された。

選定の理由としては日本で広く産出される石であることや、縄文時代から装飾品として用いられるなど文化的にも重要な存在であることなどが挙げられている。

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地球

政府が推進する国民運動「クールチョイス」って知ってる? 31

ストーリー by hylom
知りませんでした 部門より
headless曰く、

内閣府が8月に実施した地球温暖化対策に関する世論調査で、政府の推進する国民運動「COOL CHOICE(クールチョイス)」がほとんど浸透していないことが判明したそうだ(調査結果の概要— 3.家庭や職場で行う地球温暖化対策について読売新聞)。

クールチョイスは二酸化炭素排出量の少ない低炭素型の製品やサービス、行動を選ぶ「賢い選択」を促す国民運動だという。世論調査でクールチョイスを知っているかどうか質問したところ、知らないと答えた人が70.9%。知っていると答えた中でも名前を聞いたことがあるだけという人が22.4%にのぼり、内容まで知っている人は5.7%しかいなかったという。内容まで知っている人は男性に多く(8%)、年齢層別では60~69歳に多い(8.8%)。知らないと答えた人は18~29歳(78.7%)と30~39歳(80.5%)で最も多く、内容まで知っている人もそれぞれ2.9%、3.5%と最も少なかったとのこと。

残念ながら個人的にはまったくの初耳だったのだが、スラドの皆さんはご存知だったろうか。

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お金

米政府による最低給与保証金額引き上げ、日本から米国に派遣されている研究者に影響 63

ストーリー by hylom
日本国内じゃダメなんですか、とか言われそう 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

米政府が2016年12月1日から最低賃金法の適用基準を変更し最低給与保証額を引き上げることを決定したそうだ。研究員の年間給与額の最低額も年間4万7,476ドルに引き上げられることになったそうなのだが、日本から米国に派遣されている研究者に支払われている給与がこの最低給与保証額を下回る可能性があると危惧されている(大学研究力強化ネットワークからのお知らせ)。

米国では、外国人の不法労働を抑制するために最低収入保証という制度があり、送り出す機関がそれ以上の収入があることを証明する証明書を添付しなければならない。しかし、現在日本学術振興会の海外特別研究員の最高額は年額520万円であり、為替レートによってはこれが最低額の4万7,476ドルを下回るケースがあることから、米国の研究組織からの受け入れが拒否される可能性があるという。

現場では医療補助や超過勤務手当を払うなどしてやりくりしているとのことであるが、このままでは多くの大学・研究所の研究員が米国で働けなくなる可能性があるということで、学術振興会などへの支援金額の増額などが呼びかけられている。

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テクノロジー

EmDriveの原理について説明する論文、査読を通過 68

ストーリー by hylom
続報を待て 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

電磁波から推力を得る「EmDrive」については中国NASAが研究を進めているが、先日、NASA・Eagleworks研究所のホセ・ロダル博士が、EmDriveの原理について説明する論文を発表したそうだ。この論文はピアレビューを通過し、The American Institute of Aeronautics and Astronautics(AIAA)の査読付き論文誌に掲載されることが決まったという(IBTimesIBTimesの続報Slashdot)。

論文はJournal of Propulsion and Powerに近く掲載されるという。ホセ・ロダル博士がNasa Spaceflightフォーラムに投稿した論文名を含むコメントが根拠となっている模様。

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宇宙

打ち上げ前試験中のファルコン9が爆発、長征4Cも打ち上げ失敗 28

ストーリー by hylom
負の連鎖 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

2015年の打ち上げ失敗後は順調な打ち上げが続いていた民間宇宙開発会社SpaceXのファルコン9ロケットだが、9月1日午前9時07分、今週末の打ち上げに向けて行われていたケープカナベラルでの打ち上げ前試験において爆発、機体・衛星ともに失われる事故が発生した(sorae.jpEngadget Japanese爆発時の動画)。

爆発が発生したのは地上でロケットエンジンを数秒点火する「スタティック・ファイア・テスト」の最中だが、映像によれば、爆発自体は2段目付近で発生しており、現時点では原因ははっきりしていない。搭載されていたAMOS-6通信衛星は、アフリカのサハラ砂漠以南にFacebookの「Internet.org」計画としてインターネットを提供するものだが、機体ともども失われた。射場のダメージに加え、SpaceXでは次々回の打ち上げで回収したファルコン9の再使用にチャレンジする計画であったがこれも変更を迫られるとみられ、影響は甚大であろう。

一方、同じく9月1日に打ち上げられた中国の長征4Cも衛星の軌道投入に失敗した模様だが、こちらは情報があまり出ておらず詳細は不明である(宇宙系ライター鳥嶋真也氏によるTweet)。

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アメリカ合衆国

カリフォルニアの公営高速鉄道、エレベーター内での放尿による悪臭と戦う 74

ストーリー by headless
urinary-specialist 部門より
立小便で街灯が倒れてしまうほど公共の場所での放尿に悩まされる米国・サンフランシスコだが、ベイエリアの公営高速鉄道(BART)ではエレベーター内での放尿による悪臭が問題となっているという(The Vergeの記事)。

この問題を解決するため、BARTではエレベーターの床をポリ尿素エポキシ素材に貼り替えるほか、シビックセンター駅のエレベーターで「Urine-B-Gone」という消臭スプレーのプロトタイプをテストするそうだ。Urine-B-Goneの詳細についてはテスト中のため明らかにされていないが、酵素ベースの洗浄液のようなものとみられている。

エレベーターで主に悪臭を生み出しているのはシャフト部分だという。ピットと呼ばれるシャフトの底部には水がたまり、バクテリアが繁殖しやすい。そのため、流れ込んだ尿をバクテリアが分解することで悪臭が発生する。シビックセンター駅ではピットの浸水を監視して、くみ出すことのできるFIT PITと呼ばれるシステムも最近導入したとのこと。

ちなみに、BARTでは2001年の同時多発テロ以降、すべての駅のトイレを閉鎖した。多くの駅では昨年から再びトイレを利用できるようになっているが、10駅では閉鎖中のままとなっているとのことだ。
12931475 story
地球

絶滅寸前のカメ、一匹が頑張って子を作り滅亡を回避 41

ストーリー by hylom
遺伝子的に大丈夫なのだろうか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

ガラパゴス諸島の最南端、エスパニョーラ島にのみ生息する「エスパニョーラ・ゾウガメ」という亀は、1970年には生息数がわずか15匹にまで減少し、絶滅が危惧されていたそうだ。しかし、この種の1匹の亀が800匹もの子を作ったことで、絶滅の危機は去ったという(ギズモード・ジャパンOur World)。

800匹もの子を作った亀は「ディエゴ」と名付けられており、元々は米サンディエゴ動物園で飼育されていたという。しかし、エスパニョーラ・ゾウガメの絶滅の危機を受けてガラパゴス島に送られて子作りに励んだ結果、数十年で800匹もの子供を作ることに成功したそうだ。

現在ガラパゴス島には約2000匹のエスパニョーラ・ゾウガメが住んでいるが、そのうち40%のカメのお父さんはディエゴという結果になっているという。ネットでは「絶倫カメ(Fuck Tortoise)」なんていうあだ名も付けられている模様。

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医療

腎臓結石排出にはジェットコースターが効く という研究結果 41

ストーリー by hylom
おためしあれ 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

ミシガン州立大学の研究者が、ジェットコースターが腎臓結石の排出に効果があるという研究論文を発表した(The Journal of the American Osteopathic Association誌掲載論文The DOEngadgetNBCNewsSlashdot)。

ある腎結石患者から「ディズニーワールドのビッグサンダーマウンテンに数回乗ったら腎結石が3個出てきた」という話を聞いたのがきっかけだという。実験ではシリコンを3Dプリントして腎臓モデルを作り、中に大きさ4mm未満の石を3つ配置。それを尿に相当する液体で満たして密封した装置をカバンに入れて、一路ディズニーワールドへと向かったそうだ。

合計20回ビッグサンダーマウンテンで実験を繰り返したところ「ジェットコースターの適度に激しい振動が小さな腎結石の排出に効果があることがわかった」という。実験ではコースターの先頭車両に乗るよりも、後部車輌に乗るほうが(より高速でGも強くなるためか)結石が排出される可能性が高くなったとのこと。具体的な数値で言えば、先頭に乗った場合は石の排出率が16.67%だったのに対し、後部車両では63.89%に達したとしている。

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地球

月の引力と巨大地震との因果関係が確認される 51

ストーリー by hylom
月のパワー 部門より

月の引力によって海の水位が変わることはよく知られているが、月の引力が巨大地震を引き起こすきっかけの1つになり得るという研究結果が発表された(AFP日経新聞NatureNature Geoscience掲載論文)。

研究では1万件以上の地震データを使い、月の引力との関係を調べたという。その結果、マグニチュード8.2以上の巨大地震12例のうち9例は月の引力が地球に与える力(潮汐力)が特に強くなる期間中に発生していたという。ただ、マグニチュード5.5レベルの地震の場合は潮汐力の強弱に関係なく発生しており、明確な関連は見られなかったそうだ。

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犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー

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