「天才」はもう現れない? 129
ストーリー by hylom
天才が生きにくい世の中なのか、 部門より
天才が生きにくい世の中なのか、 部門より
capra 曰く、
ここ数十年、天才型の一個人による研究は陰を潜め、巨大な組織による研究が台頭している。特に1957年の旧ソ連によるスプートニク打上げをきっかけに、資金力があり、様々なコラボレーションを育成できる巨大な組織による研究がトレンドとなった。また、2005年に行われたノーベル賞受賞者や発明者などを対象にした研究によると、革新的なアイデアなどが生まれる年齢は100年前よりも6歳も上がっているとのことで、これはブレイクスルーを達成するまでに学ぶべき事柄が多くなってきていることが一因という。(本家記事より)
時代とともに人類の知識が蓄積し、一個人が達成できることに限界が生まれてきているのだろうか?ガリレオやコペルニクス、エジソンやアインシュタインのような「天才」は今後はもう現れないのだろうか?それとも未だ研究が実っていなかったり、この世に生まれていないだけ?
問題ありません。 (スコア:4, おもしろおかしい)
無粋を承知で (スコア:5, おもしろおかしい)
# ジョークをオフトピと捕らえたM1に対する抗議ってことで
Re:無粋を承知で (スコア:1, すばらしい洞察)
天才を軌道に乗せれば莫大な恵沢がもたらされるが、暴走させると甚大な被害が生じる。
Re:問題ありません。 (スコア:1)
#東海も東南海・南海との連動が危惧されてますので要注意ですgesaku
天才はサヴァン症候群の中に (スコア:3, 興味深い)
・アインシュタイン
・レオナルド・ダ・ヴィンチ
・ビルゲイツ
・トーマス・エジソン?
・ガリレオ・ガリレイ
・テスラ
キャリアに関係なくサヴァン症候群の人たちが自由に研究できる教育&研究機関があれば天才は生まれるかも?
Re:天才はサヴァン症候群の中に (スコア:2)
だそうですが,ここに挙げられた方々は,明確な知的障害や自閉性障害があると言える人はいないと思いますが,いかがか.
そもそも,このリストはどこから?
個人的にはこの人が「天才」だと思う。 (スコア:2, 興味深い)
数学はまだまだ個人の天才が発掘されそうな分野だと思います。
Re:個人的にはこの人が「天才」だと思う。 (スコア:1)
グリゴリー・ペレルマン [wikipedia.org]
1729 (スコア:2)
ゲーム脳的発言 (スコア:2, 興味深い)
序盤は一人の偉人を消費すれば一つの新しいテクノロジーを獲得できるのに
時代が下ると複数の偉人を消費しないとテクノロジー取得できないのを思い出した。
天才と何とかは紙一重だろ思うのよ。 (スコア:2, すばらしい洞察)
歴史の中に埋まってしまえばその業績だけを見て「偉大だった」で済む話でも、周囲にとってはたまったものではなかったりすることもあるんじゃないかな。
そういういびつな面を矯めず殺さず才能を育てる素地が、今の社会には欠けていないか?という指摘をしたい。
パトロンだとか、サロンだとかいうものがうまいこと機能すれば、まだ伸ばせる才能はあるんじゃないか。
20世紀に崩壊した共産主義国家の成したいろんなことのうち、そういう個人の才能を素直に育てる教育があったことだけは評価したいとおもうんだよね、個人的には。
東海3県ローカルねた (スコア:2, おもしろおかしい)
そうそう、
天才クイズもおわったもんなあ、「天才出現!」のテロップももう出ない。
足を引っ張る馬鹿が多すぎ (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:足を引っ張る馬鹿が多すぎ (スコア:2, 興味深い)
何をもって天才とすべきか迷いますが、
昨今で言えばWinnyの開発者だってブレイクスルーを成し遂げたことを考えれば、
十分天才だと思います。
科学分野で言えば理論物理や数学の分野では、
まだまだ個人が頑張っていると思うのです。
Re:足を引っ張る馬鹿が多すぎ (スコア:2, 興味深い)
#理論物理のことはもっとわかりません
Re:足を引っ張る馬鹿が多すぎ (スコア:2)
本当の天才というものは、その時代にその人でなければ成し得なかったことをやってのけた人をいう。そしてその功績を「偉業」と呼ぶ。実はアインシュタインの功績も偉業と呼ぶにはどうかな、と個人的には思う(まぁ十年近く遅れるにしても、あの当時の誰かが辿り着いた場所ではあると思うよ)。
Re:足を引っ張る馬鹿が多すぎ (スコア:4, すばらしい洞察)
Re:足を引っ張る馬鹿が多すぎ (スコア:1, すばらしい洞察)
どの業績のことかわからんけど、ブラウン運動と光量子と特殊相対論は10年もかからんと思う。
でも一般相対論は10年で出てきた気はしない。
#まあそれでも数十年内には出ただろうけど。
Re:足を引っ張る馬鹿が多すぎ (スコア:2)
上記の上っ面だけを見れば NEC がエンバグしたかのように取れるけど、IBM-PC よりも先に PC を名乗った NEC PC-8001 シリーズからこのバグはある。そして BASIC の開発は当時まだ数人しかいなかったマイクロソフトに発注していた。このような歴史を眺めればマイクロソフトはその後バグを改修し、NEC は長い間(互換性から)バグを取り除けなかったことがわかる。8087 (PC-9806/9808)がもっと安く入手できて普及していれば話は違ったかもしれないわけだ。
Re:足を引っ張る馬鹿が多すぎ (スコア:2)
これは「十数人」の誤り。
Re:足を引っ張る馬鹿が多すぎ (スコア:1, すばらしい洞察)
ビルゲイツの業績を知っている人なら彼に対して天才という表現はしないと思います。
基本的には他人が作った物を買い取って効率良くさばける市場に売っただけです。
そういう意味では商売の成功者ではあるんですが。
>iTunes のように既存の音楽配信の殻をぶち破ったスティーブ・ジョブスは天才じゃないのか?
ジョブスが天才かどうかはさておき、iTunesのようなモノは考えていた人はいくらでもいると思います。
iTunesが成功したのはそれが天才的なアイディアだからではなく、
単に「既存の音楽配信の殻」を跳ね返せるだけの巨大かつ特別なブランド力と購買力のあるベース市場を既に持っていたからです。
天才ってなに?って話になりかねないのだけど。
その人にしかできない事ができる人が天才だと思う。
ゲイツにしてもジョブスにしても結果的にメインストリームに乗っただけであって、それが天才ゆえかと言われると疑問です。
>個人が作り上げた業績でない限り、天才の所業じゃないというなら、社会は何のためにあるんでしょうね。
そもそも、社会がシステム的に作り上げる事ができない才能だから「天」才って言うんでしょ。
Re:足を引っ張る馬鹿が多すぎ (スコア:1)
例えば、エジソン(でも誰でもいい偉人)が常人の100倍の能力を持っていたとしても、常人並の人間が100人協力して物事を成し遂げることができるなら、それに匹敵できるわけです。このような100人とかの大規模な組織化による進化が可能になったと言うのは実はそんなに新しい話ではないわけです。
組織化が十分に発達した結果として、全体としての成果ベースが底上げされ、一人あるいは少数のグループによる従来型の「天才」は成果をあげづらくなった。というのがタレこみ文の意図ではないでしょうか。
故人を越える偉人 (スコア:1)
故人の実績はそのまま後続のハードルとなるのでごく自然な事でしょう
にもかかわらず毎年表彰式があるのだから
むしろ素晴らしい業績だと言えますね
Re:故人を越える偉人 (スコア:1)
Re:故人を越える偉人 (スコア:2, おもしろおかしい)
え!? ドクター中松じゃないの?
Re:故人を越える偉人 (スコア:2, すばらしい洞察)
ウィリアム・ゲイツ三世が他社のOS等を買収で自社名義にすること(初期にはBASIC等自分で開発していたのですが)をこれになぞらえているのではないでしょうか?
#深読みしすぎ?
偉業を成し遂げる天才の条件らしきもの (スコア:1, 興味深い)
1. 他のことを一切顧みず、勉強しまくる時期がある(関連分野の現存する書籍を読み尽くすくらい)
2. 発見への転機となる、大事件大事故重病に巻き込まれる
もちろん1をやるには「時間的な」下地が必要。短時間で読破するための基礎教養と読解力はもちろん、若いうちに(2などで)目覚めることで費やせる時間が増える。
2はいつ降ってくるかわからない。運の要素が大きいが適切なタイミングで来れば天才が完全覚醒する。1をやる前の目覚めるきっかけでもいいし、1で知識を得た後活かす場であってもいい。
Re:偉業を成し遂げる天才の条件らしきもの (スコア:2, おもしろおかしい)
a.牢屋に入れられる
b.入試面接で喧嘩する
c.興味のない教科で落ちこぼれる
d.学校に行けず親が教育する
Re:偉業を成し遂げる天才の条件らしきもの (スコア:1, 興味深い)
> ブレイクスルーを達成するまでに学ぶべき事柄が多くなってきている
に揃えると
1は先人が打ち立てたハードル「学ぶべき事柄」に達すること。一分野だけマスターして終わらないのもコツ
2はブレイクスルーそのものか、ハードルの上へ行く原動力です。
3は
a 偉大な「政治家」の条件3つとして生死をさまよう重病と、牢屋と、あと破産かなんかだったような。広く世を(底辺も)知ることが重要なのだとか。科学分野では必ずしも必要ではない?
b,c はアスペルガー的な意味で素養ありってことでしょうか。でも今後の伸びしろを潰されかねない諸刃。
d は学校教育よりその子にあった教育ができていれば伸びがいいという条件付き。
でしょうな。
Re:偉業を成し遂げる天才の条件らしきもの (スコア:1)
天才が出にくいというのはその分野が社会とある意味うまくやっている証左じゃないかしらん。
よくあるアレ (スコア:1, 興味深い)
というのは、いつの時代も「近頃の若いモンは」とオヤジが吐き捨てるのと同じ。
よくあるアレですな。
ムツゴロウさんの若いころの本に、同様な愚痴こぼす学生を殴りつけた
ラーメン屋の話が出てたっけ。
Re:よくあるアレ (スコア:1)
ダメ人間の集まりなんだよね、その理屈で行くと・・・
年を重ねると、柔軟性がなくなるというか、変化への適応能力が衰えてくるので、
仕方ないことなんですが、たまに、こう感じる自分に老いを感じたりもするですよ。
柳の木のような柔軟さと芯を持ち合わせたいもんですヽ(´ー`)ノ
見つけるのが下手なだけ (スコア:1, 興味深い)
ノーベル賞クラスの人でも、基本ノーベル賞をとるまでは、少なくとも日本国内ではノーマークですし。その業界で有名なのかすらよくわかりません。
#ACは価値ある発言してください
Re:見つけるのが下手なだけ (スコア:1)
少なくても今年のノーベル賞は?っていう予想が始まるまで聞いたこともなかったんですが。テレビみてないので報道されてたならごめんなさい。
個人的には、国内で普段から高く評価されてる人がついにノーベル賞とった!っていうようなものを期待してるのですが…。
日本のマスコミはゴミだとは思ってますけど、マスゴミだから批判してるってわけでもないです。
#ACは価値ある発言してください
Re:見つけるのが下手なだけ (スコア:3, 参考になる)
ことしの3人について言えば
「南部先生にノーベル賞が出せるとはノーベル賞も箔がついたなあ」とか「小林先生・益川先生はそろそろ敬称を失う方々である」とか [hatena.ne.jp]
そういうレベルの人たちなので、今さら「普段から高く評価されてる人がついに」とかいう問題ではないと思われ。
Re:見つけるのが下手なだけ (スコア:3, 参考になる)
#化とか物理とかの大枠ではなく,例えば「表面科学の人」とか,物性物理の人,とか.
#それこそ例外は田中耕一さんとかそのぐらい.
そして数分の一は,近くなくとも似たような学科の人(例えば化学賞なら化学科 or 生物化学とか
その辺)なら知っているレベルの著名人です.
でもって今年のような南部センセとかクラスになると,多少物理をかじったことのある人なら
ほぼ皆知ってるとかそういうレベルです.
#物理っちゅうかもうちょっと広い範囲で著名ですが.
少なくとも今年の物理学賞に関して言えば,物理にそれなりに興味のある人ならほぼ全員が
名前を聞いたことがあるとかそういうレベルの著名人です.
さすがにあまり科学に興味がない,って人にまで知られてはいないでしょうけど,まあそういう
方々が知っている研究者,というもの自体がほぼゼロですので,そこは如何ともしがたいかと.
Re:見つけるのが下手なだけ (スコア:2, 興味深い)
論文タイトルはhttp://en.wikipedia.org/wiki/Koichi_Tanaka からたどったものです。
引用数839です。僕の論文は2本でも引用していてくれたら驚天動地ですが、
ノーベル賞受賞の論文とは信じられないくらい引用数が少ないです。
たった900本未満ですよ?
これがノーベル賞受賞以前に広く知られていたとは信じられません。
ノーベル賞審査会の能力は伊達ではないと思います。
Re:見つけるのが下手なだけ (スコア:3, 参考になる)
自然科学部門の日本人受賞者を予想するには文化勲章受賞者をチェックしておくことが必要です。
官僚フィルタですが、日本国内・日本国籍・日本に関わった人で、科学業績が多くの人々に認められた人たちが受賞しています。
より取りこぼしがないものとしては人数が多くなりますが文化功労者もチェックすべきです。
ノーベル賞の前に文化勲章、あるいはせめて文化功労者を受章していないと、文科省の失態といわれるくらいです。
(「外国に評価されたから勲章を授ける」というのは、自分の目利きの無さを指摘されたも同然だからです)
文化功労者にも未選定だとえらい騒ぎ(in霞ヶ関)になると聞いた希ガス…
Re:見つけるのが下手なだけ (スコア:1, 参考になる)
そこまでいうなら「私はこういうところにはアンテナを向けていたのだが、それでも聞いたことがなかった」くらいは開示してほしいですね。だって誰であろうと目を閉じ耳をふさいでいる人に情報を届けることは不可能ですから。
> 国内で普段から高く評価されてる人がついにノーベル賞とった!っていうようなもの
あなたはどこで高く評価されていることが必要だと思うのですか?彼ら3人は国内でも高く評価されてます。南部さんにいたっては1978年(30年前!)に文化勲章ですよ。
> 日本のマスコミはゴミだとは思ってますけど、
正直今のあなたはその日本のマスコミすらも批判する資格がない程度の情報収集能力であると思いました。
Re:基本ノーベル賞というのはなんざんしょ? (スコア:1)
基本仕事では使ってませんよ:P
#ACは価値ある発言してください
0 and 1 (スコア:1)
Re:0 and 1 (スコア:1)
どちらの方がエネルギーと時間が必要かと言われれば、それは個人の技量の問題なわけで。
団体の中にも突出した才能が無いと発展しない、その突出した才能が所謂天才なのではないかと。
要は「周りがどれだけ騒いでいるか」じゃないかなぁと思います。
天才の存在に「気づいている人は気づいている」ってことかな。
// ほらスラド住人も僕という天才の周知をだなうわまてなにをすr (:>^
Re:0 and 1 (スコア:3, 興味深い)
1から100は改良。
天と地の差があります。
これは日本も分かっているはず。
日本が設計して、中国に生産させる。
実際に生産している中国が、
「設計しかしない日本より実際に生産している私達の方が賢い」、
と言った場合どう感じるか。
多分矛盾がある。
日本も発明と改良の差は分かっているが、
自分が改良の立場だと分かると全力でその立場を守る。
自分の中に矛盾を感じながら。
ここにいるぜ! (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:ここにいるぜ! (スコア:2, おもしろおかしい)
死後に発見されますので。
アンドリュー・ワイルズじゃだめなんでしょうか? (スコア:1)
逆に天才と言われる人たちでも、最後のブラッシュアップは周囲の人たちと共同でやっていることが多い。
そういう意味では、別に天才はいるし、出てきているし、別に数が少なくなっているとも思わない。単に「天才が何をやっているのかよく判っていない」人が大半で、そのせいで広く知られていない、というだけでは??
fjの教祖様
Re:アンドリュー・ワイルズじゃだめなんでしょうか? (スコア:2)
谷山=志村予想 [wikipedia.org]を証明するにあたって教え子にも手伝ってもらっていますし、フェルマの最終定理に関してはポアンカレ他近代的アプローチに至る先達の功績 [wikipedia.org]は無視できないでしょう。
基礎は大事だとは言うけれど (スコア:1)
ソフトウェア技術者がコンピュータハードやOSを学ばずとも用意された環境とアイデアだけで新しいアプリ・サービスを作り出すように、なにか変わるかもしれません。
最近の若者は漢字を手でかけないとか すぐケータイやインターネットに頼る、とか年寄りが嘆いてもしかたないのです。そうしたバイパスが新しい何かを作り出すかもしれないのですから。
まぁ、全員が全員 基礎をないがしろにしてるとそれはそれで破綻しそうですけども。年寄りの技術を受け継ぐグループもいないとね。
スプートニク打上げをきっかけにって… (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:研究に限らず (スコア:2, 興味深い)
最前線に到達するまでの年齢もどんどん増えていってるとかそんな話をどこかで聞いたような。これが工学であればまた違うんだろうけど。