
家畜のお食事を見直して地球温暖化への影響を軽減 23
ストーリー by reo
IPCC データ捏造の件は結局どうなったのやら 部門より
IPCC データ捏造の件は結局どうなったのやら 部門より
danceman 曰く、
レディング大学の研究によれば、牛や羊といった家畜にトウモロコシや脱穀されたオート麦、high-sugar grass を与えることで、メタンの排出量を軽減できるとのこと (Reuters の記事より) 。
High-sugar grass のを与えた場合、メタンの排出量を 20 % 減らすことができ、脱穀されたオート麦に関しては 33 % も減らすことができたそうだ。
家畜のお食事を見直して地球温暖化を防止。ちょっとお食事代が高くついても、地球のためならやむを得ないだろう。
古典的な問題 (スコア:5, 参考になる)
ウシが出すメタンや二酸化炭素を抑制しようという研究は,今に始まったことではありません。 家畜栄養学の分野では,ここ20年くらいの研究テーマであり,多くの実験が行われました。 実際に効率的な方法も多く考案され,特許も取られています(例:特開2006-063002,特開2010-200730など)。
そもそも,ウシがメタンを出すのは,消化の仕組みが独特だからです。 ウシは草食動物ですが,牧草の主成分は細胞壁の繊維(セルロース)であって,これは簡単に消化できません。 そのため,ウシは胃に微生物を飼っており,その発酵作用によって繊維を分解しています。 ウシには4つの胃がありますが,主に第1胃が発酵タンクとなっています。 この発酵の過程で,メタンや二酸化炭素が大量に発生し,ゲップとなって放出されます。 なお,ヒツジも同じ構造の胃を持っていることから,飼料の消化試験に使われます(体が小さく扱いやすい)。
メタン生成を抑制するとしても,第1胃内の微生物を殺さず,栄養成分が保証され,肉や乳など生産物に悪影響がないようにする必要があります。 もっとも簡単な方法は,飼料に添加物(植物抽出液や各種アミノ酸等)を加えることです。 今回の報告が,従来の手法と比べて安全で効率的かどうかは,私には判断できません。 ただ,いまだ多くの研究が継続する中で,これは単に一つの報告であるように思えます。
なお,2008年ころに帯広畜産大学の高橋潤一教授をはじめとする研究チームが,効率的なメタン抑制法を開発したとの記事が出ています(参考1 [kagakunavi.jp],参考2 [japanfs.org])。 価格面から日本では売れず,海外でなら活用できるかも,というのは泣かせる話です。
お約束ですが (スコア:5, 参考になる)
部門名のツッコミ要求に反応して。
IPCCの報告書に関するデータねつ造疑惑について。
一言で言えば、濡れ衣だとの結論です。人間的にも、もちろん科学的にも。
環境省によるまとめページ [env.go.jp]の冒頭に、関係する公式文書の訳がまとめて載ってます。
ウィキペディア [wikipedia.org]で引用されている資料も、参考になると思います。
IPCCの主要な結論は、複数の証拠を揃えた上で出されてます。仮に騒がれていたようなデータねつ造があったのだとすれば、他の科学的証拠との間で不整合が起こるはず。陰謀だなんだと騒ぐ前に、「科学的にみてここの部分がおかしいぞ」という論文を出せば済む話。
ところがこの事件では「他の独立した証拠ともちゃんと辻褄合ってるぞ」って、発生当初から指摘されてました。もちろんIPCCの主要な結論も、結局何も変わっていません。
つか結局、このデマを流した輩の正体はわからずじまいなんですかねぇ?
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温暖化(気候変動)問題への対処は大変ではありますけど、いま人類が持ってる技術を総動員すりゃ何とかなるだろ、と見られてます。
ただそろそろ本気で急がないと、まずそうではありますが。
世界レベルの話なら、とりあえずIEAの報告書とか。有料ですが、日本語の要約スライド(Main Messages)は無料で見れます。
http://www.iea.org/techno/etp/index.asp [iea.org]
日本の話なら、環境省が当面の叩き台を出してます。すごい分量だけど、使えるデータがたっぷり。
http://www.env.go.jp/earth/report/h22-05/index.html [env.go.jp]
ご参考まで。
家畜の食事よりも (スコア:4, すばらしい洞察)
人間の食事を見直した方が良いような…
-------- tear straight across --------
Re:家畜の食事よりも (スコア:2, すばらしい洞察)
それもそうだけど、脱穀されたオート麦やhigh-sugar grassなる物は
通常よりも環境負荷が少なくなるのだろうか?
総計してプラマイゼロならまだいいけど、結局差し引きでマイナス効果ってだと本末転倒。
Re:家畜の食事よりも (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:家畜の食事よりも (スコア:2)
回収されたメタンは燃料として最高の効率で使用されると仮定すると
問題はメタンの分離過程に集約される。
1. 脱穀機を牛に引かせて、メタン排出源を籾殻の形で分離して牧場から処理工場に運ぶコスト
2. 牧場の環境からメタンを分離して処理工場に運ぶコスト
を比較して、前者の方が効率がよいことを証明すればよい。
この命題が真であるための必要条件は、二つである。
A)牛発電は他の発電方法と比較して効率が悪い
B)牛は、自ら脱穀した籾殻なしのえさから取得したエネルギーで同量のえさを脱穀できる
従って、牛が発電機を回したときに、石油や原子力などの発電方法より効率がよかった場合や
あまりにも怠惰であり、脱穀さえできないような場合を除いて有効な手法であると言える。
Re:家畜の食事よりも (スコア:2)
間違えた。
前提条件)牛発電は他の発電方法と比較して効率が悪い
ならば
1. 脱穀機を牛に引かせて、メタン排出源を籾殻の形で分離して牧場から処理工場に運ぶコスト
2. 牧場の環境からメタンを分離して処理工場に運ぶコスト
を比較して、前者の方が効率がよいことを証明すればよい。
この命題が真であるための必要条件は、一つである。
B)牛は、自ら脱穀した籾殻なしのえさから取得したエネルギーで同量のえさを脱穀できる
牛発電が他の発電方法と比較して効率がすこぶるよいならば、脱穀なんかさせるより
電力を生み出させた方がよくなってしまうから、この命題の証明では不十分になる。
Re:家畜の食事よりも (スコア:1, 参考になる)
既に大量に生産されています。
鳥やモルモットなどの餌としても世界中で大量に消費されています。
もちろん世界中のウシがオート麦を食べ出したら
消費は格段に増えるのでしょうし、
トウモロコシなどバイオ関連の穀物が値上がりしたように
急騰する可能性もありますが、
生産量が増えることによってコストダウンする分野もあるわけで、
ウシが食べる分だけ切り出して考えても
あんまり意味は無いような気がします。
Re: (スコア:0)
私も食べてます
鳥やモルモットだったのか……
Re: (スコア:0)
ここ [wikipedia.org]のエピソードをよんで元気出してね
Re: (スコア:0)
エンバグを食べる優秀な人材かあ…
机上論では (スコア:0)
メタンはすでに地上にある炭素なのだから、発生を抑制するよりも効率的に回収してエネルギー資源とした方がいいんじゃないかな。
その分、地下エネルギー資源の使用が抑制されれば温暖化防止につながるはず。まぁ、「できれば」の話だけど。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
今回のに関して言えば、脱穀した麦を使うんだから脱穀で出た藁等を別の用途で使えれば、一挙両得というか、おっしゃるような有効利用になるんじゃないかと
#実際にはどう使えるのかわかりませんが。
Re:机上論では (スコア:1)
Re: (スコア:0)
Re:家畜の食事よりも (スコア:1, 興味深い)
人間だと消化にいい食べ物は、直ぐお腹が空くからなあ。
あと玄米なんかだとお通じもよくなるっていうしい。
お肌ツヤツヤ頭皮もツヤツヤ(生えろ!)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
みんなベジタリアンになって、畜産とか養殖をやめれば、
無駄な飼料を生産する必要もなくなるんだけどな。
タロ芋ばかり食っても腸内細菌のおかげで筋肉もりもりになるわけだし、
粉ミルクとか医薬品とか、代替臓器の原料に必要不可欠な量だけ畜産、
水産物の養殖すればいろいろ解決することが多いと思う。
地球のためなんだから (スコア:0)
Re:地球のためなんだから (スコア:1, 興味深い)
関係ないですが津波で流された牛も戻ってきたようです [yomiuri.co.jp]