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冥王星のハート模様の地下には氷の海?
2015年にNASAのニューホライズンズ探査機は冥王星にて、巨大なハート型の地形「トンボー領域」を発見したが、その後の研究でこの下に氷の海が存在する可能性が明らかになった(アストロアーツ, CNN, slashdot)。
「トンボー領域」は冥王星の赤道付近に1000kmにも渡って広がる巨大な領域で、クレーターが無く氷の氷河やスプートニク平原と呼ばれる氷原が広がっている。この領域は月の裏側のように、常に冥王星の衛星カロンの逆方向に位置していることが判明していたが、内部構造モデルの研究の結果、平原の地下の海が部分的に凍った「半解けの」状態である場合に潮汐力によりこのような状態が成立しうることが判明した。なお、平原の地上部を覆っているのは窒素の氷だが、water-ice oceanとあるのでこの海は水の氷のようだ。
氷の海といえばエウロパやエンケラドスのものが有名だが、冥王星でもあるとなれば案外ありふれた存在なのかもしれない。
スター・トレックのファンムービーをめぐる裁判、両者が略式判決を請求
スター・トレックのファンムービー「Star Trek: Axanar」をめぐる著作権侵害裁判の審理開始を前に、原告・被告両者が略式判決を請求している(原告側の請求文書: PDF、 被告側の請求文書: PDF、 TorrentFreakの記事、 Ars Technicaの記事)。
略式判決請求文書での両者の主張はこれまでと同様だが、ともにAxanar作品がフェアユースに該当するかどうかについて多くの分量を割いている。
原告側はAxanar作品の目的や、スター・トレックがクリエイティブな作品であること、スター・トレックの要素をAxanarが相当量使用していること、Axanar作品の内容からスター・トレックの潜在市場に対する影響が大きいことなどを挙げ、フェアユースには該当しないと主張する。また、被告側が指摘する過去のファン作品と原告の良好な関係についても、著作権が侵害されたケースでは訴訟を起こしており、無意味な主張だと述べている。さらに、原告は市場の状況変化に応じて対応を変える可能性もあるとのこと。
一方、被告側は収益を目的としておらず、Axanarがスター・トレックの代用になったり、競合したりすることもないと主張。Axanarは原告が描いたことのない時代を舞台とし、TVシリーズに1度登場しただけのガース船長を中心にストーリーが展開する。登場人物57人のうち50人はオリジナルのキャラクターで、スター・トレックの主要キャラクターは登場しないという。モキュメンタリーとして作られたPreludeがスター・トレック作品と異なるのは明らかであり、長編も同様の形式にする方向に傾いているとのこと。
また、原告がスター・トレックのTVシリーズや映画の著作権を保有していても、スター・トレックというアイディアや、スター・トレックユニバースについて著作権を保有しているわけではないとも主張している。なお、被告のAxanar Productionsでは組織を非営利団体にすべく準備を進めているとのことだ。
非公認キャラとして活動が続けられていた碧志摩メグ、アニメ化に向けクラウドファンディング
一度は三重県志摩市の公認PRキャラクターとして公認された碧志摩メグ。しかし女性蔑視などの指摘がされ、2015年11月に志摩市の公認が撤回されてその後は非公認キャラクターとして活動が地道に続けられていた。
それから1年が過ぎたが、ここにきてアニメPV作成のクラウドファンディングを始めたとのこと。
あの伊勢志摩の海女萌えキャラ『碧志摩メグ』アニメ制作プロジェクト! | 伊勢志摩海女萌えキャラクター "碧志摩 メグ" 公式サイト
あの伊勢志摩の海女萌えキャラ『碧志摩メグ』アニメ制作プロジェクト! | クラウドファンディング — Makuake(マクアケ)
非公認となった伊勢の海女萌えキャラ、アニメPV制作の支援募る — ねとらぼ
アニメ化といってもとりあえずは30秒のPVとなる模様。声優候補としては三重県にゆかりのある人物を検討しているようだ。
ここのところ、碧志摩メグを含め萌えキャラによる町おこしや公共の場での扱いに対する抗議の声などがいくつも取り上げられてきたが、今後萌えキャラの一般への認識はどのように変わっていくのだろうか?
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(真偽不明)技術担当が長期復帰できなくなったために会社が解散?
https://twitter.com/GPP_PR
のツイートによると、
『弊社のサービスは技術担当の者が一切の開発を行っていたのですが、諸般の事情により技術担当者が休業となり長期間復帰が望めない状況です。愛着あるサービスのため代わりの技術担当を探しましたが担当者の扱っていた業務が広範囲かつ専門的でありサービスの継続提供が困難との結論に至りました。』
さらに、
『スキマノベルを除き既に各サービスでアクセス出来ない状況となっています。』
とのことで、twitterアカウントのURLに記載された公式サイトにも接続できない状態になっている。これでは、サービスを利用していないどころか存在自体を認知していなかったタレコミ子にはこのアカウントとツイートの真偽すら確かめられない状態だが、誰か心当たりのある方はいらっしゃるだろうか。// ツイッター上の話では、この技術者のものと思われるブログが存在し、その内容を読む限り、かなりジェネラルな技能者であることが察せられるらしい。 https://twitter.com/BlackWingCat/status/800881745784500224
// というわけで真偽不明につき、面倒かと思いますが慎重な取り扱いをお願いします > 編集者の方へ
がんへの攻撃力、数十倍 京大がiPSから免疫細胞
京都大学の河本宏教授らは、がんを攻撃して死滅させる能力が高い免疫細胞をiPS細胞細胞から作ることに成功した。「キラーT細胞」と呼ぶ細胞で、従来の作製法に比べて攻撃力が数十倍高くできた。マウスの実験で効果を確かめた。企業と組み、4年後をめどに大腸がんや腎臓がん治療に向けた臨床試験(治験)の実施を目指す。
キラーT細胞、はがんを攻撃する免疫細胞の代表格だが、がん患者では攻撃力が弱まっている例が多い。外部から強力なキラーT細胞を補うことができれば攻撃力が増す。
研究チームは健康な人の血液に含まれるキラーT細胞の中で、がん細胞表面にある特定のたんぱく質の断片に反応するタイプに注目。このタイプからiPS細胞を作りキラーT細胞に再び育てた。
実験ではヒトの白血病細胞を移植したマウスに新しく作ったキラーT細胞を注射し、治療効果が高まるのを確かめた。iPS細胞からキラーT細胞を作る手法は従来もあったが、攻撃力は一定レベルにとどまっていた。
今後は臨床応用に向けて、医薬品の製造・品質管理の基準に対応したiPS細胞を使い、効果や安全性などを調べる。
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故グレース・ホッパー准将、アメリカ合衆国大統領自由勲章を贈られることに
シンガポール中銀が仮想通貨で国際送金実験 6
日本経済新聞は11月16日(水)の夕刊一面で、シンガポール中央銀行が主導するプロジェクトにおいて、日米欧の主要銀行が仮想通貨を利用した国際送金実験を実施すると報じた。(日本経済新聞の記事、Ripple総合まとめの記事)
シンガポール中央銀行の発表によれば、プロジェクトに参加するのは三菱東京UFJ銀行、バンクオブアメリカ・メリルリンチ、JPモルガン・チェース、HSBC銀行、クレディ・スイス、DBS銀行、オーバーシー・チャイニーズ銀行、ユナイテッド・オーバーシーズ銀行の8行とシンガポール証券取引所、技術提供を行うBCS Information Systems社、そして国際的なブロックチェーンコンソーシアムを運営するR3である。(シンガポール中央銀行の発表)
日本経済新聞の報道およびシンガポール中央銀行の発表では、実際に使用される仮想通貨技術に関して言及されなかったが、参加銀行のうちバンクオブアメリカ・メリルリンチとDBS銀行が、以前よりシンガポール情報通信開発庁(IDA)が主導するプロジェクトでRipple(リップル)の実証実験を行っていたことから、インターネット上では本プロジェクトもRipple(リップル)を利用するのではないかと噂されていた。これに対しリップル社の大株主であるSBIホールディングスの北尾吉孝社長が、ツイッター上で本プロジェクトでRipple(リップル)が利用されることを明かした。@mocozworld リップルです。 — 北尾吉孝 (@yoshitaka_kitao) 2016年11月18日
Ripple(リップル)でブリッジ通貨として利用されるXRP(エックスアールピー)と呼ばれる仮想通貨は、ビットコインなどの仮想通貨と同様に仮想通貨取引所で売買されていることから、銀行が今後Ripple(リップル)を本格的に利用するようになればXRPの価格もかつてのビットコインのように上がるのではないかと仮想通貨を取引する多くのユーザーから期待されている。
なお、国際的な決済システムを手掛けるCGI社やVolante Technologies社のエンタープライズ製品などには既にRipple(リップル)が統合されているようだ。(Ripple総合まとめの記事)
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災害のデパート日本で、航空機による台風観測を再開
英国人の56%、地球外に移住するなら月がいい
アニメ「The Jetsons (宇宙家族ジェットソン)」にちなんで実施された2062年のテクノロジーに関する意識調査によると、英国人の56%が地球以外に住むなら月に住みたいと回答したそうだ(Techmashの記事、 BetaNewsの記事)。
調査は米Arconicが英国人1,000人を対象に実施したもの。2062年には一般人の宇宙旅行が可能になっているとの回答は46%。19%は予算が許せば火星に別荘を購入すると回答したという。月以外の移住先としては、居住可能な未知の惑星が発見されたら移住したいとの回答も43%にのぼる。また、2062年までに地球外生命体が発見されていることを期待する回答者も36%いたとのこと。
2062年までに広く利用可能になっていると思うテクノロジーとしては、自律走行車(74%)やホログラム会議(72%)を多くの人が挙げた一方、テレポーテーションが実現可能になると回答したのは17%に過ぎないとのこと。期待する2062年の自動車としては、自律走行車(39%)、ゴミや水素を燃料とする自動車(22%)、空飛ぶ自動車(14%)などとなっている。
1962年に米国で放送が開始されたThe Jetsonsは、100年後の未来となる2062年を舞台としている(カートゥーンネットワークの番組解説では30世紀となっている)。Arconicでは現在のテクノロジーを踏まえてジェットソンの世界を再想像するキャンペーンを行っており、ジャスティン・リン監督によるイメージビデオなども公開している。