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国際宇宙ステーション

JAXA、HTV-Rは有人機へ発展可能な形態に 74

ストーリー by headless
回収 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

JAXAは、宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)に回収機能を付加した「回収機能付加型HTV」(HTV-R)に関する解説ページを公開した(HTV-Rの解説ページsorae.jpの記事)。

HTV-Rは、有人宇宙活動に不可欠となる安全確実な帰還・回収技術の確立および、ISS利用成果や軌道上機器の地上回収を行うことなどを目標とし、2010年代半ばの打ち上げを目指して研究が進められている。形態としてはオプション0~オプション2の3種類が最終候補に挙げられていたが、そのまま有人機へ発展可能なオプション2がもっともミッション達成に適しているとされたという。2011年度はこの回収機形状をベースに研究を進め、開発段階への移行を承認するJAXA内審査に向けた作業を行うとのこと。

将来の有人化を目指して開発が進められている機体としては、2011年から物資回収予定の米SpaceX社のDragonや、2016年から物資回収予定の欧州宇宙機関(ESA)のARVなどもある。2020年代には、こうした各国の有人宇宙船が一同に会することになるかもしれない。予算が付けばであるが。

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  • by Anonymous Coward on 2011年08月13日 13時41分 (#2002318)

    どっかの記事かなんかをスキャンしたらしい画像 [so-net.ne.jp]によれば、開発費は約300億円(カプセル等の新規分)らしいです。
    例によってお金の話であれこれ荒れてますけど、HTVの開発費が480億円、H-IIBが187億円で、1号機のコストがそれぞれ200億円と147億円。量産機だと140億円の110億円。
    HTV-Rをやらず、今後ISSを維持するために普通に年1機HTVを打ち上げるとしても、毎年250億円かかる計算です。

    開発費を無駄遣いだと言うけれど、毎年お金を出さざるを得ないのであれば、そこに+α(300億円は大金ですが、それでも総費用からみれば1年分に+程度)でさらにこの機に次のステップへ進んだ方がよっぽどお買い得だと思うのですけれどね。

    # ならISSなんか止めてしまえばいいじゃないかって?それも考えの一つだが、それは外交の話だからまた別の議論だな。

    • by phason (22006) <mail@molecularscience.jp> on 2011年08月13日 14時51分 (#2002342) 日記

      >次のステップへ進んだ方がよっぽどお買い得だと思うのですけれどね。

      その「次のステップ」が必要か?というところの議論はあってもいい気がします.
      いや,そりゃ個人的には宇宙とか新技術とか大好きなんでやった方が愉快ですが,その意義をきっちり他人に納得させられるかと言われると微妙.
      ほんの近場に人がちょろっと出て行くことにそれほどの説得力があるリターン(もちろんこれは経済的なものには限らない)があるか,というと,難しいかも.

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      • by Anonymous Coward

        記事を書いて垂れこまないとな。

        記事のタイトルは「人類はもう落ち目?」だ。

      • by Anonymous Coward

        その「次のステップ」が必要か?というところの議論はあってもいい気がします.

        議論の末に開発が決定したのに、また議論するのですか?

        • by Anonymous Coward

          開戦前の大本営みたいな議論は議論とは言わん。

          • by Anonymous Coward

            何言ってるかわからん。印象操作が目的なのではないのであればもっと詳しくソースつきで説明してくれ。

          • by Anonymous Coward

            俺が知らん議論は議論じゃないというのも議論とは言わん

    • >># ならISSなんか止めてしまえばいいじゃないかって?それも考えの一つだが、それは外交の話だからまた別の議論だな。

      準天頂衛星の件で、ISSを辞めてしまえ、なんて言ってる人が居たような。
      過去の外交上のコンセンサスに無知な民主党政権ですから、
      来年度予算の概算要求で、HTVなどISS関連予算をブッチして、準天頂衛星打ち上げ予算に回す、
      なんてこと平気でやらかすような気がします。

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      • by Anonymous Coward
        ISSって10年後に廃棄じゃなかったの? HTV-Rが間に合うのか?
        • 参照元の記事でも、ちょっとは調べましょうよ。

          HTV-Rの打ち上げ目標は、JAXAのリリースでは2010年代半ば、ということです。
          誰も開発に10年かけるなんて話をしている訳ではありません。

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    • HTV-RのペイロードがHTVより激減してかつ製造コストが上がるのは確実なので、輸送量を維持する前提なら回数を増やすか他所の輸送サービスも買って併用するかしないといけない。よって総費用が+α程度で済むはずがないし、そもそもALOS-2/3やDRTS後継、あるいは宇宙科学の色々を工面するのさえ困難なJAXAに、そんなコンコルドの誤りの典型みたいな資金投入が許されるのだろうか。

      # いっそ日本がやーめたと言ってISSを投げ出したほうが喜ばれたりしてね、他人のせいにして予算切る口実になるから

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      • by Anonymous Coward

        # いっそ日本がやーめたと言ってISSを投げ出したほうが喜ばれたりしてね、他人のせいにして予算切る口実になるから

        影ではそうだったとしても表向き一斉糾弾&発言力低下は必至そうですが、どんだけMなんですかと。貴方がISS関連予算を無駄だと思っていらっしゃるのかはわかりませんが、もしそうなら日本が各国を説得して総撤退にもっていけとするのがスジじゃないですかね。

      • by Anonymous Coward

        なんで現行型HTVを置き換える想定なんですか?
        併用すりゃいいじゃん。

        • 併用したって同じこと。現行HTVの他にHTV-Rを上げるならその分そっくり総費用増えるじゃん。

          親コメント
  •  原子力が反対の人でもロケットが賛成の人は多い。
    数年で一人当たり300円といえば,もっと出してもいいと思う人が大多数だと思う。
    宇宙より海底という人はいるけれど,未開拓領域の開発に反対する人は少ないと思う。

  • by Anonymous Coward on 2011年08月14日 16時45分 (#2002648)

    大昔ふじの頃 [srad.jp]に日本で有人やるって話をしていたときは、やれ大気圏突入は大丈夫かだの、最適な形状はなんだだの、まだ技術的な話題が論じられていたような気がしたのですが、すっかりお金の話題ばかりですね。
    (昔もお金の話題は多かったけど、、、)

    これは、逆に考えるとここ十年ほどで日本の有人宇宙分野の技術力は、HTVの成功を始めとして十分実現できるもの・・・お金的な問題を除いて、と思われるほど成熟したと思っていいのでしょうか?
    HTV-Rのページでも、再突入技術を習得すれば、有人まで残す課題は「搭乗員安全(アボート)技術」「生命/環境維持」と後は人が操作するためのインタフェースとなっており、ようやくここまで来たという感があります。

    アボートロケットはまだそれなりに大変らしい [soranokai.jp]ですが、ここまで積み重ねてきたものを、ぜひ目に見える形で結実させて欲しいものです。

    # 単にこの十年で余裕が無い人が増えたとか、民間が出来そうなんだからJAXAだってできるだろと甘く見られてるとか、だとちょっと嫌(汗

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