insiderman 曰く、大分大学工学部の宇田泰三教授らが、ウイルスを破壊する「スーパー抗体酵素」の開発に成功したという(毎日新聞、読売新聞)。「スーパー抗体酵素」とは、標的としたタンパク質を酵素的に分解するという物質(解説PDF)。これまでエイズウイルスやピロリ菌、インフルエンザウイルスを対象とするスーパー抗体酵素が開発されていたのだが、これらはマウスから作っていたため、人間への投与については問題が指摘されていたという。今回、宇田教授らは狂犬病のワクチンを接種した人の血液からスーパー抗体酵素を精製することに成功。マウスを使った実験では、ウイルスに対する効果が見られたという。
オキシジェン・デストロイヤー (スコア:1)
ダメじゃん(笑) (スコア:0)
だって、トロイの木馬には効き目がないでしょ?
Re: (スコア:0)
A「貴様にはあるウイルスを注射した。このままでは死ぬぞ」
B「な、何!」
A「だがここにスーパー抗体酵素がある。これを射ってほしくば白状しろ」
B「何でも言う、何が知りたい?!」
A「知れたこと!貴様がトロイの木馬を送り込んだ企業名だ!」
Re: (スコア:0)
2点
混乱した (スコア:0)
ウィルスとかマウスとか、一瞬コンピュータの話かなと思ってしまった。
まぁ実際にある言葉になぞらえてつけた名前が多いからかもしれないけど、よく読まないと勘違いしそう。
#えぇ疲れてます
Re: (スコア:0)
大分大学工学部だしなあ。
ちなみに生物工学だな。
B型肝炎ウィルス用も作ってくれないかな・・・ (スコア:0)
C型とちがい機構が複雑なせいか、未だ対処療法しか無いのが現状なので、
B型肝炎ウィルス用の無害化酵素って出来ないモノなのだろうか。
ウィルス破壊時に肝細胞も道連れにする可能性があるから危険とかなのかな
#母子感染か薬害感染か分からないけど肝炎持ち。早く治療法確立して欲しい
Re: (スコア:0)
解説PDFを見ただけの感想では、要はとっかかり部分を分解してウィルスを受容できなくするということみたいね。
だとすると、レセプター部分がウィルス専用ならあまり問題なさそうだけど、既存のレセプターをウィルスが使うような形だと副作用が大きそう。
例えると、トイレの窓からはいる手口の空き巣には有効だが、玄関からはいる手口の空き巣にはあんまりよくないのかなと思う。ソバ屋も郵便屋も足を切られそう。
Re: (スコア:0)
対処療法じゃなくて対症療法ね。
インターフェロン関連で新薬とか複合投与とかでじわじわと有効率上げてはいるけど、万人に効くわけじゃないしね……。
(効かない人には単に副作用で苦しむ療法になっちゃってるのがつらい)
Re: (スコア:0)
#母子感染か薬害感染か分からないけど肝炎持ち。早く治療法確立して欲しい
B型は感染力強いから、ほかにも感染ルートはあるはず。
医療関係で一番の問題は針刺し事故かな。
おそらくこのせいで、血糖の自己測定用の針が外に出ないようなものが流通している。
#プラスチックの羽がついてて、測定用のアダプタ内ではそれが押し込まれて針が出る。
#アダプタからはずすと羽が引っかかって針先が出るとこまで押せない。
蜂蜜 (スコア:0)
ウィルス性疾患、例えば口唇ヘルペスなどには含まれる酵素が原因なのかは分かりませんが、
直接塗布できることもあって治療の有効性が確認されているようです。
#薬が結構高い
あとアレルギーの問題がどう解決されるかですね。
Re: (スコア:0)
口内炎にもいいみたいですね。
へぇ、いいこと知った。
高い薬というのはたとえばアシクロビルですね。
>標的としたタンパク質を酵素的に分解する
開発っつうか精製ですね。
標的は任意に設定できるのかしらん
Re: (スコア:0)
ちょっとは調べるくらいしましょう。 [wikipedia.org]
そもそもどのウィルスを最初の治験の対象にするかってのもありますしね。(致死率の高いものは普通に考えて不適当)
面白がって水をさしたり揶揄するのはご自由ですが、程度というものがしれますよ。
Re: (スコア:0)
致死率の低いウイルスで試したってエイズやH5N1や狂犬病に効くかどうかなんてわからないじゃん(むしろこれだけ並べられると胡散臭さしか感じない)。
マジな話狂犬病の治療薬と自称するものの治験ってどうやるの?
Re:過去ストーリーで聞いた話では (スコア:2, 参考になる)
・動物実験での有効性の確認
・弱毒化や無害化したウィルス(やその断片)を用いての人間での有効性の確認
あたりで最低限の有効性と安全性を確認しておいて、あとは臨床。
まあ、世界全体だと毎年数万人規模で死者が出てるみたいだから、被験者には困らん気もする。
まれな病気で、しかも劇症化が早かったりすると治験は難しいよね。被験者が確保できないから。
あとは急激に進行する致死性の病気で既存の治療法があって、新薬がその既知の治療法と対立する場合(新たに開発された薬剤(今までより良く効くと期待される)が、既知の療法で使う薬剤と干渉する)とか。新薬を試験するためには既知の療法(確実ではないが、ある程度の割合で生き残れる)が使えなくて、そうすると新薬が駄目だった場合はほぼ確実に死ぬ、とかなると結構難しい問題も。
それと、致死性の感染症なんかに対する治験では、必ずしも対照群(偽薬投与群)は必要ないと考えられてます。まあ、ほうっておいたら間違いなく死ぬ、って状況で偽薬しか投与しないってのは問題ありますしね。
(進行がゆっくりだったりで、後から挽回が効くならこの限りではないけど)
正確性は落ちますが、とりあえず過去のデータ(当然新薬などが使われていない場合でのデータ)との比較で有効性を検討する形に。
Re:過去ストーリーで聞いた話では (スコア:4, 参考になる)
>それと、致死性の感染症なんかに対する治験では、必ずしも対照群(偽薬投与群)は必要ないと考えられてます。
これにちょこっと補足。
「実薬(新しい薬候補) vs 偽薬(事実上の無治療)」というのが普通の臨床試験(治験)ということになるんですが、
無治療じゃ危険だという場合は「実薬 vs 既存治療」とか「実薬+既存治療 vs 既存治療」とか
「実薬+既存薬100mg vs 既存薬200mg」とかで試験を組む場合もあります。
また、今回のように複数のウイルスに効く可能性がある、という場合でも例えば
「まずは致死性の低いウイルス対象として製品にする。
その後、その薬の適用外使用などの情報を集め、効きそうなウイルスがあったらそれを対象にした試験を組む」
といったやり方「も」あります。
Re:過去ストーリーで聞いた話では (スコア:2)
Re:過去ストーリーで聞いた話では (スコア:3, 参考になる)
ただのキーワード紹介で申し訳ありませんが、「ブリッジング試験」で調べてみてください。
簡単に言うと、「外国人と日本人であまり差がないよ、という試験結果があれば、海外のデータを使っていいよ」という話になります。
現実的には、国内試験をやらずに承認ってのはまず無理で、
日本でイチからやるより試験の数も期間も人数も減らせるよね、みたいな話になります。
すごい乱暴な例で言えば、普通だと5~8つの試験で10年くらいかけるところを、
海外の臨床試験データ+国内試験1~3つで1~2年で行けたぜ!みたいなことがあり得ます。
Re:過去ストーリーで聞いた話では (スコア:1)
これ酵素だから代謝が速くて、予防ワクチンとしては使えないよね。
暴露後ワクチンとして使うとしても、発症したらほぼ致死する狂犬病で、
「効かなかったら死んじゃうけど使いますか?」という訳にはいかない。
従来の暴露後ワクチンと干渉しないことを確認してから、併用して
効用を確認することになるんじゃないか。