純度 4N で 6N 相当の純銅が開発される 44
ストーリー by reo
チタンで勝手に改造 部門より
チタンで勝手に改造 部門より
日立電線が 6N (純度約 99.9999 %) の高純度銅相当の軟化特性などを持つ 4N (純度約 99.99 %) の純銅を開発したとのこと (Tech-On! の記事、日立電線のプレスリリースより) 。
HiFC と名付けられたこの銅は、4N 銅に極微量のチタンを添加することで 6N 銅相当の低温軟化特性を実現したもの。その他にも高い伸び優位性、やわらかさと耐屈曲・疲労寿命の両立が可能、高導電性などの特徴があるという。
不純物を混ぜることで、高純度と同等にできるとなるとは……。オーディオマニアさんのご意見も聞いてみたいものです。
チタンは添加剤ですね (スコア:5, 参考になる)
一般的な化成品ではこういった鼻薬を使う事は良くあるのですが、純度を要求される金属を精製する過程で添加剤を使うのは珍しいな。
Re:チタンは添加剤ですね (スコア:3, すばらしい洞察)
要求されているスペックの本質が、材質的なスペックではなくて特性的なスペックということに
気付けば、純度ではなく、不純物のマイナス特性の抑制をすればいいのでは? とたどり着ける
解答なのでしょうが、こういうのに気付けるのが、まっとうなビジネスで一財産築くことができる
素養なんじゃないかと思います。実際に採用されるまでの研究開発も必須ですけど。
#特許出願は毎年のようにしてるのに、審査請求や特許維持費用までお金が回らずほとんど失効させてるAC
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re:チタンは添加剤ですね (スコア:1, 興味深い)
そもそも、タフピッチ銅(酸素を0.02~0.03wt%程度含有)が電線などに使われるのも、銅中に含まれる不純物が酸化物として固定されマトリクスが純化して電気伝導度や加工性が上がるからで、それと発想は同じですね。
#レベルは違うけれども
ちなみに酸素はもう一桁下では有害(熱間加工性が悪い)なんですが、それを殺す目的でリンを添加したの銅にC10300があります。
だもんで、珍しいというわけでもないような。
Re:チタンは添加剤ですね (スコア:3, 興味深い)
チタンは高いと言っても、使う量は微量(のはず…)ですし、プレスリリースによると工賃の安くつく方法で作れるようですし。
#余談ですが、普段「鉄」とよんでる物はほとんどがFe-C系合金だったり。
Re:チタンは添加剤ですね (スコア:1)
チタンは加工が難しくて製品が高いってだけで、材料自体はいっぱいあると聞きますから、
まぜて溶かすぶんにはコストはかからないかもしれませんって憶測。
新人。プログラマレベルをポケモンで言うと、コラッタぐらい
Re: (スコア:0)
鼻薬というのはほんとにこんな名前なんでしょうか;;
Re:チタンは添加剤ですね (スコア:4, 興味深い)
自分が化成品の開発をしている時には、こういった極少量の添加剤の事を普通に「鼻薬」と呼び、初めて聞いた時にも即座に意味が判ったので普通の用語と思っておりました。
社内用語だったかな?
勉強になりました (^^;;。
ピュアAU的展開 (スコア:4, おもしろおかしい)
チタンが入るとどうしてもこうね、音が堅くなるね。
やっぱ6Nの純粋さは6Nでしか実現できないよ。
--------オーオタかく語りき
Re:ピュアAU的展開 (スコア:3, すばらしい洞察)
今回の新素材を6Nより高価格に設定すればそちらの方が良いと言い出すに違いありません。
まずは軽く3倍くらいから行ってみましょう
チタン肯定派かく語りき (スコア:2, おもしろおかしい)
チタンが入るとさ、音にしっかりしたバックボーンが一本通るよね。
6Nの純粋さを有り難がる人も居るけどさ、やっぱ重厚なクラシックのパワーを
受け止めるには伝送路にも相応の強さを求めるべきじゃないかな?
Re:チタン肯定派かく語りき (スコア:2, すばらしい洞察)
ピュアオーディオマニアって、心がピュアなんだなと思った瞬間。
Re: (スコア:0)
Re:ピュアAU的展開 (スコア:1)
珪素の「高純度」も、電気的な性質から求められる「純度」であって、化学的な純度はそこまでいかないという話を聞いたことがあります。誰か真相をご存知ないでしょうか?
# まさに電気的な特性が必要なのですから、それでよいわけですが
Re:ピュアAU的展開 (スコア:1, おもしろおかしい)
それに分離後素材のケーブルでも、63Cu より 65Cu の方が僅かに重心が低いんだ。
Re: (スコア:0)
おっしゃるとおり、11Nの半導体グレードでも、炭素や酸素は0.1ppmだか0.01ppmだか以下であることしか保証されていなかったはず。
炭素はやはり同族と言うことである程度親和性があるし、酸素はるつぼから混入してきてしまうんで。
#とは言え減らすための技術開発は常に行われていて、徐々に減ってはいる。
他のメタル類などのドーパント濃度は数桁低いんですが。
Re: (スコア:0)
二重盲検法での検証を是非お願いします。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
株価は未反応 (スコア:3, 興味深い)
兜町的には、大した技術とは評価していないようですね。
Re:株価は未反応 (スコア:1, すばらしい洞察)
株屋風情を喜ばす為に研究しているんじゃないだろうしな。
Re: (スコア:0)
いい研究なら企業価値を上げるから、株は反応するんだよ。
Re: (スコア:0)
# その煽りを専門にする新聞があるぐらいなんですから、
Re:株価は未反応 (スコア:1)
>よほどの煽りが無い限り株は反応しませんよ?
社員がノーベル賞取っただけで株価が上がってみたり,似た名前の企業の発表で株価が上がってみたりするのを見ると,結構簡単に反応するんじゃないかと思えてくる.
Re:株価は未反応 (スコア:2)
Re: (スコア:0)
この技術が売り上げ4000億、今年度利益予想25億の会社に与える影響は微々たるものでしょ?
そりゃ評価されないさ。
夢やプライスレスな情報ならともかく、こういう堅い情報には、それ相応の評価がされるだけなんだよね。
コスト的に (スコア:0)
添加物とはいえ、チタンと聞くと高価なイメージがします
得た効果とコストを比べたとき、消費者はどちらを選ぶかな
Re:コスト的に (スコア:4, 興味深い)
実際、中国で街灯のポールとして大量消費されていたと言う例もあって、精練度が低ければ割と安価に手に入っていたみたいです。
恐らく、日本で出回った当初は精練や加工の結果で「硬い。加工し難い」なんてイメージ先行だったのかなと想像してます。
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「その街灯のポールが突然折れたりするから面白い」と、チタン鍛造技術開発している学校の先輩から聞いた酒の席は楽しかった。
先輩が製品のエンドユーザから日本GPへ招待された(本人はそれまでF1興味無し)なんて話聞いて、「なんて裏山……」と思ったりとか。
そういや、ニコンのFM2にも軍艦部がTiなFM2/Tiってあったなぁ。F3/Pのイメージで買おうかと思ったら、
NSPの人から「柔らかいからコレクター以外買うメリットないよw」と止められたっけ
fj.jokes出身:
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
まあ量が多いとはいっても、比較的酸化しやすい(還元しにくい)金属だから、純金属を得るのにはそれ相応のコストがかかりますけどね
Re:コスト的に (スコア:3, 参考になる)
6N銅は、電気銅をさらに精錬しないといけないし、コンタミ防止のために専用の炉・鋳造設備が必要、成分を保証するのに特殊な分析が必要etc.で、通常の4N銅にTiを添加する方法に対してコストでは比較にならないですよ。
Re:コスト的に (スコア:3, 参考になる)
6Nの銅に工業的に必要とされる特性は①不純物が少ない、②①ゆえに柔らかい、というのが現在の主なところです。
半導体の銅配線用スパッタリングターゲットとかは①なんで6Nを使わざるを得ないですが(その割にはダマシンメッキ用のアノードには4N-Pを使ってる)、②の用途では6Nの高価さゆえにほとんど使われてません。
唯一とも言ってもよいのは銅ボンディングワイヤぐらいでしょうか(高速でダイに圧接するので硬い線だとシリコンが割れてしまう)
極細線なので、加工費が大きく相対的に材料費が小さい、使用される材料そのものの量も少ない、6Nの銅が高いといっても今まで使われている金よりは安い、等の有利な条件があって使われつつあるようですが、特性的にはいまいちで金ボンディングワイヤを代替するにはいたってません。
もっと太いところ(たとえばモーターの巻き線、柔らかいともっと充填密度が上げられて効率がよくなるor小型化できるはずというニーズがある)では、前述のとおり6Nでは高すぎで使われていませんが、通常の4N+アルファ程度の価格であればひょっとしたら競争力があるかもしれません。
Re:コスト的に (スコア:1)
元素としてのチタンなら, 白色塗料としての酸化チタンなんかは日用品とか化粧品なんかにもよく使われています.
Re:コスト的に (スコア:2, 興味深い)
いつだったかm&m's(チョコレート)の成分表に出てた気がします>酸化チタン
着色料…だったんでしょうか。
今も使われてるのかな?
RYZEN始めました
Re:コスト的に (スコア:2)
Re:コスト的に (スコア:1)
TiO2は光触媒活性がありますね。
※ただし紫外線のみ吸収・利用、ほぼ白色。
Re: (スコア:0)
チタン製品が高価なのは加工性の問題では。
金属チタン自体もレアではあるけど、ゴルフクラブなんてどうでもいい物にまで使われる程度にありふれてるし。
合金の原料としてはそれほど気にすることもないかと。ごく微量だし。
Re:コスト的に (スコア:4, 参考になる)
チタンが高価なのは加工もだけど、精錬が高コストだからで
レアな金属じゃなく、埋蔵量は鉄に次ぐほど多いと言われてます。
Re:コスト的に (スコア:1, 興味深い)
チタン製品が高いのはイメージ戦略が一番ですよ。
昔ほど資源的にはレアでもないし、現状で回っているのは加工性の良い合金が多いんで。
昔は6-4のイメージが大きかったけどね。
Re: (スコア:0)
>添加物とはいえ、チタンと聞くと高価なイメージがします
チタン製品が高額なのは加工コストが高いからで、
添加剤として使う分には大したことないのでは。
次は (スコア:0)
あんた馬鹿? (スコア:1, 荒らし)
「低温軟化特性」って明記してあるじゃん.