あるAnonymous Coward 曰く、MITが毎秒1兆フレームの撮影が行えるカメラを開発した(ITmedia、MIT news)。このカメラは「ストリークカメラ」と呼ばれる超高速光検出器を使用しているそうだ。ストリークカメラは1次元の情報しか記録できないため、同じ対象を何度も撮影し、その情報を合成して動画を作成するという。原理上、正確な反復が行えない現象は記録できないとのことで、撮影できる対象は限られるとのこと。
んー (スコア:5, 参考になる)
通常の1次元のストリークカメラ使ってる以上,二次元イメージを取るために何度も積算してるってのはそうなんですが,これ,本質的に積算しないと像が得られないってのもあるんですよ.
というのも,単純に考えていただければ分かる通り,非常に短時間のイメージングを行おうとすると散乱されてくる光子の数もそれに応じて少なくなるんですよね.普通のカメラでシャッタースピードを速くすると暗くなるのと同じです.
そのため,何度も同じ事を積算してやってようやく像が得られます.
(非常に強い散乱や発光の場合は単発でいけるものもありますが)
ストリークカメラそのものの原理に関しては,浜ホトの冊子が分かりやすいんじゃないかと思います.
http://jp.hamamatsu.com/resources/products/sys/pdf/jpn/streakh.pdf [hamamatsu.com]
基本動作はオシロに似ていて,トリガ(これは測定用のパルスレーザーと同期させる)と同期して高電圧を振ってシグナルの出てくる位置を上下に振ることで,縦軸を時間軸として分解できる,というものです.高速で上下に振れば,時間分解能が上がる,と.
あと,ストリークカメラを二次元化して一気に像が得られるようにしたものとかも作っている人がいます.阪大あたりが,ピコ秒レベルの時間分解能とミクロンサイズの空間分解能を使ってレーザー爆縮実験の解析とかしてるのを見た覚えが.
3バカが開発したのは (スコア:3, おもしろおかしい)
毎秒100万コマだったわけだが‥‥(「侵略!イカ娘」第9巻参照)
わずか1年でこの進歩。
MIT、恐るべし。
1次元なら (スコア:0)
たくさんズラーっと並べたら2次元で撮影出来るんじゃない?
Re:1次元なら (スコア:3, 参考になる)
>たくさんズラーっと並べたら2次元で撮影出来るんじゃない?
うん。そう思うよな。
俺もそう思ったし、MITの人だってそう思うと思った。
ちょっとググってみると、ストリークカメラって1台軽く1000万円以上するみたい。
ずらーっと並べるのはちょっときついかな。
http://www.businesswire.com/news/home/20110519005042/ja/ [businesswire.com]
Re:1次元なら (スコア:1)
カメラって (スコア:0)
Re: (スコア:0)
3次元を2次元に写し込むことではなくて?
Re: (スコア:0)
競馬などの写真判定用カメラは同時には1次元しか撮影しません。
一次元しか記録できないって (スコア:0)
そういうのってカメラていうのか?
記録するのが光であるならカメラって表現していいのかな。
Re:一次元しか記録できないって (スコア:1)
「時間軸」があるから二次元だ!と言う人もいるかもしれないけど。
おれは先に行く (スコア:0)
二次元より一次元だな
一次元絵師 (スコア:0)
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!
スキャナのセンサ (スコア:0)
イメージスキャナのセンサはカメラとは云わないけど、
あれが1次元のカメラです。
対象をドラムに貼り付けてまわせばよい。
こんなのとか。
http://elm-chan.org/works/lcam/report_j.html [elm-chan.org]
Re:スキャナのセンサ (スコア:1)
ラインセンサが出来る前は1点だけのセンサでした。
回るドラムの前をプリンタのヘッド(機能はCDのピックアップの方が近いけど大きさはプリンタヘッドに近い)のようなものが動いていました。
FAX装置として見たのは、博物館だったか。
Re:スキャナのセンサ (スコア:3)
80年代の雑誌I/Oの記事で、プリンターヘッドにフォトダイオードを入れたシャーペンの先を取り付けてイメージスキャナを自作する記事がありました。
Re: (スコア:0)
1点センサといえば
学生の頃はまだ静電破壊のFAX原紙でガリ版やってたなぁ
今のひまわりはどうかしらないけどスピン安定のやつは
そのスピン回転でスキャンしてましたね。