植物からプラスチックの生成実用へ前進 8
ストーリー by reo
植物枯渇が深刻な問題になる日も近い 部門より
植物枯渇が深刻な問題になる日も近い 部門より
ある Anonymous Coward 曰く、
オランダの Utrecht University などの研究チームが、カーボンナノファイバー上においてバラバラに配置されるナノ粒子で構成される鉄触媒を開発した。これはメタンを生成せずに、植物性バイオマスをプラスチックの前駆体となる低級オレフィンに変換することの実用性向上に寄与するようだ (DOI: 10.1126/science.1215614 ) 。
植物由来原料からプラスチックを生成する手法の一般化が近づくのかも。
一応注釈 (スコア:4, 参考になる)
・カーボンナノファイバーは必須じゃない
他のいくつかの担体上に鉄ナノ粒子をつけた場合も検討しており、α-Al2O3上でも同様の高い選択性が得られています。
・バイオマスからいきなりオレフィンが出来るわけではない
Fischer-Tropschを使ってるんで、一度何らかの炭素源からCOを作り、そいつと水素を触媒上で加熱しながら反応させてオレフィンを作ります。
ですから、バイオマスに触媒を振りかけて混ぜるとオレフィンが!とかそういうわけではありません。
バイオマスから一酸化炭素を作り、そいつと水素を反応させてオレフィンを作る。その時にこの触媒を使うと炭素数の少ないオレフィンが比較的高い選択性で出来て便利、というものになります。
なるほどC1化学ですか (スコア:2)
C1化学によるプラスチック原料と言わずに、
植物由来のプラスチック原料と説明するのは
やっぱり一般受けを狙ってなんでしょうね。
でも部門名とか、他のコメントみたいな突込み
を考えると、いっそのこと二酸化炭素と水素を
話の基点に持ってくる来るほうがいいような。
実用上は石炭と水蒸気あたりかな。
プラスチック (スコア:1)
その言い方だと、セルロイドやアセチルセルロースがプラスチック(合成樹脂)じゃなくなってしまうような。
今回のは草木からアルケン(=オレフィン)に直接できたら、付加重合系の高分子(ポリエチレン、ポリプロピレン、etc.)が簡単(低エネルギーコスト)にできるねって話では?
落語か (スコア:1)
環境保護団体「日本人は割り箸を使うなー!プラスチックの箸を使えー!」
科学者「そんなこともあろうかと、この割り箸から作ったプラスチックの箸を(ry
Re: (スコア:0)
地球「どうでもいいよ」
前進したけど (スコア:0)
相変わらずゴールは見えず。
Re: (スコア:0)
そりゃ、ゴールが定義されてないからね。
無いものは永遠に見えないよ。
「植物由来原料から生成されたプラスチック」と称するものは既に製品まで市場に出回ってる。
それらがこの研究の目指すものとどう違うのか説明してくれないと、
何を目指してるのかサッパリだな。
枯れない薔薇 (スコア:0)
とか、キザですね。