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CO2を分解するエネルギーがもしあればそれはCO2を分解するためではなく、CO2を出さないために(化石燃料を使わないために)使った方が何倍も得。
エネルギーの貯蔵や運搬、利用できる形に変換するなどにもコスト・ロスが発生することを考えれば、必ずしもそうは言えない場合もあるでしょう。
例えば、木・竹が光合成によって生長したところで収穫し、炭焼きをして炭をつくって保存すれば二酸化炭素を水蒸気と炭素の形に分離できます。この代わりに木を切り倒して太陽電池をおいたほうが何倍も得と言えるかどうか。
クロレラなどを使って砂漠や海面で二酸化炭素を分解し、炭などの安定した形にする技術が開発されればそれはそれで有用ではないでしょうか。
森は生長して安定するとそれ以上 CO2 を吸収しないので、収穫して炭などの安定な形に変換しないと継続的な CO2 削減にはつながりません。栽培した植物(木でも竹でもクロレラでも)を石炭代わりにできれば、やっとカーボンニュートラル [wikipedia.org]に近づくわけですが、輸送などのエネルギーコストが高くつくなら未来の石炭層になることを期待してその場に捨てるなり沈めるなりするのは「あり」だと思っています。
簡単のため、石炭火力発電所について考えてみる。炭素(石炭)を1g燃やしてできる熱量をA[J]、CO2をB[mol]とする。 燃やしてできたCO2をCとO2に分解するのに必要なエネルギーも大体Aくらい。効率の問題から 実際にはAを超えるエネルギーを突っ込まないと分解できないはず(エネルギー保存則)。
一方Aから取り出せる電気エネルギーは0.4Aくらい(火力発電所の熱効率は39%あたり)。0.6A[J]は廃熱として環境に排出される。
というわけで、エネルギーA[J]がどこかよそから得られて、石炭発電所の負荷が軽くなると、2.5gくらいの石炭の節約に相当する。大気中の2.5B[mol]のCO2削減相当。 一方CO2分解にエネルギーA[J]を投入しても、B[mol]未満のCO2を大気中から除去するにとどまる。
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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds
これって温暖化対策? (スコア:1, おもしろおかしい)
素人考えでは、二酸化炭素を、炭素と水に変える研究をした方が早い気がするのですけど、こういう話を聞かないのはなぜなのだろう…
Re:これって温暖化対策? (スコア:2, すばらしい洞察)
CO2を分解するエネルギーがもしあればそれはCO2を分解するためではなく、CO2を出さないために(化石燃料を使わないために)使った方が何倍も得。
Re:これって温暖化対策? (スコア:1)
エネルギーの貯蔵や運搬、利用できる形に変換するなどにもコスト・ロスが発生することを考えれば、必ずしもそうは言えない場合もあるでしょう。
例えば、木・竹が光合成によって生長したところで収穫し、炭焼きをして炭をつくって保存すれば二酸化炭素を水蒸気と炭素の形に分離できます。この代わりに木を切り倒して太陽電池をおいたほうが何倍も得と言えるかどうか。
クロレラなどを使って砂漠や海面で二酸化炭素を分解し、炭などの安定した形にする技術が開発されればそれはそれで有用ではないでしょうか。
森は生長して安定するとそれ以上 CO2 を吸収しないので、収穫して炭などの安定な形に変換しないと継続的な CO2 削減にはつながりません。栽培した植物(木でも竹でもクロレラでも)を石炭代わりにできれば、やっとカーボンニュートラル [wikipedia.org]に近づくわけですが、輸送などのエネルギーコストが高くつくなら未来の石炭層になることを期待してその場に捨てるなり沈めるなりするのは「あり」だと思っています。
Re: (スコア:0)
>CO2を出さないために使った方が何倍も得。
根拠は?
Re:これって温暖化対策? (スコア:1)
簡単のため、石炭火力発電所について考えてみる。炭素(石炭)を1g燃やしてできる熱量をA[J]、CO2をB[mol]とする。 燃やしてできたCO2をCとO2に分解するのに必要なエネルギーも大体Aくらい。効率の問題から 実際にはAを超えるエネルギーを突っ込まないと分解できないはず(エネルギー保存則)。
一方Aから取り出せる電気エネルギーは0.4Aくらい(火力発電所の熱効率は39%あたり)。0.6A[J]は廃熱として環境に排出される。
というわけで、エネルギーA[J]がどこかよそから得られて、石炭発電所の負荷が軽くなると、2.5gくらいの石炭の節約に相当する。大気中の2.5B[mol]のCO2削減相当。 一方CO2分解にエネルギーA[J]を投入しても、B[mol]未満のCO2を大気中から除去するにとどまる。