遺伝子治療をめぐる倫理問題? 66
ストーリー by reo
何を善とするか 部門より
何を善とするか 部門より
ある Anonymous Coward 曰く、
本家 /. 記事にて、色覚異常の遺伝子治療とそれをめぐる倫理についてのストーリーが掲載されている。
日本人のうち先天的赤緑色覚異常の発生頻度は男性で約 5 %、女性は約 0.2 % であり、色覚異常の中で最も多いという。現在のところ治療法はなく、色覚異常者は見分け難い色の識別方法を覚えることで対処するしかないそうだ。
先天的赤緑色覚異常はある遺伝子の欠損によって引き起こされるが、ワシントン大学ではこの欠損遺伝子を運ぶ改変ウイルスを作り出すことに成功したとのこと。色覚異常のリスザルの雄にこのウイルスを投与したところ、20 週後には赤と緑を識別できるようになったという。
このような遺伝子治療について、h+ Magazine の記事では「このような治療は人間を『正常』化しようとしているのではないだろうか?」「個人的観点、集合的観点からはどのように捉えるべきで、社会としての責任はどこにあり、どのように進めていくべきなのだろうか?」といった疑問を投げかけている。
本家 /. コメントにあるように単に「本人が決めるべき問題」なだけだろうか? 色覚異常ではなく、その他の遺伝子疾患と合わせて考えるとどうだろうか? /.J諸兄方の考えをお聞かせください。
根源的な部分での議論が不足している (スコア:3, 興味深い)
「医学とはそもそも反自然な行為である。『自然の摂理に反する』という指摘は医学そのものをも否定しかねないもので承服しがたい。社会全体で倫理を論じるのは大いに結構。結論は社会全体の総意として求めるべきだしそれには従う。しかし、議論を十分に行わず医師に責任を委ねるのは単なる無責任である。現時点では、患者の求めに最善の医療行為で応えることが医師の務めに他ならない。」って。
議論が収束しえないことを見越した言い分だとは思うけど。
Re: (スコア:0)
後天的に獲得可能? (スコア:2)
これって、胚の時点で遺伝子導入したわけでなく、生後導入した結果こうなったということですよね? ちょっとびっくりなのですが、後天的にこんなことが可能なんでしょうか。
メカニズム的には、網膜の赤または緑に対応する(生まれたときにはなかった)錐細胞が生成されて、さらに脳がその信号を(別の色として)認識できるようになった、ということでいいんでしょうか。
Re:後天的に獲得可能? (スコア:2, 参考になる)
どうも、そのようですね。
http://www.natureasia.com/japan/nature/updates/index.php?i=74121 [natureasia.com]
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2642741/4601976 [afpbb.com]
学説とか思想とか倫理より、生体の方が柔軟性に富んでいると。
Re:後天的に獲得可能? (スコア:1)
特定の受容体が無いだけで他は正常なら、受容体を形成してやれば感覚を獲得できるということでしょう。
もしかしたら錘状細胞は存在していて、感光物質を合成できてないだけという可能性も。
これなら合成のための遺伝子を導入すれば治りますね。色盲の仕組みを知らないので推測ですが。
これが受容体は正常なのに情報を脳に伝達できてないとか、伝達できてるけど脳が処理できないとなると難しいと思います。
Re:後天的に獲得可能? (スコア:1)
水平線しか見ない環境で育てられた猫は鉛直線が認識できなくなる。という実験結果があるように、脳の回路は入力信号に対応するように出来上がるらしいので、全く存在しないものを後から追加しても無駄でしょうね。
単に感度が低くて識別困難だっただけなら正常化できるでしょうが。
人間の色盲とか色弱とかも感度のレベルが様々あるそうなので、機能upできる場合もあるでしょう。
the.ACount
識別方法? (スコア:2, 興味深い)
私も赤緑ですが,
> 色覚異常者は見分け難い色の識別方法を覚えることで対処するしかないそうだ。
ってのには違和感ありますなあ.ざっくり説明しちゃえば,赤緑の人は目にある RGB のセンサーのうちの R が不調な訳で.
そもそも入力の問題なので,覚えるとか覚えないとかいうことじゃあないような.
で,「治療する?」と聞かれたら治療するでしょうね.センサーは多いほうがなにかと便利だし.
> 「このような治療は人間を『正常』化しようとしているのではないだろうか?」
「普通」の人のセンサーが「正常」ってのも違和感ありますね.歴史的に見れば,霊長類の R センサーなんて最近獲得されたものにすぎず,Gセンサーとの仕訳が十分でない.
どうせなら哺乳類と爬虫類との共通祖先が持ってた 4 原色 (RGB+UV?) ぐらいまで行きたいですな.
Re:識別方法? (スコア:3, おもしろおかしい)
私も、4色型色覚というやつには、4次元図形認識と同じくらい興味がある(体験してみたい!)のですが、デメリットとしてディスプレイI/Fの線(RGB+V)が増えたり、画像ファイルのサイズが増えたり、色相環をゼロから再構築しないといけないことになるので、ほどほどでお願いしたいです。
Re:識別方法? (スコア:1)
色相環 [google.co.jp]じゃなくて色相球になっちゃいそう [w3m.jp]ですけどね。
そうなると色立体 [google.co.jp]は、四次元色立体になっちゃう(!)
たとえ遺伝子導入で4原色認識できるようになっても4次元図形は認識できないでしょうね。視覚は光の波長を粗雑に数個に分割してるだけですが、聴覚は音の波長を細密に分割してますが、超高次元図形認識という具合にはいってないので。
ちなみに女性はX染色体を二つ持つので、色弱のオプシン遺伝子と正常なオプシン遺伝子の両方を発現してると「4原色」ぽい色覚になるという説もあるようです。 [wikipedia.org]
Re: (スコア:0)
Re:識別方法? (スコア:2)
Re:識別方法? (スコア:2)
私も赤緑です。
(DS Liteの電源ランプのバッテリ切れがわかりません。ランプの色が青になったという理由だけでDSiに買いなおしました。)
RとGのセンサ(錐体)の反応する光の周波数帯はかなりの部分が重なっており、どちらかがなくても大部分の色は判別できます。
普通の人(というか3色色覚の人)はRとGとBの刺激の強さの比で色を見分けるのに対し、Rの錐体(L錐体)がない人は、GとBの刺激の比で色を見分けます。
このとき、3色色覚の人ならば、変数3つで解を求めるので色はひとつに(スペクトラム上の一点に)確定します。しかし、G、Bしかない人は変数二つなのでG:Bが同値なスペクトラム上の点が2点以上あるような場合が存在し、その場合その2色は見分けられません。
具体的には、ピンクと薄紫色or薄水色、茶色と赤、黄緑と黄、などが見分けられません。
(ピンクのシャツを手にとって、この水色の奴ください、と言って店員に困惑されたことがある)
逆に言うと、このような、G:Bが同値になる色 = 見分けられない色のペア を覚えてしまえば、たとえば水色を見たときに「これは自分の目には薄紫色に見えているが、もしかしたらピンクかもしれない」と判断がつくようになります。
自分の目には判別できない色である、ということがわかれば、断定することが危険であるので判断を保留することができますし、他人に聞くこともできます。
Re:識別方法? (スコア:1)
>たとえば水色を見たときに「これは自分の目には薄紫色に見えているが、もしかしたらピンクかもしれない」
すみません、水色と薄紫がごっちゃになっていますね。
だって同じ色に見えるんだもん…。
Re:識別方法? (スコア:1)
>ってのには違和感ありますなあ.ざっくり説明しちゃえば,赤緑の人は目にある RGB のセンサーのうちの R が不調な訳で.
>そもそも入力の問題なので,覚えるとか覚えないとかいうことじゃあないような.
この場合の「覚える」ってのは「色を覚える」のではなくて
他の人が「色で覚える」ところを「形や特徴で覚える」ってことなのでしょう。
「赤がstopで緑がgo」ってところを「下がstopで上がgo」とか
「緑色が味方で赤色が敵」ってところを「△が味方で○が敵」とか
Re:識別方法? (スコア:1)
自分も「ん?」と思ったので原文を見てみたら、「正常化」の部分の原文は「normalize」でした。
なので、「標準化」とか「画一化」とか、
「人の多様性を失わせるような変化」というニュアンスで訳すべきだったんでしょうね。
Re: (スコア:0)
同じく赤緑(軽度ですが)持ちです。
# 日常生活で困るのは焼肉に火が通ったかどうか判断しにくいのとマージャンの赤牌の見分けがつきにくいことぐらいです。
治せるものなら治して「正常な」色とやらがどんなものか見てみたいですが、これって治療した後に子供作る場合治療後の遺伝子が子供に伝わるんですかね。だとすると子供にとっては選択する機会が奪われるな...いやそもそも遺伝しない場合もあるから何が奪われるのかも判然としませんが。
# 子供を作る相手がいないから考えるだけ無駄
Re:識別方法? (スコア:1)
操作を加える相手が「遺伝子」であるがためにどうしても議論が混乱しやすいのですが、
生殖細胞系列(germ line)に対する治療かどうかによって、この手の議論は分けるべきですよね。
ソースの一般向けニュースを読む限り、色覚異常に対する治療は体細胞(眼内にウイルスベクターが入れられているようです)に行われているので、子孫に変異(の「修正」)が伝わるというものではありません。
患者その人一世代限りの治療であれば議論の対象になるべき点は限定されてきて、通常の治療となんら異なることはないと思います。
・副作用が問題にならないかどうか。そのメリットとデメリットは患者に理解されるか
-これまでに行われた(致死的疾患に対する)遺伝子治療で、ベクターに由来する発がんは起こっています。例えば遅発性発がんという話であれば抗がん剤の使用の是非と同じレベルの議論になりそうですが、致死的疾患が対象でなければどうなのか、という話ですよね。
・ウイルスベクターなどが環境汚染の原因にならないかどうか
-当然増殖能を欠失させたベクターが使われますが、何らかの原因で拡散する危険がないかどうか。これは例えば、放射性ヨウ素を使った甲状腺疾患の治療などと同じレベルで扱えるかもしれません。
・この治療が普及した場合、何らかの理由(経済的なものや、メリットと副作用の危険の比較による判断などは主要なものでしょう)で治療を受けなかった人に新たな差別が向けられる危険性はないかどうか
あたりが主要な倫理問題になるのではないかと思います。
幸せの追求 (スコア:1)
治療を拒否する権利、治療を受ける権利はどちらも自身の幸せの追求という観点で、生存権の一部だとおもう。
よってこの方法で色覚を「正常化」できるとしても強制することは出来ないし、禁止することも出来ない。
結局は個人の意思。
Re:幸せの追求 (スコア:2, 興味深い)
このストーリーを思い出した
遺伝子欠陥による胚選択、どこで線を引くべき? [srad.jp]
Re: (スコア:0)
遺伝子導入なんざ、投薬や手術と同列の処置に過ぎないと思うんだ。
結局これらは宗教ないし価値観の問題だが・・・
病人に対する干渉の禁止とかいうドウシヨウモないのを除けば、あんま問題ない気がするな。
具体的な干渉部位を挙げて禁止してる宗教も、結局は大概が後付けだから理由にはならんし。
遺伝子を神格化するっていう新興宗教が邪魔してるだけだな。
Re:幸せの追求 (スコア:1, すばらしい洞察)
治療法が出来るかも知れない、という事自体は良いニュースだと思いますが、
「治療しなければいけない先天性疾患なのだ」という事になると、それは差別に繋がると思います。
日本の場合、徴兵検査のために作られた石原式によって、諸外国に比べて比較的厳密な判定が行われるようになりました。
そして判別できるようになると、劣等人種扱いの断種論があったり、進学や就職で露骨な差別が行われたりしたのです。
最近では色盲と言わずに色覚異常と言うらしいですが、異常といってしまうのも差別的ですよね。
なにが正常で異常かというと、この場合は単に数の問題です。マイノリティだと言うだけで日本人男性の5%を異常だと言ってるわけです。
交通信号を判別しにくかったり等、現代の生活に不利な点があっても、生物として欠陥があるわけではなく、例えばの話、もし人類の大部分が二色型色覚で、三色型色覚が少数派だったら、三色型色覚が色盲と呼ばれていたかもしれません。
色彩を判別できないわけではなく、大多数の人間とは違う見え方をする、単なる個性と考えればいいじゃないかと思います。
マイノリティだから異常なのだ治療を受けるべきだ、と考えてしまうのは一歩間違うととても危険な気がします。
Re:幸せの追求 (スコア:4, すばらしい洞察)
おっしゃることは分からなくもないのですが、
「異常」という言葉にネガティブな意味を付与しないでほしいと思う私は、異常(少数派)なんでしょうか。本来、多数派(常)と異なる、という程度の意味でしかない言葉だと思っているのですが。
# 文脈上、「マイノリティ」という言葉は差別的でない(と#1741293コメント氏は考えている)ように
# 読めますが、「異常」と語義的に何が違うのかわからん。
Re:幸せの追求 (スコア:1)
正常なのは、女性の一部にいるといわれる四色型色覚。
それ以外の二色型や三色型は祖先から退化したもの。
正常なのがマイノリティなのさ。
the.ACount
Re:幸せの追求 (スコア:1)
詳しくないのでWikipedia由来ですが、そもそも四色型色覚って、赤緑色覚異常の保因者(だから女性限定)が多いんじゃありませんでしたっけ。
# 性(というかX)染色体のヘテロ接合型を「正常」っていうのには激しく違和感を覚えます。
Re:幸せの追求 (スコア:1)
ヘテロ接合型の生存能力が大きくてホモ接合はダメってのは生物界に良くあること。
the.ACount
Re:幸せの追求 (スコア:1)
いや、雑種強勢の話ではなくて、X染色体上の遺伝子のheterozygoteを「正常」と呼ぶことの是非ですよ。男性は(クラインフェルターでない限り)必ず「異常」になってしまうわけで。
Re: (スコア:0)
Re:幸せの追求(オフトピ) (スコア:1)
オーソン・スコット・カードのエンダーズ・シャドウ [wikipedia.org]の主人公のビーンは、
不妊治療のために複製された受精卵に、遺伝子操作を加えられて誕生したので
驚異的な知能を持っているという話でして、
はたしてそれが人間と言えるのか、というくだりがありましたね。
治療だし (スコア:1)
「赤外線を感知して、裸眼で服の下が透けて見える」ような改変なら、
別の倫理問題が発生するだろうがw
治療と改造の狭間で (スコア:1)
まず読め。話はそれからだ。 (スコア:1, 興味深い)
元の記事に対する見当違いの批判(まず原文読もうよ……)もあるけれども、元記事で指摘されている点は、
・過剰な均質化の可能性。また、何をもって正常と判断し、それに向けての修正を行うのか?
・治療と個人の強化としての遺伝子改変との線引きは?どこまでが社会的に許容?
あたり?
こういった点について、社会的な線引き等はどうするべきなのか、という問題提起であって、遺伝子治療はするべきかそうでないか、という問いかけではない。
例えば多数の標準に合わせるという観点からは、今とは逆に99%以上が赤緑色盲でごく一握りの人間のみが赤緑を識別できる場合、遺伝子治療により赤緑を識別できなくする、という社会がモデルケースとして考え得るが、これを是とするのか否か、とか。
(あくまで一例であり、これ以外にも例えば足の長さがAからBの範囲内に無いのは正常ではないから遺伝子治療を行うべきとする社会、とか類型はいくらでのあり得る)
欠点の修正なのか、新たな長所の付加なのか、がそもそも曖昧なケースも多いが、そういうものに対してはどうか、とか。
(筋力が若干劣る人が遺伝子改変によって筋力を増すのは治療なのか、強化なのか、とか)
「遺伝子治療で今まで治せなかったものが治ってラッキー」と言っているだけでなく、今のうちから、どこまでが治療として認められる範囲なのか?(それこそ、無制限に個人の希望による遺伝子改変を許可する社会だってあっても良い)とかそういうのをあらかじめ議論して社会的なコンセンサスをつくっておかないと、後でいろいろ問題が出るんじゃね?という話で。
でもってきっちりとした区切りがある訳じゃないから、線引きも難しいよね、と。
まあ極端な話、手も足も四本にして脳の容積を数倍に、さらに無線通信機能を備えた人類に改変してください、ってのは遺伝子治療(いや、治療とはさすがに呼ばんか)として認められるのか否か、とかそこまで含んじゃいますからね。
#まあ、個人的には無制限に認めてもいいんじゃね?と思います。将来的に大混乱になるでしょうが。
Re: (スコア:0)
あと、「本人が決めればいいじゃん」でほんとにいいのか、という観点もありますね。
同調圧力により治療を「希望」しなければならなくなる社会、とか。
別に遺伝子治療に限った問題ではない(それどころか医療に限った問題ですらない)ので、
もはやオフトピですが。
Re:まず読め。話はそれからだ。 (スコア:1, おもしろおかしい)
一部の男性が髪の数を「治療」してるのも(以下略
Re:まず読め。話はそれからだ。 (スコア:2, すばらしい洞察)
>一部の男性が髪の数を「治療」してるのも(以下略
髪の毛が濃く見えるためには数が多いだけではダメで、
太さもなくてはならないそうですが…
QoLの問題 (スコア:1)
治療はただの手段の一つに過ぎない。増えるのはいいことだと思うし。そして、それをどう使うかは、本人(及びその家族)の問題じゃないの?。「正常な人間」って言う定義自体がかなり意味のないものだし。
その人がその人の人生を如何に快適に過ごせるか。それしか判断基準はないと思う。
そもそも (スコア:0)
遺伝子を特別扱いする理由って何?
やれる事は何でもすれば良いと思うけど。
# そもそも倫理問題って何だ?生命を軽んじてるわけでもないだろうし
Re: (スコア:0)
というドーキンス教の教えに反するから
宗教の強い国はこれだから (スコア:0)
別に手から砂糖が湧こうが、
目からビームが出ようが好きにすりゃいいんでないの。
人間が宇宙に出て行く時にはほぼ間違いなく必須になる技術だろうし。
Re:宗教の強い国はこれだから (スコア:2, 興味深い)
この手のエピソードが時々ありますね。
例えば、耳が聞こえない子供の聴覚を、手術で取り戻そうとして
いると、手話を含めた聾唖は、一つの文化だから、これを子供か
ら取り上げるのはよくないって、変な活動家が邪魔をするという。
競争意識の非常強い社会で、権利意識とか、自分を保つための、
我田引水的な価値観とか、そういうものが、根っこにあるんだと
思います。
で、非常識的な権利意識とか、妙な使命感とか、そんなものに
走ってしまう。
結局は、
「治療を受けられる奴はいいよ、でもそうじゃない俺達は?」とか、
あるいは、自分も治療が受けられるとなっても、
「いままでの私の苦労はなんだったの?」とか、
そういう感情が妙に曲がりくねって、たまたま、遺伝子という
キーワードに反応しているのでしょう。
Re:宗教の強い国はこれだから (スコア:1)
宗教の強い国だからじゃなく、アメリカは先進国で唯一「国民皆保険が無い国」だからじゃない?
「金の切れ目が命の切れ目」の格差大好き国家と他の先進国を一緒にしちゃいかんでしょ。
the.ACount
Re:宗教の強い国はこれだから (スコア:1)
> 目からビームが出ようが好きにすりゃいいんでないの。
便利ね [youtube.com]
# SlashDot Light [takeash.net] やってます。
Re:宗教の強い国はこれだから (スコア:1)
ドウシテオレハ、ココニイルンダ!
そして、 (スコア:0)
Re:そして、 (スコア:1, 興味深い)
その問題は非常に大きいと思います。
#アランチューリングの「同性愛」が病気だから「治療」を受けさせるとか、
#暴力的行為を行うのは脳に欠陥があるからロボトミーで「治療」するとか。
どこまでが「個性」でどこからが「欠陥」なのか。
それを誰がどのように「定義」するのか。
優生学は政治的、人種差別的に悪用される危険が大きいのです。
Re:そして、 (スコア:1)
本来持っているはずのメラニン色素が少ない白色人種こそ治療の対象とすべきでしょう。
Re: (スコア:0)
逆に日照の弱い環境においては健康に害を生じている場合もあります。
ですから近い将来においては、高緯度地域に長期滞在する際に肌を白くしたり、
逆に低緯度地域に長期滞在する際に肌を黒くするような、
「治療」が行われるようになる可能性は否定できないと思います。
とは言え、そこまでこだわりを捨てられる柔軟さを、
あらゆる人種・民族がそう簡単に獲得できるとは思えませんね。
最初にその域に達するのは日本人なんじゃないかと期待してしまいます。
Re:そして、 (スコア:1, すばらしい洞察)
差別の原因になるのは論外ですが、自分の色覚が他人と異なるという自覚を
本人が持っていることは重要だと考えます。
# 世の中のすべてがユニバーサルデザインな色彩でできているわけではないので、
# 無用な誤解や事故を防ぐためには避けられないかと。
遺伝子疾患でない(つもり)だから論議してる余裕がある (スコア:0)
色盲ではないですが、目の遺伝子疾患があります。
遺伝子疾患による命の危険や体の機能を失う恐怖におびえてない連中は
論議する暇があっていいなと思いますよ。
外科手術とどこが違うんだか…
Re: (スコア:0)
外科手術では取り除くか交換することしかできないが、
遺伝子治療では存在しなかった機能を追加することも出来るようになった点が新しいと思いますが。
問題は、ウイルスを使って遺伝子操作しているために、どんな副作用が出るか判らないところですね。
色覚異常は狩猟に有利 (スコア:0)