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バイオテック

遺伝子操作で絶滅種を復活させられるとしたら、やるべき? 104

ストーリー by hylom
そして発生する大災害 部門より
danceman 曰く、

Atlantic記事が、もし現代遺伝学の力で絶滅種を復活させることができるとしたらやるべきだろうか、と問いかけている(本家/.The Atlantic記事)。

地球上では30億年以上に渡って、500億種を超えるかもしれない、あらゆる種の絶滅が繰り返されてきた。地球に誕生した種のうち90%以上が絶滅しているとする専門家もいる。気候の変動など自然環境の変化に生物種の絶滅はつきもので、適応しきれずに絶滅する種がいる一方で、新しい環境に適応する新種が誕生してきた。しかし、種を絶滅に追い込むまで生息地を奪ったり狩猟を行うなどする人間が、いまや生物種絶滅の元凶となっている。

現在のところ、種が絶滅してしまえばそれっきりとなっていまう。だがもし、遺伝子操作で絶滅種を復活させることができるのであればやるべきなのだろうか。絶滅種を復活させるということは、人間の起こしてきた害を帳消しにできる一方で、今日の生態系を乱すことにもなりかねない。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by iwakuralain (33086) on 2012年09月03日 16時40分 (#2224041)

    人間のせいだろうが環境破壊のせいだろうが、それも含めて淘汰なんじゃないの?
    絶滅させないように大事にしましょうって方向に行くのはいいと思うけど。

    # そんなこと言ってたら人間絶滅したらどうすんの?って気もしますけど。

    • by epgrec (43527) on 2012年09月03日 17時26分 (#2224084)

      人間も地球が生み出した生物ですからね。人間が都市を作るのもアリが蟻塚を作るのも
      本質的には変わらないという話はある。
      環境を変えてしまう生き物も人間だけではないし、恐竜なんかも増えすぎて
      環境に影響を与えたんではという説もあったりしますね。

      人間の知性も自然が生み出したものだから、人間の営みもまた自然や環境の一部であろう
      という立場を取った場合、なぜ
      >絶滅させないように大事にしましょう
      というように他の種のことを気にかけたりしなければならないのか、という問題も出てきますけど。

      親コメント
      • by RyzeVia (36309) on 2012年09月03日 18時01分 (#2224112)
        人間が人間のしたいように自然を操作しても別に良いと思いますよ。
        理由は元コメのように、人間の営みもまた自然や環境の一部だから。

        そして、人間がそうしたいがために他の種を絶滅させたって、絶滅から守ったって
        別にかまわないと思うのです。
        いまは人間が他の生物にくらべて圧倒的に優位で、生存競争に大勝しているわけですから。
        ざまぁみろ自然生物くらいの考えで、時々事故っておそわれるくらいで良いと思うんですよ。

        だから、犬とか猫とか牛とか豚とか、ちゃんと人間との関係性の上で
        生存戦略を選んだ(選ばされた)動物だけを守るという判断だってそれはそれでありなわけですよ。

        ただ、人間は、人間が生きられる環境を破壊するようなことはしない方が良い。
        これが自然破壊は駄目だの本質で、別に自然のためでも地球のためでもなく
        人間のために人間の環境を破壊しないっていう自明の話であるべきじゃないかなと思ったり。
        もちろん、自然破壊をしても人間の快適な生存環境が破壊されないならそれはしたいようにすれば。
        でいいはず。
        親コメント
      • そもそも20%が酸素で満たされたこの現地球の大気もシアノバクテリアとその子孫による大気汚染の結果。
        嫌気性生物にはさぞや迷惑な話だったでしょうね。

        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2012年09月03日 16時49分 (#2224047)

      ぼくの遺伝子が淘汰されそうです。
      ボスケテ。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2012年09月03日 17時15分 (#2224071)

      人間のせいで絶滅することを淘汰と呼ぶなら、
      人間のせいで絶滅種が復活する現象にも名前付けてあげたらいいんじゃない?

      親コメント
  • by tacores (43628) on 2012年09月03日 17時23分 (#2224079)
    あまり同意を得られないかもしれませんが、個人的には、種の絶滅が不幸なことだとは思っていません。

    だからこういう企みは余計なことだと思います。
    もっと言えば、トキを繁殖させる努力も余計なことだと思っています。
    ああいうのは自然にまかせて緩やかに絶滅させてあげるのが彼らにとって最上だと思っています。

    なぜそう思うのかというと、
    「産まれることが全ての苦痛の原因である」
    という仏教的な価値観が私の中にあるからだという気がします。

    もし人類が絶滅して、何百万年か後にやってきた宇宙人に復活させられたとしたら、余計なお世話だと言ってやります。
  • やれるよう準備はすべき (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2012年08月31日 22時43分 (#2222862)

    バナナが病気で絶滅しても復活させられるように。

    #最初は味がなかったり、ずれたり、遠くへとぶバグがあったりするかもしれない

    • 吹いたww。
      ネタが分かる人はどれくらいいるんでしょうね。

      それはさておき、ここでは商品作物と野生生物は区別しましょう。
      本来の話題は文脈からして商品作物の話ではなく野生生物の話でしょう。
      野生生物の話として考えると、種内の遺伝的多様性まで含めて保管し、復活させるのは不可能とは言いませんがコストと難易度は高いでしょうね。
      個人的には、個体群が存続可能な環境を取り戻すことができた上で、事前の十分な環境影響評価と事後の継続的モニタリングまでできるのであれば、やってもいいんじゃないかと思います。
      ただ、これはもう価値観の問題であって、科学の問題ではありませんね。
      コストも1種扱うだけでもとんでもないレベルでしょうね。
      当分の間は、今いる生物を絶滅させない=生息環境の保全にリソースを割くべきで、絶滅種の復活に割くのはコストパフォーマンスが著しく低いでしょう。
      親コメント
    • でもかつては存在した生物を復活させたとしたら、生態系がおかしくなる可能性もあるわけですよね。

      たとえば、巨大な恐竜を大量に復活させて、それが植物を食べ尽くせば、他の草食動物が絶滅の
      危機に陥るかもしれない。さらにはぺんぺん草も生えないような更地になった所に大雨が降れば土砂が
      流出して、地形さえも変わるかもしれない。小島だったら消滅して、そこに済んでいた蜘蛛さんも絶滅する
      かもしれません。

      絶滅種の復活といえば聞こえは良いけど、これを
      「遺伝子操作技術で今は存在しない未知の生物を合成して野に放つ」
      と言いかえれば、誰もが「ちょっと危険だからもう少し慎重に」って考えませんか?

      それこそスパゲッティの成る木だとかキャンディーが成る草なんてできようものなら、
      一体どんな副作用があるかわからないので、慎重のうえにも慎重に対応すべきなのです。

      • by Anonymous Coward

        >遺伝子操作技術で今は存在しない未知の生物を合成して野に放つ

        品種改良ってそういうもんだけどな。

        • by Anonymous Coward

          品種改良は違うでしょ。遺伝子組み換え作物ならともかく。
          品種改良に幻想持ちすぎ。

          そして遺伝子組み換え作物(≒植物)についても、今だ議論の対象になってる。

          まして自分で動く、遺伝子組み換え動物がもし作られたら、それが
          たとえば野犬や回遊魚や渡り鳥だったりすれば、問題は遙かに大きくなる。

          • by Anonymous Coward

            > 品種改良は違うでしょ。
            品種改良は「遺伝子操作技術で今は存在しない未知の生物を合成して野に放つ」ことそのものですが、どこが違うと思いました?

            • by Anonymous Coward

              遺伝子を操作するわけではありませんし(変異を誘発させることは操作とはいいません)
              未知の生物ではないですし(たいていの場合は作るのは生物種ではなく品種です)
              野に放つわけでもありません

              • by Anonymous Coward on 2012年09月03日 17時44分 (#2224097)

                > 遺伝子を操作するわけではありませんし(変異を誘発させることは操作とはいいません)
                間違いです。
                遺伝子工学では、変異 (Mutation) は自然変異 (Spontaneous mutation) と誘発変異 (Induced mutation) の総称です。

                > 未知の生物ではないですし(たいていの場合は作るのは生物種ではなく品種です)
                間違いです。
                変異により新たな生物種ができることは珍しくありません。

                > 野に放つわけでもありません
                ここは半分正解、半分間違いです。
                現代の先進国の品種改良ではきちんと隔離していることも多いのですが、それ以外では事実上野に放っているのと変わりありません。

                親コメント
              • by saitoh (10803) on 2012年09月04日 11時47分 (#2224641)
                変異によって新たな生物種ができた具体例を何個か挙げていただけますか。
                親コメント
              • by saitoh (10803) on 2012年09月05日 0時27分 (#2225124)
                何万年か続けてやっと『亜種』(元の種と交雑可能)にしかなってない例じゃなくて、「違う種」が出来た例を挙げていただきたかったのですが。 「変異で種が出来る」と「変異を何100何1000と積み重ねるとそのうち違う種ができる」は結構違う話だと思うのですが。
                親コメント
              • by saitoh (10803) on 2012年09月06日 17時10分 (#2226287)
                けっきょく具体例は示されずに終わりですね。
                親コメント
              • by saitoh (10803) on 2012年09月08日 16時49分 (#2227528)
                これは素人目にも「違う種」だし、1世代で作られてますね。 しかし、倍体ってのもこのスレッドで議論してる遺伝子変異に含まれるのかしら??
                親コメント
      • by Anonymous Coward

        > 「遺伝子操作技術で今は存在しない未知の生物を合成して野に放つ」
        この地球に存在し、絶滅した、って実績付きの生き物なのだから未知って事もないでしょう。

        寧ろ人工的な合成種の方が未知度は高い気がします。
        (これは、植物では既にあったりしますが)

        #まぁどっちにせよ慎重であるべきだ、とは思いますが。

  • by CowardDuck (25674) on 2012年09月03日 22時04分 (#2224321)

    恐竜を復元しても恐竜の善玉体内微生物が
    復元されずにまともに生きられないじゃないか?

    とか、

    復元した恐竜の免疫機能じゃ対処できない
    近代細菌に感染してすぐ死ぬんじゃないか?

    とか、考えていると可哀想で可哀想で
    眠れなくなっちゃう。

  • by akairaiden (11916) on 2012年09月04日 9時43分 (#2224546) 日記

    自然破壊されまくりで、山から獣が下りてきたりする現状で、
    絶滅種復活させたからって根付いて復活したり出来るのかな。

    #動物園で飼育するだけならやる意義は薄いような。

  • by Seth (1176) on 2012年09月03日 18時50分 (#2224152) 日記

     博物的な意味なら、
    「復活→進化とか退化とかの変化→別の亜種(走召糸色木亥火暴)」
    とかが必然なので、
    「Spell of preservation(文明ごと)」
    もヨロシク!

    --
    "castigat ridendo mores" "Saxum volutum non obducitur musco"
  • 平家を復活させて番組をPR出来るかな

    --
    ちどりの「ち」きっての「き」…
  • by Anonymous Coward on 2012年09月03日 16時56分 (#2224053)

    ジュラシックパークの世界ですね

  • by Anonymous Coward on 2012年09月03日 17時05分 (#2224060)

    おいしいのはどんどん復活させるべきだよね

    • by epgrec (43527) on 2012年09月03日 17時44分 (#2224096)

      マンモスはおいしかったであろうと推測できますね。

      狩猟にはかなりの危険が伴ったであろうにも関わらず、比較的、短期間で
      絶滅させているので。よほど美味しかったんでしょう。

      # 単に労力に比して肉が大量に得られコストパフォーマンスが良かった
      # というだけかもしらんけど`

      親コメント
    • by parsley (5772) on 2012年09月03日 23時41分 (#2224384) 日記

      ウマが野生絶滅に分類されているなんて知らなかった。

      美味しいから全部家畜になっちゃったのか

      --
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      親コメント
    • by Anonymous Coward

      恐竜の肉なんか美味しいかもね。
      マンモスは美味しいに決まってるし。

  • by Anonymous Coward on 2012年09月03日 17時07分 (#2224063)

    人類に絶滅させられた天然痘ウィルスを復活させよう!

    • by Anonymous Coward
      復活させずともCDCとVECTORでまだ保存されてるはずですよ。
      ワクチンも同時多発テロ以降また備蓄が始まったり自衛隊員に登用されたりしてると、最近も報道 [yomiuri.co.jp]されてます。
  • by Anonymous Coward on 2012年09月03日 17時21分 (#2224077)

    復活させよう
    というかこの手の話って動物ばかりで植物の話はてんで聞かないんですけど、そういう方面はどうなってんですかね?

    • by saitoh (10803) on 2012年09月04日 11時53分 (#2224649)
      日本各地の「うまい米」の品種がが戦後の収量重視政策で放棄され、その後食味重視の時代が来ても「コシヒカリ/ササニシキ」信仰のおかげで復活せずじまい。なんてことがありますが、どっかに標本が残ってたらそれから再生できたりするんでしょうか?

      昔の米は美味かったという祖父は果たして正しかったのか単なる過去の美化だったのか。。

      どうせ復活させるなら、ステラー海牛あたり美味そう。ドードー鳥は不味かったらしい。

      親コメント
    • by firewheel (31280) on 2012年09月04日 2時02分 (#2224450)

      植物だと「DNAサンプルが残っている ≒ 種子が残ってる」で、そのまま蒔けば生えてくるからとか?

      #子供の頃、2千年前の蓮の花が咲いたとかなんかで読んだ気がするなあ。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2012年09月03日 17時23分 (#2224078)

    > 人間の起こしてきた害を帳消しにできる

    それはないでしょ

    # それ以前に害と一言で言い表せるものかどうかも疑問ではあるけど

    • by Anonymous Coward on 2012年09月04日 9時24分 (#2224532)

      北米でのオオカミの導入みたいに、人為的に狂わされた生態系のバランスの改善にはある程度の効果は有るかもしれません。
      ただ、更なるハザードの危険性も有るのも確かなんですよね。

      親コメント
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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者

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