老化防止レタス? ヒトチオレドキシンをレタスで作る 27
ストーリー by nabeshin
若返りではないよ 部門より
若返りではないよ 部門より
花粉症にも効いたらいいな 曰く、
京都大学のお知らせにより。奈良先端科学技術大学院大学の横田明穂教授らの研究グループと京都大学ウイルス研究所の淀井淳司教授らの研究グループは、ヒトチオレドキシンを産生するレタスの共同開発に成功した。ヒトチオレドキシンは、活性酸素消去や抗酸化作用、抗炎症作用を持ち、酸化ストレスや炎症性疾患に対する有効な治療薬として期待されている。
導入したマウスで長生きしたなど期待が大きいたんぱく質であるが、遺伝子組換え植物であるのが気になるところ。発表内容では、葉緑体のゲノムに導入したとあるので、花粉拡散はない母系遺伝と思うが、近い将来、健康食品などに含まれて大量生産となりそうなので、安易な栽培がされないことを祈るばかり。
人工生命差別 (スコア:4, 興味深い)
だから、遺伝子操作されたお野菜も歓迎してあげましょう。
#みたいな強引な意見を言ってみる。
Re:人工生命差別 (スコア:1)
命あるもの全て~という理屈の対象外であり、純粋に商品価値を推し量る対象です。
# 野生動物殺すかわいそうだからダメ、うちで育てた家畜食えヨ的反論
「遺伝子操作されたお野菜も歓迎」されるような未来の状況 (スコア:0)
とか、思いついたんだけど、どうだろう。
#ここまでかいて、誰か言ってそうな/どっかで聞いたような気がしてきた。
「品種改良」と「遺伝子組み換え」の違いって何? (スコア:2, 興味深い)
発現した性質に関して、十分な検証を踏まないのなら、リスクはどちらも大差ないように思うんだけど、「遺伝子組み換え」の方に過敏になる理由って何なんですかね?
#映画の「ドクターモローの島」みたいなのを連想する人が多いのかなぁ?
Re:「品種改良」と「遺伝子組み換え」の違いって何? (スコア:5, 参考になる)
よりよい性質をもつ子孫が生まれることを期待する、というのが基本的なアプローチになります。
現在の栽培作物は人類が何百年と時間をかけて品種改良をしてきた結果といえます。
現在では、その「よい性質」の原因(つまり遺伝子)を直接操作できるようになりました。
たとえば「別の種から」よい性質の遺伝子を持ってきて、栽培作物に組み込む。作物の遺伝子を組み替えたわけです。
狙った性質がピンポイントで導入されるうえ、都合の悪い性質が発現する可能性も抑えられると思われます。
これにより品種改良の速度は劇的に高まるでしょうが それだけに慎重になる必要がある、ということで 規制などが敷かれています。
まあ正直、作物に限らず 日本の遺伝子組み換え生物に関する規制や審査は厳しすぎるきらいがあり、
私などはむしろ普通の(非組み換えの)作物より よほど安全なのではないかと思ったりもします。
Re:「品種改良」と「遺伝子組み換え」の違いって何? (スコア:3, 参考になる)
一般的な結球レタスとは別の方向に品種改良されると、チシャトウ [livedoor.biz]というものになるらしい。
Re:「品種改良」と「遺伝子組み換え」の違いって何? (スコア:1)
ええと、ガンマフィールドhttp://www.irb.affrc.go.jp/ [affrc.go.jp]の立場は…。
遺伝子組み換え作物を食べることについてはどんな危険があるのか本気で分からないな。○協っつーか○教は「体に悪いもの」扱いだけど。○○クラブ派だけかな?
Jubilee
Re:「品種改良」と「遺伝子組み換え」の違いって何? (スコア:1)
Re: (スコア:0)
作者に無断でユーザーが書き換えるのが遺伝子組み換え。
とか書いてみたけど、品種改良だってただボケっと待ってるわけじゃないし、
あまり良い例えじゃないな、我ながら。
Re:「品種改良」と「遺伝子組み換え」の違いって何? (スコア:1)
なしのつぶてなユーザーサポートにご意見メールを書いてみるのが品種改良。
コードの一部を自分好みにHackしてみるのが遺伝子組み替え。
Hackはしてみたけど、バグがない保証が無いので、公開は様子見。
とか?
Re: (スコア:0)
別に有利な方向じゃなくても進化は進化ですね。
#どうしても「いい変化」=進化、「悪い変化」=退化みたいな認識が広まってる気がして面映い。
Re: (スコア:0)
クローンは単なる勝手ビルドか
Re: (スコア:0)
長年の実績がある『品種改良』にたいして、ぽっと出の新技術である
『遺伝子組み替え』が信用の面で劣るのは仕方が無く、その上
色々と問題を起こしても『専門家』は『安全』としか言わない。
原子力と同じ道を歩んでいるように見えます。
質問 (スコア:1, 興味深い)
ってどこを参照すればいいでしょうか。
リンク先には書いて無かったので。
あと、このレタスは採って食うのではなくて、採ってチオレドキシンを抽出するためのものなんですが、
それでも組換え植物であるのが心配なんでしょうか。
組み替えタンパク質の医薬品って、すでにあると思うんですけど。…ないのかな。
Re: (スコア:0)
古典的なところでインターフェロン [wikipedia.org]とか
ちゃんとデコードしてくれるのかなぁ...。 (スコア:1)
オキシンが後ろについていると (スコア:0)
Re:オキシンが後ろについていると (スコア:1, 参考になる)
Re: (スコア:0)
Re:オキシンが後ろについていると (スコア:1)
それは分かりませんが放射能を浴びると角が生えて緑色の血を吐いて死にます。
#このストーリーと放射能は関係ないけど。
LIVE-GON(リベゴン)
大学の研究ではありますが (スコア:0)
って言われると、なんとなく「これはどんな通販か?」と思ってしまう。
一種の水商売と近いものを感じてしまうのですが、どのあたりが違うのでしょうか?
Re: (スコア:0)
エルバッキーの人もアルカリックパワーとか言ってたし
アホらしい (スコア:0)
レタス自体ももともとチオレドキシン持ってるし、他のありとあらゆる生物がチオレドキシンを持ってる。
マウスで寿命が延びたってのも単にdoseが増えただけの話で、ヒトのチオレドキシンが特別なわけじゃない。
そんなものをわざわざ導入しても意味ないし、拡散を心配することも無意味。
Re:アホらしい (スコア:5, 参考になる)
タンパク質の大量生産には、大腸菌(原核生物)による系が従来から使われてて、生産自体はいちばん低コストなんだけど、糖鎖修飾が真核生物のようには行われないとか、精製するときの問題(大腸菌のようなグラム陰性菌は、静脈内投与時にショックなどを引き起こしかねないエンドトキシンを持ってて、その除去はなかなか厄介)なんかもあって、必ずしもオールマイティな手法とはいえない部分もあります。そういう意味で、別の生物を用いた培養系というのは結構大事だったりする。
生産性の観点から言うと、酵母などを使った方がいいんだろうけど、微生物を使った物質産生系(大腸菌もそうだけど)では、雑菌混入(コンタミネーション)の問題もあって、無菌的な培養を行うための設備がどうしても必要になります。いちばん大規模に作れそうなのはビール工場みたいな設備でしょうけど。その点で言うと組み換え植物体を使った系は、一旦組み換え体を確立さえしてしまえば、初期設備投資が要らない、という利点がありますね。問題は花粉等を介した組み換えの拡散ですが、今回のは葉緑体ゲノムに組み込むことでそれを抑止してますし。
葉緑体ゲノムへの組み込みをどうやったのかが、ちょっと気になるところではあります。プロトプラストへのエレクトロポレーションで、プラスミドを入れて、導入遺伝子の方を葉緑体ゲノムへの相同組み換えするような配列に入れておくとかかな? ゲノムへの導入効率はあまり高くはなさそうだけど、まぁこの方法でもクローンは出来るだろうし、もしかしたらもっと効率のいい方法があるのかもしれませんが。
つまり (スコア:0)
Re:アホらしい (スコア:1)
もっと成長速度の大きい植物はないのか? それともレタスの成長速度は大きい?
(考えてみたら、栽培植物はDNA解析されてるから、研究しやすいだけだろ)
the.ACount
Re:アホらしい (スコア:2, 参考になる)
大きな要因だと思います。遺伝子組み換え植物を屋外農場で栽培出来ないですからね。