心臓弁の体内再生に成功 (犬で) 16
ストーリー by reo
弁作成中の負荷とかどうなんでしょうね 部門より
弁作成中の負荷とかどうなんでしょうね 部門より
ei 曰く、
国立循環器病センターと日本大学の研究グループが、拒絶反応を起こさない心臓の弁の作成に成功した (asahi.com の記事より) 。ただし犬で。
この手法は弁を体内で作成することで拒絶反応を抑制している。弁の形をしたシリコーン製の鋳型を犬の背中に埋め込み、この鋳型が皮下組織の細胞によって覆われた頃合いでシリコーンを抜くと、抜かれた内部に弁の構造を持つ組織ができる、というからくり。2 頭の犬で実際に移植し、正常に動くことも確認しているという。
「臓器移植の為に子どもを産み足す」行為の倫理が問われる等近親者間の移植医療も困難になりつつある昨今、自己移植の道が開けることは善きことかとタレ子は思います。
豚はいやだ (スコア:2, 参考になる)
機械式は寝ていると金具が当たる音がして落ち着かないと聞きました。
豚の弁はイメージが・・・
ということで早く実用化してもらいたいですね。
# この手術をした人って必ず傷口を見せて自慢するんですよね・・・(うちのオヤジ)
Re: (スコア:0)
> 豚の弁はイメージが・・・
慣れの問題じゃないですかねぇ。
今はなくなったけど、昔は牛の種痘をやってましたね。
これも過去には宗教的な忌避があったはず。
Re: (スコア:0)
豚の弁の場合はどうなんでしょう
機械式の場合は血液の凝固防止で何やってるのか気になります。 (よく流れてるところだから固まらないのかな)
Re:豚はいやだ (スコア:1)
この場合、歯科治療など出血を伴う治療ができなくなるようです。
弁作成中の負荷とか (スコア:1)
痛みの問題はあってもたかだか数g~10数gの組織を作る負荷は人体にとってたいしたことないのでは?400cc輸血(たんぱく質を16gと水分が380数g)と似たようなものでは?(と素人が勝手な推測を)。
心臓弁膜症などは、具体的な症状が出てから(始めて医者に診断されてから)致命的な状況に病状が進むまで数カ月~数年以上かかるものが多いようです。なので、1か月待つのは大丈夫っぽい。
外傷で心臓の弁が傷付いた場合はとりあえず機械弁を入れといてあとで自己組織の弁に置き換えたりすることになるのかなぁ?
Re: (スコア:0)
鋳型なので作成対象よりも大きいのは確実で、皮下組織として成長させるそうなのでおそらく腹の奥とかには仕込めません。
なので、体の外からもはっきり確認できるような場所に埋め込んだまま暫く生活する必要があります。
腹とかなら負担は負担でもそう極端なものではなさそうな。
>とりあえず機械弁を入れといてあとで自己組織の弁に置き換えたり
二度も心臓手術する負担考えたら、運動制限を設けた状態で自己組織弁の作成をするでしょうね。
もしくは機械弁の寿命まで待って、メンテナンスのついでに移植、とかでしょう。
取り敢えず、そうホイホイ切り貼り出来る臓器じゃないと思いますよ、心臓は。
Re:弁作成中の負荷とか (スコア:1)
機械弁の寿命は200年ぐらいだそうです。
Re: (スコア:0)
ワーォ
> 機械式弁の場合、血液が凝固するのを妨げる薬を飲み続けることになります。(#1741169) [srad.jp]
敢えて、薬を飲まずに凝固血液がたまってきた辺りを寿命にしてみるとか。
# 心臓だし、どうせ剥離して別の場所で問題ががが
Re: (スコア:0)
この弁を成長させる用にその人のクローン作っちゃえばいいんじゃない?
当人は普通の生活をして、クローンの方に鋳型を埋め込んでおくの。
アイデア勝ち (スコア:1, 参考になる)
まあ、これならiPS細胞つくらなくても自分自身の細胞で再生出来るから近道ですね。
外胚葉性器官だから皮下に埋め込まなければならないから若干辛いかもしれないけど非自己、無機物とか豚の組織とかを入れ込まなくていいから負担は格段に下がるんじゃないかな。
体外でつくれた方が寝てる間にひっかいたりといったリスクが減るんでしょうけど。
そう言う意味では万能じゃなくてもいいから細胞の培養技術が進めばもう少しおもしろいことが出来るんじゃないでしょうか。
鋳型の形を工夫すれば (スコア:0)
フィギュアも作れる?
Re: (スコア:0)
呪いの肉人形とか肉面とか。
んーーー (スコア:0)
なぜココでドナーチルドレンの話題が必要なんだか・・・・
Re:んーーー (スコア:2)
以下蛇足
NHKスペシャルなどでやっていたドナーチルドレンとか救世主兄弟などが試みられてしまうのは、
技術的な側面から見たときには重要な臓器で
・人工臓器での代替が著しく困難か、不可能
・ドナーとレシピエントの間での適合性が重要でドナー候補が限られる
倫理的側面からは
・比較的安全な同種生体移植が可能」な臓器です。
もうひとつ付け加えるなら、ドナー(提供者)とレシピエント(患者)の体格差があまり問題にならない臓器。
具体的には2010年現在でなら骨髄(造血幹細胞)だけではないか、と思います。
肺や肝、腎臓と言った実質臓器も理屈の上では可能です。しかしドナーチルドレンを作ることそのものの倫理的問題を棚上げにしても、小児をドナーとする実質臓器の生体移植は技術的にも倫理的にも問題があります。
さて、トピックの心臓の弁ですが、これは
・現在は人工臓器での置換が現在は一般的
・心臓の一部ですから、同種生体移植が倫理的にも許されないし、技術的なメリットもおそらくない
というものです。
人工弁での置換は完全に確立された治療法ですが、機械弁は寿命は長いですが、抗凝固薬を飲み続けなければいけない、人工生体弁は10年とか20年とかのスパンで再移植が必要になることがある、という問題が残されていました。
今回の記事は、そういった機械式弁や豚などの弁を用いる生体弁よりは、いくつかの点で優れた新しい治療素材ができそうですよ、というニュースです。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
一昨日、NHK SPでも見たのでしょう。