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バイオテック

遺伝子治療をめぐる倫理問題? 66

ストーリー by reo
何を善とするか 部門より

ある Anonymous Coward 曰く、

本家 /. 記事にて、色覚異常の遺伝子治療とそれをめぐる倫理についてのストーリーが掲載されている。

日本人のうち先天的赤緑色覚異常の発生頻度は男性で約 5 %、女性は約 0.2 % であり、色覚異常の中で最も多いという。現在のところ治療法はなく、色覚異常者は見分け難い色の識別方法を覚えることで対処するしかないそうだ。

先天的赤緑色覚異常はある遺伝子の欠損によって引き起こされるが、ワシントン大学ではこの欠損遺伝子を運ぶ改変ウイルスを作り出すことに成功したとのこと。色覚異常のリスザルの雄にこのウイルスを投与したところ、20 週後には赤と緑を識別できるようになったという。

このような遺伝子治療について、h+ Magazine の記事では「このような治療は人間を『正常』化しようとしているのではないだろうか?」「個人的観点、集合的観点からはどのように捉えるべきで、社会としての責任はどこにあり、どのように進めていくべきなのだろうか?」といった疑問を投げかけている。

本家 /. コメントにあるように単に「本人が決めるべき問題」なだけだろうか? 色覚異常ではなく、その他の遺伝子疾患と合わせて考えるとどうだろうか? /.J諸兄方の考えをお聞かせください。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2010年03月31日 10時57分 (#1741198)
    先日見たTVで、海外では既にドナーチルドレンの出産も行われていることを知り驚きましたが、それを実施している医師の弁が痛烈だった。
    「医学とはそもそも反自然な行為である。『自然の摂理に反する』という指摘は医学そのものをも否定しかねないもので承服しがたい。社会全体で倫理を論じるのは大いに結構。結論は社会全体の総意として求めるべきだしそれには従う。しかし、議論を十分に行わず医師に責任を委ねるのは単なる無責任である。現時点では、患者の求めに最善の医療行為で応えることが医師の務めに他ならない。」って。
    議論が収束しえないことを見越した言い分だとは思うけど。
    • by Anonymous Coward
       日本でも、病気の子供を救うためにもう一人子供を作ることは、稀ではあるものの行なわれてますよ。まぁ、人工授精+遺伝子検査はほとんどないとは思いますが。
  • by TarZ (28055) on 2010年03月31日 10時47分 (#1741190) 日記

    色覚異常のリスザルの雄にこのウイルスを投与したところ、20 週後には赤と緑を識別できるようになった

    これって、胚の時点で遺伝子導入したわけでなく、生後導入した結果こうなったということですよね? ちょっとびっくりなのですが、後天的にこんなことが可能なんでしょうか。

    メカニズム的には、網膜の赤または緑に対応する(生まれたときにはなかった)錐細胞が生成されて、さらに脳がその信号を(別の色として)認識できるようになった、ということでいいんでしょうか。

  • 識別方法? (スコア:2, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2010年03月31日 10時52分 (#1741195)

    私も赤緑ですが,

    > 色覚異常者は見分け難い色の識別方法を覚えることで対処するしかないそうだ。

    ってのには違和感ありますなあ.ざっくり説明しちゃえば,赤緑の人は目にある RGB のセンサーのうちの R が不調な訳で.
    そもそも入力の問題なので,覚えるとか覚えないとかいうことじゃあないような.

    で,「治療する?」と聞かれたら治療するでしょうね.センサーは多いほうがなにかと便利だし.

    > 「このような治療は人間を『正常』化しようとしているのではないだろうか?」

    「普通」の人のセンサーが「正常」ってのも違和感ありますね.歴史的に見れば,霊長類の R センサーなんて最近獲得されたものにすぎず,Gセンサーとの仕訳が十分でない.
    どうせなら哺乳類と爬虫類との共通祖先が持ってた 4 原色 (RGB+UV?) ぐらいまで行きたいですな.

    • Re:識別方法? (スコア:3, おもしろおかしい)

      by TarZ (28055) on 2010年03月31日 11時03分 (#1741205) 日記

      どうせなら哺乳類と爬虫類との共通祖先が持ってた 4 原色 (RGB+UV?) ぐらいまで行きたいですな.

      私も、4色型色覚というやつには、4次元図形認識と同じくらい興味がある(体験してみたい!)のですが、デメリットとしてディスプレイI/Fの線(RGB+V)が増えたり、画像ファイルのサイズが増えたり、色相環をゼロから再構築しないといけないことになるので、ほどほどでお願いしたいです。

      親コメント
    • by ich84 (33072) on 2010年04月01日 15時46分 (#1742130)

      私も赤緑です。
      (DS Liteの電源ランプのバッテリ切れがわかりません。ランプの色が青になったという理由だけでDSiに買いなおしました。)

      RとGのセンサ(錐体)の反応する光の周波数帯はかなりの部分が重なっており、どちらかがなくても大部分の色は判別できます。

      普通の人(というか3色色覚の人)はRとGとBの刺激の強さの比で色を見分けるのに対し、Rの錐体(L錐体)がない人は、GとBの刺激の比で色を見分けます。
      このとき、3色色覚の人ならば、変数3つで解を求めるので色はひとつに(スペクトラム上の一点に)確定します。しかし、G、Bしかない人は変数二つなのでG:Bが同値なスペクトラム上の点が2点以上あるような場合が存在し、その場合その2色は見分けられません。
      具体的には、ピンクと薄紫色or薄水色、茶色と赤、黄緑と黄、などが見分けられません。
      (ピンクのシャツを手にとって、この水色の奴ください、と言って店員に困惑されたことがある)

      逆に言うと、このような、G:Bが同値になる色 = 見分けられない色のペア を覚えてしまえば、たとえば水色を見たときに「これは自分の目には薄紫色に見えているが、もしかしたらピンクかもしれない」と判断がつくようになります。
      自分の目には判別できない色である、ということがわかれば、断定することが危険であるので判断を保留することができますし、他人に聞くこともできます。

      親コメント
      • by ich84 (33072) on 2010年04月01日 15時50分 (#1742136)

        >たとえば水色を見たときに「これは自分の目には薄紫色に見えているが、もしかしたらピンクかもしれない」

        すみません、水色と薄紫がごっちゃになっていますね。
        だって同じ色に見えるんだもん…。

        親コメント
    • by digoh (17917) on 2010年03月31日 14時45分 (#1741360) 日記

      >ってのには違和感ありますなあ.ざっくり説明しちゃえば,赤緑の人は目にある RGB のセンサーのうちの R が不調な訳で.
      >そもそも入力の問題なので,覚えるとか覚えないとかいうことじゃあないような.

      この場合の「覚える」ってのは「色を覚える」のではなくて
      他の人が「色で覚える」ところを「形や特徴で覚える」ってことなのでしょう。

      「赤がstopで緑がgo」ってところを「下がstopで上がgo」とか
      「緑色が味方で赤色が敵」ってところを「△が味方で○が敵」とか

      親コメント
    • by syun1rou (9886) on 2010年04月01日 11時10分 (#1741923) 日記

      自分も「ん?」と思ったので原文を見てみたら、「正常化」の部分の原文は「normalize」でした。
      なので、「標準化」とか「画一化」とか、
      「人の多様性を失わせるような変化」というニュアンスで訳すべきだったんでしょうね。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      同じく赤緑(軽度ですが)持ちです。

      # 日常生活で困るのは焼肉に火が通ったかどうか判断しにくいのとマージャンの赤牌の見分けがつきにくいことぐらいです。

      治せるものなら治して「正常な」色とやらがどんなものか見てみたいですが、これって治療した後に子供作る場合治療後の遺伝子が子供に伝わるんですかね。だとすると子供にとっては選択する機会が奪われるな...いやそもそも遺伝しない場合もあるから何が奪われるのかも判然としませんが。

      # 子供を作る相手がいないから考えるだけ無駄

      • by pmjames (29210) on 2010年04月03日 11時28分 (#1742962) 日記

        操作を加える相手が「遺伝子」であるがためにどうしても議論が混乱しやすいのですが、
        生殖細胞系列(germ line)に対する治療かどうかによって、この手の議論は分けるべきですよね。
        ソースの一般向けニュースを読む限り、色覚異常に対する治療は体細胞(眼内にウイルスベクターが入れられているようです)に行われているので、子孫に変異(の「修正」)が伝わるというものではありません。

        患者その人一世代限りの治療であれば議論の対象になるべき点は限定されてきて、通常の治療となんら異なることはないと思います。
        ・副作用が問題にならないかどうか。そのメリットとデメリットは患者に理解されるか
            -これまでに行われた(致死的疾患に対する)遺伝子治療で、ベクターに由来する発がんは起こっています。例えば遅発性発がんという話であれば抗がん剤の使用の是非と同じレベルの議論になりそうですが、致死的疾患が対象でなければどうなのか、という話ですよね。
        ・ウイルスベクターなどが環境汚染の原因にならないかどうか
         -当然増殖能を欠失させたベクターが使われますが、何らかの原因で拡散する危険がないかどうか。これは例えば、放射性ヨウ素を使った甲状腺疾患の治療などと同じレベルで扱えるかもしれません。
        ・この治療が普及した場合、何らかの理由(経済的なものや、メリットと副作用の危険の比較による判断などは主要なものでしょう)で治療を受けなかった人に新たな差別が向けられる危険性はないかどうか

        あたりが主要な倫理問題になるのではないかと思います。

        親コメント
  • by nodocuments (12199) on 2010年03月31日 10時15分 (#1741162) 日記

    治療を拒否する権利、治療を受ける権利はどちらも自身の幸せの追求という観点で、生存権の一部だとおもう。
    よってこの方法で色覚を「正常化」できるとしても強制することは出来ないし、禁止することも出来ない。
    結局は個人の意思。

    • by nodocuments (12199) on 2010年03月31日 10時19分 (#1741165) 日記

      このストーリーを思い出した
      遺伝子欠陥による胚選択、どこで線を引くべき? [srad.jp]

      親コメント
      • by Anonymous Coward
        選択は、自慰と堕胎の中間程度とはいえ、選択しなかった側を破棄してるわけだから分からんでもないが・・・
        遺伝子導入なんざ、投薬や手術と同列の処置に過ぎないと思うんだ。

        結局これらは宗教ないし価値観の問題だが・・・
        病人に対する干渉の禁止とかいうドウシヨウモないのを除けば、あんま問題ない気がするな。
        具体的な干渉部位を挙げて禁止してる宗教も、結局は大概が後付けだから理由にはならんし。

        遺伝子を神格化するっていう新興宗教が邪魔してるだけだな。
        • Re:幸せの追求 (スコア:1, すばらしい洞察)

          by Anonymous Coward on 2010年03月31日 13時08分 (#1741293)

          治療法が出来るかも知れない、という事自体は良いニュースだと思いますが、
          「治療しなければいけない先天性疾患なのだ」という事になると、それは差別に繋がると思います。

          日本の場合、徴兵検査のために作られた石原式によって、諸外国に比べて比較的厳密な判定が行われるようになりました。
          そして判別できるようになると、劣等人種扱いの断種論があったり、進学や就職で露骨な差別が行われたりしたのです。

          最近では色盲と言わずに色覚異常と言うらしいですが、異常といってしまうのも差別的ですよね。
          なにが正常で異常かというと、この場合は単に数の問題です。マイノリティだと言うだけで日本人男性の5%を異常だと言ってるわけです。
          交通信号を判別しにくかったり等、現代の生活に不利な点があっても、生物として欠陥があるわけではなく、例えばの話、もし人類の大部分が二色型色覚で、三色型色覚が少数派だったら、三色型色覚が色盲と呼ばれていたかもしれません。

          色彩を判別できないわけではなく、大多数の人間とは違う見え方をする、単なる個性と考えればいいじゃないかと思います。
          マイノリティだから異常なのだ治療を受けるべきだ、と考えてしまうのは一歩間違うととても危険な気がします。

          親コメント
          • Re:幸せの追求 (スコア:4, すばらしい洞察)

            by TarZ (28055) on 2010年03月31日 13時30分 (#1741315) 日記

            おっしゃることは分からなくもないのですが、

            異常といってしまうのも差別的ですよね。

            「異常」という言葉にネガティブな意味を付与しないでほしいと思う私は、異常(少数派)なんでしょうか。本来、多数派(常)と異なる、という程度の意味でしかない言葉だと思っているのですが。

            # 文脈上、「マイノリティ」という言葉は差別的でない(と#1741293コメント氏は考えている)ように
            # 読めますが、「異常」と語義的に何が違うのかわからん。

            親コメント
          • by the.ACount (31144) on 2010年04月01日 16時01分 (#1742144)

            正常なのは、女性の一部にいるといわれる四色型色覚。
            それ以外の二色型や三色型は祖先から退化したもの。
            正常なのがマイノリティなのさ。

            --
            the.ACount
            親コメント
        • by Anonymous Coward
          どこからが生命を持ったヒトかという問題の様な気がする。受精卵は、法律ではヒトではないけど、本人にとっては、妊娠がわかった時点で自分の子供なんだよな。
  • by suzushiro (30819) on 2010年03月31日 10時59分 (#1741202)
    良いんじゃないですか?

    「赤外線を感知して、裸眼で服の下が透けて見える」ような改変なら、
    別の倫理問題が発生するだろうがw
  • by ma_kon2 (9679) on 2010年03月31日 11時32分 (#1741217) 日記
    倫理問題,ってのはその辺なんでしょうね。 SFでは既知のネタではありますが。
  • by Anonymous Coward on 2010年03月31日 11時36分 (#1741221)

    元の記事に対する見当違いの批判(まず原文読もうよ……)もあるけれども、元記事で指摘されている点は、

    ・過剰な均質化の可能性。また、何をもって正常と判断し、それに向けての修正を行うのか?
    ・治療と個人の強化としての遺伝子改変との線引きは?どこまでが社会的に許容?

    あたり?
    こういった点について、社会的な線引き等はどうするべきなのか、という問題提起であって、遺伝子治療はするべきかそうでないか、という問いかけではない。

    例えば多数の標準に合わせるという観点からは、今とは逆に99%以上が赤緑色盲でごく一握りの人間のみが赤緑を識別できる場合、遺伝子治療により赤緑を識別できなくする、という社会がモデルケースとして考え得るが、これを是とするのか否か、とか。
    (あくまで一例であり、これ以外にも例えば足の長さがAからBの範囲内に無いのは正常ではないから遺伝子治療を行うべきとする社会、とか類型はいくらでのあり得る)
    欠点の修正なのか、新たな長所の付加なのか、がそもそも曖昧なケースも多いが、そういうものに対してはどうか、とか。
    (筋力が若干劣る人が遺伝子改変によって筋力を増すのは治療なのか、強化なのか、とか)

    「遺伝子治療で今まで治せなかったものが治ってラッキー」と言っているだけでなく、今のうちから、どこまでが治療として認められる範囲なのか?(それこそ、無制限に個人の希望による遺伝子改変を許可する社会だってあっても良い)とかそういうのをあらかじめ議論して社会的なコンセンサスをつくっておかないと、後でいろいろ問題が出るんじゃね?という話で。

    でもってきっちりとした区切りがある訳じゃないから、線引きも難しいよね、と。
    まあ極端な話、手も足も四本にして脳の容積を数倍に、さらに無線通信機能を備えた人類に改変してください、ってのは遺伝子治療(いや、治療とはさすがに呼ばんか)として認められるのか否か、とかそこまで含んじゃいますからね。
    #まあ、個人的には無制限に認めてもいいんじゃね?と思います。将来的に大混乱になるでしょうが。

    • by Anonymous Coward

      あと、「本人が決めればいいじゃん」でほんとにいいのか、という観点もありますね。
      同調圧力により治療を「希望」しなければならなくなる社会、とか。

      別に遺伝子治療に限った問題ではない(それどころか医療に限った問題ですらない)ので、
      もはやオフトピですが。

  • by msfm (3219) on 2010年03月31日 14時16分 (#1741343)

    治療はただの手段の一つに過ぎない。増えるのはいいことだと思うし。そして、それをどう使うかは、本人(及びその家族)の問題じゃないの?。「正常な人間」って言う定義自体がかなり意味のないものだし。

    その人がその人の人生を如何に快適に過ごせるか。それしか判断基準はないと思う。

  • by Anonymous Coward on 2010年03月31日 10時07分 (#1741157)

    遺伝子を特別扱いする理由って何?
    やれる事は何でもすれば良いと思うけど。

    # そもそも倫理問題って何だ?生命を軽んじてるわけでもないだろうし

    • by Anonymous Coward
      人間は遺伝子を運ぶ船にすぎない
      というドーキンス教の教えに反するから
  • by Anonymous Coward on 2010年03月31日 10時10分 (#1741159)

    別に手から砂糖が湧こうが、
    目からビームが出ようが好きにすりゃいいんでないの。

    人間が宇宙に出て行く時にはほぼ間違いなく必須になる技術だろうし。

    • by T.SKG (20663) on 2010年03月31日 10時46分 (#1741189) 日記
      ERとか、アメリカの医療を扱ったテレビドラマにも
      この手のエピソードが時々ありますね。

      例えば、耳が聞こえない子供の聴覚を、手術で取り戻そうとして
      いると、手話を含めた聾唖は、一つの文化だから、これを子供か
      ら取り上げるのはよくないって、変な活動家が邪魔をするという。

      競争意識の非常強い社会で、権利意識とか、自分を保つための、
      我田引水的な価値観とか、そういうものが、根っこにあるんだと
      思います。

      で、非常識的な権利意識とか、妙な使命感とか、そんなものに
      走ってしまう。

      結局は、
      「治療を受けられる奴はいいよ、でもそうじゃない俺達は?」とか、

      あるいは、自分も治療が受けられるとなっても、
      「いままでの私の苦労はなんだったの?」とか、

      そういう感情が妙に曲がりくねって、たまたま、遺伝子という
      キーワードに反応しているのでしょう。
      親コメント
    • > 目からビームが出ようが好きにすりゃいいんでないの。

      便利ね [youtube.com]

      --
      # SlashDot Light [takeash.net] やってます。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2010年03月31日 10時33分 (#1741172)
    黒人が白人に治療される時代やってきた。
    • Re:そして、 (スコア:1, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2010年03月31日 10時41分 (#1741181)

      その問題は非常に大きいと思います。
      #アランチューリングの「同性愛」が病気だから「治療」を受けさせるとか、
      #暴力的行為を行うのは脳に欠陥があるからロボトミーで「治療」するとか。

      どこまでが「個性」でどこからが「欠陥」なのか。
      それを誰がどのように「定義」するのか。

      優生学は政治的、人種差別的に悪用される危険が大きいのです。

      親コメント
    • by cat-did-it (34864) on 2010年03月31日 15時19分 (#1741381)

      本来持っているはずのメラニン色素が少ない白色人種こそ治療の対象とすべきでしょう。

      親コメント
    • by Anonymous Coward
      肌が黒い事は日照の強い環境への適応であるため、
      逆に日照の弱い環境においては健康に害を生じている場合もあります。
      ですから近い将来においては、高緯度地域に長期滞在する際に肌を白くしたり、
      逆に低緯度地域に長期滞在する際に肌を黒くするような、
      「治療」が行われるようになる可能性は否定できないと思います。

      とは言え、そこまでこだわりを捨てられる柔軟さを、
      あらゆる人種・民族がそう簡単に獲得できるとは思えませんね。
      最初にその域に達するのは日本人なんじゃないかと期待してしまいます。
  • 色盲ではないですが、目の遺伝子疾患があります。
    遺伝子疾患による命の危険や体の機能を失う恐怖におびえてない連中は
    論議する暇があっていいなと思いますよ。

    外科手術とどこが違うんだか…

    • by Anonymous Coward
      >外科手術とどこが違うんだか…

      外科手術では取り除くか交換することしかできないが、
      遺伝子治療では存在しなかった機能を追加することも出来るようになった点が新しいと思いますが。

      問題は、ウイルスを使って遺伝子操作しているために、どんな副作用が出るか判らないところですね。
  • by Anonymous Coward on 2010年03月31日 10時38分 (#1741178)
    色覚異常をもつ方が狩猟に有利なため、積極的に残されたふしがある、 という感じのことを 日経サイエンス [nikkei-science.com] で読んだことがある。
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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

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