パスワードを忘れた? アカウント作成
160609 story
政府

気象庁は「防災のため」意図的に不正確な台風情報を流している 108

ストーリー by reo
縦割り行政は国民の要望 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

ITmedia News に「天気予報は誰のもの? 気象庁VS.ウェザーニューズ バトルの行く末」 (ソースは産経新聞) という記事が掲載されている。以前 /.J でも話題になった、民間の気象情報会社ウェザーニューズ社と気象庁が、それぞれ異なる台風情報を出した事件を検証している記事だが、ここで興味深い記述があった。

実は、気象庁がシングルボイスを盾に、意図的に事実と異なる情報を流していることも、今回の講習会の席上で明らかになった。

それは、台風の勢力が衰えた後、温帯低気圧に変わる際のタイミングだ。

ある気象予報士から「台風が温帯低気圧に変わるタイミングが遅いのではないか」と問われた気象庁側は、「防災上の観点から温帯低気圧を台風としているケースもある」と説明。

さらに「正しい情報で正しい知識を持っていた方が、将来的に防災につながるのではないか」という問いかけには「われわれも本当はそういう形でみなさんに理解して頂き、なおかつ防災上も問題ないということが望ましいと考えている」と話した。

気象庁は防災のため、台風が温帯低気圧に変わったにも関わらず、それを「台風」として情報を出すことがあるらしい。個人的には事実を伝えるのが気象庁の役割であり、防災については気象庁が出る幕ではないと思うのだが……。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 気象庁は防災のため、台風が温帯低気圧に変わったにも関わらず、それを「台風」として情報を出すことがあるらしい。

    それは台風の勢力の判定に慎重さを期しているからではないでしょうか。

    気象庁 | 台風とは [jma.go.jp]によれば、『低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット,風力8)以上のもの』と定義されていますが、次第に勢力が弱まり最大風速が34ノットをきると、タレコミにあるように呼称が温帯低気圧もしくは熱帯低気圧に変わるそうです。判断のポイントは最大風速が34ノット以上か未満かです。

    実はこの部分の判断が難しいことを「デジタル台風:台風(熱帯低気圧)の定義とその一生」 [nii.ac.jp]が伝えています。

    実際の気象現象は連続的に変化するものですから、両者を厳密に区別することはなかなか困難です。また、台風の中心付近の最大風速を常時測定することも現実にはできませんので、台風かどうかの判断をコンピュータが自動的に下すことはできません。したがって、最終的には専門家による意思決定に委ねられることになります。

    それで日本の気象庁の発表が台風だったとしても、在日米軍の予報では低気圧に変わったと判断する場合がありえます。そして気象庁の判断は遅いのではないかと批判が起こるわけです。

    なお衰弱期に入った台風 [jma.go.jp]は勢力を失って低気圧に変わりますが、それでも台風に近い強い風が広範囲に吹いているので、低気圧が消失するまで油断できないそうです。

    それで防災上の観点から慎重さを期すかそれとも最新データに基づいて速報を出すか、という気象庁とウェザーニューズのスタンスの違いにしか見えませんけど。

    なおウェザーニューズが何と言おうと「北西太平洋地域では、日本の気象庁の判断が国際的には公式のものとなっています」(デジタル台風)だそうです。

    • by Anonymous Coward on 2009年11月05日 10時14分 (#1665890)

      まぁ、なんかあったらあったでふるぼっこにされちゃうからね。
      慎重すぎるぐらいになってもしょうがないよね。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2009年11月05日 10時22分 (#1665894)
      めんどくさいからもう(国内では)一回台風になったら低気圧として消滅するまでも含めてずっと台風にすればいいんじゃね?
      家に帰るまでが遠足ですみたいな

      分類も逆に昔よりもっと細かくして
      「ごくごく小さくて超弱い台風○号は...」とか
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2009年11月05日 11時32分 (#1665958)
      その、「デジタル台風:台風(熱帯低気圧)の定義とその一生」 [nii.ac.jp]を読む限りでは

      >「台風は温帯低気圧に変わりました」という表現は、実は台風の強弱の変化を
      >指す場合ではなく、台風の構造の変化を指す場合に使う表現です。

      と、なってますから、ある程度勢力が強い状態でも温帯低気圧に変わることがあるんではないでしょうか。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2009年11月05日 11時35分 (#1665962)
      台風でなくなった基準は、風の強さだけではないですよ。台風を前線が貫いて暖気と寒気にわかれたときに温帯低気圧になります。ですから、低気圧になってからの方が、風が強くなることも多いです。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      まあそれは大変結構なんですが、それならなおさら民に口を挟むべきでないと思いますね。
      「マスコミは気象庁の防災情報に一元化」で十分でしょう。
    • by Anonymous Coward

      > なおウェザーニューズが何と言おうと「北西太平洋地域では、日本の気象庁の判断が国際的には公式のものとなっています」(デジタル台風)だそうです。
      なら客観的っぽい定義もどきをもてあそぶのやめて、最初から素直に「気象庁が台風と言ったものが台風である」とでも定義しろよ。それなら誰も文句のつけようがないだろ。

  • なんか違和感 (スコア:5, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2009年11月05日 10時24分 (#1665896)

    >個人的には事実を伝えるのが気象庁の役割であり、防災については気象庁が出る幕ではないと思うのだが……。

    各種警報・注意報を出してるのは気象庁だと思いましたが、注意報は防災ではないのでしょうか?
    津波等の予報や情報も出してるし、気象庁の役割は当然防災の側面も大きいと思うのですが。

    • Re:なんか違和感 (スコア:4, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2009年11月05日 12時04分 (#1665982)

      お役所的に数値だけ見て判断するのがウエザーニュース
      見ている人への便利を計るために危険度を含めて判断するのが気象庁
      といった感じですね。

      お役所と民間の役割が見事に反転している。

      #外野から見ると「ウェザーニュース必死だな」という感想しかない

      親コメント
    • Re:なんか違和感 (スコア:3, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2009年11月05日 10時57分 (#1665925)
      同感です。

      Wikipediaの気象業務法によると、
      >気象業務法(きしょうぎょうむほう、1952年6月2日法律第165号)とは、気象業務に関する基本的制度を定めることによつて、気象業務の健全な発達を図り、もつて災害の予防、交通の安全の確保、産業の興隆等公共の福祉の増進に寄与するとともに、気象業務に関する国際的協力を行うことを目的とする法律である。

      と、災害の予防が明記されてるようです。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2009年11月05日 14時10分 (#1666085)
      はい、その通り、防災こそが気象庁の「業務」です。
      「注意報を出す」のも、自治体・消防署など関係機関に伝達して初めて「出した」ことになります。
      あちこち fax したあと、全部電話して確認したりしてました。(向こうの用紙が切れてたらダメなので。)
      親コメント
    • Re:なんか違和感 (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2009年11月05日 11時03分 (#1665930)

      違和感ありに同感です。
      気象庁が事実だけ伝えて誰がうれしいのかねぇ。まずアメダスのデータは事実としていいだろうが、そこから推定される「現在の台風の位置」自体が事実というより「1次データからの推定」でしょうし。
      まぁここまでは事実としても、将来の予測である「台風の予想進路」は完全にアウトでしょ。

      っていうか「事実を伝えるのが気象庁の役割」なんていうのは気象庁に天気予報するなってことになるぞ。

      それと、せめてタレコミ子も意見を言うなら

      > 防災については気象庁が出る幕ではないと思うのだが……。

      とぼかさずに「防災については気象庁でなく○○が責任を負うべしと思う」と表明しろよと言いたい。議論にならないよ。

      親コメント
    • Re:なんか違和感 (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2009年11月05日 12時52分 (#1666028)

      同感。防災面での注意喚起が気象庁の役目ではないのなら、地震や噴火のときの記者会見も不要ですな。

      # あれも気象庁だよ。

      親コメント
  • 正しい情報 (スコア:2, 参考になる)

    by nanami8086 (37170) on 2009年11月05日 10時22分 (#1665893)
    「並の強さ」「小型」等の呼称も使われなくなりましたが、
    小型でも弱くても台風じゃなくなっても熱帯低気圧は怖いということを
    全員が知ることが理想だ、とかつい考えてしまいます。
    もちろん現実の防災こそが大事なので、理想を言っても仕方ないですが。

    まあ、嘘はよくない(逆に油断を誘う原因にもなる)ので、
    台風の定義を変えるなど、思い切った方策を考えてもいいかもしれません。
    • もう随分と昔の話になりますが、台風の予想進路の中心点も無くなりましたね。

      気象というのはそのくらい誤差を含んでいるものなのだから、
      「台風でないことが確定しない限り台風と推定する」のは全然OKだと思います。

      親コメント
  • by multiplex (33585) on 2009年11月05日 10時54分 (#1665921)
    猛烈な台風つってるのに雨漏り直したり田んぼの様子見に行ったり船もやいに行ったり…
    なんで毎年毎年死亡フラグを立てる人が後を立たないんだろうか。台風来る前に対策できないものなのか?

    #台風通過中に見に行ったところで何もできんと思うんだがなぁ
    • by motoyasu (26521) on 2009年11月05日 11時10分 (#1665935)

      私も昔はそう思っていたんですが、昔は「誰かが俺の田んぼを直してくれるわけじゃない」「おらが村の堤防はおらが守る」という精神で、そのために死んだとしても、それはそれ、でしたから、責められる謂れはなかったようなんですね。

      また、実際に台風対策をしたことがあるならわかるかもしれませんが、台風が来てもいないのに土嚢を積んでも、田んぼには害にしかならないわけです。これじゃ守っても意味が無い。

      そうした考え方の是非はともかく、むしろ、そうした精神と若い人達の考え方に差が出て、それを調整できないでいることこそ、不幸だと思う今日この頃。

      親コメント
    • いや、日常的に対策はやっているだろ。

      雨が漏ったから直すとか、土嚢積むとか、沖に逃げるなんてのは、所謂対処療法。

      どこの瓦が飛ぶとか、どこの用水路が決壊するとか、どの船が走錨するだとか、事前に分かったら苦労しないだろ。
      だから、問題が起きてないか、台風通過中にこそ見に行かないといけない。

      問題に気づかない方が致命的な結果になりかねん。
      人間一人のリスクより、そういったリスクの方が大きいから、見に行くんだよ。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2009年11月05日 13時56分 (#1666074)
      謝れ! ハンス少年 [kobe-u.ac.jp]に謝れ!

      #ハンス少年の話はフィクションであり、実在の人物、団体とは関係ありません。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2009年11月05日 11時13分 (#1665937)

    ネットのヘビーユーザ、ブロガーといったあたりにはそういうおかしな思想の人が多いですね。
    僕はバカなので、生活に著しい不都合が生じない程度であれば、右だろうが左だろうが、
    事実に多少の推測が混じってようが「どーでもいい」んですけど。

    • by Anonymous Coward on 2009年11月05日 12時07分 (#1665985)
      特にBtoCのシステムでもクレーム抑止のために、
      意図的に間違ったステータスを返すことありますよね。

      そば屋の出前「今出るところです」
      親コメント
  • by NOBAX (21937) on 2009年11月05日 10時25分 (#1665897)
    スレ主の最後の一行は、個人的感想らしいですが、
    『個人的には事実を伝えるのが』、あなたの役目ですと、指摘しておきたい。

    防災体制は、対象が台風かどうかで異なるので、
    気象庁が関与する割合は大いにあるでしょう。

    事実というのは、そこに在るわけではなく、
    誰かが認識し、評価して作られるものです。
    • by masakun (31656) on 2009年11月05日 12時16分 (#1665993) 日記

      >スレ主の最後の一行は、個人的感想らしいですが、
      >『個人的には事実を伝えるのが』、あなたの役目ですと、指摘しておきたい。

      タレコミのガイドライン [srad.jp]には「時事ネタは早めのタレコミが嬉しいのですが、より詳しい情報が載っていたり、すばらしい洞察が書かれていると、採用されやすいのです」とあります。タレコミに事実だけでなく個人的感想が含まれていても問題はないんですよ。もし問題があれば採用の時点で削除されるべきですが、最近はタレコミの主旨を変えないで採用するのが普通なのでねぇ。

      # Oliverさんにタレコミをばっさり削られた昔が懐かしい(別IDだけどね)

      親コメント
  • by dagama (34698) on 2009年11月05日 10時28分 (#1665901)

    台風って言ってあげないと
    子供は強風の中学校に行かなければなりませんし、
    企業も防災体制を発動することができません。

    どういう呼称かによって、他の場所でどういう動きをするかが決められている以上、
    防災の観点から呼称を操作することはやむを得ないでしょう。

  • by Anonymous Coward on 2009年11月05日 11時15分 (#1665941)
    >個人的には事実を伝えるのが気象庁の役割であり、防災については気象庁が出る幕ではないと思うのだが……。
    災害が出る可能性がありながら事実をそのまま伝えたら、今度は「これだからお役所仕事は……」という言葉が出てくるんだと思うけどなー。
    柔軟な対応をしていいと思います。
  • by the.ACount (31144) on 2009年11月05日 11時53分 (#1665976)

    また台風に戻る可能性があるうちは、台風でいいよ。

    --
    the.ACount
  • by wakatonoo2 (30019) on 2009年11月05日 12時45分 (#1666024) 日記

    ●家庭用お天気予報時計故障のナゾ [coara.or.jp]

    何と言っても台風の進路予想だろう。もちろん進路予想が難しいことは良く解るのだが、そろそろ上陸かという重要な局面で、位置や進路に関する公的な情報が時間的にどんどん遅れていくのである。

    実はこのことについて、本職の方に聞いたことがある。彼がモゴモゴ言うには、

    ”気象庁は役所であって、何より指揮命令系統および情報の一貫性が重要視される。従って長期予報が短期予報に、先任の予報官が後任の予報官に、そして先に発表した予報が後で発表する予報に影響するのは避けられない”

    のだそうである。

    今もあんまり組織かわってないし

  • 純粋に危険度に応じて、甲分類、乙分類、丙分類、丁分類あたりにでも分けて、台風という呼び名を正式にはしない事にする。
    「乙分類の熱帯低気圧」みたいに。

    すると危険度と種類を分離できて何に対しても危険度でカテゴライズできるようになる。
    # たとえば前線が閉塞しつつあるとかだと「前線は明朝、甲分類へと(ry」とか。

  • by Anonymous Coward on 2009年11月05日 10時24分 (#1665895)
    台風か低気圧かの判断もだけど、進路予報も時々「え?そんな曲がり方するの?」って感じの上陸予報になってることあるよね。あれも防災のため云々なのかな。
  • by Anonymous Coward on 2009年11月05日 10時28分 (#1665900)
    台風と温帯低気圧の区別が難しいという話を皆が分かっているなら,
    正確な情報を流しても大丈夫でしょう.予報では温帯低気圧と言ってるけど
    この規模は台風とさほど変わらないから気を付けよう...という判断を私の家族はできるだろうか.

    それを期待できないから今の対応なんですよね.
    ただし,上記の判断が難しいということを気象庁が周知できてないんだから,自業自得とも言える?
    • >台風と温帯低気圧の区別
      それを周知するのは、気象庁よりもまず先に各教育機関では?
      もちろん、気象庁も活動した方がいいのは確かだけれど、手っ取り早い手段は存在していない。

      現在でもNHKなどで台風シーズンの天気予報の時間にそういう話がされていることがよくあるけど、
      多くの人は聞き流しているでしょ?

      どういう区別なのかを理解していない人たちには、「区別が難しいという話」もなかなか想像できないし、
      「予報では(中略)...という判断」も出来ない。
      だからこのタレコミの記事みたいな主張をして気象庁批判に持っていこうとする。

      小学校~高校までの理科系授業の時間に、毎年1時間ずつ組み込んだらいいかもしれません。
      義務教育9年、高校まで入れたら12年間、毎年教わっていれば大人になっても覚えていることでしょう。

      --

      ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
      親コメント
typodupeerror

にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー

読み込み中...