復刊ドットコムで『コミュニケーションの数学的理論』の復刊投票 39
ストーリー by hylom
名著を日本語で読みたいという方はぜひ、 部門より
名著を日本語で読みたいという方はぜひ、 部門より
復刊ドットコムで「コミュニケーションの数学的理論」(C.E.シャノン, W.ヴィーヴァー著 ; 長谷川淳, 井上光洋訳)の復刊投票を行っている。
「コミュニケーションの数学的理論」は、情報理論の大家であるクロード・シャノン氏の代表的な著書で、情報伝達モデルや情報エントロピーといった理論に関するシャノン氏の論文をまとめたものになっており、今日の通信工学や情報工学の礎となった古典的情報理論のバイブルとも言えるものだ。
2008年10月16日現在で72票を獲得して、交渉開始へ後一息というところまできているかもしれない。興味がある方は復刊投票に参加して熱烈な復刊要望を語ってみてはいかがかな。
英語論文 (スコア:2, 参考になる)
http://www.cs.bell-labs.com/cm/ms/what/shannonday/shannon1948.pdf [bell-labs.com]
で公開されてますね(この論文が紹介されているらしいページ [bell-labs.com]がなんか非常に重くてつながらないので直リンクしました)。
ご参考まで。書籍版では共著者であるウィーバー氏の解説がついてるそうです。
# 情報源符号化だけでもすごいのに、ノイズのある通信路符号化までを
# 一人で考えたのだから桁外れな話です。
Re:英語論文 (スコア:2, 参考になる)
シャノンの情報理論より、透過的な線路を通過した場合と 100% 引っくり返す線路を通過した場合とで得られる情報量に差はありません。
# つまり、常に嘘を付く人からは信頼できる情報が引き出せる :-)
情報量が 0 となるのは 50% の確率で情報を引っくり返す線路で、ここら辺りは情報理論の初歩で習いますよね。
「じゃあその中間はどういう状態なのだろう?」というのは割と自然な流れのような気もします。
宣伝だ宣伝だ! (スコア:2)
ホーアCSPモデルの理論 [amazon.co.jp]。
CSP とは何ぞや [wikipedia.org]
ホーア先生はプログラムの正しさを検証論的に証明するホーア論理 [wikipedia.org]でも有名ですが、その流れから来ている平行プロセスモデルの通信に関する書籍です。
# でも一番有名なのはクイックソートの考案者として、かな。
新訳版が文庫版で登場しているようだ。 (スコア:2)
ちくま学芸文庫『通信の数学的理論』
クロード・E.シャノン 著、ワレン・ウィーバー 著、植松友彦 訳
刊行日: 2009年8月10日
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480092229/ [chikumashobo.co.jp]
なるものが「新訳版で復刊」ということで、出たようです。
/* 文庫本は、字が小さいし、行間も狭いし、本棚の大きさに合わないし・・・好きになれないなぁ。 */
大槻昌弥(♀) http://www.ne.jp/asahi/pursuits/ootsuki/
英語でも頑張れる、という方は (スコア:1, 参考になる)
The Mathematical Theory of Communication (Hardcover)
http://www.amazon.com/dp/0252725468/ [amazon.com]
The Mathematical Theory of Communication (Paperback)
http://www.amazon.com/dp/0252725484/ [amazon.com]
Mathematical Theory of Communication (ペーパーバック)
http://www.amazon.co.jp/dp/0252725484/ [amazon.co.jp]
2008/11/17 現在、 Amazon.co.jp ではマーケットプレイスのみの取り扱いですね。
Re:英語でも頑張れる、という方は (スコア:1)
和訳での訳注や増補とオリジナルとの違い(的確性)みたいなのも若干気になります。
シャノン先生の遷逝もあった今となっては、原文の内容に色々うかがいだてして新たなる訳注や増補といった作業は(著作物の同一性という面もあって)出来ないわけですし・・・
解釈の切り口の一つとして拝見するには訳書も善いものだと思います。
大槻昌弥(♀) http://www.ne.jp/asahi/pursuits/ootsuki/
Re: (スコア:0)
#減る塩のコマーシャルに映っていたやうな* 某教授が素人に青二才と思われてしまう時代の情報数学講義よりも、
* 訳書のほうがずっと使えます。
* 3回目の講義で思わず「夜学は社運がかかっているんだ。残業時間まで犠
* 牲にして聴講しているんだ。分からないで喋るなら金返せ!」っと教
* 室で口走ってしまうような講義はもう勘弁だじぇ。
*/
うーん (スコア:1, 参考になる)
コレクション的な意味しか無い本だからなぁ。
宣伝? (スコア:0)
宣伝でもいいじゃないか (スコア:1)
あいえすあゐ
Re:宣伝? (スコア:1)
そうなんですよね……期待したい本は沢山あるのですが。
商業的には採算が取れそうな案件でも、権利者と連絡が取れなくて復刊できない、なんて話もありますし。(あと原稿が行方不明、とか)
#マイコンBASICマガジン復刊しないかなぁ……と呟いてみる
神社でC#.NET
Re:宣伝? (スコア:1, 参考になる)
Re:宣伝? (スコア:2, 興味深い)
http://www.fukkan.com/fk/list [fukkan.com]
あまり得票数は関係ないような…
記事として不適切では (スコア:0)
編集者と趣味さえあえば、投票して欲しい案件をタレこんでスラドをPRに使えるってこと? よくない前例を作っちゃったんじゃないでしょうか。
Re:記事として不適切では (スコア:4, すばらしい洞察)
そりゃ鉄道だとかアニメだとかゲームだとか宇宙開発だとかの出版/復刊物を
宣伝されても困るが、今回は「あの」シャノンだしなぁ。
計算機でメシ喰っている人間なら、読めとは言わんが忌避するのも情けない
話だと思う。
Re: (スコア:0)
情報・通信で飯を食っている人間がその程度の情報探索能力がないのは情けない。
# この状況で手元に欲しいなんて言うのはもはやコレクションの領域で鉄道やアニメと同列の趣味。
Re: (スコア:0)
Re:記事として不適切では (スコア:2, 参考になる)
もっとも、大学の講義以外でシャノンの定理を説明する機会自体がまれだとおもいますが。
Re: (スコア:0)
微積分がどうやって作られたかを理解する上でもおもしろいし、近代科学的発想のでてきたころの英語の
言い回し自体も現在とは異なっていますので、非常におもしろい資料です。
アインシュタインの論文も同様に価値があると思います。それなりの人たちが書いたものはそれなりに
たいしたものです。
大学の講義以外でシャノンの定理を説明する機会自体がまれだということは、科学的な関心がある人たち
にとってあまり重要ではありません。
Re: (スコア:0)
差し支えの無い範囲で具体的なケースを教えてくれない?
Re: (スコア:0)
情報工学についての基礎教育を受けずに、
趣味的学習や実用教育だけでプログラマーになったような人なら、
知らないのも無理からぬところですから。
Re: (スコア:0)
そもそも情報工学の基礎教育とこの本自体は関係ないだろ
知っていて当然と思う方がおかしい
Re:記事として不適切では (スコア:1, すばらしい洞察)
# 趣味的学習だけで業界に入った人間が入る前から知っていたのだから間違いない。
Re:記事として不適切では (スコア:1)
>「復刊が決定した」
の方が、購入を訴えることになる可能性があるので
より宣伝だと感じます。
今回のも宣伝だとは感じますが、個人的には
「復刊が決定した」タレコミはNGで、
「復刊投票中」ならOKですね。
当然、投票中の本にもよります。
Re:記事として不適切では (スコア:1)
極端な例を言うなら、自分とかが今、ちょろっとアレげな本の復刊希望のリクエストを出して、それをそのままスラドにたれ込むとか出来るわけで。まぁ、しないけども。
どんな本でもエントリー可能である以上、この本がエントリーされたことを今あえて記事化する意義など、この本について特別に取り上げる理由などの説明があると良かったんじゃないかと。
◆IZUMI162i6 [mailto]
Re: (スコア:0)
> そのままスラドにたれ込むとか出来るわけで。まぁ、しないけども。
そのために編集者が採用したりボツにしたりするんでしょう?
つい最近もApp Storeに文句付けてるストーリーがありましたが、何もかも神のように公正に扱わないと気が済まなくて許せない系の人ですが?
Re:記事として不適切では (スコア:1)
リクエストの対象となっている本がアレゲという以外に何も理由がないというわけもなく、自分のアンテナから漏れている何か重要なアレゲな事象が最近急にあったのであればそれも書いてもらわないと不親切だと思うわけです。コメント見てもそれっぽい話はありませんし。
ニコニコ動画のURLを貼り付けてアカウント持ってない人を置き去りにして楽しんでるような疎外感を感じます。野暮と言われればそれまでですが。
◆IZUMI162i6 [mailto]
Re: (スコア:0)
> つい最近もApp Storeに文句付けてるストーリーがありましたが、何もかも神のように公正に扱わないと気が済まなくて許せない系の人ですが?
そんな極端な。
0か1でしか物事を考えられないようでは、草葉の陰でシャノンも嘆いていることでしょう。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
寄付の募集(これ [srad.jp]とか)やパブコメの募集(これ [srad.jp]とか)と比べて何が問題なのかよく判らん。
PRが問題といわれても、例えば良くあるディストリやアプリのリリース記事でも、そのディストリやアプリの関係者が垂れ込んだらPR以外の何者でもない。そっちも問題にするの?
# いいんじゃないの、対象がアレゲなら。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
しかし slashdot.jp で宣伝が行なわれたとしても幸せな生活を送れる人間は何十億人もいる。
# だから何?
Re: (スコア:0)
掲載ねたをガチガチに規則で縛るより、編集者のフリーハンドに任せればいいと思うよ。
> よくない前例を作っちゃったんじゃ
おいおいお前は小役人かよ。いつからスラドが前例主義になっちゃたの?良くないことが起きたとして、それを前例としてよくないことを続けるよりも黒歴史として封印する知恵を持ちたいものです。
Re: (スコア:0)
ほら (スコア:0)
ある会社の社長がウィキペディアに自社の記事を作ればSEO効果があるとか発言した次の日に非著名の企業記事が乱立したように、これから復刊してほしい本が/.に無差別にタレコまれるようになってしまう。
関連: http://srad.jp/articles/06/11/23/1158246.shtml [srad.jp]
Re:ほら (スコア:1)
さて、万一問題になるとしても、対象になりそうなサイトは復刊と「たのみこむ」、一部の投票サイトぐらいだろう。
タレコミspamはアレたまで叩けばいいじゃない。
原著で読めよ (スコア:0)
The Mathematical Theory of Communication
http://www.amazon.com/dp/0252725484/ [amazon.com]
#宣伝で返してみた。