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19675 story
宇宙

超高速インターネット衛星「きずな」打ち上げ延期 59

ストーリー by nabeshin
一般試験まで先は長い 部門より

KENN 曰く

三菱重工業株式会社および宇宙航空研究開発機構は、2月15日に打ち上げを予定していたH-2A 14号機による超高速インターネット衛星「きずな」の打ち上げを延期すると発表した(プレスリリース)。

打ち上げ準備中、ロケット第2段姿勢制御用ガスジェットスラスタ装置への推進薬充填作業において、正常に充填ができない不適合が発生し、処置、対策には時間を要すると判断されたため。宇宙開発委員会への報告資料(PDF)によれば、推進薬のヒドラジンは毒性が強いため、装置への充填は打ち上げ準備時に初めて実施されるとのこと。資料の5ページ目によれば、推進薬タンク内のダイヤフラム(膜状の弾性体。要するにゴムのようなもの。これで内部を仕切って、その一方をヘリウムガスで加圧することにより、推進薬を供給する仕組みになっている)が損傷し、加圧側に推進薬が漏洩した模様。

前述の資料には、当該ガスジェット装置を交換し、原因調査・対策を実施するとあるが、 F-9のタレコミ文に記載したように、種子島からの打ち上げに関しては、打ち上げ期間を制限した地元漁業関係者との協定が存在する。2月末までに調査・対策が完了しない場合、夏まで打ち上げが延期される可能性もある。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2008年02月15日 15時45分 (#1297620)
    日本の宇宙開発自体には賛成だしもっと予算つけたれよとは思うけど、
    この「超高速インターネット衛星」って実際に意味あるの?

    >「デジタル・ディバイド解消」
    >いつでも・どこでも高度な医療を提供できる「遠隔医療」
    >離れた地点間の学校、研究者の交流を可能にする学術・教育分野での応用

    つってもさ、『教育情報衛星ネット:廃止へ…40億円無駄に 文科省 [mainichi.jp]』なんて事例もあるわけじゃん?
    災害時に、とかいってもインターネット衛星受信アンテナ(たぶん専用)なんてのを普段から常設してて
    災害時に活用できるのってどんな施設よ?公的機関に配置させるの?
    インフラの崩壊したエリア周辺にケータイの臨時基地局を増設できる体制作りのほうがよっぽど使い勝手いいでしょ?

    あくまで実験だって言うのならM-V(もうないんだっけ?)で軽い実験衛星打ち上げていろいろ試してみればいいんじゃないの?
    5トンのデカブツを静止衛星上に上げ続ける(寿命来たらまた次の上げるんでしょ?)意味がわからない。

    だれか僕にこの衛星の価値を教えてくらさい。いや煽りでもなんでもなくマジで。
    • 単純に言えば、
      『インフラの崩壊したエリア周辺にケータイの臨時基地局を増設』するための足回りとしても機能する、地震の影響を受けないネット中継点を設置しよう。
      と云うコトです。

      他にも色々ありますが、45cm径の持ち運び可能なサイズのアンテナで、それなりの速度で衛星経由のネット接続できるインフラと云うだけでも、取り組む価値はあろうかと。
      --
      -+- 想像力を超え「創造力」をも凌駕する、それが『妄想力』!! -+-
      親コメント
    • >インターネット衛星受信アンテナ(たぶん専用)なんてのを普段から常設してて
      >災害時に活用できるのってどんな施設よ?

      詳しくは知りませんが,こいつは各家庭での双方向通信を想定しているらしく,
      通常の衛星放送用のパラボラ程度の小さなパラボラで送受信できるそうです.
      通信回線の敷設が困難な,例えば山間部とか離島とか過疎地域などでの通常利用を
      しておいて,最低限の通信インフラは日本のどこにでも存在するというような
      状態にしたいんではないかと.このサイズなら車載等も楽ですので,非常時の
      通信にはまあ使えそうな気はします.
      親コメント
    • by ich84 (33072) on 2008年02月15日 17時05分 (#1297667)
      超高速インターネット衛星「きずな(WINDS)」概要 [www.jaxa.jp]にも書いてあるように、高度約3万6千kmの静止軌道を回る静止衛星ですよね?
      電波が往復するだけで260msくらいかかる通信が果たしてほんとに超高速なのか疑問があります。

      ping打って帰ってくるのに最低0.5秒(ping送信側と受信側で1往復ずつ)、まともな通信できるようには思えないのですが。
      ストリーミングみたいに、UDPで送りっぱなしとかなら気にならない?
      親コメント
      • by eldesh (33332) on 2008年02月15日 18時08分 (#1297694) 日記
        衛生通信用のプロトコル?を提供してる企業があるみたいです。
        TCPにwrapperプロトコル被せて速くしてくれるみたい。

        http://mmm.kddilabs.jp/ja/SVFTP/advantages.html [kddilabs.jp]
        #pingというか、ICMPはどうなのか知りませんが
        親コメント
      • by barrel (25979) on 2008年02月17日 13時34分 (#1298587)
        WAN部分の遅延吸収はわりとむかしからあるそりゅーそyんです。
        遅い部分の両端に最適化装置をはさんでその間を独自のUDPなり
        最適化TCPなりでまとめてしまうイメージです。

        pingなど絶対的な遅延そのものは改善できませんが、
        TCPのウィンドウサイズの上限によるACK待ちの発生や
        フレームロス発生時の再送制御の部分などを
        最適化装置間で吸収してくれますので、実効速度がかなり上がることが期待できます。

        VNCやリモートデスクトップみたいな、遅延にきわめて敏感なものは
        苦しいかもしれませんが、webやメール閲覧であれば十分ではないでしょうか。

        http://www.google.co.jp/search?hl=ja&rlz=1T4GGIH_jaJP202JP203&... [google.co.jp]
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        確かに電波の速さを変えられない以上、距離が長いのだから物理的に速度を上げることは不可能でしょうね。
        かといって速度を求めた低軌道だと、通信カヴァーするために大量の衛星打ち上げる必要がある上に、静止衛
        星より低い軌道をとる関係上、衛星はより空気の濃いところを通るわけで耐用年数が短くなります。
        日本の開発予算だと低軌道衛星はかなり辛そうです。
    • >インフラの崩壊したエリア周辺にケータイの臨時基地局を増設できる体制作りのほうがよっぽど使い勝手いいでしょ?

      携帯に限らず、電話線の代わりにそこまで電波を届ける衛星でもありますね。
      電話網のIP化は進んでいる訳で、災害時には地上に設置されていたものは
      使えないと考えた方がいい訳ですし。
      親コメント
      • ところがどっこい. 災害時対応みたいな地理的・時間的なワンポイントリリーフなら, 無人のソーラープレーンや成層圏飛行船を使った方が効率的という話もあります.

        親コメント
        • 飛行船とかの話は、ずっと前から聞いてるのに、ちーとも実現しないのはどういうこっちゃ?
          しかし、単に光ケーブルの対抗馬を用意するだけの衛星かと思ってたら、けっこう意義があると分かって見直したぞ。
          --
          the.ACount
          親コメント
        • by Anonymous Coward
          無人のソーラープレーンや成層圏飛行船が実用化できればそりゃそっちの方が効率的なんでしょうが……
          どちらも意味のある質量のペイロードを上げようとすると(今の技術では)機体規模がやたら大きくなって成立しにくく、
          成立したとしてもそんなでかくて鈍重なものを置いておく場所が日本だと硫黄島くらいにしかないというのも頭痛の種だったり。
          • いやあ成層圏と言っても垂直距離で10数km, 水平距離で100〜200km程度の通信ができればよいものと片道30000kmの通信を比較したら, 電波出力で4桁違いますからね. ペイロードははるかに軽量で済みます. しかも連続運用は数日から1週間ぐらいしか考えなくていいですから, 技術的な難度はかなり低くできますよ.

            親コメント
            • by Anonymous Coward on 2008年02月15日 23時27分 (#1297962)
              いや、だからその数百kgのペイロードを運ぶためだけに全長100m超の飛行船とか777並の翼幅のグライダーみたいな飛行機が要るんですって。
              既に確立された技術であるといえる静止通信衛星を差し置いて「技術的な難度はかなり低くできますよ」とか言えたものじゃないです。
              親コメント
    • > 日本の宇宙開発自体には賛成だしもっと予算つけたれよとは思うけど、
      > この「超高速インターネット衛星」って実際に意味あるの?

      残念ながら、他の宇宙開発といえば
        ・今既にやっている活動
        ・国家のオナニーにしかならない有人宇宙活動
        ・お銭をちっとも生んでくれない宇宙探査
        ・SFバカの妄想ネタにしかならない30年か50年か先の遠大な構想
      くらいしかありませんので、WINDSはそれらよりは意味がある衛星になってしまうのです。
      そういう意味で、「宇宙開発には賛成だ、予算増やせ、でも今やってる○○は無駄だ止めれ」
      というありがちなスタンスに対して解を求めることは、まあ、困難ですね。
      意味がある宇宙開発のみをやろうとすれば気象衛星と静止通信/放送衛星と
      IGSとそれからいくつかの地球観測衛星が残るだけで予算は増えません。むしろ減るかも。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      全離島に光配線引くよりは、衛星の方が安いんじゃないですかね。
      日常的にスラドにいると、世の中にまだダイヤルアップしか
      ない地域があることも忘れてしまいそうですが。
      • by Anonymous Coward
        >全離島に光配線引く
        狼煙で。
      • by Anonymous Coward
        人口の少ない経済効果も薄い離島のために高い衛星と花火を打ち上げると、何かいいことあるんですかね。
        他にもっとお金を使うべきものがあると思うんですが。

        実は典型的な無駄なハコモノの一種なんじゃないですか?
        • by malark (30540) on 2008年02月16日 14時31分 (#1298232) ホームページ
          ディジタルディバイドの解消が主目的に挙げられてるのに「何かいいことあるんですかね」はないだろう…

          きずなの概要 [www.jaxa.jp]によれば

          > 「きずな」は、大がかりな地上設備を必要としません。一般家庭でも直径45cm程度の小型アンテナを設置すれば、最大155Mbpsの受信、また 6Mbpsの送信ができます。
          > また企業等で直径5m級のアンテナを設置すれば、最大1.2Gbpsの超高速データ通信が可能になります。インターネットの地上整備が難しい地域でも都市部と同じようにインターネットが利用できます。

          アンテナの設置費用がいかほどかはわかりませんが、地上設備を経由するものより(業者・消費者トータルで)かなり格安でしょう。
          利用料は…どうなんでしょうね。

          営利が目的でだからこそ経済効果が薄い地域が切り捨てられ生じているディジタルディバイドの解消策としてはこの上ないものだと思う。
          地方・離党の過疎化進行に歯止めをかける切り札…としては少し弱いかもしれないけど、確実に有効な手段ではないでしょうか。

          (親コメントまで遡って)一応メリットとして医療や教育が挙げられていますが、失敗の事例があるものと違って限られた目的のためにだけ打ち上げられるものではありません。

          ちょっと挑発的な事を書きますが、価値を論じる前にちょっとくらいご自分で調べてみたらどうでしょうか。
          # ディジタルディバイドを問題視しない人がどれだけ調べても一緒か
          親コメント
        • by Anonymous Coward
          例え一人しか住んでいなくても「ちゃんと手を差し伸べるポーズ」をしなきゃならんのです。
          街に公営住宅を用意したから引っ越してこいと言っても、断られたら、無駄なインフラ整備に大金を使わなきゃならんのです。
          • by Anonymous Coward
            今の日本には限界集落と呼ばれるものがあちこちに点在してて、それらに対し個別に対応するよりは、衛星一個で空からカバーしたほうが安上がりとも言えるんだね。
            本当は、細かい集落なんて放っておけば近い将来消えちゃうんだから、まとめちゃうのが一番なんだけど、一応この国はどこに住むのも自由らしいので。
            • by Anonymous Coward on 2008年02月15日 23時09分 (#1297945)
              海に囲まれた我が国の国境を示すランドマークは離島です。領海・領空そして
              資源開発での権益を示す排他的経済水域で離島が重要な切り札となっているのは
              我が国とその周辺の地図を見れば明らかです。

              もちろん、他国とて同じ事でロシア、中国、韓国は虎視眈々と我が国の
              広大な排他的経済水域を狙っています。
              その上で不便な離島に人が住む事の重要性はどういう事かというと、例を挙げると
              ロシアは北方4島を占領下に置いた上、古くからすむ日本人住民を追い出し、
              ロシア人を移住させ「ロシア化」させています。
              韓国は日本人定住者の居ない竹島を占領した上で、国境警備隊を駐留させ、
              なおかつ住民登録させ島民化して「韓国化」を企てています。
              中国は定住者の居ない尖閣諸島を我が国の領土と宣言し、軍艦を派遣したり、
              中国政府の息が掛かった「市民活動家」を上陸させたりと既得権を主張する根拠作りをしています。

              そうやって、既得権益作りを重ね、さらに定住させた住人が世代を重ねれば
              紛争相手国の主張の根拠が薄くなってきます。

              それらが国境紛争で国際世論に対して都合の良い主張になり、軍事衝突での出兵の根拠としても、
              侵略に対する自国民の保護救援と防御という事となり国内的にも対外的にも明確に自国領土と
              主張できる大義名分となる為、離島に自国民が定住するというのは外交・国防上から見て重要な事で、
              彼ら三国は実例で証明しています。

              そういう見方をすると、今回の通信衛星は、対外的には絶海の離島や広大な排他的経済水域ですら
              隙無く日本国政府の統治が及ぶという事を、離島の住民に通信インフラを提供する事で
              明確に示す事をも意味しています。軍事力だけが国防ではありません。

              ちなみに一つ例を挙げると、未だにブロードバンドが存在しない南・北大東島の海域付近は
              中国の艦船が跋扈しております。
              離島に住む住人をないがしろにして無人島化してしまった場合、
              尖閣諸島での中国のやり方を見れば、その後どうなるかは容易に想像がつくでしょう。

              辺要の「辺」は国境を意味し、「要」は字の如く要衝を意味します。
              これは防人(さきもり)の時代も現代も変わっていません。
              親コメント
              • by Anonymous Coward
                そんなん、公務員だけ交代で赴任させればよろし
                定住させる意味なし
              • 冷静にどっちが安上がりか考えてみるといい。
                公務員飛ばすったって、裸で放り出すわけにはいかないし、給料も出さなきゃならん。
                単身離島で生活できると思う?
                食料の供給どうするの?自給自足?
                災害時は?連絡手段は?医療は?

                それとも数十~数千億かけて、安心してひきこもれる要塞でも作るかい?

                その土地で根を張って生きてる人達をあまり軽視しすぎない方がいいと思いますよ。

                親コメント
    • by Anonymous Coward
      >5トンのデカブツを静止衛星上に上げ続ける意味がわからない。

      3トン弱ぐらいらしいですよ。というのはまあどうでもいいのですが。
      多分このへん [satnavi.jaxa.jp]の、

      ・実際に高速通信部分がうまく動くのか
      ・フェーズドアレイアンテナで所定の通信範囲はカバーできるのか
      ・悪天候時の信号強度は設計通りで本当に十分か

      あたりを試験したいんでしょう。通信状況の試験だから目的とする軌道じゃないと意味がありませんし、
      アンテナ類ですでに重くなりますんで
    • by Anonymous Coward
      とりあえず以下の記事をごらんあれ。

      ギガビットの高速通信が衛星経由でも:ITpro
      http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080204/292905/

      • 親コメはビットレートのことじゃなくてレイテンシのことを言ってるんだろう
        UDPならともかく、TCPだとエラー訂正の影響で恐ろしく遅くなる可能性はあるし
        #当然L1で強力な訂正機能を実装してるんだろうけど
        親コメント
        • なんか、CSMA/CDでは使い物にならないような。
          膨大な数のトークンをグリグリやり取りでもするのかな?
          親コメント
          • TCP/IP通じているからと言って、物理層がCSMA/CDだとは限らないのでは?
            ADSLだって、モデムと局との間はATMプロトコルだったかと。
            親コメント
            • いや、私も良く分ってないのですが、

              #1297667の書き込みによると、衛星-地上往復の信号交換に260msですか。
              今、自分(端末)が信号をアップリンクしてよいのかどうかを、どうやって判断するのかが、
              私の少ない知識と、鈍い頭では理解しづらい。
              高速通信をしたい、という環境でこれは結構厳しいのではないかと思います。
              衛星と端末間で論理的に専用線張っちゃえば簡単なんですが、
              膨大な数のチャネルをどうやって作るのか?とか、それでは従来のCSと何が違うのか?などと。

              CSMA/CDだと、とりあえず信号投げてみて、輻輳したらサイコロ振って再度投げれば良いんですけど、
              大きな遅延の存在する環境では困難そう。
              また、無茶苦茶な数の端末がある衛星通信で、ATMのような輻輳制御(防止)では、
              速度を犠牲にするか、余程高度な端末が必要になるのではないかと。

              そうなると、トークンリング(類似)のネットワークなのかなぁ?と。

              多分無知や何か勘違いがあるはずなんですが、
              そんなコンニャク問答を自分の頭の中でしているわけです。
              親コメント
              • ん~、私も専門じゃないんですが、
                トークンリングにしても、次のノードにトークンを渡すのに、時間掛かってしまうので、勿体無いかなぁと思いますよ。
                それよりかは、時分割にして送信をスケジューリングするのが良いかなと思います。
                時計の同期と、スケジュールの重み付けと定期的なリスケジューリングの仕組みが必要でしょうけど。
                どうでしょ?
                #その辺を考える専門の人がいるんでしょうね…。
                親コメント
              • やっぱり分割多重通信で擬似専用線みたいなのになるのかなぁ。
                打ちあがったら、その辺り分りやすい解説記事なんかが出てくることを期待したいです。

                頭の体操としては面白いけど、どうも私の思考力ではスッキリする解決は難しい。

                親コメント
    • by Anonymous Coward
      予備機無しで悲惨な状況に陥ったひまわりと同じですよ
      超高速インターネット衛星も予備機や後継機の話は何も無かったと思います
      所詮はその場限りの技術試験衛星です
      • by kitakitsune (25416) on 2008年02月15日 18時46分 (#1297717) 日記
        GMS-5までの時期にも予備機は担保されていましたし、現在のMTSAT-1R/-2体制では言わずもがな。
        ロケットは打ち上げ失敗(H-IIF8とH-IIAF6の2回も)したうえ衛星メーカーは製造が遅れた上に倒産して訴訟沙汰、
        なんてトラブルがいくつも重なった状態さえ想定してさらに予備機を確保せよ、というのはいくらなんでも無駄です。
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        じゃぁ、次の気象衛星に相乗り [msn.com]しましょうw

        技術試験がうまく行ってからでも遅くはないでしょうし。
  • また延期? (スコア:2, 興味深い)

    by imaic (31975) on 2008年02月15日 17時09分 (#1297669) 日記
    元々12月打ち上げの予定だったんですよね。

    愛称募集に応募して選んでもらえましたが、やきもきしてちょっとつらいですね。

    #他の500名弱のみなさんもそうでしょうけど
  • by Anonymous Coward on 2008年02月15日 15時24分 (#1297615)
    ヒドラジンと特性の似た無毒あるいは低毒な物で充填試験して、完了したら抜いて。
    打ち上げ準備でヒドラジン入れてる最中に漏れるって、本番までわからんってことだよね?
    • by Anonymous Coward on 2008年02月15日 16時21分 (#1297644)
      地元新聞の記事 [373news.com]によると、圧力検査(何らかの気体で加圧して、圧力降下(=どこからか漏れれば圧力が下がる)が無いか確認する検査)自体は工場と射点とで2回実施していて、問題は無かったらしい。でも、実際に充填してみたら漏れたという話。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        うーん、気体による加圧試験は、普通の一点物タンクならあたりまえだからなぁ…

        ロケットの燃料タンクなんだからもっと厳密なことやってると思ってたんだが幻想だったか。
        先日NHKで放送されたアポロ計画の話を観て、宇宙開発って特殊条件ばかりで大変だなって思ってたのになぁ。
        • by Anonymous Coward
          どんなに厳密なつもりで試験しようと壊れるときには壊れる。
          所詮はヒトの作ったモノ、絶対は有り得ないということだ。
          むしろ打ち上げ前に異常を見逃さなかった手柄を誉めるべき。
          • by Anonymous Coward
            予定日までに求められた品質の物をきちんと用意するのが技術者の手柄でしょ。
            まして今回初めて作ったというものじゃなし、チェックがザルだったとしか言えんよ。
            • by Anonymous Coward on 2008年02月16日 8時17分 (#1298127)
              > まして今回初めて作ったというものじゃなし、チェックがザルだったとしか言えんよ。

              チェック(試験)にだって金はかかりますから。
              ロケットの場合は特に、材料費、加工費なんてたいしたことはなくて、試験費用が支配的になっています。
              だから、これまでトラブルを起こさなかった部分は、チェックを省いていく(ザルにする)というのはコストダウンの基本。

              今回トラブったことで、次からは何某かのチェックが追加されることになるんでしょう。
              経験てのはそういう風に積んでいくものです。
              親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年02月15日 15時24分 (#1297616)
    きずなは打ち上げてすらいませんが、
    H-ⅡAの打ち上げが回を重ねる中で、次の課題は衛星なんではないかという気がしてきた。
    衛星がトラブルにより予定通りの運用が出来ないケースが多い気がする。
    あるいは、この程度の確率のトラブルは"あたりまえ"のものなんでしょうか?

    予算や組織の問題から、衛星の設計や製造プロセスに無理や問題があるとか、
    そもそもプロジェクトや衛星の仕様に問題があるとか。

    ある程度の失敗は仕方ないと思う。
    でも、それを教訓に出来ないのなら、
    「日本は宇宙開発など止めちまえ」という論理にも一定の説得力を持たせてしまう。

    チラシの裏なんでAC
    • by Anonymous Coward on 2008年02月15日 19時05分 (#1297726)
      いろいろ問題が発生した太陽電池パドルですが、
      だいち [satnavi.jaxa.jp]は設計が終わってしまっていて間に合わなかったのですが、
      きずな [www.jaxa.jp]を見るとわかるようにパドルを2枚にして片方のパドルが死んでも
      ある程度はミッションが継続できるように設計方針が変わっています。

      また、4トン以上のセンサーをたくさん載せた大型衛星も、これもだいちが打ち止めで
      今後は搭載センサの数を絞った中・小型衛星を複数あげて、ひとつ衛星が駄目になったとしても
      生き残る観測はあるように方針が変わっています。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2008年02月15日 19時12分 (#1297731)

      マスメディアは問題が起こったときしか取り上げないんで、印象で話をされても困る。国産衛星の打ち上げ数なんてたかが知れてるんだから、まずは調べてみるべし。話はそれから。

      思いつくままに挙げてみると、設計寿命をまっとうできなかった点では「みどり」と「みどりII」あと、火星にたどり着けなかった「のぞみ」。「すざく」はXRSがヘリウム消失で機能不全を起こしたけど、それ以外は機能してる。で、満身創痍だけどまだ動き続けてる「はやぶさ」(でもコイツは元々「工学実験衛星」なので、心情的には除外したい)。

      個人的には、トラブルの起きる確率以前に絶対的な経験値が足りなすぎると思ってるんで、多いか少ないかについてはノーコメント。

      親コメント
  • どこかの自治体と漁協など地元団体とが一丸となって年中打ち上げ可能な新射場の誘致をしてくれればなあ。
    財務省も気前よく予算を出してくれて新射場でH-2A打ち上げ年6回、新型固体燃料ロケット6回。
    わあ、毎月ロケットの打ち上げが見れるよ!常夏の街になるよ!

    そう妄想(かんがえ)ていた時期が俺にもありました。

    実際のところ、協定がなくなったところで打ち上げ回数が増えるわけじゃないんですよね。
    まあ融通が効くようになるので、なければないほうがいいんですが。
    現状の打ち上げ回数では、観光資源にするにも少し弱いですし、なくすためのとっかかりがない。

    いつか日本にも、ロケットの夏に満ちた街が生まれてくれるのでしょうか。
    できれば死ぬまでに、そんな素敵な街に住んでみたいものですね。

    #ググったらエロゲだらけだったのが少しショック
    • by Anonymous Coward
      昼に打ち上げ、夜は花火大会で「打ち上げ祭り」とか。

      夜に打ち上げが可能なら、花火大会のクライマックスに打ち上げできるよう
      調整したいところです。
    • by Anonymous Coward
      >どこかの自治体と漁協など地元団体とが一丸となって年中打ち上げ可能な新射場の誘致をしてくれればなあ。

      残念ながら日本国内では無理でしょう。
      日本列島周辺の航空路や船舶航路は幹線で混雑が激しいですから。

      むしろODAを活用して赤道に近い島国に打ち上げ拠点を作るのが現実的なのでは。
      国際協力の一環として東南アジアのどこかに拠点を確保できないかという話しはあるようですが、政情不安や費用対効果の面で問題がありすぎるようです。

      地元対策費を考えると太平洋の真ん中まで輸送して打ち上げてもペイするとかなんとか。
      それよりも地元との協定で決まる日程に縛られないメリットは何物にも代えられないとか。
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ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家

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