脂肪分子から自己複製する原始細胞を作るプロジェクト

あるAnonymous Coward 曰く、

ハーバード大学医学部の分子生物学者であるJack Szostak教授が、脂肪分子から生命にとても近い状態の原始細胞を作ることに成功しつつあるそうだ（WIRED VISION・/.本家）。

この研究の詳細はまだ発表されていないが、8月24日から29日にかけてイタリアのフィレンツェで開催された第15回生命の起源国際会議で、内部に遺伝情報を組み込んだ原始細胞を複製させることに成功しつつあると述べられたそうだ。

脂肪分子は複製のソースコードを含む核酸の断片を内包しており、この脂肪分子に太陽や化学反応からの外部エネルギーを伴うプロセスを組み合わせることで、自己複製し進化するシステムを形成できるとのこと。

自己複製プロセスは自立したものではないため完全な人工生命ではないが、物質から生命を作り出すことに今までで最も近づいたといえる。作り出された原始細胞は現在の地球上の生命とは全く異なるが、原始の生命や地球外生命の形を表しているのかもしれない、とのことだ

誤解して覚えるよりは

[Anonymous Coward]

普通の細胞の細胞膜（細胞の内側と外界を隔てる膜）は主にリン脂質という、グリセリンに２つ脂肪酸（炭素鎖の長いカルボン酸）とリン酸化合物が結合した物質が寄り集まって作られていて、外界と内部を頑丈に隔てて、内外の物質の移動はタンパク質で形成されたチャンネル等でしか行えません。
原始の細胞からこのような複雑な細胞膜を持っていたとは考えにくいので、この人たちは原始の細胞を再現しようとして、単純な脂肪酸（とその単純な化合物）のみで細胞膜を模倣してみたところ、うまいこと自由な物質の移動もあるし、DNAの複製を起こすことのできる細胞っぽいものができました。
という感じ。
PNASの論文の時点でアニーリングに75℃とか書いてあったので、それはないだろ、とか思ったのですが、学会発表時では、そこから「太陽や化学反応からの外部エネルギーを伴うプロセスを組み合わせる」ことで複製ができる、というところまで進んだ、ってことかな。
細胞の分裂についてはどうなってんのか。

#wiredの記事はもう少しなんとかならないのか。

Re:誤解して覚えるよりは

[Gockie (33276)]

え～っと…つまり自分で増える人造イクラ [niigata-u.ac.jp](のような物)を作った。ということですか？

まさか

[Anonymous Coward]

＞脂肪分子から自己複製
ってことは脂肪が増えていく・・・？
俺たちを太らせるための研究か！！

Re:まさか

[qem_morioka (30932)]

すでに太っているので問題ありません　:-)

Re:まさか

[snurf-kim (10835)]

＞＞脂肪分子から自己複製
＞ってことは脂肪が増えていく・・・？
＞俺たちを太らせるための研究か！！

台所に溜まった食器の油汚れからも別の生き物が・・・。

Re:

[Anonymous Coward]

あのハエのミニチュアみたいな生き物は油汚れから生まれたのか！

Re:

[Anonymous Coward]

ベム！ベラ！ベロ！

Re:

[Anonymous Coward]

違う違う、脂肪を増やすという崇高な使命を
我々から取り上げようという陰謀だ！
行き過ぎた科学技術の暴走を許してはならない！

Re:

[Anonymous Coward]

お前ら発電炉に放り込むぞ

Re:

[Anonymous Coward]

むしろ、俺たちが太るメカニズムを調べると実はこういうことだった、ということだったりして。

火の鳥未来編・・・

[Anonymous Coward]

作られた生命の末路を思い出してしまった･･･orz

コアセルベートとなんか関係があるの？

[Anonymous Coward]

昔そんな名前の似たようなものがあったなあと