i12bhdn 曰く、「正直で他人を信頼しやすく、普段は温厚な人ほど、不公平に憤って結果的に損をしやすい」ということが、実験で確認されたという(時事通信、日刊工業新聞、京都新聞)。「自分と相手のお金の取り分の比率を変えながら提案を受け入れるかどうかを聞く」という実験を行った結果そのような結果が得られたとのこと。また、その結果と脳内におけるセロトニン神経細胞の密度を比較したところ、「正直者」タイプの人間はセロトニン神経細胞の密度が少なかったという。そのようなタイプの人間は、セロトニンによる我慢が効きにくいのではないかと見られている。
不正直に生きるリスクを受け入れる覚悟があるなら、そうすればいい (スコア:4, すばらしい洞察)
昔外資の会社に勤めていたとき、まああまり正直じゃなく年中ガツガツしている事で定評のある某国の人がいたのですが。
多分に漏れず、その国のテンプレート通りに動く彼女を見ていて「正直さや誠実さの価値」を考える事がよくありました。
その人は、確かに数字上の成果は良かったのですが。
実のところ自分の不手際を他人に押しつけたり、他人の邪魔をすることに終始した結果の数字であり「正直者が馬鹿を見る」を体現したような人だと思ったものです。
当時顧客の矢面に立つ立場だった私は、その不手際のつけを払わされることが少なくなく。
「機会があれば復讐くらいはしてやる」と常々思っていたモノでした。
ですが、今の客観的な立場からだと「そんな立場で生きるってのは、本当にキツい事だよな」とも考えるようなりました。
他人に不手際を押しつけたり他人の邪魔をすることは、それ自体にリスクが伴い、常に下準備が必要ですし。
本人に自覚があるかないかわかりませんが、常に「復讐しうる人間がいる」事のプレッシャーに向き合わないといけない。
「正直に生きる」こと自体は、確かに損をしがちなのかもしれませんが。
「不正直に生きる」事ほどリスクに晒される事無く「中くらいのところを安定して生きていられる」生き方なのだろうと思います。
この人とは全く別のところの人なのですが。
これまたやっぱり、テンプレート通りに動いていた某国系の人は、所属していた組織を乗っ取ろうとして失敗。最終的に会社自体から放り出される結果となりました。
それを見たときは「不正直に生きるリスクを受け入れられるならいいだろうけど、そうじゃないなら正直に生きた方が賢明」と思ったもんです。
不正直に生きるのは大きい利益を手に入れられる可能性があるけど、それだけのリスクを伴う。
正直に生きるのは利益を得られない可能性があるけど、リスクが低い。
そういうことなんだろうと思います。
Re:不正直に生きるリスクを受け入れる覚悟があるなら、そうすればいい (スコア:1)
Re: (スコア:0)
不正直を正直に告白すれば許しがもらえる宗教のもとなら、日頃から正直を貫き通す必要は皆無でしょう
Re:不正直に生きるリスクを受け入れる覚悟があるなら、そうすればいい (スコア:1)
Re:不正直に生きるリスクを受け入れる覚悟があるなら、そうすればいい (スコア:1)
普通はアメリカのドラマなどで神父に告白してる場面を想像するけど、それを「行間を読みすぎ」と言うのは引っかけか?
正解を言えないのは引っかけですらない、ごまかしか。
the.ACount
Re: (スコア:0)
すこしずれるけど、所得の多い仕事ってさ
所得以外も含めて総合的に見て自分がなりたいか?と言われると
なりたくない仕事が多いとは思う。
自分と同じ仕事内容・同等負荷で所得が倍とか3倍とかだと羨ましいとは思うけど。
あと個人的に公務員になってたら、多分親父を刺し殺しかねないので、ならなくてよかったと思ってる。
(テンプレ的な公務員バッシングを年中してる人だから、公務員だったらストレスがマッハだったと思う)
Re:不正直に生きるリスクを受け入れる覚悟があるなら、そうすればいい (スコア:2)
そうですね。
かなり昔のモノなんですが、WindowsNT開発チームのドキュメンタリ本がありまして。
その中の開発が佳境に入ったあたりで
「給料は確かに良かった。バカみたいに金がざっくざく入ってきて、それ自体はうれしかった。でも、それを使う時間は全くなく、家に帰ることすらできなかった。その結果チームの全員が離婚し、全員がマツダのユーノス・ロードスターを買うくらいしか使い道が無かった」
こんな描写があります。
MSはともかくNT開発チームが「不誠実」とは思いませんが。
ハイリターンにはハイリスクが伴ういい例だと思います。
Re:不正直に生きるリスクを受け入れる覚悟があるなら、そうすればいい (スコア:1)
Re:不正直に生きるリスクを受け入れる覚悟があるなら、そうすればいい (スコア:2)
いや、MSに限ったことじゃありません。
アメリカにおいて「巨額を稼ぐ」とはそういうことです。
基本ウチに帰れないし、ロクに寝ることもできません。
GoogleやFacebookの職場が充実しているのは、単に贅沢のためではありません。
「24時間職場にいる」ことを前提とした結果、ああなったのです
Re: (スコア:0)
今は給料が良くないのに暇がない…という人も多いなあ。
Re: (スコア:0)
皆さんご存じの「闘うプログラマー」の話だと思うけど、書いてる通りかなり昔の話ですから、そういうのがまかり通る時代でもあったということはお忘れなく。
あと脚色というか、本文から読み取れる通り、カトラーはチームメンバーから鬼監督みたいに嫌われていたようですので、メンバーの言うことはそれなりに大げさな表現が混じってると思います。
プレイステーション2の開発チームに居たという人間の話聞いたときも同じような事言ってたけどね
Re:不正直に生きるリスクを受け入れる覚悟があるなら、そうすればいい (スコア:1)
アメリカのIT業界と金融業界で「稼げる場所にいる場合、全く家に帰れない」のは、一部の特殊な話じゃなく一般論だと思いますよ。
件の外資で働いていた時(約10年前)、USヤフーから移ってきたアメリカ人が良いオタク友達だったのですが。
彼に聞いた限り、大体件の話と同じ生活をしているようでした。
さすがに10年で大きく変わるとも思えないので、現在でも大差ないんじゃ無いでしょうか。
#大体NTにしても90年代の話だから、労働環境が大きく違っているほど昔じゃないよね?
Re: (スコア:0)
>>本人に自覚があるかないかわかりませんが、常に「復讐しうる人間がいる」事のプレッシャーに向き合わないといけない。
本文のような手合いの場合、そんな自覚は持ちさえしませんよ、ただの小悪人です。
復讐や社会的制裁に対しても運が悪かった程度にしか考えていません。
もし自覚して生きている人がいるというなら目的のために通すべき自分のルールとか意地を持っている人…小説で言うピカレスクヒーローみたいな人ですね。
目的のためなら悪行も辞さないけれど、目的に必要なければ困っている人に手を差し伸べるし、努めて弱者を傷つけるマネもしない。
そういう人はプレッシャーなど織り込み済みだし、日頃の行いから嫌う人がいても好く人も同じ位います。
傍で聞く分にはカッコいいのですが関わり合いにはなりたくないですね、何だか利用されそうですから。
私は「正直は最善の政策である」を取ります。何よりプレッシャーに人一倍弱いのでw
Re:不正直に生きるリスクを受け入れる覚悟があるなら、そうすればいい (スコア:1)
それを行ったら正直に生きていても復讐される可能性は否定出来ないのですけど。
何しろ逆恨みされる可能性は否定できませんから
大体不正をしてお金を稼いでいる人は自分の欲望に対して正直に生きているとも言える訳で「正直」=「美徳」「正直」=「ノーリスク」というのはなにか違うと思いますけど。
Re:不正直に生きるリスクを受け入れる覚悟があるなら、そうすればいい (スコア:1)
ノーリスクじゃなく、(小)悪人と正直者を比べた場合、恨まれるリスクに差がある、という理解でいいと思うんですが。
むろん考え無しの正直者と、そういうリスクの存在を意識して恨まれにくいように動く正直者、というカテゴリもあるでしょうけど
(バカ正直はそれはそれで並の人より恨みを買いやすいと思うので)
それはまた別の話なんでしょうね。
Re:不正直に生きるリスクを受け入れる覚悟があるなら、そうすればいい (スコア:1)
>ノーリスクじゃなく、(小)悪人と正直者を比べた場合、恨まれるリスクに差がある、という理解でいいと思うんですが。
正直者が多いところでは、そうかもしれないが悪人?が多いと逆に正直者がリスク高い気がしますが。
某国では正直者の方がリスクありそうな気がしますが。手をさしのべたら訴えれるとか・・・
バラバラ (スコア:3, 興味深い)
正直者:時事通信
「坊ちゃん」型:京都新聞
実直で穏やかな人:日刊工業新聞
リンク先によって表現が微妙に違うのが面白いですね。
記事を書く人の人間観の違いでしょうか。
Re:バラバラ (スコア:1)
日刊工業新聞の記事ではタイトルが、
放医研など、実直で穏やかな人ほど不公平な扱いに怒り-神経伝達物質が関与
なのだけれど、
京都新聞の記事本文では、
相手の取り分が7割以上の不公平な提案をほぼ100%拒否する「坊っちゃん」タイプは、40%程度しか拒否しない「穏健」タイプと比べ、
性格診断テストで、「坊っちゃん」タイプは「穏健」タイプより実直で他人を信頼しやすい傾向もあり、
と、「穏健」タイプは「坊ちゃん」タイプと対比される存在として書かれていますね。
一見矛盾しているような気がするのですが、
「穏やかな人」でも実直タイプとなあなあタイプ(かな?「穏健」をそう解釈した)は性格が真逆と言うことかしら。
江戸時代に証明済み (スコア:2)
つ 「三方一両損」
#あれ、1人2両得してね?
三方一両得(Re:江戸時代に証明済み) (スコア:3, 興味深い)
# でもってお奉行様はその1両で伊織先生と1杯やるとオチまでつくな。
Re: (スコア:0)
とりあえず鏡を見て落ち着こう
おれも同じだった
Re:江戸時代に証明済み (スコア:1)
正直者の頭に神宿るとか言うが…… (スコア:2)
貧乏神だった訳か……
ちょっと強引すぎないか? (スコア:2)
うーん,「正直だから」なのか,「他人を信頼しやすい」のか,「普段は温厚」なのかは別のファクターのような気がするんですけど…。
大体,リンクされている京都新聞の記事を読むと,
・ 相手の取り分が7割以上の不公平な提案をほぼ100%拒否する「坊っちゃん」タイプは、40%程度しか拒否しない「穏健」タイプと比べ、セロトニン神経細胞の密度が約5分の1と少なかった。
・「坊っちゃんタイプの人は、セロトニンによる我慢が効きにくいのではないか」
・「性格診断テストで、「坊っちゃん」タイプは「穏健」タイプより実直で他人を信頼しやすい傾向もある」
→「夏目漱石の小説「坊っちゃん」の主人公のように、曲がったことが嫌いで義憤に駆られる行動に脳内のセロトニンが関係していることを見つけた」
って,ちょっと強引すぎません?
Re:ちょっと強引すぎないか? (スコア:1)
- セロトニントランスポーターの密度の低さ
- 性格検査で実直さを表す数値
- 最後通牒ゲームで公平な配分を望み利得を最大化しようとしない傾向
の3つには相関があることを実証した研究のようですね。
性格検査で実直と出て、かつ不公平な配分を拒否するんだから
坊ちゃんの主人公のような性格と言っていいだろう、ということなんじゃないでしょうか。
個人的には坊ちゃんの主人公ってそんなに公平性を重んじるキャラか?という気もしますが。
というか公平な場合でも平均17%拒否しているって、この実験なんかおかしくないですかね?
ついでに、図を見る限り相関係数と有意かどうかがちょっと気になりますね。
流石に5%有意だと思いますが、相関係数はいくつなんだろう。
Re:ちょっと強引すぎないか? (スコア:1)
ゲーム理論のバックワードインダクションの発想では
回答者は1だろうが9999だろうが、拒否したら損なんだから
あらゆる提案を受け入れざるを得ないと考えるのですが
私自身がゲーム理論の考え方に毒されていたようですね。
「舐めてる」という考え方は「公平」なんかよりは坊ちゃんの主人公っぽくて好きです。
そうかやっぱり (スコア:1)
殺人という自然選択 (スコア:1)
単に (スコア:1)
金銭のみで損得を考える人と、
それ以外を含めて考える人の違いですね。
実験を行った人は金銭のみが損得の尺度と考えているのでしょう。
ソース。 (スコア:1)
放射線医学総合研究所:「夏目漱石の坊っちゃんのように、間違った事が大嫌いで義憤に駆られ、損ばかりする行動様式に脳内セロトニンが関与」 [nirs.go.jp]
ゲーム名「最後通牒」 (スコア:0)
Re:ゲーム名「最後通牒」 (スコア:1)
途中で送ってしまった。
損をするというのは、BがAの分配を拒否することを意味する。
たとえA:B=9999:1であっても労せずして手に入るのだから、提案を受けいれるのが合理的な判断と言える。
記事は「正直者が損をする」と書かれているが、これで損をするのは正直者では無くて、融通のきかない石頭だと私は思う。
Re: (スコア:0)
Aのほうも、Bが拒否したら1銭も入らないわけだから、本来は無茶な提案はできないはず。
正直というより、Aのあまりのあほさ加減にあきれて拒否したのかもね。
相手にもダメージ与えられるわけだから、必ずしも頭が固いとは思わんけどな。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
しかし困ったことに日本人はこのタイプの人が多いっていわれてるわけだが。
Re: (スコア:0)
相手に儲けさせるくらいなら自分が損したほうがマシだという行動様式は正直者と言うより嫌儲…。
Re: (スコア:0)
それを受け入れてしまうと ゲーム後の人間関係において 同様の提案(不利益な提案)をされかねないから。
不利益な分配の場合 拒否する。 いわゆる しっぺ返し的戦略がある という事を相手に伝えることもまた、ひとつのゲームなのでは?
その法則を成り立たせるには お互いあらゆる人に対して匿名である。ことを保証しないとダメなのでは?
Re: (スコア:0)
最後通牒ゲームは匿名で一回切りのゲームで、分配者が受け手に回ることもないので、しっぺ返しはありえない。
完全に的外れなコメント。
Re:ゲーム名「最後通牒」 (スコア:2)
特質だと考えるなら,別に的外れでもないのでは?
たとえ個々では一回きりのゲームでも,集団としての利得を最大化する場合には,
不平等な提案を拒否し続ける方が良いのかもしれないし,進化の過程で得た人類の
特質かもしれないし.
それにこのゲームの時だけ,”合理的” になれるのか?と考えると
そんな切り替えは簡単では無いと個人的には思います.
# 特に "正直者" には ;-p
# 経済学とかで使われている例題なんですね.. 最後通牒ゲーム
# http://realwave.blog70.fc2.com/blog-entry-46.html [fc2.com]
## そもそも,親コメントは "ゲーム後の人間関係” の ”しっぺ返し” についてなので,
## ゲーム内でのしっぺ返しがありえないのは織り込み済みでは?
Re: (スコア:0)
これが渡される金額が100万とか1000万とかで
分配の単位は10万とか100万で行うこと。0円は不可。
とかするとまた話は変ってくるんじゃないだろうか。
バイトするより生活保護の方が儲かるもんね (スコア:0)
そりゃ、正直に生きてたら損だよ
Re:バイトするより生活保護の方が儲かるもんね (スコア:2)
正直に生活保護を受けている場合は、ですな。
# 正直じゃない生活保護なら贅沢も蓄財可能だな
の
つまり (スコア:0)
実験結果を正直に信頼すると損をするから、実験結果を信頼するな!
ゆえに実験結果を信頼すると得をするから、実験結果を信頼すれば・・・あれ?
正直者? (スコア:0)
正直者ってただ単に自分が正直であることを良しとする者で、
他人が正直でないことに怒るとか、正直であることに見返りを期待する(不公平だと憤る)とか、
そういうのは正直とは別の属性なんじゃないかと正直思う。
Re:正直者? (スコア:2)
タレコミが「正直者は馬鹿を見る」と言いたかっただけかと。記事にはそんな事かいてないし。
記事は公正でないことに我慢出来ない人、なあなあですませない人、という意味で正直な性格と言ってて、
俺が思うに、それただのキレやすい人なんじゃないかと。
今週のお得情報 (スコア:0)
http://yokudou.livedoor.biz/archives/50007181.html [livedoor.biz]
ライアーゲーム (スコア:0)
ライアーゲームのラスボスはセロトニンになるってことか。
命題A (スコア:0)
「正直者は嘘をつく」
これで展開すればなにも矛盾はないのでないではないだろうか?
Re:自分が正直者タイプだとしたら、どう対策すべき? (スコア:1)
これで言うところの”正直者”は常に損をするわけではなく、ある特定状況において損をする(しやすい)ということでしかありません。
極端な話を言えば、正直者しかいない環境なら、損はしません。
あるいは損得を測るパラメータが異なる人相手であれば、互いにwin-winになれる可能性すらあります。
そういう意味で、環境とのセットです。
あなたが「自分はしょっちゅう義憤にかられて損をしてしまう」と感じるのであれば、自分では義憤を受け流すよう気をつけるようにする一方で、「損」が発生しない状況を求めることが出来ます。
「ケーキを切り分ける時つねに相手に選ばせていたら毎回小さい方を食べるハメになり、腹が立つ」ということであれば、何か腹が立たないものを相手に譲ることで大きいケーキを食べる機会が得られるかもしれません。
例えばお茶を煎れてあげることが自分にとって損ではなくむしろ好きな行為で、相手にとって嬉しい行為であったとすれば
相手は「ケーキは小さいがお茶を煎れてもらってwin」、自分は「ケーキは大きくお茶を煎れることもできてwin」です。
また、「報道やネット記事で義憤にかられて掲示板の類いに怒りにまかせ書き込みをすることで時間を損した」ということであれば……
そんなことしてる間に別のことしようよ!いやこのスレッドの人のことじゃないけど!