
培養ラットの脳細胞を組み込んだ自律ロボット 31
ストーリー by hylom
バイオコンピュータも現実のものに 部門より
バイオコンピュータも現実のものに 部門より
mari-nyan 曰く、
YOMIURI ONLINEより。
英レディング大が「ラットの脳細胞から出る電気信号によって、障害物を避けながら動くロボットの開発に成功した」と14日発表したとのことです。動画はこちら(youtube・音注意)
ロボットというか既にサイボーグネズミのような気もしますが、培養脳細胞ではなく脳味噌そのままをロボットへ組み込める日も近いのでしょうか。
レディング大学のニュースリリースによると、細胞によって生成される電気信号をピックアップする「multi electrode array」(MEA)という素子の上に、培養したニューロンを配置したものを「脳」として使用し、ロボットの動きをコントロールさせたそうだ。具体的には、ロボットが障害物に近づいた時はMEAを通じてある種の信号を「脳」に伝え、また「脳」の出力によってロボットのホイールをコントロールできるようにしたところ、最終的には障害物を避けるようにロボットが動くようになったそうだ。
さすがはマイクロマウスだ (スコア:3, 興味深い)
駆動系も単純だし、センサーも4方向の超音波センサーだけのようです。
動画を見てわかったことは、
・基本的に直進する
・MEAから何らかの信号を受けて、(約)90度回転する
ってだけです。
しかも、この動画の中では右回りしかしていない。
MEAとのI/Oはアナログ(電圧の変化)で行われていると思うのですが、MEA&脳細胞が無くても抵抗1本あればこれと同じ動作はさせられるんですよ。
まぁ実際に使用した回路を見ていないので、全ては憶測ですけどね。
超音波センサーからの測長信号が4点MEAに入力され、右回り・左回り指示用の信号がロボット部に向かって出力されるように繋がれていたとしたら、動かしている(電流を流している)うちに、前側のセンサー入力と右回り指示出力間に程よい抵抗成分を持った接続ができたと。
きっと超音波センサーからの信号は壁との距離が短くなると共に電圧があがるようになっているんだと思います。
初めは入力->出力への電気抵抗が非常に大きかったものの、電流は流れる先がなければ流れないですから、流れる先のある出力方向に向かって流れているうちに、程よい量流れるようになっただけじゃないでしょうかねぇ。
実験の最初の頃の挙動とかも見てみたいんですが、障害物を避けるって言っても、壁の間際でターンするだけじゃあ脳が何かしてるぞ! なんてレベルとは思えないんですけどね。
壁にぶつかったことが脳細胞に対して知らされているかもわかりませんし。
もっと長期的に動かしていたら、その場でくるくる回るだけになるんじゃないですか?これ。
左右輪を独立して脳細胞から動かすようになっていて、直進すらできなかったものが、動かしているうちに直進できるようになったり、障害物の周囲をくるっと回るようになったり、バックしてみたり、なんて動きができるようになるのであれば、おお脳すげー、って思うのですけど。
現状では、子供だましにしかなっていないと思います。
次は学習規則を意識した実験を期待します。 (スコア:0)
四足歩行ロボットとの組み合わせ (スコア:2, 興味深い)
コードウェイナー・スミスですか (スコア:1)
実環境に使えるところが昔の記事のもの [srad.jp]より、
更に素敵ですね。
人造人間ハカイダーを連想しちゃった (スコア:1)
万能猫脳アンドロイドではなくて、移動脳鼠脳アンドロイドですね (スコア:1)
天琉陳(Teruching)
ねずみさん お前たちを同化する (スコア:1)
サカタインダストリィ製 (スコア:0)
脳細胞ってすごいね (スコア:1)
あくまで「汎用の意志決定機関」を構築するための素材として脳細胞があり、脳として機能する、と。
これって、考えれば考えるほど、すごく神秘的な感じがします。
脳細胞に実装されているのは、無限の可能性を秘めた、万能の知能の原理というか・・・。
それが些細な制約などものともせず学習してゆく様子は、自分の頭蓋骨の中にもそういう
モンスターがたくさん詰まっているんだってことと合わせて考えると、
なんだか素敵で不思議でSFな気分になれたりするわけで。
ロボットの時代 [amazon.co.jp] はやくこい。
Re:脳細胞ってすごいね (スコア:1)
手頃な神経に何かのセンサー繋げばそのうちその信号を感覚として捕らえられるようになるし
手頃な神経に何か…腕でもタイヤでも翼でもドリルでも繋げばそれをコントロールできるようになるってことだよね?
Re: (スコア:0)
生まれたときから付いているドリルさえ満足にコントロール出来ていないのに・・・。
Re:脳細胞ってすごいね (スコア:1)
意図しないところで過剰反応しちゃうんだよな
でも、きっと制御できるようになるはずなんだ
鍛え上げればあの男塾塾長のように…
「汎用」ですか … (スコア:0)
出来るとしたら、そこに存在するものは「何」?
下等な有機生命体が自立的に動いていても不安はないのだけれど
これは「生存の為のエネルギー」を求めて動いているわけじゃない …
Re: (スコア:0)
(どのくらいのサイズに成長してるのかは、わからないないけど)
学習能力を発揮できるんだという、とってもすてきな研究ですね。
美味しいものを食べさせてやってください (スコア:1)
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惑星ケイロンまであと何マイル?
既知のバグ (スコア:1)
・ネコがいると逃げていってしまいます。
V1.1にて修正予定?
---- ばくさん!@一応IT土方
このあたりから (スコア:1)
よし、まだ書いてないな (スコア:1)
あとはスルー^h^h^hオーラちからを呼び込めば。
#なんで富野節って敵側がこんなに素敵なんだろう
いったいロボットは何年かかってるのやら (スコア:0)
Re: (スコア:0)
RFC-1149 衝突回避駆動系と衝突回避判断系が分離できていませんが
今回のタレコミにおいては、その両者を別立てで用意できたことが
それぞれ、別々に改良が可能という点において優れていると評価できるかと思います。
# 逆にこの技術で、ルーティングとか。
培養ラット? (スコア:0)
ラットの脳細胞の一部を培養して利用したように読めるが。
それが障害物をよけるのに関連する部分かどうかも関係なく
ニューロン(線形閾値素子)として使っただけなような。
なまじ本物を植えつけているからセンセーショナルだけど
科学の啓蒙にはちょっとマイナスな部分も多いんじゃないかな。
混乱中 (スコア:0)
でも、読解力不足か、よく分からなかったのですが、神経細胞が記憶して学習した、のですかね、これ。
「はじめは障害物にぶつかる回数が多かったけど、(編集者の追記にあるように)最終的には障害物を避けるようにロボットが動くようになった」、と書いてあればよかったのですが、そのような部分はなく、作ったロボットははじめから障害物を避けた、と書いてあるように読んでしまいました。
私の読み方が正しければ、神経細胞網は、壁センサーから入った「電気刺激に対してただ反応してるだけ」、のような気がする。
ということは、このニュースのすごいところは何だろう?
神経細胞網からの反応を関知して進行方向を変える装置を作ったところ?
それで「provides insights into how the brain works」はどうなんでしょう。
反対に、神経細胞が学習したのなら、なぜ障害物を避けるような学習をしたんでしょうか。
素人考えでは、刺激がたくさん入るように、障害物によりぶつかっていくような学習をしてもいいんじゃないかと思うんですが。
壁センサーからの刺激が細胞を殺してしまうほど強いものだったりしたら、それを避ける方向でもいい気がしますが、刺激の詳細についてはあんまり書かれていない…。
Re:混乱中 (スコア:1)
でも、簡単な学習回路は容易でも、複雑にすると学習効率が極端に落ちて使い物にならないと言う壁があるから、本物の脳を作るのは道遠しだね。
the.ACount
その脳に魂が宿ってたら辛いだろうな (スコア:0)
Re:その脳に魂が宿ってたら辛いだろうな (スコア:1)
今回のはミドリムシの走光性と同じ位のレベルっぽいので問題ない気もしますが
この実験の延長に快、不快の感覚が生じてくるんでしょうし
微妙に違和感は感じますね
Re:その脳に魂が宿ってたら辛いだろうな (スコア:1)
なんというタイトルだったかなー?
自我があって仲間の脳と反乱だか脱走を企てる話だったのですが・・・
ロボコップ到来も? (スコア:0)
お決まりの… (スコア:0)
大型ハドロン衝突型加速器と (スコア:0)
ピクサー風妄想 (スコア:0)
大嫌いな飼い犬のイタズラで修理に出されてしまうと、
その工場には一匹のネズミと、自分と同じコンピューターがたくさんいました。
#夕方が怖くてやけになりました。
脳と自分の主従 (スコア:0)
脳∈自分なんでこの考え方がまず不合理ではあると思いますが。