近赤外線を反射する透明シート 25
ストーリー by Acanthopanax
クールなシート 部門より
クールなシート 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
日射熱の主因である近赤外線を選択的に反射するフレキシブルなシートを産業技術総合研究所の研究チームが開発しました。サイエンスポータル編集ニュースの記事より引用:
同研究所の外岡和彦・主任研究員と菊地直人・研究員が開発したシートは、プラスティックの一種、ポリカーボネートに酸化ケイ素、酸化チタン、銀を主成分とする厚さ0.3ミクロンの薄い多層膜を張り付けたもので、フレキシブルな性質を持つ。多層膜は、熱を運ぶ近赤外線を反射する機能を持っており、日射エネルギーの透過量を47%に抑える機能を持つ。他方、透過する光の明るさは78%確保できることが確認された。私は、夏の車に使えるととても楽になりそうと期待しますが、みなさんはどんなことに使いたいですか?
産総研は2007年に「赤外線を遮断するクールなガラス」を開発している。
もう一声! (スコア:3, 参考になる)
(フロントウィンドウおよび前席左右ドアガラスの場合)
張るのは,内側?外側? (スコア:2, 興味深い)
シートを内側に張り付けた場合,窓ガラスが熱くならないのでしょうか?
Re:張るのは,内側?外側? (スコア:1, すばらしい洞察)
(リンク先には、可視光領域を透過し、赤外線側の長波長領域を反射しているグラフがあります。)
もし、赤外線が窓ガラス自体に吸収されるならこういうシートは不要でしょうし。
Re:張るのは,内側?外側? (スコア:1)
夏場、内側に貼ったままにしておくと内部の熱気がこもるから剥がすか裏返す必要はありそうだけど。
永久機関完成? (スコア:0)
・内側に貼った部屋→内部の熱気がこもる&外から熱は入り放題→室温上昇
・外側に貼った部屋→内部の熱気は抜ける&外から熱は入らない→室温低下
2つの部屋の温度差を利用して動力が取り出せそうな気がしてきました。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
厳密に言ったら外側の方が効果は大きいんだろうけど。
ダッシュボードの上が高温になっていても、フロントガラスはそれほど熱くないですよね?
内側に置いた銀色のボードで反射させるよりはるかに効率が良いのは確か。
内側からの”遠”赤外線は素通りなんだから外から何か被せるより効率良さそうですね。
温室効果の逆になってるんだから、逆温室効果と呼んで良いのかな?
車に使うとなると・・・ (スコア:2, 興味深い)
ナンバープレートカバーと同じような運命をたどりそうな気がしますが
大丈夫でしょうかね?
Re:車に使うとなると・・・ (スコア:3, 興味深い)
4 前項に規定する窓ガラスには、次に掲げるもの以外のものがはり付けられ、又は塗装されていてはならない。
六 前各号に掲げるもののほか、はり付けられ、又は塗装された状態において、透明であり、かつ、運転者が交通状況を確認するために必要な視野の範囲に係る部分における可視光線の透過率が70パーセント以上であることが確保できるもの
とあります。
一般的なガラスの透過率が90%弱とのことですので、このフィルムを貼り付けると違法になりそうです。
とはいえ、実燃費向上のためにメーカー各社は純正ガラスでぜひ採用して貰いたいものです。
Re:車に使うとなると・・・ (スコア:3, 参考になる)
旭硝子の 赤外線&紫外線カットガラス [agc.co.jp]ってのが既にあり、いくつかの車種には採用済みです。
【搭載車】
日産: エルグランド
トヨタ: アルファード、WISH、bB、ラウム、プリウス、カローラ
ホンダ: インスパイア、レジェンド
三菱: コルト、新型グランディス、ekワゴン、パジェロイオ、パジェロミニ、グランディス、コルトプラス、アウトランダー、 デリカスペースギア、i(アイ)
スズキ: エスクード
だそうです。
Re:車に使うとなると・・・ (スコア:2, 参考になる)
確かですが、これらはほとんどが「吸収型」なので、「反射型」と比べると
1. 吸収した光を熱として車内に再放出するぶん、同じ光の透過率でも
夏場の冷房効率改善効果は小さくなる。
2. 冬場の車内保温性の改善効果はない。
という違いがあります。
Re:車に使うとなると・・・ (スコア:1)
「透過光の明るさ(透過前後の照度比)」が 78% とあるので
法律的には問題無いでしょう。
Re:車に使うとなると・・・ (スコア:1)
ガラスが90%未満だとやばいですよ。
実際には80% [honda.co.jp] 程度 [toyota.jp]ですから、まず確実に違法になっちゃいます。
フロントガラス内のフィルムに今回の機能を組み込んだ「UV/IRカットガラス」を作り、それをフロントガラスに採用する形なら、適法な利用は可能ですかね。
Re:車に使うとなると・・・ (スコア:5, 参考になる)
ガラスでは内部での吸収に加えて表面での反射も透過率を下げる主要因ですが、
この反射は屈折率の大きく変わる界面(例えば 空気 1.0 → ガラス 1.5) で
顕著に発生します(フレネル反射)。
フィルムで使われる樹脂材料の屈折率は大体 1.4 くらいでガラスの1.5程度
に非常に近いので、空気との界面に比べると反射がほとんど起こらないはず。
なので、結果的にはガラスに直接コーティングした場合にかなり近い透過率
になるものと想像出来ます。
冬に使うと (スコア:1)
Re:冬に使うと (スコア:3, 興味深い)
冬は [外界の輻射温度] [車内の輻射温度] ですから。
#ナンバープレートに貼るとどうなるんでしょうか…
Re:冬に使うと (スコア:2, 参考になる)
Re:冬に使うと (スコア:1)
合わせガラスの内側に入れるなら、透明ブラインド(うーん形容矛盾)に実装してもいいか。
多層膜ってことは (スコア:1)
お天道様は動きますけど、その辺は大丈夫かしら?
逆に、南中高度が低くなる冬季は、赤外線を通します、とか。(笑)
メガネに適用 (スコア:0)
Re:メガネに適用 (スコア:1)
[udon]
そして外が熱くなるわけですね (スコア:0)
でもビルの形や配置次第ではヤバいことも起きそうですね
確かアメリカでビルの絶妙な配置によって集められた日光で芝生が燃えた話があったはず
経年劣化は? (スコア:0)
合わせガラスによる(赤外線遮断での)断熱効果や(地震などで割れての)飛散防止に役立てようという話ですが、
酸化チタンの光触媒効果か気になりますね。ガラス内の鉄イオンなどで紫外線が遮断され
あまりプラスチックの劣化が進まない(透明度が下がらない)なら良いのですけど。
赤外線盗撮 (スコア:0)
Re: (スコア:0)